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番外編
アルフォンス・バリーズの災難 1
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ミリアーナを初めて見た時、なんて荒んだ顔をしてる小娘なのだろうと思った。
騎士の名門、ブラッドレイ家と聞けば騎士団の者達ならば誰もが知っている。
父を騎士団の元総帥に持ち、兄は第1の団長で、本人も貴族中心の第2に所属していた。
同じ貴族ではあるものの、まさかブラッドレイ家のお姫様とお近づきになる事があろうとは思いもしていなかった。
というより、、、
うちの団で女って初めてじゃねぇか?めんどくせぇ
正直彼女に興味がなかった。なんなら迷惑とさえ思ったのだ。
自分の知っている貴族のお嬢様は、着飾って、気位が高くて、それでいて弱々しい。
どうせ父親や兄の威厳を笠に着て、好き勝手やってきたのだろう。
この異例の第4への移動も、どうやら何かトラブルがあっての事らしい。
そりゃあ扱い辛いだろうよ。
まぁここは騎士団の中でも、ガラの悪いことで有名な第4だ。数週間で音を上げるだろう。
そう思ったのに。
ガツンとぶつけあうグラスの音に、快活な笑い声そして組まれた肩。
なんでこうなったんだっけなぁ
すでに酒が入り回らなくなった頭で考えるが、もうそんな古い話は思い出せるわけもなく、、、
「アルぅ~さっきから、あたしの話聞いてるぅ~??」
すでに、ぐでんぐでんに酔ったミリアーナは、「ひゃはは~」と楽しそうに笑って机に伏した。
その顔はなんとも楽しそう、というか解放感にあふれていて。
「聞いてるよ。副団長のキスが最近雑だって話だろう?」
いったいそんな話を聞かされて、どう返していいのやら困るのだが、どうやら彼女は最近この件に関して随分と悩んでいるらしい。悩んでいると言いながらとても楽しそうではあるのだが。
いや、、、俺が悪いんだけどな、、、。
新婚でしばらく安定して幸せそうにしていたミリィが、最近どこか思い悩んでいる様子だったから、「何を思い悩んでいるのだ?」と聞いてみたのがまずかった。
結局の所、相談と称した、ただののろけ話を聞かされる羽目になったのだ。
こんなもの酔わずに聞いてられるか。
俺にとってミリィは妹のようなもので、端から恋愛対象ではなかった。
妹夫婦のキス事情なんて知りたい兄はこの世にどれくらいいるだろうか。少なくとも俺は知りたくない。
しかも相手はあの鬼の副団長だ。下手な弱みを握ろうものなら、常に背後を気にしながら歩かねばならない。
俺はまだ死にたくない。
ただでさえ副団長の中で、最初から俺はミリィに近しい男だという存在で目を付けられているのだ。
一時は恋敵認定されていたくらいだ、あの時は本当に身の危険を感じた。
「そうなのよぉ~フィル私の唇はいつでも甘いって!キス一つで生き返るって言ったくせに最近は挨拶程度にしかしてくれないのよぉ~笑えるでしょう!私もう飽きられたかも!!」
副団長、、、二人の時にはそんな甘いセリフ吐くんだ。
あの仏頂面で、眉間にしわを寄せながら、、、いや、、、怖すぎる。
ブンブンと首を振ってその思考を追いやる。
その間にも、ミリィはなにやらブツブツ言いながら「うぅ~フィルぅ~」なんて旦那の名前を呼んで気分を急降下させている。
肝心の彼女の旦那は、1週間ほど出張中で王都にはいない。
本当は今夜戻って来る予定だったのだが、スケジュールが押して、明日の帰還となるらしい。
丁度今日は週末で、戻って来る夫と久々の再会に、傍から見てもソワソワしている様子だったのだが、残念な事にそれもなくなり、ならばと言う事で自分が彼女の飲みの相手、、、やけ酒に付き合わされる事となったのだ。
実の所、彼女が結婚してからこうしてさしで気楽に飲むのは初めてだった。
最初はいつも通り、楽しくわいわいやっていたのだが、酒が深くなるにつれてどんどん話はディープになって行った。
まぁこれも、実のところいつもの事だ。
ここまで来ないとミリィは本音の本音まで話そうとしない。
だから飲ませはしたのだが、、、
身の危険を感じる話になろうとは思いもしなかった。
これは少々まずいかもしれない。
そう思いつつ、さりげなくミリィの手元の酒のグラスを水のグラスに替える。
「俺が見た感じでは副団長がお前に飽きたなんてこと無いと思うぞ」
気休めのように言ってみる。
実際はよく知らねぇ、だってこの夫婦仕事中は仮面夫婦疑惑出るくらい淡々としているのだ。
ただ、時々ミリィと楽し気に話していると副団長の視線が痛い事はある、、、あれは絶対に執着だと思うのだ。
執着といえば、、、そこで先程の自らの問いを思い出した。
異動でやってきたミリィは、俺の予想を裏切って瞬く間に第4に馴染んだ。
令嬢らしからぬ豪胆な性格に、物おじせず堂々として、それなのに身分を感じさせるような物言いはしない。
そして、なによりも驚かされたのは。強さに対する執着心だ。
いったいどこを目指すのか?と聞きたいくらい彼女は鍛錬をよくやっていた。
ブラッドレイ家にはすでに第1の団長である兄がいるのだ。総帥の座を狙うわけでもあるまい。
しかも問題を起こして異動を言い渡されるくらいだ。
すでにその道は閉ざされている。
ならば何をがむしゃらに、、、そう不思議に思いながら、彼女を見ていた。
彼女はメキメキ腕を上げて、しばらくすると、彼女の相手をまともにできる者が限られていた。
その数少ない1人が俺だった。
剣を合わせる内に会話をする機会が増えた。
そしてその内に、互いに都合のいい練習相手になり、飲み仲間になり、悪友となった。
一応貴族の端くれである俺にも、それなりに貴族としての苦労はあるわけで、彼女はその良き理解者でもあった。
チラリと伏せているミリィを見る。
彼女に古い想い人がいて、その相手にはすでに婚約者がいるという事を聞かされたのは、仲良くなった少し後だった。
まさかそれが数年後に自団の副団長としてやってくるとは露ほども思わなかった。
紆余曲折ありながらも、何とかまとまって幸せそうにしている彼女を見ているのは、兄心としては少しほっとしたりもしたのだが。
やはりこうして飲みに出ることが減った事は少しばかり寂しかったのだなぁと実感する。
残りの杯をくいっと飲み干して、まだ机に伏しているミリィの頭をはたく
「ほら!帰るぞ!流石に奥様が朝帰りはまずいだろ!送ってやるから!」
朝帰りなんてさせてそれが彼女の旦那の耳に入った日には、俺の命が終わる。
「えぇ~やだぁ~!まだ帰らない~今夜はアルと一晩過ごすって決めたんだもん!最後まで付き合ってよねぇ!!」
しかし、肝心のミリィはまだ帰る気はさらさらないらしい。俺の腕にものすごい力でしがみついてくる。
これが胸でも押し付けて上目づかいでお願いしてくるのなら、健全な男である俺もなびいたかもしれない。
そう、腕をもぎ取るような力と、わずかに捻りを入れてくる上、その目は完全に据わっている。
色気なんてないどころか、気を抜けばどこかに引きずり込まれそうな気さえする。
「バーカ、店も朝までやってねぇんだから無理言うな!」
正論でどうにか逃げようと思うものの
「じゃあアルの宿舎でいい!!そこなら朝まで飲めるでしょ!!」
恐ろしい事を言い出した。
彼女の言う宿舎とは、騎士団の宿舎だ。一応貴族の端くれの俺も一人前に個室を与えられているが、、、どこに上司の嫁を連れ込む馬鹿がいるというのだ。
「絶対に帰らないも~ん!!」
ブンブンと握りしめた俺の腕を振って(骨が折れそうだ)いやいやとするミリィは正直とても厄介な状態だ。
しばらく飲まないうちに酒に弱くなったか?前はこんな程度ではこれほどまでにはならなかったように思うのだが。
はぁ、仕方ねぇ。言う事聞くふりして馬車に押し込んで家に送るかぁ。
そう決心して
「分かったよ!じゃあ行くぞ!ほら立て!」
そう言って彼女の腕をつかんで立たせると。
「やったぁ!!流石アル!そう来なくっちゃぁ!」
歓喜したミリィが子供のようにまとわりついて席を立つ。
こいつ、酔うとこんなベタベタしてきたっけか?
首を傾けながら、ふらつくミリィの身体を支えながら店の戸口へ向かう。
そして俺は、人生の終わりを悟った。
「ふ、、くだんちょ」
「わぁ~フィルだぁ~!!帰ってきたの!?」
騎士の名門、ブラッドレイ家と聞けば騎士団の者達ならば誰もが知っている。
父を騎士団の元総帥に持ち、兄は第1の団長で、本人も貴族中心の第2に所属していた。
同じ貴族ではあるものの、まさかブラッドレイ家のお姫様とお近づきになる事があろうとは思いもしていなかった。
というより、、、
うちの団で女って初めてじゃねぇか?めんどくせぇ
正直彼女に興味がなかった。なんなら迷惑とさえ思ったのだ。
自分の知っている貴族のお嬢様は、着飾って、気位が高くて、それでいて弱々しい。
どうせ父親や兄の威厳を笠に着て、好き勝手やってきたのだろう。
この異例の第4への移動も、どうやら何かトラブルがあっての事らしい。
そりゃあ扱い辛いだろうよ。
まぁここは騎士団の中でも、ガラの悪いことで有名な第4だ。数週間で音を上げるだろう。
そう思ったのに。
ガツンとぶつけあうグラスの音に、快活な笑い声そして組まれた肩。
なんでこうなったんだっけなぁ
すでに酒が入り回らなくなった頭で考えるが、もうそんな古い話は思い出せるわけもなく、、、
「アルぅ~さっきから、あたしの話聞いてるぅ~??」
すでに、ぐでんぐでんに酔ったミリアーナは、「ひゃはは~」と楽しそうに笑って机に伏した。
その顔はなんとも楽しそう、というか解放感にあふれていて。
「聞いてるよ。副団長のキスが最近雑だって話だろう?」
いったいそんな話を聞かされて、どう返していいのやら困るのだが、どうやら彼女は最近この件に関して随分と悩んでいるらしい。悩んでいると言いながらとても楽しそうではあるのだが。
いや、、、俺が悪いんだけどな、、、。
新婚でしばらく安定して幸せそうにしていたミリィが、最近どこか思い悩んでいる様子だったから、「何を思い悩んでいるのだ?」と聞いてみたのがまずかった。
結局の所、相談と称した、ただののろけ話を聞かされる羽目になったのだ。
こんなもの酔わずに聞いてられるか。
俺にとってミリィは妹のようなもので、端から恋愛対象ではなかった。
妹夫婦のキス事情なんて知りたい兄はこの世にどれくらいいるだろうか。少なくとも俺は知りたくない。
しかも相手はあの鬼の副団長だ。下手な弱みを握ろうものなら、常に背後を気にしながら歩かねばならない。
俺はまだ死にたくない。
ただでさえ副団長の中で、最初から俺はミリィに近しい男だという存在で目を付けられているのだ。
一時は恋敵認定されていたくらいだ、あの時は本当に身の危険を感じた。
「そうなのよぉ~フィル私の唇はいつでも甘いって!キス一つで生き返るって言ったくせに最近は挨拶程度にしかしてくれないのよぉ~笑えるでしょう!私もう飽きられたかも!!」
副団長、、、二人の時にはそんな甘いセリフ吐くんだ。
あの仏頂面で、眉間にしわを寄せながら、、、いや、、、怖すぎる。
ブンブンと首を振ってその思考を追いやる。
その間にも、ミリィはなにやらブツブツ言いながら「うぅ~フィルぅ~」なんて旦那の名前を呼んで気分を急降下させている。
肝心の彼女の旦那は、1週間ほど出張中で王都にはいない。
本当は今夜戻って来る予定だったのだが、スケジュールが押して、明日の帰還となるらしい。
丁度今日は週末で、戻って来る夫と久々の再会に、傍から見てもソワソワしている様子だったのだが、残念な事にそれもなくなり、ならばと言う事で自分が彼女の飲みの相手、、、やけ酒に付き合わされる事となったのだ。
実の所、彼女が結婚してからこうしてさしで気楽に飲むのは初めてだった。
最初はいつも通り、楽しくわいわいやっていたのだが、酒が深くなるにつれてどんどん話はディープになって行った。
まぁこれも、実のところいつもの事だ。
ここまで来ないとミリィは本音の本音まで話そうとしない。
だから飲ませはしたのだが、、、
身の危険を感じる話になろうとは思いもしなかった。
これは少々まずいかもしれない。
そう思いつつ、さりげなくミリィの手元の酒のグラスを水のグラスに替える。
「俺が見た感じでは副団長がお前に飽きたなんてこと無いと思うぞ」
気休めのように言ってみる。
実際はよく知らねぇ、だってこの夫婦仕事中は仮面夫婦疑惑出るくらい淡々としているのだ。
ただ、時々ミリィと楽し気に話していると副団長の視線が痛い事はある、、、あれは絶対に執着だと思うのだ。
執着といえば、、、そこで先程の自らの問いを思い出した。
異動でやってきたミリィは、俺の予想を裏切って瞬く間に第4に馴染んだ。
令嬢らしからぬ豪胆な性格に、物おじせず堂々として、それなのに身分を感じさせるような物言いはしない。
そして、なによりも驚かされたのは。強さに対する執着心だ。
いったいどこを目指すのか?と聞きたいくらい彼女は鍛錬をよくやっていた。
ブラッドレイ家にはすでに第1の団長である兄がいるのだ。総帥の座を狙うわけでもあるまい。
しかも問題を起こして異動を言い渡されるくらいだ。
すでにその道は閉ざされている。
ならば何をがむしゃらに、、、そう不思議に思いながら、彼女を見ていた。
彼女はメキメキ腕を上げて、しばらくすると、彼女の相手をまともにできる者が限られていた。
その数少ない1人が俺だった。
剣を合わせる内に会話をする機会が増えた。
そしてその内に、互いに都合のいい練習相手になり、飲み仲間になり、悪友となった。
一応貴族の端くれである俺にも、それなりに貴族としての苦労はあるわけで、彼女はその良き理解者でもあった。
チラリと伏せているミリィを見る。
彼女に古い想い人がいて、その相手にはすでに婚約者がいるという事を聞かされたのは、仲良くなった少し後だった。
まさかそれが数年後に自団の副団長としてやってくるとは露ほども思わなかった。
紆余曲折ありながらも、何とかまとまって幸せそうにしている彼女を見ているのは、兄心としては少しほっとしたりもしたのだが。
やはりこうして飲みに出ることが減った事は少しばかり寂しかったのだなぁと実感する。
残りの杯をくいっと飲み干して、まだ机に伏しているミリィの頭をはたく
「ほら!帰るぞ!流石に奥様が朝帰りはまずいだろ!送ってやるから!」
朝帰りなんてさせてそれが彼女の旦那の耳に入った日には、俺の命が終わる。
「えぇ~やだぁ~!まだ帰らない~今夜はアルと一晩過ごすって決めたんだもん!最後まで付き合ってよねぇ!!」
しかし、肝心のミリィはまだ帰る気はさらさらないらしい。俺の腕にものすごい力でしがみついてくる。
これが胸でも押し付けて上目づかいでお願いしてくるのなら、健全な男である俺もなびいたかもしれない。
そう、腕をもぎ取るような力と、わずかに捻りを入れてくる上、その目は完全に据わっている。
色気なんてないどころか、気を抜けばどこかに引きずり込まれそうな気さえする。
「バーカ、店も朝までやってねぇんだから無理言うな!」
正論でどうにか逃げようと思うものの
「じゃあアルの宿舎でいい!!そこなら朝まで飲めるでしょ!!」
恐ろしい事を言い出した。
彼女の言う宿舎とは、騎士団の宿舎だ。一応貴族の端くれの俺も一人前に個室を与えられているが、、、どこに上司の嫁を連れ込む馬鹿がいるというのだ。
「絶対に帰らないも~ん!!」
ブンブンと握りしめた俺の腕を振って(骨が折れそうだ)いやいやとするミリィは正直とても厄介な状態だ。
しばらく飲まないうちに酒に弱くなったか?前はこんな程度ではこれほどまでにはならなかったように思うのだが。
はぁ、仕方ねぇ。言う事聞くふりして馬車に押し込んで家に送るかぁ。
そう決心して
「分かったよ!じゃあ行くぞ!ほら立て!」
そう言って彼女の腕をつかんで立たせると。
「やったぁ!!流石アル!そう来なくっちゃぁ!」
歓喜したミリィが子供のようにまとわりついて席を立つ。
こいつ、酔うとこんなベタベタしてきたっけか?
首を傾けながら、ふらつくミリィの身体を支えながら店の戸口へ向かう。
そして俺は、人生の終わりを悟った。
「ふ、、くだんちょ」
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