ビッチ令嬢と副団長

香月みまり

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ミリアーナside

恋人のような時間*

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ソファに仰向けに沈められて、一度引き抜かれた彼の楔が、ゆっくりと私の中に戻ってきた。


「あぁっ、、あっ!」

彼を迎え入れて、手を伸ばせば、そのまま彼が両腕の中に降りてきて、ギュッと抱きしめられた。


「ミリィ」

ため息のような彼の声だけで、私の胸の奥がふるりと震えた。


「フィルっ」


答えるように彼の名前を呼べば、返答の代わりに耳元にチュッと彼が口付けた。

同時にわたしの中の、が大きくなったのを感じて、ついクスッと笑ってしまった。

「?」

身体を起こして不思議そうに見下ろしてきた彼に

「大きくなったから、、、」

と照れながら笑った。


しばらくキョトンとした彼が、それを理解して、同じように少し照れ臭そうに笑った。

「ミリィが、昔の呼び方なんてするからだ」


どう言う意味だろうか?首を傾けて彼を見上げると、彼は「うぅっ」と唸って項垂れる。

「頼むから、そんな顔で見ないでくれ、我慢できなくなる」


そんな顔って、、、訳が分からなくて、そのまま見上げていれば、彼ははぁっと大きく息を吐いた。

「天然か、、タチが悪いな、まぁいいよ気付いてないなら、そのまま気づかないでいた方が俺にとっては好都合だ」


「?」

なおも意味のわからない私に、彼は困ったように笑って、そして私の両胸に手を這わせた。

「っあ」

ピクリと身体を跳ね上げて、視線を逸らせた。

「目ぇ逸らすな。こっち、ちゃんと見てろ」

頬を撫でられて、顔の向きを戻される。


彼の強い眼差しが私の視線を絡めとるように見つめていた。


胸の奥が跳ねて、同時に喉の奥が詰まって、涙があふれそうになる。


「ねぇ、キス、ちょうだい?」

だからごまかすように腕を伸ばして彼に口付けを強請った。






最初は緩やかに、口付けをしながら戯れるように始まった抽送は、互いの熱が上がるにつれて、少しずつ互いを求めるような動きに変わった。

「あぁっ、、ふぅ、んっ、あぁフィル!」

彼に答えるように、腰を揺らしながら、必死で彼の背にすがりつく。

「っ、、ミリィ」

耳元で彼が苦しそうに名前を呼ぶ。
あぁだめだ、それだけで、、、

「もぅ、だめっ、、わたしっ」
快感が、奥から膨らんで、膨らんでっ



「っ、いいよっ、、」

そう優しく言われて、ぐりっと奥に当てられて腰を回された。


「ひゃっ!ぁあああーーー!」

思わぬ所からきた刺激に、私は身体をしならせて、同時に腰を震わせて達した。

同時にギュンと自分の中が、彼の形を確かめるかのように締め付けたのが分かった。



「っ、、締めすぎっ、、俺もいきそうだ」

触発された彼が、低く唸って抽送を始めた。


「あっ、だめぇ、、また、きちゃうぅっ」

達したばかりの私は、新たな快感から逃れようと手をばたつかせる。

その手をフィルの両手が握るように捕まえて、ソファに押し付けられる。


「っ、、一緒に、いこう」

ギュッと手を握りしめた彼が切なそうに囁いた。

「っあ、んっ、、、っいっしょっ」

彼の言葉を譫言のように呟いて。


「あぁっ、、フィルぅっ!ぁああっ!」

「ミリィっ、、ミリアーナっ、、」


私たちはまるで恋人同士のように、互いの名前を呼びながら、同時に果てた。



















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