1 / 1
2. 急用が○○とか聞いてない。
しおりを挟む
友人と遊ぶ約束をしていた。
予定を決めている中で、友人から「○月○日は空いているか?」と聞かれた。
A「う~ん、友人と遊ぶ約束があるけど…なんで?どうかした?」
友人「実は急用ができて、注文していた魚の舟盛りを取りに行けなくなったんだ…」
深刻な声音で話す友人に、家族に何かあったか仕事で急用でも入ったのだろうと思った。
A「分かった。友人との約束は、朝からだが話をして時間をズラせるか聞いてみるよ。心配しないで、深く考えずに気軽に頼めよ!」
友人「一応、注文した店に確認してみる」
数日後
友人「ダメだった。頼んで良いか?」
A「おう、任せろ。友人も事情を話したら快く承諾してくれた。本当にいい奴だよ」
友人「おう。それで、店なんだがメッセージで場所を今送る」
送られて来た地図の場所は、自分の家から2時間、友人の家から1時間の場所。更に言えば、自分の職場から車で15分、友人の職場から歩いて5分程度の場所だった。
正直、友人の自宅近くだと思っていたので驚いた。しかし、深刻な雰囲気で伝えられた急用だからと友人のためを思い何も言わなかった。
友人「それで、受け取った後なんだが…受け取った物をお前の家の冷蔵庫で1日預かってもらうか、俺の家の冷蔵庫に入れて置いて欲しい」
A「実家住みだから、難しい。お前の家の冷蔵庫に入れるよ」
*難病治療中のため実家住みであることは友人も知っている。
実際、持ち帰った際に親が買い物で買った物が入って居ればスペースがない。逆にこちらが早い場合にはケーキのせいで我が家の冷蔵庫スペースを圧迫するので避ける必要がある。
友人「そしたら、合鍵を渡したい」
A「了解。勤務時間の関係的あるから、退勤後にうちの会社に寄って合鍵届けてくれ。15分くらいだとは思うが、出る時か着いたらどちらかに連絡してくれ」
友人「あ、今日は配信があって年休取ってる。準備があるから行けないんだ」
A「え、じゃあどうする?明日だろ?」
友人「配信後にお前の家に届けるか、取りに来てもらうか、明日の朝お前の家に届けるか、どれが良い?」
どれが良いかと聞かれても困る。我が家には癌の手術をして退院してきたばかりの親がいる。友人にはダメかもしれないと話が出た時に話を聞いてもらっていたから、それは知っているはずだ。おそらく配信後だと23時過ぎだろう。両親が寝ている可能性もある。
かといって魚の舟盛りの受け取りを頼むくらいの急用があるやつに朝届けに来いとも言えない。焦って事故るのも不安だ。
A「遅い時間に実家を訪ねるのはやめてくれ。俺が仕事終わりに行く」
22:30過ぎ、退勤後に1時間ほどかけて友人宅へ合鍵を受け取りに行った。
翌日、指定された店へ魚の舟盛りを受け取りに行った。
家から2時間かけて店へ行き受け取り、店から友人宅まで1時間ほどかけて到着した。
その後は、元から約束のあった友人の提案で昼食だけとなったが久しぶりに会って近況について話をしたり誕生日プレゼントをもらったりした。
そして、その夜SNSで流れてきた友人の投稿にとても大きなショックを受けた。
友人『ライブ最高ー! 友人Bありがとう!』
……は?
一瞬、自分の目を疑った。しかし、改めて見ても時間を置いて見返しても、事実だった。
それも、友人Bは同じ友人グループの友人だ。
要は、二人から都合の良い駒として使われたのだ。
つまり友人Bが「急だけど大丈夫だったか」と確認すれば、友人は「大丈夫、Aに押し付けてきたから!笑」となっていたことになる。
急用の内容は意図的に隠されていた、ライブなら確かに朝に届けに来られるよなと呆れた。
勘違いした自分も悪かったが、何のために他の友人との約束を変更したんだ。
何のために時間と金を消費したんだ…。
元々の注文も店に迷惑だし、鮮度も落ちるばかりで何を考えればこんなことができるんだ。
とても困惑したが、今まで自分も迷惑をかけたりした、無意識のうちにやらかしたこともあったはずでお互い様だと言い聞かせて、文句は言わなかった。
予定を決めている中で、友人から「○月○日は空いているか?」と聞かれた。
A「う~ん、友人と遊ぶ約束があるけど…なんで?どうかした?」
友人「実は急用ができて、注文していた魚の舟盛りを取りに行けなくなったんだ…」
深刻な声音で話す友人に、家族に何かあったか仕事で急用でも入ったのだろうと思った。
A「分かった。友人との約束は、朝からだが話をして時間をズラせるか聞いてみるよ。心配しないで、深く考えずに気軽に頼めよ!」
友人「一応、注文した店に確認してみる」
数日後
友人「ダメだった。頼んで良いか?」
A「おう、任せろ。友人も事情を話したら快く承諾してくれた。本当にいい奴だよ」
友人「おう。それで、店なんだがメッセージで場所を今送る」
送られて来た地図の場所は、自分の家から2時間、友人の家から1時間の場所。更に言えば、自分の職場から車で15分、友人の職場から歩いて5分程度の場所だった。
正直、友人の自宅近くだと思っていたので驚いた。しかし、深刻な雰囲気で伝えられた急用だからと友人のためを思い何も言わなかった。
友人「それで、受け取った後なんだが…受け取った物をお前の家の冷蔵庫で1日預かってもらうか、俺の家の冷蔵庫に入れて置いて欲しい」
A「実家住みだから、難しい。お前の家の冷蔵庫に入れるよ」
*難病治療中のため実家住みであることは友人も知っている。
実際、持ち帰った際に親が買い物で買った物が入って居ればスペースがない。逆にこちらが早い場合にはケーキのせいで我が家の冷蔵庫スペースを圧迫するので避ける必要がある。
友人「そしたら、合鍵を渡したい」
A「了解。勤務時間の関係的あるから、退勤後にうちの会社に寄って合鍵届けてくれ。15分くらいだとは思うが、出る時か着いたらどちらかに連絡してくれ」
友人「あ、今日は配信があって年休取ってる。準備があるから行けないんだ」
A「え、じゃあどうする?明日だろ?」
友人「配信後にお前の家に届けるか、取りに来てもらうか、明日の朝お前の家に届けるか、どれが良い?」
どれが良いかと聞かれても困る。我が家には癌の手術をして退院してきたばかりの親がいる。友人にはダメかもしれないと話が出た時に話を聞いてもらっていたから、それは知っているはずだ。おそらく配信後だと23時過ぎだろう。両親が寝ている可能性もある。
かといって魚の舟盛りの受け取りを頼むくらいの急用があるやつに朝届けに来いとも言えない。焦って事故るのも不安だ。
A「遅い時間に実家を訪ねるのはやめてくれ。俺が仕事終わりに行く」
22:30過ぎ、退勤後に1時間ほどかけて友人宅へ合鍵を受け取りに行った。
翌日、指定された店へ魚の舟盛りを受け取りに行った。
家から2時間かけて店へ行き受け取り、店から友人宅まで1時間ほどかけて到着した。
その後は、元から約束のあった友人の提案で昼食だけとなったが久しぶりに会って近況について話をしたり誕生日プレゼントをもらったりした。
そして、その夜SNSで流れてきた友人の投稿にとても大きなショックを受けた。
友人『ライブ最高ー! 友人Bありがとう!』
……は?
一瞬、自分の目を疑った。しかし、改めて見ても時間を置いて見返しても、事実だった。
それも、友人Bは同じ友人グループの友人だ。
要は、二人から都合の良い駒として使われたのだ。
つまり友人Bが「急だけど大丈夫だったか」と確認すれば、友人は「大丈夫、Aに押し付けてきたから!笑」となっていたことになる。
急用の内容は意図的に隠されていた、ライブなら確かに朝に届けに来られるよなと呆れた。
勘違いした自分も悪かったが、何のために他の友人との約束を変更したんだ。
何のために時間と金を消費したんだ…。
元々の注文も店に迷惑だし、鮮度も落ちるばかりで何を考えればこんなことができるんだ。
とても困惑したが、今まで自分も迷惑をかけたりした、無意識のうちにやらかしたこともあったはずでお互い様だと言い聞かせて、文句は言わなかった。
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
single tear drop
ななもりあや
BL
兄だと信じていたひとに裏切られた未知。
それから3年後。
たった一人で息子の一太を育てている未知は、ある日、ヤクザの卯月遥琉と出会う。
素敵な表紙絵は絵師の佐藤さとさ様に描いていただきました。
一度はチャレンジしたかったBL大賞に思いきって挑戦してみようと思います。
よろしくお願いします
お幸せに、婚約者様。私も私で、幸せになりますので。
ごろごろみかん。
恋愛
仕事と私、どっちが大切なの?
……なんて、本気で思う日が来るとは思わなかった。
彼は、王族に仕える近衛騎士だ。そして、婚約者の私より護衛対象である王女を優先する。彼は、「王女殿下とは何も無い」と言うけれど、彼女の方はそうでもないみたいですよ?
婚約を解消しろ、と王女殿下にあまりに迫られるので──全て、手放すことにしました。
お幸せに、婚約者様。
私も私で、幸せになりますので。
夫が離縁に応じてくれません
cyaru
恋愛
玉突き式で婚約をすることになったアーシャ(妻)とオランド(夫)
玉突き式と言うのは1人の令嬢に多くの子息が傾倒した挙句、婚約破棄となる組が続出。貴族の結婚なんて恋愛感情は後からついてくるものだからいいだろうと瑕疵のない側の子息や令嬢に家格の見合うものを当てがった結果である。
アーシャとオランドの結婚もその中の1組に過ぎなかった。
結婚式の時からずっと仏頂面でにこりともしないオランド。
誓いのキスすらヴェールをあげてキスをした風でアーシャに触れようともしない。
15年以上婚約をしていた元婚約者を愛してるんだろうな~と慮るアーシャ。
初夜オランドは言った。「君を妻とすることに気持ちが全然整理できていない」
気持ちが落ち着くのは何時になるか判らないが、それまで書面上の夫婦として振舞って欲しいと図々しいお願いをするオランドにアーシャは切り出した。
この結婚は不可避だったが離縁してはいけないとは言われていない。
「オランド様、離縁してください」
「無理だ。今日は初夜なんだ。出来るはずがない」
アーシャはあの手この手でオランドに離縁をしてもらおうとするのだが何故かオランドは離縁に応じてくれない。
離縁したいアーシャ。応じないオランドの攻防戦が始まった。
★↑例の如く恐ろしく省略してますがコメディのようなものです。
★読んでいる方は解っているけれど、キャラは知らない事実があります。
★9月21日投稿開始、完結は9月23日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
彼の理想に
いちみやりょう
BL
あの人が見つめる先はいつも、優しそうに、幸せそうに笑う人だった。
人は違ってもそれだけは変わらなかった。
だから俺は、幸せそうに笑う努力をした。
優しくする努力をした。
本当はそんな人間なんかじゃないのに。
俺はあの人の恋人になりたい。
だけど、そんなことノンケのあの人に頼めないから。
心は冗談の中に隠して、少しでもあの人に近づけるようにって笑った。ずっとずっと。そうしてきた。
嫌われ者の僕
みるきぃ
BL
学園イチの嫌われ者で、イジメにあっている佐藤あおい。気が弱くてネガティブな性格な上、容姿は瓶底眼鏡で地味。しかし本当の素顔は、幼なじみで人気者の新條ゆうが知っていて誰にも見せつけないようにしていた。学園生活で、あおいの健気な優しさに皆、惹かれていき…⁈
学園イチの嫌われ者が総愛される話。
嫌われからの愛されです。ヤンデレ注意。
※他サイトで書いていたものを修正してこちらで書いてます。
ただ、愛しただけ…
きりか
恋愛
愛していただけ…。あの方のお傍に居たい…あの方の視界に入れたら…。三度の生を生きても、あの方のお傍に居られなかった。
そして、四度目の生では、やっと…。
なろう様でも公開しております。
消えない思い
樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。
高校3年生 矢野浩二 α
高校3年生 佐々木裕也 α
高校1年生 赤城要 Ω
赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。
自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。
そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。
でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。
彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。
そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる