6 / 19
006 初めての拳銃
しおりを挟む
「この世界にもテレポート屋って存在していたんだな」
「この世界にもとは?」
「こっちの話だ」
涼介とシャーロットはキングサイクロプスの棲息する荒野にやってきた。この場所までは距離があるので、スキルを使って任意の場所まで送ることを生業とする『テレポート屋』を利用した。
狩場へ移動するのに体力を消耗しなったこともあり涼介の士気は高い。今後もテレポート屋を利用しようと考えていた。
「この場所には来たことあるか?」
「いえ、ありません」
「ならば教えてやろう。そこら中に巨大な木の柵の囲いが点在しているだろ?」
「はい」
「あれがサイクロプスの拠点だ」
「なんと」
砂埃の舞う荒野には、巨人サイズの拠点が無数にある。柵の材料である木の一本一本が巨木であり、木と木の隙間は人が通れるだけの余裕がある。巨人よりも遙かに小さな二人にとって、視界に映る柵は何の意味も成していなかった。
「俺達の狙いはキングサイクロプスだが、ここにはボスの他にザコのサイクロプスも棲息している。ボスを狩るにはまずザコを乱獲する必要があるから気を抜くなよ」
「分かりました!」
シャーロットがクロスボウを召喚する。それは昨日涼介から貰った物とは違っていた。スキルレベルの上がった涼介がシャーロット用に作り直した代物だ。
「「「グォオオオオオ!」」」
点在する拠点の門が開き、全長5メートル級の巨人が続々と出てくる。顔面のほぼ全てを一つの目で閉めるその魔物こそサイクロプスだ。
「すごい迫力……」
シャーロットの体がきゅっと縮こまれる。近づいてくる巨人の群れに恐怖心を抱いていた。
「大丈夫だ。見ての通りあいつらは遅い。目を狙えば楽勝だ。俺が手本を見せてやる」
涼介は数歩前に出て武器を構えた。こちらも新たに作ったクロスボウだ。昨日使っていた物に比べて威力が上がって射程が伸びている。
「それ!」
「グォオオオオオオ……!」
涼介の放った矢は一体のサイクロプスを捉えた。目に命中したので即死だ。
「すごいです! 涼介様!」
「そんなこたぁない。目にさえ当てれば楽勝なんだ」
サイクロプスは典型的なスペック詐欺タイプの魔物だ。攻撃力と防御力を見ると同レベル帯の中でも群を抜いて高い。しかし、動きが遅くて目を攻撃されるとあっさり死ぬことから討伐難易度は非常に低かった。
「妖精さん、お願いします!」
「ぴーっ!」
シャーロットは妖精と協力して戦う。敵の注意を火と風の妖精に向けつつ、土の妖精で足を止まらせる。それから涼介に言われたとおり落ち着いて矢を放った。
「グォオオオオオオオオオオオオ……!」
「やった!」
シャーロットの攻撃はサイクロプスの目のど真ん中を的確に貫いた。
「な? 楽勝だろ?」
「はい! これなら大丈夫そうです!」
「キングサイクロプスが出るまでこの調子で頑張るぞ!」
二人は拠点から出てくるサイクロプスを返り討ちにしていく。危ない場面は一度もなく、全てのサイクロプスが二人の半径5メートル圏内にすら迫れずに死んでいった。
この戦いによって涼介のレベルは10から12に、シャーロットのレベルは15から16に上がった。
「ヌグォオオオオオオオオ!」
いよいよキングサイクロプスが現れた。全長10メートルで、これまでのザコとは体格から気配まで何もかも違う。一目でボスだと分かった。
「シャーロット、風の妖精に命じて俺に支援魔法を頼む」
「かしこまりました! 妖精さん、涼介様を支援してください!」
「ぴぴーっ!」
涼介の体がふわっと軽くなった。
「ありがとう。あとは一人でやるから安全な場所へ離れていろ」
「大丈夫なのですか? 囮くらいなら私だって……」
「不要だ。お前に何かあったら勝っても嬉しくない」
「涼介様……!」
シャーロットの頬が赤くなった。
「さぁ始めるぜ!」
涼介は突っ込み、シャーロットは後退する。
「まずは挨拶からだ! ボスなんだから死んでくれるなよ!」
涼介はクロスボウで攻撃を仕掛けた。矢はキングサイクロプスの目に向かって一直線。しかし目を貫くことはなかった。
「ヌッ!」
キングサイクロプスが左手でガードしたのだ。矢は目玉ではなく手の甲に突き刺さった。目玉以外の箇所、つまり皮膚は岩よりも頑強なのでノーダメージだ。
「そうこなくちゃ困るぜ。だったらこれはどうだ!」
涼介はクロスボウを消して銃を取り出した。耐久度などを極限まで削ることで実現したスキルレベル10の拳銃だ。
「まずい、この武器には照準がねぇ!」
要求されるスキルレベルの都合で照準を削ったのが響いた。クロスボウと違って的確に目を狙うことはできない。
「まぁいい。この武器なら目玉以外に当たってもダメージを与えられるはずだ! トドメはクロスボウで刺せばいい!」
海外ドラマだと片手でバンバン撃っていそうな拳銃を両手で構える涼介。スコープがあるわけでもないのに左目を瞑って狙いを定める。狙うのは大きな胴体だ。目玉を狙って外れては意味がない。
(まだだ、引き付けろ、引き付けろ……)
確実に当てるため距離を詰めさせる。
「涼介様、危険です!」
「大丈夫だ」
キングサイクロプスが涼介に迫る。通常のサイクロプスに比べて速い。両者の距離がぐんぐん縮まっていく。
「ここだ!」
涼介は引き金を引いた。
ズドォオオオオオン!
鼓膜の破れそうな程の銃声が響く。その音に勝るとも劣らない反動で、涼介の体は後ろに吹っ飛んだ。これもスキルレベルを低く抑えた代償だ。
「涼介様!」
駆け寄ろうとするシャーロット。
「来るな! それより敵はどうなった? やったのか!?」
涼介は体を起こし、壊れた銃を消してクロスボウを構える。キングサイクロプスがどうなったのかは砂塵が酷くて分からない。
「死んだのか? 死んでないのか? そもそもダメージは入ったのか?」
砂塵を睨みつける涼介。
数秒後、霧のように視界を覆っていた砂塵が消えた。
「涼介様!」
シャーロットが声を上げる。
「ああ……!」
涼介は前を睨んだまま頷き、そして、ニヤリと笑った。キングサイクロプスの胴体に巨大な風穴が空いていたのだ。明らかに銃弾よりも大きな穴だった。
「ヌグォオオ……!」
崩落するキングサイクロプス。追加の攻撃は不要だった。
「灰になっていくぞ!」
「すごい、ボスを一撃で……!」
「やっぱり時代は銃だぜ! 銃は最強なんだ!」
涼介は声高に笑って右手を突き上げようとする。しかし射撃の反動で痛めたようで上がらなかった。
『レベルが 15 に上がりました』
少人数でボスを倒したので経験値が大量に入る。涼介とシャーロットは共に3レベルも上がった。
(耐久度や反動を犠牲にしたとはいえ、まさかボスを一撃で屠れる程の武器を作れるとはな……。しかもボスの経験値はゲームの頃と同じでやべぇ。これならレベル上げを加速させられるぞ!)
すごいを連呼して興奮するシャーロットを傍目に、涼介は早くも次の段階を考え始めていた。
「この世界にもとは?」
「こっちの話だ」
涼介とシャーロットはキングサイクロプスの棲息する荒野にやってきた。この場所までは距離があるので、スキルを使って任意の場所まで送ることを生業とする『テレポート屋』を利用した。
狩場へ移動するのに体力を消耗しなったこともあり涼介の士気は高い。今後もテレポート屋を利用しようと考えていた。
「この場所には来たことあるか?」
「いえ、ありません」
「ならば教えてやろう。そこら中に巨大な木の柵の囲いが点在しているだろ?」
「はい」
「あれがサイクロプスの拠点だ」
「なんと」
砂埃の舞う荒野には、巨人サイズの拠点が無数にある。柵の材料である木の一本一本が巨木であり、木と木の隙間は人が通れるだけの余裕がある。巨人よりも遙かに小さな二人にとって、視界に映る柵は何の意味も成していなかった。
「俺達の狙いはキングサイクロプスだが、ここにはボスの他にザコのサイクロプスも棲息している。ボスを狩るにはまずザコを乱獲する必要があるから気を抜くなよ」
「分かりました!」
シャーロットがクロスボウを召喚する。それは昨日涼介から貰った物とは違っていた。スキルレベルの上がった涼介がシャーロット用に作り直した代物だ。
「「「グォオオオオオ!」」」
点在する拠点の門が開き、全長5メートル級の巨人が続々と出てくる。顔面のほぼ全てを一つの目で閉めるその魔物こそサイクロプスだ。
「すごい迫力……」
シャーロットの体がきゅっと縮こまれる。近づいてくる巨人の群れに恐怖心を抱いていた。
「大丈夫だ。見ての通りあいつらは遅い。目を狙えば楽勝だ。俺が手本を見せてやる」
涼介は数歩前に出て武器を構えた。こちらも新たに作ったクロスボウだ。昨日使っていた物に比べて威力が上がって射程が伸びている。
「それ!」
「グォオオオオオオ……!」
涼介の放った矢は一体のサイクロプスを捉えた。目に命中したので即死だ。
「すごいです! 涼介様!」
「そんなこたぁない。目にさえ当てれば楽勝なんだ」
サイクロプスは典型的なスペック詐欺タイプの魔物だ。攻撃力と防御力を見ると同レベル帯の中でも群を抜いて高い。しかし、動きが遅くて目を攻撃されるとあっさり死ぬことから討伐難易度は非常に低かった。
「妖精さん、お願いします!」
「ぴーっ!」
シャーロットは妖精と協力して戦う。敵の注意を火と風の妖精に向けつつ、土の妖精で足を止まらせる。それから涼介に言われたとおり落ち着いて矢を放った。
「グォオオオオオオオオオオオオ……!」
「やった!」
シャーロットの攻撃はサイクロプスの目のど真ん中を的確に貫いた。
「な? 楽勝だろ?」
「はい! これなら大丈夫そうです!」
「キングサイクロプスが出るまでこの調子で頑張るぞ!」
二人は拠点から出てくるサイクロプスを返り討ちにしていく。危ない場面は一度もなく、全てのサイクロプスが二人の半径5メートル圏内にすら迫れずに死んでいった。
この戦いによって涼介のレベルは10から12に、シャーロットのレベルは15から16に上がった。
「ヌグォオオオオオオオオ!」
いよいよキングサイクロプスが現れた。全長10メートルで、これまでのザコとは体格から気配まで何もかも違う。一目でボスだと分かった。
「シャーロット、風の妖精に命じて俺に支援魔法を頼む」
「かしこまりました! 妖精さん、涼介様を支援してください!」
「ぴぴーっ!」
涼介の体がふわっと軽くなった。
「ありがとう。あとは一人でやるから安全な場所へ離れていろ」
「大丈夫なのですか? 囮くらいなら私だって……」
「不要だ。お前に何かあったら勝っても嬉しくない」
「涼介様……!」
シャーロットの頬が赤くなった。
「さぁ始めるぜ!」
涼介は突っ込み、シャーロットは後退する。
「まずは挨拶からだ! ボスなんだから死んでくれるなよ!」
涼介はクロスボウで攻撃を仕掛けた。矢はキングサイクロプスの目に向かって一直線。しかし目を貫くことはなかった。
「ヌッ!」
キングサイクロプスが左手でガードしたのだ。矢は目玉ではなく手の甲に突き刺さった。目玉以外の箇所、つまり皮膚は岩よりも頑強なのでノーダメージだ。
「そうこなくちゃ困るぜ。だったらこれはどうだ!」
涼介はクロスボウを消して銃を取り出した。耐久度などを極限まで削ることで実現したスキルレベル10の拳銃だ。
「まずい、この武器には照準がねぇ!」
要求されるスキルレベルの都合で照準を削ったのが響いた。クロスボウと違って的確に目を狙うことはできない。
「まぁいい。この武器なら目玉以外に当たってもダメージを与えられるはずだ! トドメはクロスボウで刺せばいい!」
海外ドラマだと片手でバンバン撃っていそうな拳銃を両手で構える涼介。スコープがあるわけでもないのに左目を瞑って狙いを定める。狙うのは大きな胴体だ。目玉を狙って外れては意味がない。
(まだだ、引き付けろ、引き付けろ……)
確実に当てるため距離を詰めさせる。
「涼介様、危険です!」
「大丈夫だ」
キングサイクロプスが涼介に迫る。通常のサイクロプスに比べて速い。両者の距離がぐんぐん縮まっていく。
「ここだ!」
涼介は引き金を引いた。
ズドォオオオオオン!
鼓膜の破れそうな程の銃声が響く。その音に勝るとも劣らない反動で、涼介の体は後ろに吹っ飛んだ。これもスキルレベルを低く抑えた代償だ。
「涼介様!」
駆け寄ろうとするシャーロット。
「来るな! それより敵はどうなった? やったのか!?」
涼介は体を起こし、壊れた銃を消してクロスボウを構える。キングサイクロプスがどうなったのかは砂塵が酷くて分からない。
「死んだのか? 死んでないのか? そもそもダメージは入ったのか?」
砂塵を睨みつける涼介。
数秒後、霧のように視界を覆っていた砂塵が消えた。
「涼介様!」
シャーロットが声を上げる。
「ああ……!」
涼介は前を睨んだまま頷き、そして、ニヤリと笑った。キングサイクロプスの胴体に巨大な風穴が空いていたのだ。明らかに銃弾よりも大きな穴だった。
「ヌグォオオ……!」
崩落するキングサイクロプス。追加の攻撃は不要だった。
「灰になっていくぞ!」
「すごい、ボスを一撃で……!」
「やっぱり時代は銃だぜ! 銃は最強なんだ!」
涼介は声高に笑って右手を突き上げようとする。しかし射撃の反動で痛めたようで上がらなかった。
『レベルが 15 に上がりました』
少人数でボスを倒したので経験値が大量に入る。涼介とシャーロットは共に3レベルも上がった。
(耐久度や反動を犠牲にしたとはいえ、まさかボスを一撃で屠れる程の武器を作れるとはな……。しかもボスの経験値はゲームの頃と同じでやべぇ。これならレベル上げを加速させられるぞ!)
すごいを連呼して興奮するシャーロットを傍目に、涼介は早くも次の段階を考え始めていた。
0
お気に入りに追加
689
あなたにおすすめの小説
宝くじ当選を願って氏神様にお百度参りしていたら、異世界に行き来できるようになったので、交易してみた。
克全
ファンタジー
「アルファポリス」と「カクヨム」にも投稿しています。
2020年11月15日「カクヨム」日間異世界ファンタジーランキング91位
2020年11月20日「カクヨム」日間異世界ファンタジーランキング84位
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
婚約破棄の場に相手がいなかった件について
三木谷夜宵
ファンタジー
侯爵令息であるアダルベルトは、とある夜会で婚約者の伯爵令嬢クラウディアとの婚約破棄を宣言する。しかし、その夜会にクラウディアの姿はなかった。
断罪イベントの夜会に婚約者を迎えに来ないというパターンがあるので、では行かなければいいと思って書いたら、人徳あふれるヒロイン(不在)が誕生しました。
カクヨムにも公開しています。
小学6年生、同級生30人全員を殺した日本の歴史史上最凶最悪の少年殺人鬼が、異世界の12歳に乗り移り、異世界を駆ける!
yuraaaaaaa
ファンタジー
1998年7月、とある小学校で凄惨な立て籠もり事件が発生した。犯人の要求は国会議員全員の処刑だった。到底受け入れる事が出来ない内容だった。
犯人は、10分毎に生徒を殺していくと発言し、本当に10分毎に生徒が殺されていった。外に向けて死体を吊り下げたり、生首だけが見えるうように置かれていた。
その死体には目がなかった。
もう待てないと判断した特殊部隊が小学校に乗り込んだ。
クラスには既に息絶えた30人分の死体と、犯人だと思われていた担任の死体がそこにはあった。床が血まみれの中で、一人の少年が目玉を食べていた。
真犯人は、そのクラスの一員の生徒だった。
日本中で話題になり、少年法を顧みるきっかけになった事件で、犯人の少年は、超特例として12歳ではあったが、処刑を言い渡される事となった。
本名は笹野蔵ゆうた。偽名はももたろう
死刑執行された瞬間に意識がなくなる。
死んだと確信したはずが、何故か知らない場所で目が覚める。
知らない場所に知らない服。そして頭に違った人格の声が聞こえる。
その声と体の主の名前は、ジャン・アウル。ジャンという名前の子供にゆうたは乗り移る。年齢は同じ12歳。
その世界は地球とは全く異なる世界で、魔法が存在する世界なのだという。
ジャンはその世界の貴族で、初等部に通っているそうだ。ゆうたは訳が分からなかった。そして同時にジャンも訳が分からなかった。
昔は名家と呼ばれていたジャンの家は、今では落ちぶれていじめの対象になっていた。
そんなジャンの身体に入ったゆうたは、いじめっ子を退治する。
ジャンの身体には、殺人鬼ゆうたとジャンの人格が同時に混雑する事に。
ジャンは名家復活の為に、ゆうたは自分の快楽の為に力を合わせる。
サイコパス殺人鬼と名家復活の為に動く男が織り成す、新感覚ファンタジー作品。
※他の投稿サイトにも掲載しております。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
【完結】捨てられ正妃は思い出す。
なか
恋愛
「お前に食指が動くことはない、後はしみったれた余生でも過ごしてくれ」
そんな言葉を最後に婚約者のランドルフ・ファルムンド王子はデイジー・ルドウィンを捨ててしまう。
人生の全てをかけて愛してくれていた彼女をあっさりと。
正妃教育のため幼き頃より人生を捧げて生きていた彼女に味方はおらず、学園ではいじめられ、再び愛した男性にも「遊びだった」と同じように捨てられてしまう。
人生に楽しみも、生きる気力も失った彼女は自分の意志で…自死を選んだ。
再び意識を取り戻すと見知った光景と聞き覚えのある言葉の数々。
デイジーは確信をした、これは二度目の人生なのだと。
確信したと同時に再びあの酷い日々を過ごす事になる事に絶望した、そんなデイジーを変えたのは他でもなく、前世での彼女自身の願いであった。
––次の人生は後悔もない、幸福な日々を––
他でもない、自分自身の願いを叶えるために彼女は二度目の人生を立ち上がる。
前のような弱気な生き方を捨てて、怒りに滾って奮い立つ彼女はこのくそったれな人生を生きていく事を決めた。
彼女に起きた心境の変化、それによって起こる小さな波紋はやがて波となり…この王国でさえ変える大きな波となる。
殿下には既に奥様がいらっしゃる様なので私は消える事にします
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のアナスタシアは、毒を盛られて3年間眠り続けていた。そして3年後目を覚ますと、婚約者で王太子のルイスは親友のマルモットと結婚していた。さらに自分を毒殺した犯人は、家族以上に信頼していた、専属メイドのリーナだと聞かされる。
真実を知ったアナスタシアは、深いショックを受ける。追い打ちをかける様に、家族からは役立たずと罵られ、ルイスからは側室として迎える準備をしていると告げられた。
そして輿入れ前日、マルモットから恐ろしい真実を聞かされたアナスタシアは、生きる希望を失い、着の身着のまま屋敷から逃げ出したのだが…
7万文字くらいのお話です。
よろしくお願いいたしますm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる