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001 電光石火の復讐
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『世界最強の二人組』
それが、俺とジークに付けられた通り名だった。
俺たちは二人だけでS級まで上り詰めた唯一の冒険者でもある。
「よし! 今だジーク! 強烈な魔法を食らわせてやれ!」
今日も俺たちは、誰もが怖じ気づくダンジョンに挑んでいた。
禍々しい闇の炎に照らされた邪悪な大空洞だ。
敵はバハムート。
最強のドラゴンであり、Aランク冒険者が束になっても敵わない。
そんな強敵を、俺たちは二人で討つ――はずだった。
「なっ!?」
突如として足元に現れた光の茨が俺に絡みつく。
これはジークの妨害魔法だ。
「おいジーク! 何をしているんだ!」
バハムートの攻撃を盾で防ぎながら振り返る。
後方に控える金髪の魔術師ことジークは、鬼の形相で俺を見ていた。
「お前が悪いんだぞ、ディウス」
「何を言っているんだ!?」
「俺はずっとレイナが好きだったのに! お前が奪った!」
「なっ……!」
レイナとは、俺たちの幼馴染みだ。
冒険者ではなく、一市民として王都で暮らしている。
今回の戦いに赴く前、俺はレイナから結婚を申し込まれた。
ジークの見ている前で。
「なんで俺じゃなくてお前なんだよ! ディウス! 俺はずっとアピールしていたのに! レイナは俺の全てなんだ! それをお前は奪った!」
「意味不明なことを言うな! 俺は奪ってなんかいない!」
本当のことだ。
俺とレイナの間には、肉体関係はおろか交際関係すらない。
もっと言えばキスしたこともなかった。
だから、レイナに結婚を申し込まれた時は驚いた。
俺のことがずっと昔から好きだったらしい。
「俺のほうが先にレイナを愛していたのに! お前みたいな奴は死んでしまえ!」
ジークが追加の魔法を発動する。
光の手枷と足枷が俺の動きを束縛した。
そして、目の前にはバハムートがいる。
「グォオオオオオオオオオオ!」
バハムートが俺に向かって炎を吐く。
手足を動かせない俺にはどうすることもできなかった――。
◇
「ディウス! おい、ディウス!」
正面から聞こえてくる声でハッとした。
「ここは……」
どこかの森だ。
妙な懐かしさを感じる。
「何をボーッとしているんだ?」
またしても誰かが声を掛けてくる。
その誰かとは――。
「ジーク!」
「お、おおう。何だよ、急に大声を出しやがって」
ジークは「びっくりするじゃねぇか」と頭を掻きながら笑った。
(ん? よく見るとなんだか……)
ジークの顔つきが幼く見えた。
それに何だか体の筋肉量が衰えたように感じる。
「おいおい、大丈夫か? 急に大声を出したと思ったらまたボーッとして」
ジークが心配そうにしている。
「ちょっと考えさせてくれ」
「考えるって何を!?」
俺はジークの言葉を無視して思案を巡らせた。
ジークの顔付きや自身の肉体、そしてこの森。
(もしかして!)
俺はジークに尋ねた。
「なぁジーク、今日は何年の何月何日だ?」
「いきなりなんだ?」
「いいから」
「えっと、王国歴208年の11月18日だ」
「やっぱり!」
思った通り、俺は過去にタイムリープしていた。
バハムートと戦っていたのは王国歴215年12月26日のことだ。
約7年前に遡ったらしい。
その頃はまだ冒険者になってすら――。
「ん? 11月18日?」
「もっと言えば9時40分ぐらいだろう! 太陽の角度を見る限り!」
(まずい……!)
王国歴208年11月18日は、俺たちにとって世界最悪の日だ。
ベヒーモスが村を襲い、村人を、俺たちの家族を皆殺しにした。
生き残ったのは俺とジーク、そしてレイナの三人だけだ。
この件があって、俺とジークは冒険者になった。
「なんだよディウス、険しい顔で黙りこくって」
「…………」
俺は答えず、全力で考えを巡らせた。
もし前世と同じ展開になるなら、ベヒーモスは16時頃に現れるはずだ。
どこからどう現れるのかは分からない。
前世だとジークと二人で崖に登っていたからだ。
何も知らずに戻って、レイナ以外が死んでいる惨状を目の当たりにした。
(どうする? どうすればいい?)
村に戻って皆に逃げるように言おうかと思った。
だが、そんなことをしても逆効果だ。
ベヒーモスは普段、ダンジョンの奥深くにいる。
地上に出てくるなんて言っても誰も信じない。
(それに……)
目の前の畜生に仕返しをせねばならない。
今は友達でも、コイツは後に俺のことを裏切る男だ。
やられたままで終わるわけにはいかない。
殺された以上は殺し返す。
――が、果たしてそんな機会はあるのだろうか。
現実的に人を殺すのは難しい。
剣などで刺し殺すと、魔術師の調査でバレてしまう。
現実的な手段は、ダンジョン内での事故に偽装すること。
まさに前世でジークが俺にした方法だ。
しかし、それには1年以上の時間を要する。
そんなにもコイツと一緒に過ごしたくない。
可能なら今すぐにでも殺したいのに。
(時間的に厳しいが、これしか方法はない)
俺は覚悟を決めた。
「ジーク、急いで崖を登ろう」
「そうこなくちゃ! ビビリのディウスにしちゃ勇気を出したな!」
「まぁな」
俺は前世と同じく崖登りを進めることにした。
ただし、前世とは違って積極的且つ迅速に済ませるつもりだ。
◇
13時過ぎ――。
「ディウス、何だよその動き! 怖くないのかよ!」
「余裕だろ、こんなもの」
サクサクと崖を登っていく。
前世では険しく思えた崖も、今となっては大したことない。
むしろジークのほうが足を引っ張っていた。
「へっ、ビビリが成長したもんだぜ!」
などと言っているが、実際はジークのほうが臆病者だ。
だから俺は前線で戦う剣士になり、奴は後方で戦う魔術師になった。
「ふぅ、ようやく頂上だ」
ジークが頂上の平らな岩に右腕を置く。
そこに体重を掛けつつ、最後のひと踏ん張りでよじ登ろうとした。
ゴールが見えたことで気が緩んでいる。
その瞬間を俺は見逃さなかった。
(今だ)
ジークの左肩をつま先で軽く押す。
「えっ」
軽く押しただけだが、それで十分だった。
ジークの上半身が後ろに反り、自然と崖から離れていく。
「じゃあな、ジーク」
この高さから落下したら即死は免れないだろう。
「ディウス!」
叫ぶジーク。
怒りというよりも驚いている様子だ。
「皆にはワイバーンに襲われて転落したとでも説明しておいてやるよ」
「なん……で……」
ジークの体が遥か下の森に消えていった。
あまりに高すぎて、体の打ち付けられる鈍い音すら聞こえない。
「さて、村を救うぞ!」
次はベヒーモス退治だ。
両親や村の皆を死なせるわけにはいかない。
(〈神聖武器〉と〈スフィア〉がない中で何ができるか分からないが……)
やれることはなんだってやる。
皆を守るためなら刺し違えてもかまわない。
(俺が村を守るんだ! 俺が……!)
俺は猛ダッシュで村に向かった。
それが、俺とジークに付けられた通り名だった。
俺たちは二人だけでS級まで上り詰めた唯一の冒険者でもある。
「よし! 今だジーク! 強烈な魔法を食らわせてやれ!」
今日も俺たちは、誰もが怖じ気づくダンジョンに挑んでいた。
禍々しい闇の炎に照らされた邪悪な大空洞だ。
敵はバハムート。
最強のドラゴンであり、Aランク冒険者が束になっても敵わない。
そんな強敵を、俺たちは二人で討つ――はずだった。
「なっ!?」
突如として足元に現れた光の茨が俺に絡みつく。
これはジークの妨害魔法だ。
「おいジーク! 何をしているんだ!」
バハムートの攻撃を盾で防ぎながら振り返る。
後方に控える金髪の魔術師ことジークは、鬼の形相で俺を見ていた。
「お前が悪いんだぞ、ディウス」
「何を言っているんだ!?」
「俺はずっとレイナが好きだったのに! お前が奪った!」
「なっ……!」
レイナとは、俺たちの幼馴染みだ。
冒険者ではなく、一市民として王都で暮らしている。
今回の戦いに赴く前、俺はレイナから結婚を申し込まれた。
ジークの見ている前で。
「なんで俺じゃなくてお前なんだよ! ディウス! 俺はずっとアピールしていたのに! レイナは俺の全てなんだ! それをお前は奪った!」
「意味不明なことを言うな! 俺は奪ってなんかいない!」
本当のことだ。
俺とレイナの間には、肉体関係はおろか交際関係すらない。
もっと言えばキスしたこともなかった。
だから、レイナに結婚を申し込まれた時は驚いた。
俺のことがずっと昔から好きだったらしい。
「俺のほうが先にレイナを愛していたのに! お前みたいな奴は死んでしまえ!」
ジークが追加の魔法を発動する。
光の手枷と足枷が俺の動きを束縛した。
そして、目の前にはバハムートがいる。
「グォオオオオオオオオオオ!」
バハムートが俺に向かって炎を吐く。
手足を動かせない俺にはどうすることもできなかった――。
◇
「ディウス! おい、ディウス!」
正面から聞こえてくる声でハッとした。
「ここは……」
どこかの森だ。
妙な懐かしさを感じる。
「何をボーッとしているんだ?」
またしても誰かが声を掛けてくる。
その誰かとは――。
「ジーク!」
「お、おおう。何だよ、急に大声を出しやがって」
ジークは「びっくりするじゃねぇか」と頭を掻きながら笑った。
(ん? よく見るとなんだか……)
ジークの顔つきが幼く見えた。
それに何だか体の筋肉量が衰えたように感じる。
「おいおい、大丈夫か? 急に大声を出したと思ったらまたボーッとして」
ジークが心配そうにしている。
「ちょっと考えさせてくれ」
「考えるって何を!?」
俺はジークの言葉を無視して思案を巡らせた。
ジークの顔付きや自身の肉体、そしてこの森。
(もしかして!)
俺はジークに尋ねた。
「なぁジーク、今日は何年の何月何日だ?」
「いきなりなんだ?」
「いいから」
「えっと、王国歴208年の11月18日だ」
「やっぱり!」
思った通り、俺は過去にタイムリープしていた。
バハムートと戦っていたのは王国歴215年12月26日のことだ。
約7年前に遡ったらしい。
その頃はまだ冒険者になってすら――。
「ん? 11月18日?」
「もっと言えば9時40分ぐらいだろう! 太陽の角度を見る限り!」
(まずい……!)
王国歴208年11月18日は、俺たちにとって世界最悪の日だ。
ベヒーモスが村を襲い、村人を、俺たちの家族を皆殺しにした。
生き残ったのは俺とジーク、そしてレイナの三人だけだ。
この件があって、俺とジークは冒険者になった。
「なんだよディウス、険しい顔で黙りこくって」
「…………」
俺は答えず、全力で考えを巡らせた。
もし前世と同じ展開になるなら、ベヒーモスは16時頃に現れるはずだ。
どこからどう現れるのかは分からない。
前世だとジークと二人で崖に登っていたからだ。
何も知らずに戻って、レイナ以外が死んでいる惨状を目の当たりにした。
(どうする? どうすればいい?)
村に戻って皆に逃げるように言おうかと思った。
だが、そんなことをしても逆効果だ。
ベヒーモスは普段、ダンジョンの奥深くにいる。
地上に出てくるなんて言っても誰も信じない。
(それに……)
目の前の畜生に仕返しをせねばならない。
今は友達でも、コイツは後に俺のことを裏切る男だ。
やられたままで終わるわけにはいかない。
殺された以上は殺し返す。
――が、果たしてそんな機会はあるのだろうか。
現実的に人を殺すのは難しい。
剣などで刺し殺すと、魔術師の調査でバレてしまう。
現実的な手段は、ダンジョン内での事故に偽装すること。
まさに前世でジークが俺にした方法だ。
しかし、それには1年以上の時間を要する。
そんなにもコイツと一緒に過ごしたくない。
可能なら今すぐにでも殺したいのに。
(時間的に厳しいが、これしか方法はない)
俺は覚悟を決めた。
「ジーク、急いで崖を登ろう」
「そうこなくちゃ! ビビリのディウスにしちゃ勇気を出したな!」
「まぁな」
俺は前世と同じく崖登りを進めることにした。
ただし、前世とは違って積極的且つ迅速に済ませるつもりだ。
◇
13時過ぎ――。
「ディウス、何だよその動き! 怖くないのかよ!」
「余裕だろ、こんなもの」
サクサクと崖を登っていく。
前世では険しく思えた崖も、今となっては大したことない。
むしろジークのほうが足を引っ張っていた。
「へっ、ビビリが成長したもんだぜ!」
などと言っているが、実際はジークのほうが臆病者だ。
だから俺は前線で戦う剣士になり、奴は後方で戦う魔術師になった。
「ふぅ、ようやく頂上だ」
ジークが頂上の平らな岩に右腕を置く。
そこに体重を掛けつつ、最後のひと踏ん張りでよじ登ろうとした。
ゴールが見えたことで気が緩んでいる。
その瞬間を俺は見逃さなかった。
(今だ)
ジークの左肩をつま先で軽く押す。
「えっ」
軽く押しただけだが、それで十分だった。
ジークの上半身が後ろに反り、自然と崖から離れていく。
「じゃあな、ジーク」
この高さから落下したら即死は免れないだろう。
「ディウス!」
叫ぶジーク。
怒りというよりも驚いている様子だ。
「皆にはワイバーンに襲われて転落したとでも説明しておいてやるよ」
「なん……で……」
ジークの体が遥か下の森に消えていった。
あまりに高すぎて、体の打ち付けられる鈍い音すら聞こえない。
「さて、村を救うぞ!」
次はベヒーモス退治だ。
両親や村の皆を死なせるわけにはいかない。
(〈神聖武器〉と〈スフィア〉がない中で何ができるか分からないが……)
やれることはなんだってやる。
皆を守るためなら刺し違えてもかまわない。
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