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016 日常:家政婦の志乃亜
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志乃亜と初めてセックスをした日から1週間が経過した。
その間、志乃亜は真面目に通学し、俺は再び不登校生活を送っている。
結局、俺が登校したのはあの1回だけだ。
この1週間で、SNS上におけるクエストの話題は落ち着き始めていた。
当初はネットメディアを中心に取り上げられたが、そこからの進展はなし。
今ではもっとクローズドな……例えばラインのグループ等で話がされている。
NPCになりたくない為、誰もが必死だ。
「やっぱタコさんウインナーってうめぇ」
俺は少し遅い昼食を楽しんでいる。
広々としたダイニングテーブルに座り、一人で。
志乃亜の作ったタコさんを食べながら、改めて例のメールを確認する。
===================================
[ルール]各フェイズについて
[ルール]譲渡について
[ルール]武器について
[ルール]防具について
[ルール]装備の貸借について
[ルール]魔法について
[ルール]お金について
[ルール]討伐報酬について
[ルール]NPCについて
===================================
クエストのルールは9つ。
ルールというより説明書や仕様書といった内容だ。
そして、これには書かれていない裏のルールも存在する。
例えば、クエストの開始時に転移した先が現実世界風の異世界とか。
他にも。奴隷について、細かい仕様は何も明かされていない。
細かく見えて、実はかなり大雑把な内容になっている。
「おっ」
スマホを眺めていると、玄関から音が聞こえてきた。
ガチャッと鍵の開く音が鳴り、次の瞬間には扉が開く。
「ちょー、今頃お昼ご飯!?」
入ってきたのは志乃亜だ。
彼女には合い鍵を渡してある。
「しかもレンチンしてないじゃん! なんで冷たいまま食べるのさー!」
「いやぁ、面倒くさくて」
「駄目だよ、温かい方が美味しいんだから!」
志乃亜は学生鞄を適当に置くと、台所に掛かっているエプロンを着た。
制服の上から着るエプロン姿には、なぜだか知らないけどそそられる。
「食事中はスマホを見ない!」
俺からスマホを取り上げる志乃亜。
それから「よし」と気合いを入れ、家の掃除を始めていく。
志乃亜は俺の家政婦として此処で働いている。
これまでプロの家政婦がしていたことを、全て志乃亜に任せていた。
彼女の家庭はやはり貧乏らしく、両親もバイトするように望んでいた。
だから2年までは、コンビニ等で接客のバイトをしていたらしい。
その頃に比べると、今の労働環境は「天国を超越した天国」とのこと。
給料は都度払いで、1回の労働につき一律で5万円。労働時間は約2時間。
志乃亜は週に4回ほど家に来る為、月に80万程度稼いでいることになる。
そこらのサラリーマンよりも遥かに好待遇だ。
そんな志乃亜と俺は、友達以上恋人未満の関係を築いている。
彼女は俺の恋人になりたいと言ってきたが、俺がそれを断った。
他の女とセックスすることが出来なくなるからだ。
それにデリヘルを利用するのだって問題になるだろう。
そういった制約に耐えられないので、今の俺達は友達以上恋人未満。
俺にとってはこの上なく都合の良い関係だ。
ちなみに、俺が他の女とセックスをするのはいいが、逆は駄目だ。
志乃亜に「じゃあ私が他の男と……」と言われた時は即座に拒否した。
他の男に股を開くような女なら捨ててやる、と。
自分勝手と分かっていても、男とはそういう生き物なのだ。
「明日の分まで作っちゃうよー!」
掃除が終わると、志乃亜は料理を始めた。
冷蔵庫を開け、適当な食材を取り出し、慣れた様子で調理していく。
何やら鼻歌を歌っていて、尻を小さく左右に振っている。
俺は我慢できなかった。
「ちょっ、悠一君!?」
「いいから、ほら、調理を続けて続けて」
志乃亜のすぐ後ろへ行き、スカートの上から尻を触る。
続いて両手で胸を揉み始めると、志乃亜の動きが止まった。
「今は料理中だから駄目だって」
「おっぱいは揉まれると邪魔になるよな、下にしておくよ」
スカートを捲り上げ、パンツに指を当てる。
パンツ越しに優しく膣部を撫でると、志乃亜が喘いだ。
「料理……失敗……しちゃうから……駄目だって……」
もはや調理する余裕がない志乃亜。
包丁をまな板の上に置き、身体をもじもじしている。
「あー挿れたくなってきたなぁ」
セックスは食後に予定していたが、先にヤッてしまおう。
俺は志乃亜のパンツをずらしていく。
「悠一君……ゴム……」
「尻にかけるから大丈夫だって」
「中に出したら……駄目……だからね……」
「分かってるさ、たぶんね」
志乃亜に尻を突き出させて、俺もズボンとパンツを脱ぐ。
さぁセックスの時間だ――と、その時だった。
視界がパッと変わったのだ。
3年1組の教室で、自分の席に座っている。制服姿で。
「クエストが始まったぞおおおおおおお!」
俺が事態を把握すると同時に、誰かが叫んだ。
その間、志乃亜は真面目に通学し、俺は再び不登校生活を送っている。
結局、俺が登校したのはあの1回だけだ。
この1週間で、SNS上におけるクエストの話題は落ち着き始めていた。
当初はネットメディアを中心に取り上げられたが、そこからの進展はなし。
今ではもっとクローズドな……例えばラインのグループ等で話がされている。
NPCになりたくない為、誰もが必死だ。
「やっぱタコさんウインナーってうめぇ」
俺は少し遅い昼食を楽しんでいる。
広々としたダイニングテーブルに座り、一人で。
志乃亜の作ったタコさんを食べながら、改めて例のメールを確認する。
===================================
[ルール]各フェイズについて
[ルール]譲渡について
[ルール]武器について
[ルール]防具について
[ルール]装備の貸借について
[ルール]魔法について
[ルール]お金について
[ルール]討伐報酬について
[ルール]NPCについて
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クエストのルールは9つ。
ルールというより説明書や仕様書といった内容だ。
そして、これには書かれていない裏のルールも存在する。
例えば、クエストの開始時に転移した先が現実世界風の異世界とか。
他にも。奴隷について、細かい仕様は何も明かされていない。
細かく見えて、実はかなり大雑把な内容になっている。
「おっ」
スマホを眺めていると、玄関から音が聞こえてきた。
ガチャッと鍵の開く音が鳴り、次の瞬間には扉が開く。
「ちょー、今頃お昼ご飯!?」
入ってきたのは志乃亜だ。
彼女には合い鍵を渡してある。
「しかもレンチンしてないじゃん! なんで冷たいまま食べるのさー!」
「いやぁ、面倒くさくて」
「駄目だよ、温かい方が美味しいんだから!」
志乃亜は学生鞄を適当に置くと、台所に掛かっているエプロンを着た。
制服の上から着るエプロン姿には、なぜだか知らないけどそそられる。
「食事中はスマホを見ない!」
俺からスマホを取り上げる志乃亜。
それから「よし」と気合いを入れ、家の掃除を始めていく。
志乃亜は俺の家政婦として此処で働いている。
これまでプロの家政婦がしていたことを、全て志乃亜に任せていた。
彼女の家庭はやはり貧乏らしく、両親もバイトするように望んでいた。
だから2年までは、コンビニ等で接客のバイトをしていたらしい。
その頃に比べると、今の労働環境は「天国を超越した天国」とのこと。
給料は都度払いで、1回の労働につき一律で5万円。労働時間は約2時間。
志乃亜は週に4回ほど家に来る為、月に80万程度稼いでいることになる。
そこらのサラリーマンよりも遥かに好待遇だ。
そんな志乃亜と俺は、友達以上恋人未満の関係を築いている。
彼女は俺の恋人になりたいと言ってきたが、俺がそれを断った。
他の女とセックスすることが出来なくなるからだ。
それにデリヘルを利用するのだって問題になるだろう。
そういった制約に耐えられないので、今の俺達は友達以上恋人未満。
俺にとってはこの上なく都合の良い関係だ。
ちなみに、俺が他の女とセックスをするのはいいが、逆は駄目だ。
志乃亜に「じゃあ私が他の男と……」と言われた時は即座に拒否した。
他の男に股を開くような女なら捨ててやる、と。
自分勝手と分かっていても、男とはそういう生き物なのだ。
「明日の分まで作っちゃうよー!」
掃除が終わると、志乃亜は料理を始めた。
冷蔵庫を開け、適当な食材を取り出し、慣れた様子で調理していく。
何やら鼻歌を歌っていて、尻を小さく左右に振っている。
俺は我慢できなかった。
「ちょっ、悠一君!?」
「いいから、ほら、調理を続けて続けて」
志乃亜のすぐ後ろへ行き、スカートの上から尻を触る。
続いて両手で胸を揉み始めると、志乃亜の動きが止まった。
「今は料理中だから駄目だって」
「おっぱいは揉まれると邪魔になるよな、下にしておくよ」
スカートを捲り上げ、パンツに指を当てる。
パンツ越しに優しく膣部を撫でると、志乃亜が喘いだ。
「料理……失敗……しちゃうから……駄目だって……」
もはや調理する余裕がない志乃亜。
包丁をまな板の上に置き、身体をもじもじしている。
「あー挿れたくなってきたなぁ」
セックスは食後に予定していたが、先にヤッてしまおう。
俺は志乃亜のパンツをずらしていく。
「悠一君……ゴム……」
「尻にかけるから大丈夫だって」
「中に出したら……駄目……だからね……」
「分かってるさ、たぶんね」
志乃亜に尻を突き出させて、俺もズボンとパンツを脱ぐ。
さぁセックスの時間だ――と、その時だった。
視界がパッと変わったのだ。
3年1組の教室で、自分の席に座っている。制服姿で。
「クエストが始まったぞおおおおおおお!」
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