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007 交渉
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翌日、俺はアリシアから魔法を教わることになった。
俺だって下級なのだから、その気になれば魔法を使えるのだ。
魔法の習得は、訓練所の魔法用訓練スペースで行った。
「おお、出来た!」
「おめでとうございます、シュウヤ君」
魔法はあっさりと習得できた。
説明も含めて、習得までに掛かった時間は30分程度。
原付きの免許取得でももう少し時間がかかるというものだ。
「たしかに便利だが、これはスポットの上でしか使えないんだよな」
「そうです」
俺は右手の人差し指をピンッと立てる。
そして、指先で火と水の魔法を交互に使った。
火や水の形状を変化させて、1から9までの数字を順に作る。
最後の数字である9は、水と火を同時に発動して熱湯で作った。
魔法はいくつかの属性で分けられる。
その内、下級が使えるのは火、水、土、風、光の5つだ。
また、2つの属性を足して使うことも出来る。
例えば水と火を組み合わせて熱湯を作る、とか。
「魔法はこれでマスターした。よし、行くぞ、アリシア」
「分かりました。ですが、どちらへ行くのですか?」
「チャボスの家だ」
「えええええ!? 下級である私達が長老の家に!?」
「なーに、一皮むければ超級も下級も同じ人間だ」
この発言はよろしくなかった。
近くで訓練していた連中が睨んでくる。
とんでもなく殺気を放ちながら。
「と、とにかく行くぞ、アリシア!」
俺はアリシアの手首を掴み、逃げるようにその場を後にした。
◇
「ならん!」
「下級の入れる所ではない!」
チャボスの家に入ろうとした時、門番に止められた。
昨日、俺を此処まで連行したあの2人組だ。
名前は知らないが、彼らも俺と同じ下級である。
「どうしても通してくれないのか?」
念の為に再確認。
「ならん!」
2人は手に持った棒を入口前でクロスさせて塞いでいる。
「ならば実力行使といくしかないか」
「なに!?」
「お前、我等と戦うというのか!?」
「ええええ!? シュウヤ君、戦うのですか!?」
武器を構える2人。
両手を頬に当て、ムンクの叫びみたいな形相で驚くアリシア。
俺は「くっくっく」と笑った。
「戦うわけないだろ、馬鹿じゃねーの」
そう言って、大きく息を吸い込む。
「チャボス!!!! 出てこい!!!! 話がある!!!!」
腹の底から叫ぶ。
入れないのなら、外から話しかけるだけだ。
「出てくるまで喚き続けるぞ!!!! チャボス!!!!」
近隣の家からぞろぞろと人が集まってくる。
口々に「なんと罰当たりな」「下級のくせに」と呟く。
中には愉快げに笑っている奴も居た。若い女だ。
「ええい、そんな大きな声をださんでも聞こえておる」
いよいよチャボスの登場だ。
立ちはだかっていた2人組は慌てて横にずれる。
「それで何の用じゃ? ワシに頼らなくて済むよう、アリシアを付き人にしたはずじゃが?」
俺の前で不快そうな顔を浮かべるチャボス。
「たしかに俺の魔法階級は下級だった。だがな、勝手に期待されて勝手に落胆され、挙げ句の果てには俺の為に開かれた宴の後片付けをさせられた。こんな扱いは我慢ならねぇ」
「なんじゃお主、そんな愚痴を言いに来たのか? 嫌なら出て行ってくれてかまわんぞ。輪を乱す者は不要じゃ」
「違う。それでは逃げたようなものだ。それに、此処を出る気はない。家を作ってもらったことや言語能力をくれたことには感謝しているからな。受けた恩には応えようと思っている」
あいつ何を言っているんだ、と周囲がざわつく。
チャボスやアリシアも困惑したような表情を浮かべている。
「要点が見えんな。つまり……どういうことじゃ?」
「俺の凄さを証明してやるよ」
「お主の凄さを?」
そうだ、と頷く。
「あんたは超級が自分しかいないことに危機感を抱いているよな。訓練所で魔法に頼らない戦闘訓練をしているのも、自分が死んだ後のことを想定してのことだろう。今は魔法で軽々と倒せる獣も、魔法がなければ倒すのに苦労するからな」
「そうじゃ。このままワシが死ねば、他所と同じで食糧難に陥る。そうなれば集落の人口は一気に減ることは確実じゃ」
「だからよ、俺が魔法に頼らずに生き抜く術を見せてやる。俺がその気になれば、一切の魔法を使わずとも今と同じ……いや、今よりも良い生活を実現できるぞ」
しばらくの沈黙。
それから周囲がどっと沸いた。
「魔法を頼らずに今よりも良い生活って」
「そんなの無理に決まってるじゃない」
「魔法が無かったらどうやって食事するのよ」
「もしかして生肉を食べればいいとか言うつもり?」
想像していた通りの反応だ。
やはり、此処の奴等は魔法がなければ何も出来ない。
それは昨日の時点で分かっていた。
「大きく出たものだな。だったらお主の実力を証明してみせよ。その内容次第では、お主の扱いを再考しても良い」
「約束だぞ」
「ああ、皆の前で正式に約束しよう――その代わり」
チャボスの表情が変わる。
今までは穏やかだったが、一気に険しくなった。
先ほどよりもドスの利いた声で言う。
「お粗末な内容だったらアリシアと共に追放するからな」
「ええええ!? 私もですか!?」
「お主はシュウヤの付き人。連帯責任じゃよ」
顔面が真っ青になるアリシア。
「ちょっと待ってください!」
乱入してきたのはアリシアの母親だ。
アリシアが「お母さん!」と言う前から分かった。
顔がアリシアによく似ているからだ。
「この子に罪はないでしょう」
「それでも責任を負うのが連帯責任というものじゃ」
「そんな……」
アリシアママが俺を睨む。
「貴方、追放なんてことになったら承知しませんよ」
「分かっているさ。追放される気なんざさらさらねぇ」
俺は白い歯を見せてニヤリと笑う。
「ついてきな、チャボス。挨拶代わりに見せてやるよ。サバイバルの力を」
俺だって下級なのだから、その気になれば魔法を使えるのだ。
魔法の習得は、訓練所の魔法用訓練スペースで行った。
「おお、出来た!」
「おめでとうございます、シュウヤ君」
魔法はあっさりと習得できた。
説明も含めて、習得までに掛かった時間は30分程度。
原付きの免許取得でももう少し時間がかかるというものだ。
「たしかに便利だが、これはスポットの上でしか使えないんだよな」
「そうです」
俺は右手の人差し指をピンッと立てる。
そして、指先で火と水の魔法を交互に使った。
火や水の形状を変化させて、1から9までの数字を順に作る。
最後の数字である9は、水と火を同時に発動して熱湯で作った。
魔法はいくつかの属性で分けられる。
その内、下級が使えるのは火、水、土、風、光の5つだ。
また、2つの属性を足して使うことも出来る。
例えば水と火を組み合わせて熱湯を作る、とか。
「魔法はこれでマスターした。よし、行くぞ、アリシア」
「分かりました。ですが、どちらへ行くのですか?」
「チャボスの家だ」
「えええええ!? 下級である私達が長老の家に!?」
「なーに、一皮むければ超級も下級も同じ人間だ」
この発言はよろしくなかった。
近くで訓練していた連中が睨んでくる。
とんでもなく殺気を放ちながら。
「と、とにかく行くぞ、アリシア!」
俺はアリシアの手首を掴み、逃げるようにその場を後にした。
◇
「ならん!」
「下級の入れる所ではない!」
チャボスの家に入ろうとした時、門番に止められた。
昨日、俺を此処まで連行したあの2人組だ。
名前は知らないが、彼らも俺と同じ下級である。
「どうしても通してくれないのか?」
念の為に再確認。
「ならん!」
2人は手に持った棒を入口前でクロスさせて塞いでいる。
「ならば実力行使といくしかないか」
「なに!?」
「お前、我等と戦うというのか!?」
「ええええ!? シュウヤ君、戦うのですか!?」
武器を構える2人。
両手を頬に当て、ムンクの叫びみたいな形相で驚くアリシア。
俺は「くっくっく」と笑った。
「戦うわけないだろ、馬鹿じゃねーの」
そう言って、大きく息を吸い込む。
「チャボス!!!! 出てこい!!!! 話がある!!!!」
腹の底から叫ぶ。
入れないのなら、外から話しかけるだけだ。
「出てくるまで喚き続けるぞ!!!! チャボス!!!!」
近隣の家からぞろぞろと人が集まってくる。
口々に「なんと罰当たりな」「下級のくせに」と呟く。
中には愉快げに笑っている奴も居た。若い女だ。
「ええい、そんな大きな声をださんでも聞こえておる」
いよいよチャボスの登場だ。
立ちはだかっていた2人組は慌てて横にずれる。
「それで何の用じゃ? ワシに頼らなくて済むよう、アリシアを付き人にしたはずじゃが?」
俺の前で不快そうな顔を浮かべるチャボス。
「たしかに俺の魔法階級は下級だった。だがな、勝手に期待されて勝手に落胆され、挙げ句の果てには俺の為に開かれた宴の後片付けをさせられた。こんな扱いは我慢ならねぇ」
「なんじゃお主、そんな愚痴を言いに来たのか? 嫌なら出て行ってくれてかまわんぞ。輪を乱す者は不要じゃ」
「違う。それでは逃げたようなものだ。それに、此処を出る気はない。家を作ってもらったことや言語能力をくれたことには感謝しているからな。受けた恩には応えようと思っている」
あいつ何を言っているんだ、と周囲がざわつく。
チャボスやアリシアも困惑したような表情を浮かべている。
「要点が見えんな。つまり……どういうことじゃ?」
「俺の凄さを証明してやるよ」
「お主の凄さを?」
そうだ、と頷く。
「あんたは超級が自分しかいないことに危機感を抱いているよな。訓練所で魔法に頼らない戦闘訓練をしているのも、自分が死んだ後のことを想定してのことだろう。今は魔法で軽々と倒せる獣も、魔法がなければ倒すのに苦労するからな」
「そうじゃ。このままワシが死ねば、他所と同じで食糧難に陥る。そうなれば集落の人口は一気に減ることは確実じゃ」
「だからよ、俺が魔法に頼らずに生き抜く術を見せてやる。俺がその気になれば、一切の魔法を使わずとも今と同じ……いや、今よりも良い生活を実現できるぞ」
しばらくの沈黙。
それから周囲がどっと沸いた。
「魔法を頼らずに今よりも良い生活って」
「そんなの無理に決まってるじゃない」
「魔法が無かったらどうやって食事するのよ」
「もしかして生肉を食べればいいとか言うつもり?」
想像していた通りの反応だ。
やはり、此処の奴等は魔法がなければ何も出来ない。
それは昨日の時点で分かっていた。
「大きく出たものだな。だったらお主の実力を証明してみせよ。その内容次第では、お主の扱いを再考しても良い」
「約束だぞ」
「ああ、皆の前で正式に約束しよう――その代わり」
チャボスの表情が変わる。
今までは穏やかだったが、一気に険しくなった。
先ほどよりもドスの利いた声で言う。
「お粗末な内容だったらアリシアと共に追放するからな」
「ええええ!? 私もですか!?」
「お主はシュウヤの付き人。連帯責任じゃよ」
顔面が真っ青になるアリシア。
「ちょっと待ってください!」
乱入してきたのはアリシアの母親だ。
アリシアが「お母さん!」と言う前から分かった。
顔がアリシアによく似ているからだ。
「この子に罪はないでしょう」
「それでも責任を負うのが連帯責任というものじゃ」
「そんな……」
アリシアママが俺を睨む。
「貴方、追放なんてことになったら承知しませんよ」
「分かっているさ。追放される気なんざさらさらねぇ」
俺は白い歯を見せてニヤリと笑う。
「ついてきな、チャボス。挨拶代わりに見せてやるよ。サバイバルの力を」
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