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第1章 堕神

第3話 きっかけの女子校生

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「この神社には幽霊がでる」すぐに近所で有名になった。誰か「いや 神様だ」という気の利いたことを言うやつはいなかったのか・・・


「はあ」


私はため息をついた。だってそうでしょう。私の声を聞けると思っていた人間は確かに珍しいけども・・・こんな抜け穴があるとは・・・・


【耳元でコショコショばなし】【暴言のように吐き捨てる】


何だこれは?引っ込み思案か暴君かはっきりしてほしい。
いやいや、前向きに考えよう。【神】として何ができるか・・・
次に願い事をした参拝客になんでもいいからアドバイスしよう。わたしの聞ける範囲でならいいなあ


「お きたな」


次にきたのは女子高生。一人で実に都合がいい。騒がれても問題なし。私は犯罪者ではない。神だ。
話は変わるが、能力といえば能力かもしれないことが一つある。祈りの言葉はそのまま私に流れてくるのだ。初詣とかはちょっと地獄。木の板にかいてもらえると助かる。


女子校生は祈りを捧げた。固有の2拍手の後のお祈り。


私にお祈りの情報が流れてくる。
近隣の男女共学校か・・・・この男が好きと・・・・青春じゃのう・・・・今度告白するのか・・・・上手くいってほしいか・・・・


なるほど・・・自分の気持ちにブーストを掛けるためにお祈りにきたのか・・・


神様は考える。私がアドバイスして、上手く行かなかったら癪だと・・・こういう恋愛系の悩みはリサーチがその後の命運を分けるのだ。要は男次第だ。遊び人だったら、この女子高生が不幸になる、気持ちがなかったら振られる、からの神社への悪評。
降ってわいたゴシップではあるが、適当にはできんなぁ 変なところで私は真面目だのぅ。
「告白しないで一週間後にまたこい!」
女子高生のハっとした顔を見ずに、神は意気揚々と街へでかけた。
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