12 / 19
第二章
What is your intention? -意図はなに?-
しおりを挟む
お飲み物はいかがいたしましょうか?
旦那様にはいつものをお持ちしましたが、
リーアさんとそちらのお嬢様は
いかがいたしましょうか?
「私は紅茶を。」
「飲み物なら基本何でもあるぞ。
珈琲、紅茶、炭酸にジュース。
他にも色々と。」
「フルーツ系のジュースをお願いできますか?」
「かしこまりました。
フレッシュジュースをご用意いたします。」
「えっ、そんな高そうなもの……。」
「心配するな、生活資金なら俺が出す。
もちろん娯楽とかも含めてな。」
「何でそこまで……。」
「フェアが俺のものだからだ。」
「私は。私は、セフィさんの物じゃありません!
というかもの扱いはやめてください。」
「セフィさんは私を買ったかもしれない。
でも、私は私だもん。
誰かの物じゃない。誰かの物じゃ……」
ヒック、ヒック。
泣くつもりじゃないのに。
ジュースをお持ちしました。
「あぁ、ありがとう。」
ヒック、ヒック。
涙を止めれない。
「ひとまず、これ飲め。」
「いや。」
「フレッシュジュースは嫌いか?」
「別に、嫌いじゃない。」
「だったら。」
「でも、いや。」
「何でだ。」
「飲んだら私がセフィさんの物だって
認めてる気がするから。」
「あー、さっきのは俺が悪かったから。
そうだよな。
フェアはフェアだし、物でもないもんな。」
だから飲め。
ともう1度差し出された。
一口飲んでみる。
「お、美味しいー。」
フレッシュジュースってこんなに美味しいんだ。
「家のシェフは凄いからな。
ところでシェルー、何が入ってるんだ?」
「オレンジに蜂蜜を少々。」
蜂蜜!だから甘いんだ。
「へー。俺も頼んでもいいか?
甘さ控えめで。」
かしこまりました。
直ぐにお持ちします。
「後、フェアにおかわりを。」
「えっ、そんなおかわりなんて。」
「気に入ったんだろ。
遠慮なく飲めよ。」
「でも。」
「もうもの扱いはしないから安心しろ。」
その事ならもう気にしてないのに。
他人に物扱いされるのは嫌なのに、
自分でする分には平気なんだよね。不思議だなぁ。
「なら、お言葉に甘えて。
おかわりお願いします!!」
はーい。すぐに持ってきまーす。
「セルア。
旦那様とお嬢様の前ですよ。」
あー、すみません。
つい、うっかり。
てへっと舌を出している可愛くて綺麗な人。
年上の人に可愛いは失礼だったかな?
でも可愛い。それにすごい美人。
メイドさんかな?
「料理、美味しいか?」
えっ?
急に話しかけられたから驚いた。
「あっ、はい。とても美味しいです。」
「なら良かった。
苦手なものとかは無理して食べなくてもいいし、
好きなのはおかわりしていいからな。
おかわりは自由だ。
追加料金取ったりもしないから安心しろ。」
「なら、初期費用は払わなきゃですね。」
旦那様にはいつものをお持ちしましたが、
リーアさんとそちらのお嬢様は
いかがいたしましょうか?
「私は紅茶を。」
「飲み物なら基本何でもあるぞ。
珈琲、紅茶、炭酸にジュース。
他にも色々と。」
「フルーツ系のジュースをお願いできますか?」
「かしこまりました。
フレッシュジュースをご用意いたします。」
「えっ、そんな高そうなもの……。」
「心配するな、生活資金なら俺が出す。
もちろん娯楽とかも含めてな。」
「何でそこまで……。」
「フェアが俺のものだからだ。」
「私は。私は、セフィさんの物じゃありません!
というかもの扱いはやめてください。」
「セフィさんは私を買ったかもしれない。
でも、私は私だもん。
誰かの物じゃない。誰かの物じゃ……」
ヒック、ヒック。
泣くつもりじゃないのに。
ジュースをお持ちしました。
「あぁ、ありがとう。」
ヒック、ヒック。
涙を止めれない。
「ひとまず、これ飲め。」
「いや。」
「フレッシュジュースは嫌いか?」
「別に、嫌いじゃない。」
「だったら。」
「でも、いや。」
「何でだ。」
「飲んだら私がセフィさんの物だって
認めてる気がするから。」
「あー、さっきのは俺が悪かったから。
そうだよな。
フェアはフェアだし、物でもないもんな。」
だから飲め。
ともう1度差し出された。
一口飲んでみる。
「お、美味しいー。」
フレッシュジュースってこんなに美味しいんだ。
「家のシェフは凄いからな。
ところでシェルー、何が入ってるんだ?」
「オレンジに蜂蜜を少々。」
蜂蜜!だから甘いんだ。
「へー。俺も頼んでもいいか?
甘さ控えめで。」
かしこまりました。
直ぐにお持ちします。
「後、フェアにおかわりを。」
「えっ、そんなおかわりなんて。」
「気に入ったんだろ。
遠慮なく飲めよ。」
「でも。」
「もうもの扱いはしないから安心しろ。」
その事ならもう気にしてないのに。
他人に物扱いされるのは嫌なのに、
自分でする分には平気なんだよね。不思議だなぁ。
「なら、お言葉に甘えて。
おかわりお願いします!!」
はーい。すぐに持ってきまーす。
「セルア。
旦那様とお嬢様の前ですよ。」
あー、すみません。
つい、うっかり。
てへっと舌を出している可愛くて綺麗な人。
年上の人に可愛いは失礼だったかな?
でも可愛い。それにすごい美人。
メイドさんかな?
「料理、美味しいか?」
えっ?
急に話しかけられたから驚いた。
「あっ、はい。とても美味しいです。」
「なら良かった。
苦手なものとかは無理して食べなくてもいいし、
好きなのはおかわりしていいからな。
おかわりは自由だ。
追加料金取ったりもしないから安心しろ。」
「なら、初期費用は払わなきゃですね。」
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
夫に離縁が切り出せません
えんどう
恋愛
初めて会った時から無口で無愛想な上に、夫婦となってからもまともな会話は無く身体を重ねてもそれは変わらない。挙げ句の果てに外に女までいるらしい。
妊娠した日にお腹の子供が産まれたら離縁して好きなことをしようと思っていたのだが──。
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ご安心を、2度とその手を求める事はありません
ポチ
恋愛
大好きな婚約者様。 ‘’愛してる‘’ その言葉私の宝物だった。例え貴方の気持ちが私から離れたとしても。お飾りの妻になるかもしれないとしても・・・
それでも、私は貴方を想っていたい。 独り過ごす刻もそれだけで幸せを感じられた。たった一つの希望
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる