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第ニ章 繋がり
作戦開始は…?
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「作戦は決まったし、
あとは決行はいつにするかだな。」
「僕が情報見つけるまで待ってほしい。」
「どれくらいかかる?」
「情報収集?それなら数日で終わる。」
「分かった。」
さて、どうするか。
やることがない。
「ご、め、ん、な、さ、い。
許して。」
「結愛?」
「ごめんなさい、ごめんなさい。
私が生贄になるから、だから許して。返して。」
「結愛、どうした?」
袖をぎゅっと握ってくる。
夢を見ているのか?
「結愛ちゃん、どうかしたの?」
「あー、魘されてるみたいだ。」
「うーん、それは困ったねー。起こす?」
「起こすにはまだ早いんじゃ?」
「もう朝だよ。
まだ少し早いかもだけど。」
「もう!?」
全然気付かなかった。いつの間に!!
「熱中したもんねー。
久々に玲雅とたっくさん話せて嬉しかったよー。」
「抱きつくな。重い。」
「う、ん、誰?」
「あぁ、悪い。起こしたな。」
「父様?」
寝ぼけているのか。
まだ寝ているのか。
「ごめんなさい。
今すぐ起きるから、許して、もうやめて。」
「結愛、結愛!?」
身体をゆする。
「しっかりしろ、結愛!」
「れ、い、が、さん?」
「あぁ、そうだ。」
「何で私、玲雅さんに……。
玲雅さんの上に……?」
「寝ぼけていたんだろう。
結愛の隣にいたら由梨がもたれてきてな。
それで…」
そう言いながら袖の方を見る。
「あっ。」
「ご、ごめんなさい。すみません。」
「別に問題ない。」
「けど、高そうなのに皺が…。」
「結愛のせいじゃない。
悪いのは悪意を持ってもたれかかってきた
由梨のほうなんだから。」
「えー、僕ー?
そんなの納得いかないよー。」
「納得いこうといかなかろうと元凶は由梨だ。」
「えー、違うよ。
それを言うなら玲雅が結愛ちゃんの隣に
いたからだよ。」
このままじゃ埒あかなくなるな。
「結愛はどうする?
起きるか?まだ寝てるか?」
「起きます。」
「偉いな。起きて。
俺なら寝るぞ。」
「眠いんですか?」
「神に睡眠は基本いらん。」
「そうでしたね。」
「なぁ、結愛。」
「はい?」
「一つ聞いていいか?」
頷いてくれた。
「結愛の家族は村はどんなんなんだ?」
「ごく普通の村でその中にある普通の民家でしたよ。」
「普通の…。」
父親が母親に暴力を振るう家がか…?
「なら親や近所の人は好きだったのか?」
「どうなんでしょう。
よく分からないんですよね。
別に嫌いでもないけど………。」
「そんな好きでもない」ってことか。
由梨と連絡をとる。
村の方を指差して目を合わす。
そして逸らす。
パチンっとウィンクが返ってきたことを思うと
意味通じたらしい。
あとは決行はいつにするかだな。」
「僕が情報見つけるまで待ってほしい。」
「どれくらいかかる?」
「情報収集?それなら数日で終わる。」
「分かった。」
さて、どうするか。
やることがない。
「ご、め、ん、な、さ、い。
許して。」
「結愛?」
「ごめんなさい、ごめんなさい。
私が生贄になるから、だから許して。返して。」
「結愛、どうした?」
袖をぎゅっと握ってくる。
夢を見ているのか?
「結愛ちゃん、どうかしたの?」
「あー、魘されてるみたいだ。」
「うーん、それは困ったねー。起こす?」
「起こすにはまだ早いんじゃ?」
「もう朝だよ。
まだ少し早いかもだけど。」
「もう!?」
全然気付かなかった。いつの間に!!
「熱中したもんねー。
久々に玲雅とたっくさん話せて嬉しかったよー。」
「抱きつくな。重い。」
「う、ん、誰?」
「あぁ、悪い。起こしたな。」
「父様?」
寝ぼけているのか。
まだ寝ているのか。
「ごめんなさい。
今すぐ起きるから、許して、もうやめて。」
「結愛、結愛!?」
身体をゆする。
「しっかりしろ、結愛!」
「れ、い、が、さん?」
「あぁ、そうだ。」
「何で私、玲雅さんに……。
玲雅さんの上に……?」
「寝ぼけていたんだろう。
結愛の隣にいたら由梨がもたれてきてな。
それで…」
そう言いながら袖の方を見る。
「あっ。」
「ご、ごめんなさい。すみません。」
「別に問題ない。」
「けど、高そうなのに皺が…。」
「結愛のせいじゃない。
悪いのは悪意を持ってもたれかかってきた
由梨のほうなんだから。」
「えー、僕ー?
そんなの納得いかないよー。」
「納得いこうといかなかろうと元凶は由梨だ。」
「えー、違うよ。
それを言うなら玲雅が結愛ちゃんの隣に
いたからだよ。」
このままじゃ埒あかなくなるな。
「結愛はどうする?
起きるか?まだ寝てるか?」
「起きます。」
「偉いな。起きて。
俺なら寝るぞ。」
「眠いんですか?」
「神に睡眠は基本いらん。」
「そうでしたね。」
「なぁ、結愛。」
「はい?」
「一つ聞いていいか?」
頷いてくれた。
「結愛の家族は村はどんなんなんだ?」
「ごく普通の村でその中にある普通の民家でしたよ。」
「普通の…。」
父親が母親に暴力を振るう家がか…?
「なら親や近所の人は好きだったのか?」
「どうなんでしょう。
よく分からないんですよね。
別に嫌いでもないけど………。」
「そんな好きでもない」ってことか。
由梨と連絡をとる。
村の方を指差して目を合わす。
そして逸らす。
パチンっとウィンクが返ってきたことを思うと
意味通じたらしい。
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