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第五章
〜言霊②〜
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「にゃにゃ?身の程知らずも、いい加減にするにゃ。」
そう言うと、ベリアルは静かに顔をあげ、ルシファーの目に一瞬視線を合わせると、僅かな間に瞬きをして見せた。
ガクッっ!!!!!?!!!?
その瞬間、ルシファーの赤く染まった目は、素に戻り、まるで全ての魔素を抜かれたように、力無げに崩れた。
「き・・・貴様・・俺に何をした・・・?。」
「何をしたにゃって?
瞬きをしただけにゃ♪。
お前は、口も悪い上に無礼だし、なによりうるさいからにゃ、黙っていろにゃ。」
「くっ!!・・・くそ猫がぁっ!!。」
「黙れっ!!っ!! ルシファーっ!!。」
「ダミアン、お前も黙るのにゃ。」
「・・・・・・。」
「いいかにゃ?
もう一度お前達に告げるにゃ。
我輩は、真の闇の主にして・・・9つの魂者を司る者。
絶対的な力にして《魔素》そのものにゃ。
忘れるにゃ。」
ベリアルは、ファサっと軽く尻尾を振った。
まるで空間が凍るような沈黙の後、沈黙を守っていたミーミルが、セイラの肩に当てていた己の手を静かに自身の胸にあて、僅かに息を吐きベリアルに尋ねた。
「改めてましてベリアル様・・・、私の名は、ミーミルと申します。
ハデスと共にルシファー様、そしてダミアン様に使えておりますドラゴンです。
誠におこがましいと存じますが・・・一つお伺いしたい事がございます・・・。」
「にゃ?お前は、いつぞやのハデスの相棒だにゃ?」
ベリアルが、前足で顔を毛繕いしながら尋ねた。
そして、チラッと横目でミーミルを見る。
「何が聞きたいにゃ?」
そう言うと、ベリアルは静かに顔をあげ、ルシファーの目に一瞬視線を合わせると、僅かな間に瞬きをして見せた。
ガクッっ!!!!!?!!!?
その瞬間、ルシファーの赤く染まった目は、素に戻り、まるで全ての魔素を抜かれたように、力無げに崩れた。
「き・・・貴様・・俺に何をした・・・?。」
「何をしたにゃって?
瞬きをしただけにゃ♪。
お前は、口も悪い上に無礼だし、なによりうるさいからにゃ、黙っていろにゃ。」
「くっ!!・・・くそ猫がぁっ!!。」
「黙れっ!!っ!! ルシファーっ!!。」
「ダミアン、お前も黙るのにゃ。」
「・・・・・・。」
「いいかにゃ?
もう一度お前達に告げるにゃ。
我輩は、真の闇の主にして・・・9つの魂者を司る者。
絶対的な力にして《魔素》そのものにゃ。
忘れるにゃ。」
ベリアルは、ファサっと軽く尻尾を振った。
まるで空間が凍るような沈黙の後、沈黙を守っていたミーミルが、セイラの肩に当てていた己の手を静かに自身の胸にあて、僅かに息を吐きベリアルに尋ねた。
「改めてましてベリアル様・・・、私の名は、ミーミルと申します。
ハデスと共にルシファー様、そしてダミアン様に使えておりますドラゴンです。
誠におこがましいと存じますが・・・一つお伺いしたい事がございます・・・。」
「にゃ?お前は、いつぞやのハデスの相棒だにゃ?」
ベリアルが、前足で顔を毛繕いしながら尋ねた。
そして、チラッと横目でミーミルを見る。
「何が聞きたいにゃ?」
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