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第四章
〜9つの魂を司るベリアル③〜
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大蛇の問いかけに、答えることも出来ず、苛立ちが激しくルシファーを責め立てた。
ルシファーの目は大蛇を睨み、反対に大蛇の目は、清みきった穏やかな目でルシファーを見つめていた。
「たいした余裕だな?」
「フフフ・・その言葉・・褒め言葉として、心良く受け取ろう。」
グワッと重たげな頭を持ち上げると大蛇は、そのままルシファーを見下ろした。
《♪・・ルシファー・・どんどん《深み》にはまってしまうぞ・・!
いい加減・・悟るんだっ!!
悟れっ!!ルシファーっ!!!!!
ベリアルの9つの魂の一つ・・奴は《湿気》を司る魂者!!!
その意味が・・分かるかっ!!!?
お~達の《目的》を見失うなっ!!ルシファーッ!!》
性質会話で必死に呼び掛けるダミアン。
「ん?・・フフ・・まぁいい・・。
貴様は・・良い相棒を持ったものだ・・。」
バフンッ!!!!!!!!!!
「なにっ!!!!?!!」
「♪まったく・・運が良かったのだ・・危ういのだ。」
一人、ホッとした顔のダミアン。
黒煙が大蛇を一瞬で包み込み、あの巨大でおぞましい姿が消えた。
「おい・・ダミアン?・・優の力と真の闇の主・・ベリアルの力が引かれ合い、優自身に力が宿り始めている・・場合によっては、優がその強大な魔素エネルギーに飲み込まれ・・優の存在、概念・・記憶・・全てが《無》になる・・という事は理解した。
が・・理解したと言っても、受け入れるつもりは微塵もない。
ダミアン?分かっているとは思うが・・念のために言っておく。
俺は貴様らの謎解きに付き合っているヒマはない。
俺からの質問は簡単だ・・。
何故・・ベリアルは、優を隠れ蓑にした?
そして・・俺がお前に出会う前・・一体・・優と何があった・・?」
苛立ちを押さえきれず、ダミアンをギロリと睨むルシファー。
「答えろっ!!!」
「♪・・・・・・それは・・」
うつ向きながら、重い口を開くダミアン。
すると・・
「まったく・・口の減らないくそガキめっっ!!!」
二人の背後から、甲高い小さな声が聞こえた。
「フン・・次から次へとお出ましだな?」
声の聞こえた方へ振り向くと、そこには何の姿形もない。
「フッ・・姿を見せる必要も無いって訳か?」
「♪・・んっ!?この気配?・・・・!?」
ブンッッ!!っ!!!
ダミアンはそう呟くと、素早く首斬りカマを力強く一振した。
カサカサっ!!! ガサガサガサガサっ!!!
すると、辺り一面から何者かが激しく走り回る足音。
「ダミアンっ!!今度は、一体なんなんだっ!!?」
ザザっ!!!
ダミアンは、とっさにルシファーと背合わせになり、
小さな声でこう言った。
「♪シッっ!!!・・静かにっ!!!お~から離れるな・・!!
迂闊に動けば奴等に狙われるっ!!!
・・どうやら機嫌を損ねたみたいだ。」
「・・・・!?」
《♪・・セイラ、それからミーミルにハデスっ!!!勿論ルシファーも良く聞くのだっ!!!
今の立ち位置から、無駄に動くな!!・・お~の感が当たっているのなら・・次の魂者は・・少し厄介な奴等だ・・。》
ルシファーの目は大蛇を睨み、反対に大蛇の目は、清みきった穏やかな目でルシファーを見つめていた。
「たいした余裕だな?」
「フフフ・・その言葉・・褒め言葉として、心良く受け取ろう。」
グワッと重たげな頭を持ち上げると大蛇は、そのままルシファーを見下ろした。
《♪・・ルシファー・・どんどん《深み》にはまってしまうぞ・・!
いい加減・・悟るんだっ!!
悟れっ!!ルシファーっ!!!!!
ベリアルの9つの魂の一つ・・奴は《湿気》を司る魂者!!!
その意味が・・分かるかっ!!!?
お~達の《目的》を見失うなっ!!ルシファーッ!!》
性質会話で必死に呼び掛けるダミアン。
「ん?・・フフ・・まぁいい・・。
貴様は・・良い相棒を持ったものだ・・。」
バフンッ!!!!!!!!!!
「なにっ!!!!?!!」
「♪まったく・・運が良かったのだ・・危ういのだ。」
一人、ホッとした顔のダミアン。
黒煙が大蛇を一瞬で包み込み、あの巨大でおぞましい姿が消えた。
「おい・・ダミアン?・・優の力と真の闇の主・・ベリアルの力が引かれ合い、優自身に力が宿り始めている・・場合によっては、優がその強大な魔素エネルギーに飲み込まれ・・優の存在、概念・・記憶・・全てが《無》になる・・という事は理解した。
が・・理解したと言っても、受け入れるつもりは微塵もない。
ダミアン?分かっているとは思うが・・念のために言っておく。
俺は貴様らの謎解きに付き合っているヒマはない。
俺からの質問は簡単だ・・。
何故・・ベリアルは、優を隠れ蓑にした?
そして・・俺がお前に出会う前・・一体・・優と何があった・・?」
苛立ちを押さえきれず、ダミアンをギロリと睨むルシファー。
「答えろっ!!!」
「♪・・・・・・それは・・」
うつ向きながら、重い口を開くダミアン。
すると・・
「まったく・・口の減らないくそガキめっっ!!!」
二人の背後から、甲高い小さな声が聞こえた。
「フン・・次から次へとお出ましだな?」
声の聞こえた方へ振り向くと、そこには何の姿形もない。
「フッ・・姿を見せる必要も無いって訳か?」
「♪・・んっ!?この気配?・・・・!?」
ブンッッ!!っ!!!
ダミアンはそう呟くと、素早く首斬りカマを力強く一振した。
カサカサっ!!! ガサガサガサガサっ!!!
すると、辺り一面から何者かが激しく走り回る足音。
「ダミアンっ!!今度は、一体なんなんだっ!!?」
ザザっ!!!
ダミアンは、とっさにルシファーと背合わせになり、
小さな声でこう言った。
「♪シッっ!!!・・静かにっ!!!お~から離れるな・・!!
迂闊に動けば奴等に狙われるっ!!!
・・どうやら機嫌を損ねたみたいだ。」
「・・・・!?」
《♪・・セイラ、それからミーミルにハデスっ!!!勿論ルシファーも良く聞くのだっ!!!
今の立ち位置から、無駄に動くな!!・・お~の感が当たっているのなら・・次の魂者は・・少し厄介な奴等だ・・。》
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