38 / 117
第二章
〜入り口の番人〜ガウス〜
しおりを挟む
「俺から折を見て話す・・お喋りはその後にしろ」
「また、秘密なんだね・・まぁ、慣れたかな♪・・仕方ない!今度教えてね!っと、この後どうするのっ?扉は開いたわけで、さっそく中に入るの?」
「♪アハッ、その前に!ルシファー、そろそろ皆の武器を渡してくれないかなっ♪アハッ♪」
「🖤そうそうっ!ア・レ🖤がないと~セイラ、調子でないわぁ~🖤」
「丸腰で乗り込むのは、少し危険かと・・ルシファー様。」
「・・半世紀ぶりですから」
「わかっている、もちろん武装も必要だ。それからハデス、念のため「死者の世界」にいつでも行けるよう手筈を、たのむ」
「はっ!承知」
そう言ってルシファーは、大きな古い巻物を目の前に広げた。
巻物に封印されていたそれぞれの武器がボワッと浮き上がり・・
「時間がない・・悪いが、いっせいに皆に渡す、良いな?」
「♪アハッその代わり、間違えないでねっ♪」
「🖤はやく、はやくぅ~欲しいのっ!🖤」
ドサッ!
①ダミアン=首斬りカマ
②セイラ=扇子
③ハデス&ミーミル=ドラゴンの剣
・・以上だ・・
それぞれに、馴染みの武器を手に取った。その時点で四人の魔素レベルも、更に高まった。
「♪アハッ、久しぶりの手触りだ♪歯こぼれもなく良かった良かったっ♪ご機嫌なのだっ♪アハッ♪」
パタパタパタと扇子を仰いでいるセイラ、
「🖤ダミアン様~喜びすぎて、ソレ・・振り回さないでねっ!危ないんだから、ん、もう~」
ドラゴンの剣は、それぞれハデスとミーミルのイニシャル入りである。
銀色に怪しく光る剣を手にすると、二人とも眼を合わせ静かにうなずくのであった。
「よし・・武器は揃った・・出発する」
******************
いよいよ狩りが始まった・・魔界の入り口は、よどんだ邪気に包まれていた。
まるでトンネルのような入り口の前にさしかかると、入り口の番人である、「ガウス」が立っていた。
全身真っ黒な服に、頭から大きなフードをスッポリかぶり、手には三本の槍のついた棒を持って、うつ向きながらこう言った。
「お久しぶりです・・ルシファー様、ダミアン様・・お連れの皆様・・おや・・見慣れない顔がいらっしゃる・・」
随分と暗く、今にも消えそうな低い声で喋り出した。
「・・久しぶりだな、ガウス・・相変わらず不気味だな・・」
「・・これでも喜んでいるのです・・なにせ・・半世紀ぶりの狩りへのお見送り・・クックックックッ・・なによりです・・」
「また、秘密なんだね・・まぁ、慣れたかな♪・・仕方ない!今度教えてね!っと、この後どうするのっ?扉は開いたわけで、さっそく中に入るの?」
「♪アハッ、その前に!ルシファー、そろそろ皆の武器を渡してくれないかなっ♪アハッ♪」
「🖤そうそうっ!ア・レ🖤がないと~セイラ、調子でないわぁ~🖤」
「丸腰で乗り込むのは、少し危険かと・・ルシファー様。」
「・・半世紀ぶりですから」
「わかっている、もちろん武装も必要だ。それからハデス、念のため「死者の世界」にいつでも行けるよう手筈を、たのむ」
「はっ!承知」
そう言ってルシファーは、大きな古い巻物を目の前に広げた。
巻物に封印されていたそれぞれの武器がボワッと浮き上がり・・
「時間がない・・悪いが、いっせいに皆に渡す、良いな?」
「♪アハッその代わり、間違えないでねっ♪」
「🖤はやく、はやくぅ~欲しいのっ!🖤」
ドサッ!
①ダミアン=首斬りカマ
②セイラ=扇子
③ハデス&ミーミル=ドラゴンの剣
・・以上だ・・
それぞれに、馴染みの武器を手に取った。その時点で四人の魔素レベルも、更に高まった。
「♪アハッ、久しぶりの手触りだ♪歯こぼれもなく良かった良かったっ♪ご機嫌なのだっ♪アハッ♪」
パタパタパタと扇子を仰いでいるセイラ、
「🖤ダミアン様~喜びすぎて、ソレ・・振り回さないでねっ!危ないんだから、ん、もう~」
ドラゴンの剣は、それぞれハデスとミーミルのイニシャル入りである。
銀色に怪しく光る剣を手にすると、二人とも眼を合わせ静かにうなずくのであった。
「よし・・武器は揃った・・出発する」
******************
いよいよ狩りが始まった・・魔界の入り口は、よどんだ邪気に包まれていた。
まるでトンネルのような入り口の前にさしかかると、入り口の番人である、「ガウス」が立っていた。
全身真っ黒な服に、頭から大きなフードをスッポリかぶり、手には三本の槍のついた棒を持って、うつ向きながらこう言った。
「お久しぶりです・・ルシファー様、ダミアン様・・お連れの皆様・・おや・・見慣れない顔がいらっしゃる・・」
随分と暗く、今にも消えそうな低い声で喋り出した。
「・・久しぶりだな、ガウス・・相変わらず不気味だな・・」
「・・これでも喜んでいるのです・・なにせ・・半世紀ぶりの狩りへのお見送り・・クックックックッ・・なによりです・・」
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
王太子さま、側室さまがご懐妊です
家紋武範
恋愛
王太子の第二夫人が子どもを宿した。
愛する彼女を妃としたい王太子。
本妻である第一夫人は政略結婚の醜女。
そして国を奪い女王として君臨するとの噂もある。
あやしき第一夫人をどうにかして廃したいのであった。
婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが
マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって?
まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ?
※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。
※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる