幻影の讃美歌

ごさまる

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第二章

〜入り口の番人〜ガウス〜

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「俺から折を見て話す・・お喋りはその後にしろ」

「また、秘密なんだね・・まぁ、慣れたかな♪・・仕方ない!今度教えてね!っと、この後どうするのっ?扉は開いたわけで、さっそく中に入るの?」

「♪アハッ、その前に!ルシファー、そろそろ皆の武器を渡してくれないかなっ♪アハッ♪」

「🖤そうそうっ!ア・レ🖤がないと~セイラ、調子でないわぁ~🖤」

「丸腰で乗り込むのは、少し危険かと・・ルシファー様。」

「・・半世紀ぶりですから」

「わかっている、もちろん武装も必要だ。それからハデス、念のため「死者の世界」にいつでも行けるよう手筈を、たのむ」

「はっ!承知」

そう言ってルシファーは、大きな古い巻物を目の前に広げた。

巻物に封印されていたそれぞれの武器がボワッと浮き上がり・・

「時間がない・・悪いが、いっせいに皆に渡す、良いな?」

「♪アハッその代わり、間違えないでねっ♪」

「🖤はやく、はやくぅ~欲しいのっ!🖤」

ドサッ!


①ダミアン=首斬りカマ

②セイラ=扇子

③ハデス&ミーミル=ドラゴンの剣

                           ・・以上だ・・ 

それぞれに、馴染みの武器を手に取った。その時点で四人の魔素レベルも、更に高まった。

「♪アハッ、久しぶりの手触りだ♪歯こぼれもなく良かった良かったっ♪ご機嫌なのだっ♪アハッ♪」

パタパタパタと扇子を仰いでいるセイラ、

「🖤ダミアン様~喜びすぎて、ソレ・・振り回さないでねっ!危ないんだから、ん、もう~」

ドラゴンの剣は、それぞれハデスとミーミルのイニシャル入りである。

銀色に怪しく光る剣を手にすると、二人とも眼を合わせ静かにうなずくのであった。

「よし・・武器は揃った・・出発する」

          ******************

いよいよ狩りが始まった・・魔界の入り口は、よどんだ邪気に包まれていた。
まるでトンネルのような入り口の前にさしかかると、入り口の番人である、「ガウス」が立っていた。

全身真っ黒な服に、頭から大きなフードをスッポリかぶり、手には三本の槍のついた棒を持って、うつ向きながらこう言った。

「お久しぶりです・・ルシファー様、ダミアン様・・お連れの皆様・・おや・・見慣れない顔がいらっしゃる・・」

随分と暗く、今にも消えそうな低い声で喋り出した。

「・・久しぶりだな、ガウス・・相変わらず不気味だな・・」

「・・これでも喜んでいるのです・・なにせ・・半世紀ぶりの狩りへのお見送り・・クックックックッ・・なによりです・・」
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