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【第1章 幼馴染み】
第1節 買い物
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店頭に着くと本日のおすすめの品が書いてあった。
「卵10個入り200円」「牛乳2リットル150円」
いつもより2割ほど安く内心驚くロビン。これはチャンスだと思い買い溜めしようと思った。
入店すると朝早いにもかかわらず沢山の人が買い物に来ていた。だが、少し多すぎるような気がした。レジから入口付近まで列が続いている。ここまでの列は感謝祭などでしか見たことがない。しかし今のロビンはそんなこと気にも留めなかった。
「買うものは卵と牛乳、あと豚肉と野菜類も欲しいな。」
早足で食材のある場所へと向かった。この人数でなおかつ割引されているので売り切れているのか心配なのである。
「危ねぇー、あと5個ぐらいしか残ってなかった。」
ロビンの手には卵のパックがあった。
「牛乳はどこだ?あと野菜類も。」
そう言ってあたりを見渡す。少し離れたところに見覚えのある後ろ姿が見えた。ロビンは近づいて声をかける。
「アリス。お前も買い物に来てたのか。」
「え?ロビン!あなたがこんな時間にここにいるなんて珍しい。」
彼女はアリス。ロビンの幼馴染みだ。背中まで伸ばした赤い髪と透き通った青い瞳、頭の右側にあるアホ毛が特徴だ。学生の頃からの付き合いでかなり親しい存在だ。
「何か急いでるのか?」
ロビンが尋ねる。
「なんでわかったの?」
アリスは疑問に思う。アリスとは長い付き合いなので服装などから考えていることがわかる。
「お前がそんな軽装をしているときはだいたい急いでるときだからな。」
ロビンは得意げに言う。アリスは上着にスカートという服装をしている。かなりラフな服装だ。
「それで、何を買いに来たんだ?」
「友達との約束があって昨日買いに行こうと思ってたら忘れちゃって…。」
「何が必要なんだ?」
「え?手伝ってくれるの?」
アリスは目を輝かせながらロビンに聞く。
「まあ、帰っても暇だし。困ってるなら手伝うのが友人だろ?」
「ありがとうロビン。買うものはこれに書いてあるよ。」
アリスはメモ帳を取り出し、ロビンに見せる。
必要なもの
果物(できるだけ多く) 小麦粉 砂糖 牛乳 卵
「…前3つはいいとして。」
「卵と牛乳はどうするんだ?牛乳はわからないが卵はもう売り切れてるぞ。」
その言葉に頭を抱えるアリス。
「この人の数だから仕方ない。最悪別の場所に買いに行く。」
「買えるものだけ買おうぜ。こんなところで考えてて他のも買えなかったらさらに面倒だ。」
頭を抱えるアリスに声をかける。
「確かに…急ぎましょう。」
2人は小走りで向かった。
「あー良かった、まだ売り切れてなくて。」
2人の籠には牛乳が入っている。
「まさかここまで疲れるなんて…。」
「それに卵もまだない。」
アリスは意気消沈する寸前だ。問題は卵だ。あのメモ帳を見る限り間違いなくケーキの材料だ。ロビンの籠には卵がある。素直に欲しいと言えばあげれるロビン。しかしアリスは人からものをねだるようなことはない。
「…これいるか?」
「え?」
ロビンの言葉に驚くアリス。ロビンは手に卵を取ってみせた。
「それはあなたが手に入れたものよ。私がもらうことはできないわ。」
「気にすんな。俺は別のとこで買う。」
「あ、ありがとう。」
アリスは申し訳無さそうにお礼を言う。
「買いたいものはこれで全部か?」
「ええ。これで全部よ。」
「そんじゃ、レジ行くぞ。」
2人はレジへと向かう。
レジにつくとそこには長蛇の列があった。入店してからかなりの時間が経過しているはずだ。それなのに人は減るどころかどんどん増えている。
「これ…大丈夫か?あふれるんじゃないか?」
戸惑う2人などお構いなしに人がどんどん入ってくる。
「ちょっと待て、どんだけ入ってくんだ?!」
「この量…流石にまずい気が。」
「あのーすいませ…うお!」
ロビンは声をかけようとするが勢いにおされてしまう。
「……!」
ロビンはあることに気づく。入ってくる人がまるで何かに操られているような行相をしていたのだ。
「きゃっ!!」
アリスが声をあげる。
「どうした?!」
駆け寄るロビン。
「今何かが足下を通ったの!」
さっきの人の行相といい何かがおかしい。
「それはどこに向かった?」
「あっちよ。」
アリスは店内の奥の方を指差す。
「わかった。ちょっと待ってろ。」
「あ、ちょっと待って。」
ロビンはアリスに籠を預けて店内の奥に向かう。
「卵10個入り200円」「牛乳2リットル150円」
いつもより2割ほど安く内心驚くロビン。これはチャンスだと思い買い溜めしようと思った。
入店すると朝早いにもかかわらず沢山の人が買い物に来ていた。だが、少し多すぎるような気がした。レジから入口付近まで列が続いている。ここまでの列は感謝祭などでしか見たことがない。しかし今のロビンはそんなこと気にも留めなかった。
「買うものは卵と牛乳、あと豚肉と野菜類も欲しいな。」
早足で食材のある場所へと向かった。この人数でなおかつ割引されているので売り切れているのか心配なのである。
「危ねぇー、あと5個ぐらいしか残ってなかった。」
ロビンの手には卵のパックがあった。
「牛乳はどこだ?あと野菜類も。」
そう言ってあたりを見渡す。少し離れたところに見覚えのある後ろ姿が見えた。ロビンは近づいて声をかける。
「アリス。お前も買い物に来てたのか。」
「え?ロビン!あなたがこんな時間にここにいるなんて珍しい。」
彼女はアリス。ロビンの幼馴染みだ。背中まで伸ばした赤い髪と透き通った青い瞳、頭の右側にあるアホ毛が特徴だ。学生の頃からの付き合いでかなり親しい存在だ。
「何か急いでるのか?」
ロビンが尋ねる。
「なんでわかったの?」
アリスは疑問に思う。アリスとは長い付き合いなので服装などから考えていることがわかる。
「お前がそんな軽装をしているときはだいたい急いでるときだからな。」
ロビンは得意げに言う。アリスは上着にスカートという服装をしている。かなりラフな服装だ。
「それで、何を買いに来たんだ?」
「友達との約束があって昨日買いに行こうと思ってたら忘れちゃって…。」
「何が必要なんだ?」
「え?手伝ってくれるの?」
アリスは目を輝かせながらロビンに聞く。
「まあ、帰っても暇だし。困ってるなら手伝うのが友人だろ?」
「ありがとうロビン。買うものはこれに書いてあるよ。」
アリスはメモ帳を取り出し、ロビンに見せる。
必要なもの
果物(できるだけ多く) 小麦粉 砂糖 牛乳 卵
「…前3つはいいとして。」
「卵と牛乳はどうするんだ?牛乳はわからないが卵はもう売り切れてるぞ。」
その言葉に頭を抱えるアリス。
「この人の数だから仕方ない。最悪別の場所に買いに行く。」
「買えるものだけ買おうぜ。こんなところで考えてて他のも買えなかったらさらに面倒だ。」
頭を抱えるアリスに声をかける。
「確かに…急ぎましょう。」
2人は小走りで向かった。
「あー良かった、まだ売り切れてなくて。」
2人の籠には牛乳が入っている。
「まさかここまで疲れるなんて…。」
「それに卵もまだない。」
アリスは意気消沈する寸前だ。問題は卵だ。あのメモ帳を見る限り間違いなくケーキの材料だ。ロビンの籠には卵がある。素直に欲しいと言えばあげれるロビン。しかしアリスは人からものをねだるようなことはない。
「…これいるか?」
「え?」
ロビンの言葉に驚くアリス。ロビンは手に卵を取ってみせた。
「それはあなたが手に入れたものよ。私がもらうことはできないわ。」
「気にすんな。俺は別のとこで買う。」
「あ、ありがとう。」
アリスは申し訳無さそうにお礼を言う。
「買いたいものはこれで全部か?」
「ええ。これで全部よ。」
「そんじゃ、レジ行くぞ。」
2人はレジへと向かう。
レジにつくとそこには長蛇の列があった。入店してからかなりの時間が経過しているはずだ。それなのに人は減るどころかどんどん増えている。
「これ…大丈夫か?あふれるんじゃないか?」
戸惑う2人などお構いなしに人がどんどん入ってくる。
「ちょっと待て、どんだけ入ってくんだ?!」
「この量…流石にまずい気が。」
「あのーすいませ…うお!」
ロビンは声をかけようとするが勢いにおされてしまう。
「……!」
ロビンはあることに気づく。入ってくる人がまるで何かに操られているような行相をしていたのだ。
「きゃっ!!」
アリスが声をあげる。
「どうした?!」
駆け寄るロビン。
「今何かが足下を通ったの!」
さっきの人の行相といい何かがおかしい。
「それはどこに向かった?」
「あっちよ。」
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「わかった。ちょっと待ってろ。」
「あ、ちょっと待って。」
ロビンはアリスに籠を預けて店内の奥に向かう。
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