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20話
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夕食の時間になり、公は蘭の班の男子2人を連れて食堂から材料を運んでいた。
なんで蘭の班の男子がいるのかといえば、昨日の夜にさかのぼる。
◇
夕食の時間。公達のもとに蘭達がやって来ていたので牡丹が対応した。
「どうしたの?蘭」
「昼でわかったんだけど、料理ができない私達だけだとまともな食事を作れないから、また食事を作るのを手伝ってほしんだよ」
『お願いします』
みんなが頭を下げてきた。
「だったらここで一緒に作らないか?」
公の提案に蘭達は顔を見合わせた。
「いいのか?」
「行ったり来たりをするよりここで一緒に作ったほうが楽だからな」
蘭は牡丹を見ると、牡丹は笑顔で頷いた。
「じゃあ、お願いします」
「明日の夜も一緒にするだろ?」
公からのさらなる提案に蘭達は顔を見合わせると公を見て頭を下げた。
『お願いします』
◇
そんなわけで、今日の夕食も2班合同で作っていた。
食材を持って公達が調理台に帰ると、牡丹達も食器を持って帰ってきた。
「そういえば、何を作るの?」
「カレーを3種類作ろうと思ってる」
「お手伝いいたします」
なぜか普通にいる萌衣に公達は固まった。
「どうしました?」
「なんで萌衣さんがいるんですか?」
「メイドですから」
答えになっていない答えに公は頭を掻いた。
「体調はよくなったんですよね?」
「えぇ。おかげさまで体調は万全です」
「主を探す旅にはでないのですか?」
「今は休憩中ですから」
「はぁ」
公達はどうするとばかりに顔を見合わせたが、最終的には公に任せるとばかりに全員の視線が公に向いた。
「わかりました。お願いできますか?」
「かしこまりました」
一礼して顔を上げた萌衣は微笑んでいた。
「では、何をいたしましょうか?」
「蛍と萌衣さんはカレーの野菜と肉の下ごしらえ、牡丹と由椰はサラダ用の野菜のカットと盛り付けお願い。中二達は飯盒でご飯炊いて」
公の指示に従ってそれぞれが準備にとりかかったので公も魚介類の下ごしらえを始めた。
「野菜と肉の下ごしらえが終わりました」
公が魚介類を炒めていると萌衣と蛍が下ごしらえを終えた野菜と肉を持ってきたので、公は魚介類を鍋に入れた。
「それじゃあ野菜を炒めてそれぞれの鍋に入れてくれる。目安は玉ねぎが少ししんなりするぐらいでいいから」
「かしこまりました」
「わかったよ」
公は2人からもらった肉を炒め、鶏肉と牛肉に分けて鍋に入れる。2人が炒めた野菜が入ると3つの鍋に水とコンソメを入れて煮始める。
「シーフードとチキンとビーフの3種類にするのですね?」
「少し違うね。最後のビーフはハヤシライスだよ」
「なるほど。なので薄切りなのですね」
頷いた萌衣はお玉で軽く鍋をかき混ぜる。
「サラダできたよ~」
「ありがとう」
鍋が沸騰してきたので、公は牛肉の鍋にはハヤシライスのルー、シーフードとチキンの鍋には中辛と甘口のルーを半々とチョコとソースを隠し味に入れた。
「ルーは2種類いれるのですね」
「食べやすくするためにね」
焦げ付かないようにかき混ぜながら煮込めばカレーとハヤシライスの完成だ。
「ご飯もできたぞ」
タイミングよく中二達がご飯を持ってやって来た。
「シーフードカレー、チキンカレー、ハヤシライスの3種類を作ったから、好きなのをとって椅子に座って」
みんな思い思いのルーをご飯にかけて椅子に座った。
「いただきます」
『いただきます』
いただきます。
公の合図でみんな食べ始めた。
「って、作者!なんでお前まで食べてるんだよ!」
えっ?普通に夕食の時間だから食べてるんだけど?
「なにも作業してねーくせに勝手に食うな!働かざる者食うべからず、だ!」
執筆作業という重要な働きをしている私が1番働いてるんだから食べる権利は十分あるはずよ!
「まともな執筆してねーくせによくいうわ!」
カッチーン!そこまで言われたらご要望にお答えしないとね。
「やめっ!」
*
公はコタツに入っていた。周りには庵に中二に人がいた。
「ちょっと待て!作者!庵や中二がいるのはわかるが、なんでここにいない人間を連れてくるんだよ!」
「俺がここにおるのは作者のせいっちゅうわけか」
公は人に申し訳なさそうな視線を向けた。
いや~。残りのメンバーの中で呼べる人間がいなかったから人数あわせに人を呼んだんだ。
「やめい!迷惑だろうが!」
「まぁまぁ。落ち着きいや」
公を落ち着かせる人。
「でも」
「とりあえず、会ったことない人もいるし、自己紹介させてもらうわ。俺は関西 人や。ヨロシクな」
「え~と、公です」
「庵です」
「我の名前は中二だ。しかし、関西人とはスゴい名前だな」
そうは思っていても口に出さなかった公はなんで言うかな、と額に手を当てた。
「やろ。オモロイ名前なんよ。あ、人が名前やから人って呼んでな」
気にした様子もなく笑ってそう言う人の姿に公は頭を抱えた。
「それより、これはどういう状況なんや、作者」
人の言葉で公は深呼吸して気持ちを切り替える。
まずはドーン!
コタツの上にグツグツ煮たった鍋が出現した。
「おっ!鍋やないか」
人は躊躇なく鍋の蓋を取ったのだが、鍋の中を見て全員が無言になった。
鍋の中の汁の色は黒・赤・紫・茶色と混沌としていた。
「これなんだ、作者」
闇鍋だよ。
「闇鍋か~。オモシロそうやな」
「いいね~」
「我にかかればこれぐらいぞうさもないわ」
3人の言葉に公は再び頭を抱えた。
"だからこのメンバーにしたのかー!"
ノリノリの3人に公は逃げられないと悟り、覚悟を決めた。
それじゃあ、消灯!
暗くなった中で公達は鍋の中から具材を取った。なので電気がつく。
「なんだこれ?」
「ようわからんな」
汁の色のせいで具材がなんなのか誰もわからなかった。
「食べるしかないな!」
先頭きって庵が食べたので、公達も一気に食べた。
直後、屍が4つ出来上がりました。チャンチャン。
*
「ハッ!」
公が目覚めると、目の前にはカレーを食べて笑顔になっている蛍達。
「美味しいです」
公の隣でシーフードカレーを食べていた萌衣の笑顔の呟きを聞いた公は、闇鍋で傷ついた心が癒された。
「ありがとうございます」
お礼を言いながら公が微笑みかけると、萌衣は公の顔をジーと見た。
19話の最後でもあった光景に公は首を傾げる。しかし、今回はすぐに萌衣は視線を外してシーフードカレーを食べ始めたので公もハヤシライスを食べることにした。
夕食を食べ終わり、食器などを片付けると生徒達は広場に集まった。広場の中央にはキャンプファイアの準備がされており、生徒達はその周りに座っていった。
「今からキャンプファイアを始めるが、くれぐれも火には近づくなよ!少しでもおかしなことをしたらすぐに中止して寝てもらうからな!」
注意事項を言い終わると先生が火をつけてキャンプファイアが始まった。その瞬間、公は中二にアイアンクローをくらわしてノックダウンさせる。
「よし」
やりきったとばかりに頷く公を誰もとがめようとはせず、キャンプファイアを見上げた。
「スゴいね」
「そうだな」
先生達も気合いを入れて頑張ったことで、キャンプファイアは2メートルを越えていた。そのキャンプファイアを見上げていた時、
「キャー!」
◇
悲鳴が聞こえた場所の近くにいた雪はすぐに悲鳴のしたほうへと向かった。そこには森から出てきた5匹の野犬。
雪は近くに落ちていた薪を両手に野犬と対峙した。
「早くロッジのほうへ!」
雪が叫ぶと生徒達は慌ててロッジのほうへ走っていく。その間、雪は野犬がみんなのほうへ行かないように薪で牽制する。
野犬はすぐに襲いかかってくることはなく、両者のにらみ合いが続いていると、雪のもとに公と萌衣がやって来た。
「どういう状況だ?」
「見ての通り、森から野犬が現れたんだよ」
答えながら雪は素手の公に薪を渡した。薪を1度は受け取った公だが、すぐに雪に返した。
「いらないよ。よく考えれば俺って動物と喋れるんだった」
「あぁ~」
「だからちょっと行ってくる」
公はそう言うと野犬に近づいていった。
「なぁ。なにしに出てきたんだ?」
【エサをくれ~】
【お腹すいたよ~】
【ご飯~】
野犬達から返ってきた返事に公は苦笑していると、公と萌衣を追ってやって来た蛍達は首を傾げた。
「公。野犬達はなんて言ってるの?」
「お腹がすいてるみたいだね」
『お腹が………』
公の言葉をうけて蛍達が野犬達を見ると、野犬達は伏せた状態から動こうとしなかった。なので、公は遅れてやって来た向日葵に問いかける。
「向日葵先生。この犬達にエサをあげていいですか?」
「1つ聞くけど、今エサをあげて、その後はどうするの?エサ欲しさに野犬がここに住み着いたら困るのはここを管理している人と今後やってくるお客さんなのよ?」
向日葵は正論を言いながら公を見つめた。その視線を真っ向から見返しながら公は微笑んだ。
「1つアテがありますから大丈夫ですよ」
公の言葉に桜・楓・暁の3人が反応した。
「わかりました。そう言うのであれば許可します」
「ありがとうございます」
向日葵からの許可も出たので、公は野犬達を連れて食堂に向かった。
野犬達に食事をあたえ、ロッジに帰ってきた公は電話をかけ始めた。
なんで蘭の班の男子がいるのかといえば、昨日の夜にさかのぼる。
◇
夕食の時間。公達のもとに蘭達がやって来ていたので牡丹が対応した。
「どうしたの?蘭」
「昼でわかったんだけど、料理ができない私達だけだとまともな食事を作れないから、また食事を作るのを手伝ってほしんだよ」
『お願いします』
みんなが頭を下げてきた。
「だったらここで一緒に作らないか?」
公の提案に蘭達は顔を見合わせた。
「いいのか?」
「行ったり来たりをするよりここで一緒に作ったほうが楽だからな」
蘭は牡丹を見ると、牡丹は笑顔で頷いた。
「じゃあ、お願いします」
「明日の夜も一緒にするだろ?」
公からのさらなる提案に蘭達は顔を見合わせると公を見て頭を下げた。
『お願いします』
◇
そんなわけで、今日の夕食も2班合同で作っていた。
食材を持って公達が調理台に帰ると、牡丹達も食器を持って帰ってきた。
「そういえば、何を作るの?」
「カレーを3種類作ろうと思ってる」
「お手伝いいたします」
なぜか普通にいる萌衣に公達は固まった。
「どうしました?」
「なんで萌衣さんがいるんですか?」
「メイドですから」
答えになっていない答えに公は頭を掻いた。
「体調はよくなったんですよね?」
「えぇ。おかげさまで体調は万全です」
「主を探す旅にはでないのですか?」
「今は休憩中ですから」
「はぁ」
公達はどうするとばかりに顔を見合わせたが、最終的には公に任せるとばかりに全員の視線が公に向いた。
「わかりました。お願いできますか?」
「かしこまりました」
一礼して顔を上げた萌衣は微笑んでいた。
「では、何をいたしましょうか?」
「蛍と萌衣さんはカレーの野菜と肉の下ごしらえ、牡丹と由椰はサラダ用の野菜のカットと盛り付けお願い。中二達は飯盒でご飯炊いて」
公の指示に従ってそれぞれが準備にとりかかったので公も魚介類の下ごしらえを始めた。
「野菜と肉の下ごしらえが終わりました」
公が魚介類を炒めていると萌衣と蛍が下ごしらえを終えた野菜と肉を持ってきたので、公は魚介類を鍋に入れた。
「それじゃあ野菜を炒めてそれぞれの鍋に入れてくれる。目安は玉ねぎが少ししんなりするぐらいでいいから」
「かしこまりました」
「わかったよ」
公は2人からもらった肉を炒め、鶏肉と牛肉に分けて鍋に入れる。2人が炒めた野菜が入ると3つの鍋に水とコンソメを入れて煮始める。
「シーフードとチキンとビーフの3種類にするのですね?」
「少し違うね。最後のビーフはハヤシライスだよ」
「なるほど。なので薄切りなのですね」
頷いた萌衣はお玉で軽く鍋をかき混ぜる。
「サラダできたよ~」
「ありがとう」
鍋が沸騰してきたので、公は牛肉の鍋にはハヤシライスのルー、シーフードとチキンの鍋には中辛と甘口のルーを半々とチョコとソースを隠し味に入れた。
「ルーは2種類いれるのですね」
「食べやすくするためにね」
焦げ付かないようにかき混ぜながら煮込めばカレーとハヤシライスの完成だ。
「ご飯もできたぞ」
タイミングよく中二達がご飯を持ってやって来た。
「シーフードカレー、チキンカレー、ハヤシライスの3種類を作ったから、好きなのをとって椅子に座って」
みんな思い思いのルーをご飯にかけて椅子に座った。
「いただきます」
『いただきます』
いただきます。
公の合図でみんな食べ始めた。
「って、作者!なんでお前まで食べてるんだよ!」
えっ?普通に夕食の時間だから食べてるんだけど?
「なにも作業してねーくせに勝手に食うな!働かざる者食うべからず、だ!」
執筆作業という重要な働きをしている私が1番働いてるんだから食べる権利は十分あるはずよ!
「まともな執筆してねーくせによくいうわ!」
カッチーン!そこまで言われたらご要望にお答えしないとね。
「やめっ!」
*
公はコタツに入っていた。周りには庵に中二に人がいた。
「ちょっと待て!作者!庵や中二がいるのはわかるが、なんでここにいない人間を連れてくるんだよ!」
「俺がここにおるのは作者のせいっちゅうわけか」
公は人に申し訳なさそうな視線を向けた。
いや~。残りのメンバーの中で呼べる人間がいなかったから人数あわせに人を呼んだんだ。
「やめい!迷惑だろうが!」
「まぁまぁ。落ち着きいや」
公を落ち着かせる人。
「でも」
「とりあえず、会ったことない人もいるし、自己紹介させてもらうわ。俺は関西 人や。ヨロシクな」
「え~と、公です」
「庵です」
「我の名前は中二だ。しかし、関西人とはスゴい名前だな」
そうは思っていても口に出さなかった公はなんで言うかな、と額に手を当てた。
「やろ。オモロイ名前なんよ。あ、人が名前やから人って呼んでな」
気にした様子もなく笑ってそう言う人の姿に公は頭を抱えた。
「それより、これはどういう状況なんや、作者」
人の言葉で公は深呼吸して気持ちを切り替える。
まずはドーン!
コタツの上にグツグツ煮たった鍋が出現した。
「おっ!鍋やないか」
人は躊躇なく鍋の蓋を取ったのだが、鍋の中を見て全員が無言になった。
鍋の中の汁の色は黒・赤・紫・茶色と混沌としていた。
「これなんだ、作者」
闇鍋だよ。
「闇鍋か~。オモシロそうやな」
「いいね~」
「我にかかればこれぐらいぞうさもないわ」
3人の言葉に公は再び頭を抱えた。
"だからこのメンバーにしたのかー!"
ノリノリの3人に公は逃げられないと悟り、覚悟を決めた。
それじゃあ、消灯!
暗くなった中で公達は鍋の中から具材を取った。なので電気がつく。
「なんだこれ?」
「ようわからんな」
汁の色のせいで具材がなんなのか誰もわからなかった。
「食べるしかないな!」
先頭きって庵が食べたので、公達も一気に食べた。
直後、屍が4つ出来上がりました。チャンチャン。
*
「ハッ!」
公が目覚めると、目の前にはカレーを食べて笑顔になっている蛍達。
「美味しいです」
公の隣でシーフードカレーを食べていた萌衣の笑顔の呟きを聞いた公は、闇鍋で傷ついた心が癒された。
「ありがとうございます」
お礼を言いながら公が微笑みかけると、萌衣は公の顔をジーと見た。
19話の最後でもあった光景に公は首を傾げる。しかし、今回はすぐに萌衣は視線を外してシーフードカレーを食べ始めたので公もハヤシライスを食べることにした。
夕食を食べ終わり、食器などを片付けると生徒達は広場に集まった。広場の中央にはキャンプファイアの準備がされており、生徒達はその周りに座っていった。
「今からキャンプファイアを始めるが、くれぐれも火には近づくなよ!少しでもおかしなことをしたらすぐに中止して寝てもらうからな!」
注意事項を言い終わると先生が火をつけてキャンプファイアが始まった。その瞬間、公は中二にアイアンクローをくらわしてノックダウンさせる。
「よし」
やりきったとばかりに頷く公を誰もとがめようとはせず、キャンプファイアを見上げた。
「スゴいね」
「そうだな」
先生達も気合いを入れて頑張ったことで、キャンプファイアは2メートルを越えていた。そのキャンプファイアを見上げていた時、
「キャー!」
◇
悲鳴が聞こえた場所の近くにいた雪はすぐに悲鳴のしたほうへと向かった。そこには森から出てきた5匹の野犬。
雪は近くに落ちていた薪を両手に野犬と対峙した。
「早くロッジのほうへ!」
雪が叫ぶと生徒達は慌ててロッジのほうへ走っていく。その間、雪は野犬がみんなのほうへ行かないように薪で牽制する。
野犬はすぐに襲いかかってくることはなく、両者のにらみ合いが続いていると、雪のもとに公と萌衣がやって来た。
「どういう状況だ?」
「見ての通り、森から野犬が現れたんだよ」
答えながら雪は素手の公に薪を渡した。薪を1度は受け取った公だが、すぐに雪に返した。
「いらないよ。よく考えれば俺って動物と喋れるんだった」
「あぁ~」
「だからちょっと行ってくる」
公はそう言うと野犬に近づいていった。
「なぁ。なにしに出てきたんだ?」
【エサをくれ~】
【お腹すいたよ~】
【ご飯~】
野犬達から返ってきた返事に公は苦笑していると、公と萌衣を追ってやって来た蛍達は首を傾げた。
「公。野犬達はなんて言ってるの?」
「お腹がすいてるみたいだね」
『お腹が………』
公の言葉をうけて蛍達が野犬達を見ると、野犬達は伏せた状態から動こうとしなかった。なので、公は遅れてやって来た向日葵に問いかける。
「向日葵先生。この犬達にエサをあげていいですか?」
「1つ聞くけど、今エサをあげて、その後はどうするの?エサ欲しさに野犬がここに住み着いたら困るのはここを管理している人と今後やってくるお客さんなのよ?」
向日葵は正論を言いながら公を見つめた。その視線を真っ向から見返しながら公は微笑んだ。
「1つアテがありますから大丈夫ですよ」
公の言葉に桜・楓・暁の3人が反応した。
「わかりました。そう言うのであれば許可します」
「ありがとうございます」
向日葵からの許可も出たので、公は野犬達を連れて食堂に向かった。
野犬達に食事をあたえ、ロッジに帰ってきた公は電話をかけ始めた。
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