1 / 9
姉妹
みのりといのり
しおりを挟む
みのりは自分の部屋で大きな白いくまのぬいぐるみを抱きしめていた。ホワホワと名付けられたそのぬいぐるみはみのりにとって特別だ。抱きしめていると嫌なことを忘れられる。
下の階では母が夕飯の準備をしているようで、物音がする。
「ホワホワ、下に行って手伝った方がいいのかな?」
「うーん。。。」
ホワホワもどちらがいいのか決めかねているようだ。
ガチャ。家のドアが開く音がした。
いのりだ。妹のいのりが帰ってきたのだ。
「いのりちゃん、もうすぐ夕飯できるわよ。」
母が声をかけている。
いつものようにいのりはその声を無視して隣の自室に入っていった。
「ホワホワ、私、下に行ってくるね。」
ホワホワを優しくベッドに座らせてみのりは部屋を出た。
「あっ、みのりちゃん、夕飯あるからよそって食べてね。それじゃぁ行ってきます。」
母は早口で話し、エプロンを外すとハンドバッグを持ってすぐに玄関へ向かった。
「うん、いってらっしゃい。」
母は、父のレストランへ忙しくなるディナーの時間だけ手伝いに出ているのだ。
みのりはいのりの分もよそって、夕飯をテーブルにならべた。コップのお茶も二人分用意した。
あと5分もすればいのりも下に来て夕飯を食べるだろう。
みのりにはそのことが漠然と分かっていた。
下の階では母が夕飯の準備をしているようで、物音がする。
「ホワホワ、下に行って手伝った方がいいのかな?」
「うーん。。。」
ホワホワもどちらがいいのか決めかねているようだ。
ガチャ。家のドアが開く音がした。
いのりだ。妹のいのりが帰ってきたのだ。
「いのりちゃん、もうすぐ夕飯できるわよ。」
母が声をかけている。
いつものようにいのりはその声を無視して隣の自室に入っていった。
「ホワホワ、私、下に行ってくるね。」
ホワホワを優しくベッドに座らせてみのりは部屋を出た。
「あっ、みのりちゃん、夕飯あるからよそって食べてね。それじゃぁ行ってきます。」
母は早口で話し、エプロンを外すとハンドバッグを持ってすぐに玄関へ向かった。
「うん、いってらっしゃい。」
母は、父のレストランへ忙しくなるディナーの時間だけ手伝いに出ているのだ。
みのりはいのりの分もよそって、夕飯をテーブルにならべた。コップのお茶も二人分用意した。
あと5分もすればいのりも下に来て夕飯を食べるだろう。
みのりにはそのことが漠然と分かっていた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
YESか農家
ノイア異音
キャラ文芸
中学1年生の東 伊奈子(あずま いなこ)は、お年玉を全て農機具に投資する変わり者だった。
彼女は多くは語らないが、農作業をするときは饒舌にそして熱く自分の思想を語る。そんな彼女に巻き込まれた僕らの物語。
アルテミス雑貨店~あやかしたちの集まる不思議な店
あさじなぎ@小説&漫画配信
キャラ文芸
片田舎の商店街の一角に、イケメン店員がいると噂の雑貨屋がある。
「アルテミス雑貨店」
それがお店の名前だった。
従業員は3人。店長と店員と学生バイト。
だけど店長は引きこもりで出てこない。
会えたら幸せになれるなんて噂のある店長、笠置(かさぎ)のもとにはおかしな客ばかりが訪れる。
そんな雑貨屋の、少し不思議な日常。
※むかーしなろうに投稿した作品の改稿版です
※イラストはフォロワーのねずみさんに描いていただいたものになります
オワリちゃんが終わらせる
ノコギリマン
キャラ文芸
根崩高校の新入生、磯崎要は強烈な個性を持つ四方末終――オワリちゃんに出会う。
オワリちゃんが所属する非公認の「幽霊部」に入ることになった要は、怪奇現象に悩む生徒から次々と持ち込まれる依頼をオワリちゃんとともに解決していくことになる。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる