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39 国王様の容体が悪化し、世継ぎを孕ませてと言われました。

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数日の時が過ぎ国王様の容体が悪化してしまった。
もう手立てがないと医者たちが口々に語っていたのを訊いてしまった。
私には何も出来ないことだと思いリリアンと共に部屋にいた。
王太子も腹を括ったのか、国王様の後を継ぐ覚悟を持って日々を送っていた。

そんなある日の夜。
王太子が私に話しかけてきた。
リリアンは私の隣で眠っている。

「父上の容体が悪化している。もう長くないそうだ」
「そのようで…」
「私は父の遺志を継ぐことになるだろう。そうなれば其方は王妃となる。そうなれば今までのような暮らしが出来なくなることは分かるであろう?」

王妃になれば色々な事をしなくてはならない。
社交界の事は勿論、国王と共に大事な会議にも出席しなければいならない。
今までのように部屋で閉じこもることも出来なくなる。
私は王太子にそのことが嫌だと告げようとしたが、怒られるのが分かっているため言えなかった。

「分かりました。私も覚悟を決めます」
「そうか。分かってくれたのだな。後は世継ぎを孕んでくれれば……」

王太子はそう言って私との夜の営みを求めて来た。
隣に寝ているリリアンが起きぬよう静かにしてほしかったのだが、確かに世継ぎをなんとかしないと永遠に体を求められてしまう。
私はベッドの中央に移動して王太子を抱きしめた。

「静かに…リリアンが寝ていますから……」
「分かっておる……では参るぞ」
「……はい」

そう言って王太子は私に口づけを交わすと首筋から胸の当たりに顔を埋めながら舐め回してきた。
私は声が出ないよう口に手を当てなが耐えていた。

「マリア……愛している」
「………っ」

私は声に出すこと無く頷くと王太子は私の着ている服を脱がせ裸にした。
王太子もまた自ら服を脱ぎ捨てて裸になると立派にそり勃ったモノを私の中へ挿入した。

「ぁ……っ」
「大丈夫だ……行くぞ」
「ん……っ、あ、……っ」

ベッドが上下に揺れ始め軋む音が静かな部屋に鳴り響いた。
私は王太子のなすが儘の状態で全てを受け入れた。

「そろそろ……だっ」
「ああ~……っ」

つい声を出してしまった。
寝ている筈のリリアンの方を見ると彼女はぐっすり眠っていた。
良かった……起きてない。

軋むベッドの音はどんどん激しくなり私は両足を王太子に掴まれ開脚したままの姿になってしまった。

「マリア……もう限界だ……出るぞっ」
「ぁ、んっ……」

王太子の激し腰つきで限界を迎え王太子の遺伝子が私の中にぶち込まれた。
久々の夜の営みだったのか大量にそれが出て王太子は満足げな顔をしていた。

全く……私に何人子を孕ませればならないのだろうか。
そう思いながら行為を終えた私と王太子は服を着て眠りについた。

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