16 / 34
7-2
しおりを挟む
朝絡まれてから学校が終わるまでは静かでした。
特に私の事を気にする人もいないようでそれはそれで寂しかったです。
しかし、帰り廊下を歩いているとあのグループがやってきました。
私はもめるのが嫌だったので通りすがろうとすると呼び止められてしまったのです。
「まだいらっしゃったの?こんなところに」
「あら、いやだわ~。貴族紛いな人がいらっしゃるととっても迷惑だわ」
「そうですわ」
はぁ…見逃してくれそうにありません。
意を決して私は話をしました。
「私はまがい物ではありません。どうしてそのような事を仰るの?」
すると彼女マリーヌが大きな声で笑いだしました。
「おっほほほほほ。何を戯言を!この女狐っ!」
「マリーヌ様の仰る通りですわ。女狐っ」
女狐扱いされました。
流石に私も我慢が出来なくなってしまい対抗しようと口を開けると後ろから私の事を呼ぶ声が聞こえました。
「あ、舞さーん!もう学校は終わったのー?」
「え……?」
振り返ると笑顔で私の方に手を振りながら歩いてくる少年が…。
レイヤード様っ!
どうしてこんなことろに!?
「貴方様は……1?」
マリーヌがそう言うと口元に手を塞ぎました。
どうやら彼の事を知っているらしいです。
レイヤード様がどうして女学園にいらっしゃっているのかは分かりませんが助かりました。
「ど、どういうことですの!?どうしてアルフォンド家のレイヤード様が!?」
すると不思議そうな顔で首を傾げながらレイアード様が口を開きました。
「どうしてって?だって舞さんは僕のフィアンセだよ?迎えに来たんだ。今日僕の家に招待するためにね」
「な、な、何ですってっ!ふぃ、フィアンセ??どういうことですの??」
「なぜ、あのような女狐が……?」
「………?」
どうやら私とレイヤード様の事情を知らなかった様子です。
私はレイアード様にお辞儀をして話しました。
「本日はそちらにお伺いする予定でしたか?私は聞いておりませんでした」
「うん!だって今から誘うんだもん!こんなところにいないで早く僕の屋敷に行こう!」
「え、あ、はい……」
レイアード様は私の出を握り笑顔で馬車の待つ場所に向かいだしました。
するとマリーヌが悔しそうに私に言いました。
「っ!今回だけはこれで勘弁してあげるわ!今度は容赦しません事よ!」
すると周りにいた令嬢たちが声を揃えて『そうですわ』と言いながら去っていきました。
はぁ~何とか事態が悪化せずに済んでよかった。
これも私の幸運度が高いせいなのかしら?
それにしてもいいタイミングでレイヤード様が来てくださって助かったわ。
「舞さん、早く行こ-!」
「はい。レイヤード様」
私はレイヤード様に連れられてアルフォンド家の御屋敷に行くことになってしまいました。
お父様とお母様はこのことを知っているのかしら。
そう思いながらもぐいぐい引っ張られてしまいレイヤ―ド様についていくことになりました。
特に私の事を気にする人もいないようでそれはそれで寂しかったです。
しかし、帰り廊下を歩いているとあのグループがやってきました。
私はもめるのが嫌だったので通りすがろうとすると呼び止められてしまったのです。
「まだいらっしゃったの?こんなところに」
「あら、いやだわ~。貴族紛いな人がいらっしゃるととっても迷惑だわ」
「そうですわ」
はぁ…見逃してくれそうにありません。
意を決して私は話をしました。
「私はまがい物ではありません。どうしてそのような事を仰るの?」
すると彼女マリーヌが大きな声で笑いだしました。
「おっほほほほほ。何を戯言を!この女狐っ!」
「マリーヌ様の仰る通りですわ。女狐っ」
女狐扱いされました。
流石に私も我慢が出来なくなってしまい対抗しようと口を開けると後ろから私の事を呼ぶ声が聞こえました。
「あ、舞さーん!もう学校は終わったのー?」
「え……?」
振り返ると笑顔で私の方に手を振りながら歩いてくる少年が…。
レイヤード様っ!
どうしてこんなことろに!?
「貴方様は……1?」
マリーヌがそう言うと口元に手を塞ぎました。
どうやら彼の事を知っているらしいです。
レイヤード様がどうして女学園にいらっしゃっているのかは分かりませんが助かりました。
「ど、どういうことですの!?どうしてアルフォンド家のレイヤード様が!?」
すると不思議そうな顔で首を傾げながらレイアード様が口を開きました。
「どうしてって?だって舞さんは僕のフィアンセだよ?迎えに来たんだ。今日僕の家に招待するためにね」
「な、な、何ですってっ!ふぃ、フィアンセ??どういうことですの??」
「なぜ、あのような女狐が……?」
「………?」
どうやら私とレイヤード様の事情を知らなかった様子です。
私はレイアード様にお辞儀をして話しました。
「本日はそちらにお伺いする予定でしたか?私は聞いておりませんでした」
「うん!だって今から誘うんだもん!こんなところにいないで早く僕の屋敷に行こう!」
「え、あ、はい……」
レイアード様は私の出を握り笑顔で馬車の待つ場所に向かいだしました。
するとマリーヌが悔しそうに私に言いました。
「っ!今回だけはこれで勘弁してあげるわ!今度は容赦しません事よ!」
すると周りにいた令嬢たちが声を揃えて『そうですわ』と言いながら去っていきました。
はぁ~何とか事態が悪化せずに済んでよかった。
これも私の幸運度が高いせいなのかしら?
それにしてもいいタイミングでレイヤード様が来てくださって助かったわ。
「舞さん、早く行こ-!」
「はい。レイヤード様」
私はレイヤード様に連れられてアルフォンド家の御屋敷に行くことになってしまいました。
お父様とお母様はこのことを知っているのかしら。
そう思いながらもぐいぐい引っ張られてしまいレイヤ―ド様についていくことになりました。
0
お気に入りに追加
622
あなたにおすすめの小説
婚約破棄をしてくれた王太子殿下、ありがとうございました
hikari
恋愛
オイフィア王国の王太子グラニオン4世に婚約破棄された公爵令嬢アーデルヘイトは王国の聖女の任務も解かれる。
家に戻るも、父であり、オルウェン公爵家当主のカリオンに勘当され家から追い出される。行き場の無い中、豪商に助けられ、聖女として平民の生活を送る。
ざまぁ要素あり。
彼が愛した王女はもういない
黒猫子猫(猫子猫)
恋愛
シュリは子供の頃からずっと、年上のカイゼルに片想いをしてきた。彼はいつも優しく、まるで宝物のように大切にしてくれた。ただ、シュリの想いには応えてくれず、「もう少し大きくなったらな」と、はぐらかした。月日は流れ、シュリは大人になった。ようやく彼と結ばれる身体になれたと喜んだのも束の間、騎士になっていた彼は護衛を務めていた王女に恋をしていた。シュリは胸を痛めたが、彼の幸せを優先しようと、何も言わずに去る事に決めた。
どちらも叶わない恋をした――はずだった。
※関連作がありますが、これのみで読めます。
※全11話です。
王太子に婚約破棄され塔に幽閉されてしまい、守護神に祈れません。このままでは国が滅んでしまいます。
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
リドス公爵家の長女ダイアナは、ラステ王国の守護神に選ばれた聖女だった。
守護神との契約で、穢れない乙女が毎日祈りを行うことになっていた。
だがダイアナの婚約者チャールズ王太子は守護神を蔑ろにして、ダイアナに婚前交渉を迫り平手打ちを喰らった。
それを逆恨みしたチャールズ王太子は、ダイアナの妹で愛人のカミラと謀り、ダイアナが守護神との契約を蔑ろにして、リドス公爵家で入りの庭師と不義密通したと罪を捏造し、何の罪もない庭師を殺害して反論を封じたうえで、ダイアナを塔に幽閉してしまった。
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
いつか彼女を手に入れる日まで
月山 歩
恋愛
伯爵令嬢の私は、婚約者の邸に馬車で向かっている途中で、馬車が転倒する事故に遭い、治療院に運ばれる。医師に良くなったとしても、足を引きずるようになると言われてしまい、傷物になったからと、格下の私は一方的に婚約破棄される。私はこの先誰かと結婚できるのだろうか?
王子は婚約破棄を泣いて詫びる
tartan321
恋愛
最愛の妹を失った王子は婚約者のキャシーに復讐を企てた。非力な王子ではあったが、仲間の協力を取り付けて、キャシーを王宮から追い出すことに成功する。
目的を達成し安堵した王子の前に突然死んだ妹の霊が現れた。
「お兄さま。キャシー様を3日以内に連れ戻して!」
存亡をかけた戦いの前に王子はただただ無力だった。
王子は妹の言葉を信じ、遥か遠くの村にいるキャシーを訪ねることにした……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる