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光に包まれて目を開けると私は大きなベッドの上に座っていました。
お姫様がよく使っているようなベッドです。
お部屋の中も綺麗で大きな鏡があったので近くまで行きました。
鏡の前に立つ私は何時のも私でしたが着ている服は西洋のドレス姿でした。
髪型も変わってないし、顔も変わってません。
「異世界に着いたのかな?」
ふと口から発した言葉。
手に握られていたガラケー携帯を見つめるといきなり着信音が鳴り響きました。
「ふぉふぉふぉ、どうじゃ。異世界を満喫できておるか?」
「爺…神様。今さっきついたんだと思います。此処は異世界なんですか?」
「そうじゃよ。異世界フィールということろじゃ」
「フィール……本当に異世界につ言っちゃったんだ、私……」
「それじゃ、私は仕事が残っておるのでの。また何かあったら連絡するといいぞよ…ではな」
つーつーつー。
電話はぷつりと切れてしまいました。
取り敢えずここはどんな屋敷なのか、見学することにしました。
大きなドアを開けると長い廊下が現れました。
赤いじゅうたんの上を歩きながら周りをちらちら見ながら。
歩いていると大きな扉の前に着きました。
開けてみると、大きな食堂のような場所でした。
「こんな大きな食堂見たことが無い」
私は長テーブルと椅子に手を置いていると大きな声が聞こえてきました。
「舞…舞…! 舞は何処だ?」
「私…のこと…?」
するとバンと勢いよくドアを開けて男性が入ってきました。
「おお!舞。此処にいたのか。探したぞ」
「え……? 何方様」
「何を言っている。私だ。其方のフィアンセだ」
えーー!!私のフィアンセ??
眼の色が青く透き通っていて、鼻筋はしゅっとしている。
髪の毛は金色。
どう見ても外国人、ヨーロッパにいるような紳士な男性が目の前に…!
「どうしたのだ?何かあったのか?今日は私と出掛ける日だろう」
「え…そうなんですか?」
「何をぼさっとしている。さっさと出掛けるぞ」
ええー!マジで…!?
私は心臓バクバク状態でしかも手を握られました。
恥ずかしさで頭の中は真っ白。
それに頬が赤くなっているのが分かりました。
「では行くぞ」
「その前に、貴方は、何方ですか?」
「何?私の名を忘れたというのか?舞よ。私はこの国の皇太子だ。名を知らんと申すのか?」
この国の皇太子?
あ、そう言えば皇太子って国の王様の子供のことだよね。
確か…名は……レイキス……様。
何で知っているんだろう。
でも頭の中でその名前が出てきたのです。
これも神様の力の所為なのでしょうか。
「存じております。レイキス様」
「おお、やっとわかったか。では行くぞ」
「どこに行くんですか?」
「今日は其方と私で国王殿下に挨拶に行くのだ。そう言っていただろう?」
「ええー!そうなんですか!?」
「何を言っているんだ。とにかく時間が迫っている。馬車の中で話をしよう」
そう言って私の手を引っ張り屋敷から出ることになりました。
異世界に来て、フィアンセがいて、私は一体これからどうなるんだろう、不安かありません………。
お姫様がよく使っているようなベッドです。
お部屋の中も綺麗で大きな鏡があったので近くまで行きました。
鏡の前に立つ私は何時のも私でしたが着ている服は西洋のドレス姿でした。
髪型も変わってないし、顔も変わってません。
「異世界に着いたのかな?」
ふと口から発した言葉。
手に握られていたガラケー携帯を見つめるといきなり着信音が鳴り響きました。
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「爺…神様。今さっきついたんだと思います。此処は異世界なんですか?」
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つーつーつー。
電話はぷつりと切れてしまいました。
取り敢えずここはどんな屋敷なのか、見学することにしました。
大きなドアを開けると長い廊下が現れました。
赤いじゅうたんの上を歩きながら周りをちらちら見ながら。
歩いていると大きな扉の前に着きました。
開けてみると、大きな食堂のような場所でした。
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「舞…舞…! 舞は何処だ?」
「私…のこと…?」
するとバンと勢いよくドアを開けて男性が入ってきました。
「おお!舞。此処にいたのか。探したぞ」
「え……? 何方様」
「何を言っている。私だ。其方のフィアンセだ」
えーー!!私のフィアンセ??
眼の色が青く透き通っていて、鼻筋はしゅっとしている。
髪の毛は金色。
どう見ても外国人、ヨーロッパにいるような紳士な男性が目の前に…!
「どうしたのだ?何かあったのか?今日は私と出掛ける日だろう」
「え…そうなんですか?」
「何をぼさっとしている。さっさと出掛けるぞ」
ええー!マジで…!?
私は心臓バクバク状態でしかも手を握られました。
恥ずかしさで頭の中は真っ白。
それに頬が赤くなっているのが分かりました。
「では行くぞ」
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確か…名は……レイキス……様。
何で知っているんだろう。
でも頭の中でその名前が出てきたのです。
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「どこに行くんですか?」
「今日は其方と私で国王殿下に挨拶に行くのだ。そう言っていただろう?」
「ええー!そうなんですか!?」
「何を言っているんだ。とにかく時間が迫っている。馬車の中で話をしよう」
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