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第六話 冒険者
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新たに得られたスキル、祝福は神の恩恵を一時的に受けることで飛躍的なステータス向上する。状態異常は状態異常の無効化。身体強化は一時的に身体強化の向上する。各魔法はそれぞれ一段階上のランクへランクアップした。光属性については回復魔法の使用回数が多かったためか特級にランクアップしていた。
そしてもろもろの準備が整った俺は明日の朝屋敷を出る事にした。その日の夕食は家族みんなが集まって俺の門出を祝福してくれた。兄夫婦も別宅から本宅に来てくれて参加してくれた。その後兄弟たちと楽しく過ごし自室へと戻った。
翌朝、俺は家族に感謝を伝え屋敷を後にした。領地の中心地には冒険者ギルドがある。俺はギルドへ向かった。ギルド会館に到着した俺は受付で冒険者登録をした。
「以上で登録完了です。冒険者ランクはFです。依頼は指定ランクか一つ上のランクを受け付けることが出来ます。依頼達成度でランクアップし、最高ランクはSSSランクです。ほかにご質問はありますか?」
受付の人の説明を受けカードを受け取った。特に質問はなかったので早速ランクに見合った依頼を見繕ってもらった。
領地の城壁を出ると依頼内容を確認する。今回の依頼はゴブリン討伐。討伐数5体。比較的簡単な内容だった。ソロで活動する俺にとってはこうした地味な仕事をこなしていってランクを上げる必要があるのだ。荒野に出ると早速ゴブリンと遭遇した。5,6体の群れで活動していたゴブリンに対して、火属性魔法ファイヤーランスで攻撃。無詠唱魔法なのでゴブリンに気づかれず全滅に成功した。依頼報酬をもらうためにゴブリンの手を切り落としギルドへ提出する。すべての作業を終えた俺は早々町へ戻った。ギルドでゴブリンの手を提出し、報酬を受け取ると今夜泊まる宿探しに向かった。
この町で比較的安価な宿を予め調べていたためすんなり宿を確保することが出来た。事前準備は本当に大切だと実感したのだった。その日の夕食を済ませ、体力回復のため早めに就寝した。明日も依頼をこなして早く冒険者として一人前になるのが今の俺の目標だった。
そうして数か月領地にある冒険者ギルドの依頼を順調にこなしていた俺は気が付くと冒険者ランクが上がっていたのだ。自分でも驚きの速さだと思った。
「ホープさん!またランクアップです。こんなに早くステップアップする冒険者さんを私は知りませんよ。今回の依頼達成で冒険者ランクCです。おめでとうございます」
受付の人に笑顔で拍手された。すると周りの人たちからも祝福の声掛けや盛大な拍手をしてもらった。なんだか少し自信がついてきたという実感した。
冒険者活動をしながら俺はあることを調べていた。それは他人のステータスを確認して俺の数値との比較だ。ランクごとにステータスを鑑定しサンプルを採った。その結果、俺の数値はこのギルドにいる最高ランク冒険者ランクAのギードという魔法剣の使い手のステータスの数倍以上であることが判明した。まだ最高ランクSS保持者のステータスを確認できていない為、俺の数値がどのランクなのかは分からないが、それでも数値もスキルも魔法ランクも異常だということが分かってしまったのだ。俺の今のランクの数値は他人のランク保持者の数値に合わせて隠蔽しているため鑑定されても問題はないが、実際の力を他人に見られたら混乱するかもしれない。だから俺はソロであり続けるしかない、そう結論にいたった。
チームで依頼をする冒険者は割と多く、ソロ活動する冒険者は珍しいそうだ。そのためよくチームに参加しないかと勧誘を受けることが多いんだがすべて断っている。本当はチームで依頼をしてみたいという気持ちはあるが、あのステータスで力を見せてしまうと言い訳が出来そうにない。俺のユニークスキル平均値というのはどこからどこまでの平均値なのかという謎を解明したいと思うようになった。
冒険者生活を続けていたある時、この世界は複数の種族が存在していることが判明した。てっきり人間しかいないと思っていたので調べていなかったのだ。なぜわかったのかというと、ある依頼者が他種族だったのだ。この依頼内容は隣町へ荷物の運搬だった。俺はまだ低ランクだったのでその依頼を受け届け先の相手先へ到着するとそこにいたのは獣人族の男性だったのだ。この時初めて人族以外に種族がいることが分かり、ギルドで色々聞いた。
この世界には人族、獣人族、エルフ族、ドワーフ族、竜族、がいるらしい。ほかにも小規模の種族がいるそうだ。このことから俺は推測したところ、あの光の人が言っていたすべての対象の平均値というのはこの世界に存在するすべての生物の平均値なのではいだろうか。そう考えるとこの世界の最強種族の竜族も対象に含まれるということではないだろうか。もしそうなら俺の数値にも納得することが出来る。とはいえ光の人に確認することが出来ない以上確認することは難しい。とりあえず推測の域ではあるがこの話題はこれ結果として終了することにした。
そしてもろもろの準備が整った俺は明日の朝屋敷を出る事にした。その日の夕食は家族みんなが集まって俺の門出を祝福してくれた。兄夫婦も別宅から本宅に来てくれて参加してくれた。その後兄弟たちと楽しく過ごし自室へと戻った。
翌朝、俺は家族に感謝を伝え屋敷を後にした。領地の中心地には冒険者ギルドがある。俺はギルドへ向かった。ギルド会館に到着した俺は受付で冒険者登録をした。
「以上で登録完了です。冒険者ランクはFです。依頼は指定ランクか一つ上のランクを受け付けることが出来ます。依頼達成度でランクアップし、最高ランクはSSSランクです。ほかにご質問はありますか?」
受付の人の説明を受けカードを受け取った。特に質問はなかったので早速ランクに見合った依頼を見繕ってもらった。
領地の城壁を出ると依頼内容を確認する。今回の依頼はゴブリン討伐。討伐数5体。比較的簡単な内容だった。ソロで活動する俺にとってはこうした地味な仕事をこなしていってランクを上げる必要があるのだ。荒野に出ると早速ゴブリンと遭遇した。5,6体の群れで活動していたゴブリンに対して、火属性魔法ファイヤーランスで攻撃。無詠唱魔法なのでゴブリンに気づかれず全滅に成功した。依頼報酬をもらうためにゴブリンの手を切り落としギルドへ提出する。すべての作業を終えた俺は早々町へ戻った。ギルドでゴブリンの手を提出し、報酬を受け取ると今夜泊まる宿探しに向かった。
この町で比較的安価な宿を予め調べていたためすんなり宿を確保することが出来た。事前準備は本当に大切だと実感したのだった。その日の夕食を済ませ、体力回復のため早めに就寝した。明日も依頼をこなして早く冒険者として一人前になるのが今の俺の目標だった。
そうして数か月領地にある冒険者ギルドの依頼を順調にこなしていた俺は気が付くと冒険者ランクが上がっていたのだ。自分でも驚きの速さだと思った。
「ホープさん!またランクアップです。こんなに早くステップアップする冒険者さんを私は知りませんよ。今回の依頼達成で冒険者ランクCです。おめでとうございます」
受付の人に笑顔で拍手された。すると周りの人たちからも祝福の声掛けや盛大な拍手をしてもらった。なんだか少し自信がついてきたという実感した。
冒険者活動をしながら俺はあることを調べていた。それは他人のステータスを確認して俺の数値との比較だ。ランクごとにステータスを鑑定しサンプルを採った。その結果、俺の数値はこのギルドにいる最高ランク冒険者ランクAのギードという魔法剣の使い手のステータスの数倍以上であることが判明した。まだ最高ランクSS保持者のステータスを確認できていない為、俺の数値がどのランクなのかは分からないが、それでも数値もスキルも魔法ランクも異常だということが分かってしまったのだ。俺の今のランクの数値は他人のランク保持者の数値に合わせて隠蔽しているため鑑定されても問題はないが、実際の力を他人に見られたら混乱するかもしれない。だから俺はソロであり続けるしかない、そう結論にいたった。
チームで依頼をする冒険者は割と多く、ソロ活動する冒険者は珍しいそうだ。そのためよくチームに参加しないかと勧誘を受けることが多いんだがすべて断っている。本当はチームで依頼をしてみたいという気持ちはあるが、あのステータスで力を見せてしまうと言い訳が出来そうにない。俺のユニークスキル平均値というのはどこからどこまでの平均値なのかという謎を解明したいと思うようになった。
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