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第三話 ステータス

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「お母様、僕まだ混乱してて色々知りたいんだ。教えてくる?」

 5歳児になりきってそう尋ねると笑顔で頷いた。

「ええ、勿論よ。まず貴方の名前は“ホープ・フォン・ドーベルベン公爵子息。4兄弟の次男よ。私の名前は、”アリア・フォン・ドーベルベン公爵夫人“。父は、”アルベルト・フォン・ドーベルベン公爵よ。兄弟の名は、上から“アンリー”それから貴方、その下は“ジョゼフ”最後に“ブルード”よ。下の二人は双子で1歳。長男は10歳。それから何人かこのお屋敷はお仕事をしている人たちがいるわ。追々説明するわね」

 そう色々教えてくれた。ありがたい。それにしても俺の家の身分ってすごく偉くないか?公爵って王族の親戚の位だった気がする。俺のユニークスキルと何か関係たりするのだろうか。光の人がこのスキルはすべての事象に干渉するっていっていた。おそらく家柄も平均値の干渉を受けているはず。だとすると平均値が公爵家っておかしい気がするんだが。

「ホープ?大丈夫?難しい顔をして。何か分からないことがあるのかしら?」

 黙って思考を巡らせていた俺を心配そうに声掛けしてきた母親。俺は笑顔で大丈夫ということを伝えた。それから国の事などを母親と話しているとメアリーヌが食事をもって部屋に入ってきた。

「お待たせしました、ホープ様。暖かいスープとお飲み物をご用意させていただきました」

 そう言って近くの俺の膝の上にお盆を乗せた。メアリーヌにお礼を伝えてから食事を採った。母親がゆっくり過ごしてと言い残し、侍女とともに部屋を後にした。俺は笑顔で手を振って見送った。

 食事を済ませると色々と確かめてみようと試みた。まず初めにステータスの出し方だ。ゲームだとボタンを押すと手の前に表示されるのだが、これは現実でボタンは存在しない。色々試した結果、心の中でステータスオープンと念じると目の前に表示されることが分かった。表示されたステータスを確認すると俺は驚いた。

ステータス画面

氏名:ホープ・フォン・ドーベルベン
性別:男
レベル:1
HP:500000
MP:300000
獲得EX:0
スキル:ユニークスキル「平均値」、「万物創造」、「アイテムボックス(無限)」
魔法:火属性中級、水属性中級、土属性中級、風属性中級、光属性中級、闇属性中級
持ち物:上流貴族子供服一式
その他:該当なし

 名前がホープって、これ前の希望から引き継がれているのだろうな。それにしてもめちゃくちゃな数字とスキルや魔法の表示に驚いた。レベル1でこの強さってこれチートだよ。このステータスを他人に見られたりしたらまずいんじゃないか?俺は何とかしてこのスキル内容を隠蔽出来ないか模索した。隠蔽スキルを持っていない俺はイチかバチかスキル万物創造を行使してスキルを作れるか実験した。するとスキルのラインに新たに隠蔽と表示された。俺は続けて鑑定を作成した。どうやら万物創造は何でも創造することが出来るようだ。もうチート過ぎて怖くなってしまった。

ステータス画面(追加スキル)

氏名:ホープ・フォン・ドーベルベン
性別:男
レベル:1
HP:500000
MP:300000
獲得EX:0
スキル:ユニークスキル「平均値」、「万物創造」、「アイテムボックス(無限)」、「隠蔽」、「鑑定」
魔法:火属性中級、水属性中級、土属性中級、風属性中級、光属性中級、闇属性中級
持ち物:上流貴族子供服一式
その他:該当なし
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