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5章 希望の家と集う仲間
136 メンバーの面々
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「これもあくまで仮説なんだけど、クルセイダーズが使っている装備。
あれも遺物が関係していそうだ。」
僕は推測した内容をみんなに伝える。
「神の遺物ってそんなに数があるものなのか?」
カイデウスさんが聞く。
「いえ、たぶん既製品に符呪するようなアイテムですよ。
装備の効果を聞く限り、能力が中途半端ですから。」
もし神の遺物装備なら魔法を妨害するとかではなく、ゴーレムのように魔法効果を消し去るぐらいやりそうだ。
符呪アイテムだとすると、数の問題も納得できる。
神魔砲を何とかした後は、クルセイダーズが待っている。
勘弁して欲しい。
問題はだれが裏で糸を引いているかだ。
動きが的確すぎる。
師匠が絡んではいるのだろうけど、教会が絡んでいる時点で違和感がある。
まあ、師匠とはこれから会うことになるのだ。
直接聞けば良い。
そして僕達はブリデイン王国に向かうメンバーの最終決定を行うことにした。
リプリアは自分が行くと言って譲らず、結局エリッタと勝負することになった。
本来なら病み上がりのリプリアは待機させたかったのだが、先の汚名を返上したいと言い出した。
エリッタとリプリアが対峙する。
精霊魔法による体力回復があったとはいえ、リプリアの顔色は良くない。
「本調子じゃ無いとはいえ、アタイは手加減しないよ。」
エリッタは言う。
「それでなければ意味がありません。
手加減したから負けたと後から言われても困りますから。」
リプリアが応じる。
プロレスの試合前じゃないんだから、そこで張り合わないで欲しい。
案外似たもの同士なのかも知れない。
エリッタは残滓の力を鉄串に通す。
片手に四本、両手で八本だ。
以前は一本ずつ打ち出す形だったのを、複数同時に使用するようになった。
さらに凄いのは、打ち出した鉄串の軌道がある程度コントロールできるようになっていることだ。
これを躱すのは至難の業だ。
一方リプリアは魔法剣を発動させる。
しかしいつもと発動内容が違う。
今までは剣に雷の力が添加される形だったのが、今は全身に黄金のオーラを纏っている。
知らない間に戦闘方法が変わっているようだ。
エリッタは右手に持った鉄串を四本打ち出す。
そのうち二本は外側へ放っている。
二人の距離は五メートルほどある。
鉄串は意志を持ったかのように、リプリアを取り囲み突き刺さるかに見えた。
その時、リプリアの周囲に一瞬スパークが発生する。
鉄串の軌道が逸れ、リプリアをかすめるルートに変化する。
リプリアは距離を詰めずに剣を振った。
素振りにも見える行為だが、エリッタの左手の鉄串にスパークが発生していた。
「くっ!」
エリッタはなんとか堪える。
だが左手が震えている。
五メートル越しで感電ダメージを与えたのか。
エリッタは左手の鉄串をリプリアに放ると、右手で新しい鉄串を取り出し距離を詰めた。
リプリアの周囲にスパークが発生し、再び軌道が逸れる。
そこへエリッタが最大まで力を込めた鉄串一本を至近距離から投げる。
リプリアはそれを剣で迎撃する。
さっきとは比べものにならない凄まじいスパークが発生する。
あまりの閃光に僕の目が真っ白になった。
そしてようやく見えるようになった目に映っていたのは、倒れたエリッタを見つめるリプリアだった。
「驚きました。
最後の一撃、ギリギリでしたよ。」
エリッタに手を差し出すリプリア。
「くそ、まだ足りなかったか。」
その手をとってエリッタが言う。
こうして今回の作戦メンバーが決まった。
僕、ジキル、パメラ、ネリネ、カシム、リプリアだ。
そして僕達が作戦を話し合う中、カイデウスさんが申し訳なさそうにしている。
「俺も協力してやりたいが、さすがに自分の国の施設を攻撃するわけにはいかない。
すまないな。」
「とんでもない、これは僕達がやらなければいけないことです。
気にしないでください。
それより一つお願いがあります。」
僕はカイデウスに協力を依頼した。
準無双メンバーなのかも知れない。
あれも遺物が関係していそうだ。」
僕は推測した内容をみんなに伝える。
「神の遺物ってそんなに数があるものなのか?」
カイデウスさんが聞く。
「いえ、たぶん既製品に符呪するようなアイテムですよ。
装備の効果を聞く限り、能力が中途半端ですから。」
もし神の遺物装備なら魔法を妨害するとかではなく、ゴーレムのように魔法効果を消し去るぐらいやりそうだ。
符呪アイテムだとすると、数の問題も納得できる。
神魔砲を何とかした後は、クルセイダーズが待っている。
勘弁して欲しい。
問題はだれが裏で糸を引いているかだ。
動きが的確すぎる。
師匠が絡んではいるのだろうけど、教会が絡んでいる時点で違和感がある。
まあ、師匠とはこれから会うことになるのだ。
直接聞けば良い。
そして僕達はブリデイン王国に向かうメンバーの最終決定を行うことにした。
リプリアは自分が行くと言って譲らず、結局エリッタと勝負することになった。
本来なら病み上がりのリプリアは待機させたかったのだが、先の汚名を返上したいと言い出した。
エリッタとリプリアが対峙する。
精霊魔法による体力回復があったとはいえ、リプリアの顔色は良くない。
「本調子じゃ無いとはいえ、アタイは手加減しないよ。」
エリッタは言う。
「それでなければ意味がありません。
手加減したから負けたと後から言われても困りますから。」
リプリアが応じる。
プロレスの試合前じゃないんだから、そこで張り合わないで欲しい。
案外似たもの同士なのかも知れない。
エリッタは残滓の力を鉄串に通す。
片手に四本、両手で八本だ。
以前は一本ずつ打ち出す形だったのを、複数同時に使用するようになった。
さらに凄いのは、打ち出した鉄串の軌道がある程度コントロールできるようになっていることだ。
これを躱すのは至難の業だ。
一方リプリアは魔法剣を発動させる。
しかしいつもと発動内容が違う。
今までは剣に雷の力が添加される形だったのが、今は全身に黄金のオーラを纏っている。
知らない間に戦闘方法が変わっているようだ。
エリッタは右手に持った鉄串を四本打ち出す。
そのうち二本は外側へ放っている。
二人の距離は五メートルほどある。
鉄串は意志を持ったかのように、リプリアを取り囲み突き刺さるかに見えた。
その時、リプリアの周囲に一瞬スパークが発生する。
鉄串の軌道が逸れ、リプリアをかすめるルートに変化する。
リプリアは距離を詰めずに剣を振った。
素振りにも見える行為だが、エリッタの左手の鉄串にスパークが発生していた。
「くっ!」
エリッタはなんとか堪える。
だが左手が震えている。
五メートル越しで感電ダメージを与えたのか。
エリッタは左手の鉄串をリプリアに放ると、右手で新しい鉄串を取り出し距離を詰めた。
リプリアの周囲にスパークが発生し、再び軌道が逸れる。
そこへエリッタが最大まで力を込めた鉄串一本を至近距離から投げる。
リプリアはそれを剣で迎撃する。
さっきとは比べものにならない凄まじいスパークが発生する。
あまりの閃光に僕の目が真っ白になった。
そしてようやく見えるようになった目に映っていたのは、倒れたエリッタを見つめるリプリアだった。
「驚きました。
最後の一撃、ギリギリでしたよ。」
エリッタに手を差し出すリプリア。
「くそ、まだ足りなかったか。」
その手をとってエリッタが言う。
こうして今回の作戦メンバーが決まった。
僕、ジキル、パメラ、ネリネ、カシム、リプリアだ。
そして僕達が作戦を話し合う中、カイデウスさんが申し訳なさそうにしている。
「俺も協力してやりたいが、さすがに自分の国の施設を攻撃するわけにはいかない。
すまないな。」
「とんでもない、これは僕達がやらなければいけないことです。
気にしないでください。
それより一つお願いがあります。」
僕はカイデウスに協力を依頼した。
準無双メンバーなのかも知れない。
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