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第7章
(番外編)【R-18】愛しの彼まで0.01
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私の彼氏さんはギャップ萌えが激しい。
見た目は王子様みたい。でも面倒なことは嫌いだし口は悪い。
特にバイトの後輩の出水さんはよく優くんにけちょんけちょんに言われている。でも、言われている内容の割には出水さんは楽しそうだ。
何故かは知っている。優くんは根本的な根っこの部分が優しさで出来ているのだ。相手が本気で傷つくことは言わないししない。ただし、自分が悪者になることで相手の傷が浅くなるのであれば躊躇なく自分を犠牲する。
優一の名前に恥じない自慢の優しい彼氏。自分がこの人の彼女だなんて未だに信じられない。
初めの頃は『いつ何をしたら嫌われてしまうか』と思ってかなり緊張していた。だって、私には何も取り柄がない。優くんにみたいに特別容姿が良い訳でも、性格が良い訳でも何でもない。ただ、彼は私が丁度傷ついていたときに彼が遭遇して、その原因が自分にもあると責任を感じたから私のことを好きになったのだ。
今でもそう思う。ただ、私はラッキーだっただけ。
でも今はきっかけはなんであれ、彼の私への気持ちが揺らぎないものだと信じているし、彼が幸せになれるように努力したいと思っている。
どれだけ裏切っても、傷付けても、駄目なところを見せても、何度も『好き』と言ってくれた。こんな人は他にはいないし、彼が好きになってくれた自分を私も好きになりたい。
彼についての不安は1つだけ。彼女になっても私のことを気遣ってなのか、優くんは私とえっちしようとはしなかったのだ。
もちろんあの恐い体験は思い出したくもないし繰り返したくもない。ただ優しい優くんはそんなこと絶対しないのも分かっている。
他の人はどうかわからないけれど、こおりくんにそう教え込まれたからかもしれないけれど、えっちで求められることが自分の価値だと私は思っていたから、求めてもらえないことを私は残念に思っていた。
恋愛感情はなかったらしいけれど、前に優くんとえっちをしていた女の人の存在も気になった。前に置いてあったコンドームの箱の中身の残数はほんの少し。ということはそれだけ使ったということだろう。
自分はこおりくんに優くんの前で触られてたのに、過去の人のことに嫉妬するなんて馬鹿げてる。でもこの黒い気持ちは止められない。
流産の後の生理が酷くて、こおりくんと病院に行ったらピルを勧められた。生理痛も軽くなるし生理前後の不調もなくなる。排卵もしなくなるので避妊効果もある。こおりくんのすすめもあって私はピルを飲み始めた。
妊娠について過剰過ぎるほど心配してくれる優くんはピルを飲んだら私とえっちするだろうか? 自分からしたい何て恥ずかしくて言えないよ。
恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい……
でも、こおりくんとあんなことがあった私に対しても、彼がしてくれた事は優し過ぎた。それに以前は感じなかった安心感を彼に感じて私は恥を捨て去った。ドキドキと安心が交ざった王子様なんて貴重過ぎる。
『生理終わったら今までよりもっと近づきたいな』
誰にも聞かれてはいないけれど、こっそり彼の耳に囁いた。そしたら優くんは満面の笑みになって、これまた嬉しいことを私に言ってくれた。
『他のはもう要らない』
それが他の女の子はもう要らないって聞こえたのは私の気のせいだけど、前に置いてあったコンドームを捨てたと言われたのもとても安心した。彼は今、真っ直ぐに私だけを見てくれている。
だから、安心して自分の家族のことや悩みを打ち明けられた。人から必要として貰えるって何て素敵なことなんだろう。
初めて生きてて嬉しくてそんな自分が少し好きになれた。
外では見せることのない優しい目で私を見て、甘ーい言葉を口にする彼。口調も全然違うから、出水さんがこの優くんを見たら本当に驚いて双子で別人と言っても信じると思う。
「ありがとう」と何回言っても足りない。
「好き」だけじゃ伝えきれない。
優くんの『初めて』はもう私には貰えないし、私の『初めて』はあげられない。
これからは優くんともっともっと近づきたい。一緒に気持ち良くなれるなんて、えっちは最高の愛情表現だ。
だから出来るだけ優くんの好みを聞いて、彼のために自分の身体を整える。
いつもよりも面積が少ない、優くんの前でしか履けない下着も、彼だけの為に買う。
こおりくんに全部教えてもらったから、正直、何が正解なのか普通なのかもわからない。出来る限りの一生懸命と自分自身の素直な気持ちで接したら、優くんは喜んでいるように見えた。
前はこおりくんの反応を見ながら教えてもらって覚えた。優くんは私に教えたりはしないから反応を見てそれで手探りでやっていく。
彼の事が好きすぎて、ちょっと頑張り過ぎたら、優くんに「あいりちゃんヤバい」と言われた。もしかして言ってたこともダメだったのだろうか?こおりくんにそうしろと言われてたのだけれども。
やり過ぎたかな?
あっでもこの顔は優くんがとても幸せな時の顔。
きっと大丈夫。彼にはいくら愛情表現をしても引かれたりすることはない。
優くんはとても大事な私の彼氏さん。
いつか彼とゼロ距離まで近づける日を私は楽しみに待っている。
お母さんになれる位に自分の事が好きになれるといいな。
見た目は王子様みたい。でも面倒なことは嫌いだし口は悪い。
特にバイトの後輩の出水さんはよく優くんにけちょんけちょんに言われている。でも、言われている内容の割には出水さんは楽しそうだ。
何故かは知っている。優くんは根本的な根っこの部分が優しさで出来ているのだ。相手が本気で傷つくことは言わないししない。ただし、自分が悪者になることで相手の傷が浅くなるのであれば躊躇なく自分を犠牲する。
優一の名前に恥じない自慢の優しい彼氏。自分がこの人の彼女だなんて未だに信じられない。
初めの頃は『いつ何をしたら嫌われてしまうか』と思ってかなり緊張していた。だって、私には何も取り柄がない。優くんにみたいに特別容姿が良い訳でも、性格が良い訳でも何でもない。ただ、彼は私が丁度傷ついていたときに彼が遭遇して、その原因が自分にもあると責任を感じたから私のことを好きになったのだ。
今でもそう思う。ただ、私はラッキーだっただけ。
でも今はきっかけはなんであれ、彼の私への気持ちが揺らぎないものだと信じているし、彼が幸せになれるように努力したいと思っている。
どれだけ裏切っても、傷付けても、駄目なところを見せても、何度も『好き』と言ってくれた。こんな人は他にはいないし、彼が好きになってくれた自分を私も好きになりたい。
彼についての不安は1つだけ。彼女になっても私のことを気遣ってなのか、優くんは私とえっちしようとはしなかったのだ。
もちろんあの恐い体験は思い出したくもないし繰り返したくもない。ただ優しい優くんはそんなこと絶対しないのも分かっている。
他の人はどうかわからないけれど、こおりくんにそう教え込まれたからかもしれないけれど、えっちで求められることが自分の価値だと私は思っていたから、求めてもらえないことを私は残念に思っていた。
恋愛感情はなかったらしいけれど、前に優くんとえっちをしていた女の人の存在も気になった。前に置いてあったコンドームの箱の中身の残数はほんの少し。ということはそれだけ使ったということだろう。
自分はこおりくんに優くんの前で触られてたのに、過去の人のことに嫉妬するなんて馬鹿げてる。でもこの黒い気持ちは止められない。
流産の後の生理が酷くて、こおりくんと病院に行ったらピルを勧められた。生理痛も軽くなるし生理前後の不調もなくなる。排卵もしなくなるので避妊効果もある。こおりくんのすすめもあって私はピルを飲み始めた。
妊娠について過剰過ぎるほど心配してくれる優くんはピルを飲んだら私とえっちするだろうか? 自分からしたい何て恥ずかしくて言えないよ。
恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい……
でも、こおりくんとあんなことがあった私に対しても、彼がしてくれた事は優し過ぎた。それに以前は感じなかった安心感を彼に感じて私は恥を捨て去った。ドキドキと安心が交ざった王子様なんて貴重過ぎる。
『生理終わったら今までよりもっと近づきたいな』
誰にも聞かれてはいないけれど、こっそり彼の耳に囁いた。そしたら優くんは満面の笑みになって、これまた嬉しいことを私に言ってくれた。
『他のはもう要らない』
それが他の女の子はもう要らないって聞こえたのは私の気のせいだけど、前に置いてあったコンドームを捨てたと言われたのもとても安心した。彼は今、真っ直ぐに私だけを見てくれている。
だから、安心して自分の家族のことや悩みを打ち明けられた。人から必要として貰えるって何て素敵なことなんだろう。
初めて生きてて嬉しくてそんな自分が少し好きになれた。
外では見せることのない優しい目で私を見て、甘ーい言葉を口にする彼。口調も全然違うから、出水さんがこの優くんを見たら本当に驚いて双子で別人と言っても信じると思う。
「ありがとう」と何回言っても足りない。
「好き」だけじゃ伝えきれない。
優くんの『初めて』はもう私には貰えないし、私の『初めて』はあげられない。
これからは優くんともっともっと近づきたい。一緒に気持ち良くなれるなんて、えっちは最高の愛情表現だ。
だから出来るだけ優くんの好みを聞いて、彼のために自分の身体を整える。
いつもよりも面積が少ない、優くんの前でしか履けない下着も、彼だけの為に買う。
こおりくんに全部教えてもらったから、正直、何が正解なのか普通なのかもわからない。出来る限りの一生懸命と自分自身の素直な気持ちで接したら、優くんは喜んでいるように見えた。
前はこおりくんの反応を見ながら教えてもらって覚えた。優くんは私に教えたりはしないから反応を見てそれで手探りでやっていく。
彼の事が好きすぎて、ちょっと頑張り過ぎたら、優くんに「あいりちゃんヤバい」と言われた。もしかして言ってたこともダメだったのだろうか?こおりくんにそうしろと言われてたのだけれども。
やり過ぎたかな?
あっでもこの顔は優くんがとても幸せな時の顔。
きっと大丈夫。彼にはいくら愛情表現をしても引かれたりすることはない。
優くんはとても大事な私の彼氏さん。
いつか彼とゼロ距離まで近づける日を私は楽しみに待っている。
お母さんになれる位に自分の事が好きになれるといいな。
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