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第十一章
レベル168 ☆
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「そ、そんな事より、ほら、恒例のカードチェックです!」
そう言いながらラピスがカードを並べる。
『スーパースター・ラピス』
☆12・レベル42
スキル:超繁殖→聖母、カード統率+2、命名(使用不可)、テンカウント
備考:モンスターカード+2、モンスターCカード+1
『ドラゴンナイト・ロゥリ』
☆10・レベル35
スキル:重量軽減→重量操作、擬態+
備考:竜種特効、モンスターカード+1
『メタルスライム・スラミィ』所持者・アスカ
☆2・レベル27
スキル:擬態+
備考:モンスターカード+1
『聖王ホーリークラウン・カシュア』
☆12・レベル40
スキル:未来予見・極、聖剣の担い手→聖王、蘇生(使用不可)
備考:天敵・オーク、アンデッド特効、モンスターカード+2、モンスターCカード+1、ホーリーノヴァ
『マンドラゴラ・ギター』
☆7・レベル19
スキル:オート演奏
『骸骨王・ダンディ』2枚使用
☆8・レベル7
スキル:天啓(使用不可)
『お料理セット』
☆4・レベル15
スキル:オート料理
『鉱石M』
☆1・レベル27
スキル:擬態+
備考:モンスターカード+1
『グランドピアノ・セレナーデ』所持者・カユサル
☆9・レベル21
スキル:擬態+、英雄の旋律
備考:一子出産、モンスターカード+1
『ソーサー』所持者・カユサル
☆1・レベル1
『グリフォン・アイリスブラッド・カイザー』所持者・エルメラダス
☆8・レベル14
スキル:風圧無効、超加速、擬態+
『竜王・ニース』
☆10・レベル4
スキル:聖剣の担い手、竜化、輪廻転生(使用不可)
備考:全属性特効(小)
『ウィンディーネ亜種・アクア』所持者・アポロ
☆7・レベル27
スキル:混合魔法
備考:水系統倍化、火系統倍化、モンスターカード+1
『ライオンハート・ハーモア』
☆5・レベル14
スキル:獣人化
『ダークエルフ・サウ』
☆2・レベル12
スキル:幻惑
『エルフ・レリン』
☆2・レベル11
『パワードスーツ』
☆6・レベル18
スキル:全パラメーター+
備考:魔法無効(エリア・調整可能)、リミットブレイク
『スカウター』所持者・ラピス
☆9・レベル1
スキル:叡智
『ミュージックプレイヤー』所持者・カシュア
☆11・レベル1
スキル:聴覚探知・極、鷹の目
前回の最終戦、バルデスを倒したと同時に二枚のカードが浮かび上がったのだ。
そしてその一つが、
『聖王ホーリークラウン』
カシュアが40レベルになった事により現れた上級職。
そしてそのカードに書かれていた固有スキル、
『蘇生』
迷わずソレを選択した訳だが……
「見事にグレー表示ですね」
ニースの輪廻転生と同じ、一回使っただけで使用不可となった。
「ちょっともったいなかったんじゃないですか?」
「まあ、レベルが上がればまた使えるようになるだろ。それにどうせオレには効果がないしな」
なんせ、オレがやられたらカードそのものが無くなる。という事はこの蘇生はオレには使えない。
あと、ラピスと同じように、通常カードとクリスタルカードが一枚ずつ増えている。
ラピスで増えたカードは無駄に使いきってしまったからありがたい事だ。
「そういえばカシュアのホーリーノヴァなんだが、レベル30台にしては性能が良過ぎないか?」
「隠しステータスなんでしょうかね?」
ふむ……カシュアの場合、討伐数とレベルが釣り合っていない。
カシュアが成仏させたアンデットの数は一都市、一国以上、そりゃもう計り知れない。
それが普通に経験値が入っていたら、今頃レベル100どころの騒ぎではなかっただろう。
しかしながら、その大半が戦って倒した相手ではないため、経験値はゼロに近い。
低レベルで、かつ倒したモンスターが多いということで隠しステータスが解放されたのかもしれない。
もしかしたらこのモンスターカード、他にも色々と隠し要素があるかもしれない。
しかしこれ他の奴じゃ真似できないよな?
あと、聖剣の担い手のスキルが消えていた。変わって表示されていたのは聖王。
未来予見のスキルも+から極に。
しかしなんだこの聖王ってスキル。
聖剣の担い手の上位スキルなんだろうが……
というか、こんな名前見たからあんな夢を見たのだろうか?
グラフィックも随分変わっている。
立派な王冠に、豪勢なドレスアーマー。
盾も一回り大きくなり、天使の羽が広がるグラフィックが描かれている。
そして虹色に輝く大剣を地面に立て、それに両手を揃えていた。
聖王ホーリークラウンか……
なぜ聖王カシュアではなく聖王ホーリークラウンなのか?
ホーリークラウンは剣の名前、そしてスキルも担い手から聖王という変更。
もしかしてコレ、剣が本体になったんじゃ……
「ちょっとカシュア、いいか?」
「ふむ、なんだね?」
『来たれ! 聖王ホーリークラウン!』
なんてカシュアに向かって厨ニ病っぽく手を突き出して見た。
一瞬ポカンとするカシュア。
おや? はずしたか。と思った時、カシュアの体が光り始め、その光が剣の姿を形どる。
そして虹色の軌跡を伴ってオレの方に向かって来た。
光が弾け飛んだ跡には、カードに描かれていた立派な大剣がオレの手の中にあるのだった。
「おおっ!」
オレはそれを一振りする。
ちゃんとキラキラエフェクトも発生している。
そしてなにより、
「これは……未来予見か……!?」
注意して見ると世界が早送りになって視える。
カシュアの未来予見のスキル、それがオレでも使えるようになっていた。
これは……もしかしてオレの時代が来たのでは?
変幻自在の盾、鉱石M。
身体能力を強化してくれる鎧、パワードスーツ。
アンデット特攻、未来予見、超必殺技ホーリーノヴァ等の盛り沢山の能力の上、ドラスレに匹敵する切れ味の聖剣、ホーリークラウン。
この三つがあれば向かうところ敵無し!
『ちょっ、ちょっとキミぃ! なんなのコレ!? ハッ! もしかして、ボクをずっと傍に置いていたくてこんな姿にしたんだね!』
ウザッ。
頭の中に声が響いてくる。ちょっと煩くてウザいのが難点だな。
とりあえずカシュアを元の姿に戻す。
パワードスーツにもリミットブレイクってのが備考欄に追加されている。
あれかな、一回だけ限界を来えられる力を発揮できる奴かな?
使った後、骨がバキバキになったりしないよね?
ちょっとカシュアで試して見るか。
「ねえ、なんか碌でもない事考えてない?」
「しかしカシュアを武器とした場合、戦力が一人減る事にもなります。お坊ちゃま自身が強くなっても全体的にはパワーダウンになってしまいませんか?」
そもそも、お坊ちゃまが戦闘しないようにするのが私の役目なんですがねえ。と言っている。
前回バリバリ戦ったぞ?
「そういえばお前、カシュアの剣、未だに虹色なんだが、命名のスキルの効果、クラスが変わっても持続しているのか?」
「洗脳は解けているようですがね」
ラピスがチラッと部屋の隅の植木を見る。
こっちを伺うように見ていたニンフがヒィって悲鳴を上げて木の中に隠れる。
お前、一体ニンフになにさせたんだ? 随分恐れられているぞ。
「ちなみにもう一枚のカードは何だったんです?」
知りたい? そうか知りたいか。そんなに知りたいなら教えて進ぜよう。
「なんだか嫌な予感がしますね」
オレはクリスタルカードを通してカシュアのカードを見せてやる。
「うわぁ……」
うむ、その気持ちは良く分かる。
そこに描かれていたものは……
『プリンセスエンジェル』
ハート型のステッキを持って、頭の上には天使の輪っか、背中には羽もきちんと生えている。
ヒラヒラでスケスケなドレスで、なにやらポーズをとって、額に当てた手でピースしながらバチッとウィンクしている。
とってもウザそうなグラフィックであった。
というか聖剣どこいった? 影も形もありゃしねえ。
なお、固有スキルは、
『キューピットスタイル』
たぶん特定の男女をくっつけるスキルなんだろうが……
これも精神操作系のスキルなんじゃないだろうか。
さすがにこれは、いくら露出度が高くても選ぶ気にはなれなかった訳である。
――――――――――――――――――
――――――――――――――――――
当作品では『めがたま。』のようにオールネタルートにはなりません。なりませんよ?
そう言いながらラピスがカードを並べる。
『スーパースター・ラピス』
☆12・レベル42
スキル:超繁殖→聖母、カード統率+2、命名(使用不可)、テンカウント
備考:モンスターカード+2、モンスターCカード+1
『ドラゴンナイト・ロゥリ』
☆10・レベル35
スキル:重量軽減→重量操作、擬態+
備考:竜種特効、モンスターカード+1
『メタルスライム・スラミィ』所持者・アスカ
☆2・レベル27
スキル:擬態+
備考:モンスターカード+1
『聖王ホーリークラウン・カシュア』
☆12・レベル40
スキル:未来予見・極、聖剣の担い手→聖王、蘇生(使用不可)
備考:天敵・オーク、アンデッド特効、モンスターカード+2、モンスターCカード+1、ホーリーノヴァ
『マンドラゴラ・ギター』
☆7・レベル19
スキル:オート演奏
『骸骨王・ダンディ』2枚使用
☆8・レベル7
スキル:天啓(使用不可)
『お料理セット』
☆4・レベル15
スキル:オート料理
『鉱石M』
☆1・レベル27
スキル:擬態+
備考:モンスターカード+1
『グランドピアノ・セレナーデ』所持者・カユサル
☆9・レベル21
スキル:擬態+、英雄の旋律
備考:一子出産、モンスターカード+1
『ソーサー』所持者・カユサル
☆1・レベル1
『グリフォン・アイリスブラッド・カイザー』所持者・エルメラダス
☆8・レベル14
スキル:風圧無効、超加速、擬態+
『竜王・ニース』
☆10・レベル4
スキル:聖剣の担い手、竜化、輪廻転生(使用不可)
備考:全属性特効(小)
『ウィンディーネ亜種・アクア』所持者・アポロ
☆7・レベル27
スキル:混合魔法
備考:水系統倍化、火系統倍化、モンスターカード+1
『ライオンハート・ハーモア』
☆5・レベル14
スキル:獣人化
『ダークエルフ・サウ』
☆2・レベル12
スキル:幻惑
『エルフ・レリン』
☆2・レベル11
『パワードスーツ』
☆6・レベル18
スキル:全パラメーター+
備考:魔法無効(エリア・調整可能)、リミットブレイク
『スカウター』所持者・ラピス
☆9・レベル1
スキル:叡智
『ミュージックプレイヤー』所持者・カシュア
☆11・レベル1
スキル:聴覚探知・極、鷹の目
前回の最終戦、バルデスを倒したと同時に二枚のカードが浮かび上がったのだ。
そしてその一つが、
『聖王ホーリークラウン』
カシュアが40レベルになった事により現れた上級職。
そしてそのカードに書かれていた固有スキル、
『蘇生』
迷わずソレを選択した訳だが……
「見事にグレー表示ですね」
ニースの輪廻転生と同じ、一回使っただけで使用不可となった。
「ちょっともったいなかったんじゃないですか?」
「まあ、レベルが上がればまた使えるようになるだろ。それにどうせオレには効果がないしな」
なんせ、オレがやられたらカードそのものが無くなる。という事はこの蘇生はオレには使えない。
あと、ラピスと同じように、通常カードとクリスタルカードが一枚ずつ増えている。
ラピスで増えたカードは無駄に使いきってしまったからありがたい事だ。
「そういえばカシュアのホーリーノヴァなんだが、レベル30台にしては性能が良過ぎないか?」
「隠しステータスなんでしょうかね?」
ふむ……カシュアの場合、討伐数とレベルが釣り合っていない。
カシュアが成仏させたアンデットの数は一都市、一国以上、そりゃもう計り知れない。
それが普通に経験値が入っていたら、今頃レベル100どころの騒ぎではなかっただろう。
しかしながら、その大半が戦って倒した相手ではないため、経験値はゼロに近い。
低レベルで、かつ倒したモンスターが多いということで隠しステータスが解放されたのかもしれない。
もしかしたらこのモンスターカード、他にも色々と隠し要素があるかもしれない。
しかしこれ他の奴じゃ真似できないよな?
あと、聖剣の担い手のスキルが消えていた。変わって表示されていたのは聖王。
未来予見のスキルも+から極に。
しかしなんだこの聖王ってスキル。
聖剣の担い手の上位スキルなんだろうが……
というか、こんな名前見たからあんな夢を見たのだろうか?
グラフィックも随分変わっている。
立派な王冠に、豪勢なドレスアーマー。
盾も一回り大きくなり、天使の羽が広がるグラフィックが描かれている。
そして虹色に輝く大剣を地面に立て、それに両手を揃えていた。
聖王ホーリークラウンか……
なぜ聖王カシュアではなく聖王ホーリークラウンなのか?
ホーリークラウンは剣の名前、そしてスキルも担い手から聖王という変更。
もしかしてコレ、剣が本体になったんじゃ……
「ちょっとカシュア、いいか?」
「ふむ、なんだね?」
『来たれ! 聖王ホーリークラウン!』
なんてカシュアに向かって厨ニ病っぽく手を突き出して見た。
一瞬ポカンとするカシュア。
おや? はずしたか。と思った時、カシュアの体が光り始め、その光が剣の姿を形どる。
そして虹色の軌跡を伴ってオレの方に向かって来た。
光が弾け飛んだ跡には、カードに描かれていた立派な大剣がオレの手の中にあるのだった。
「おおっ!」
オレはそれを一振りする。
ちゃんとキラキラエフェクトも発生している。
そしてなにより、
「これは……未来予見か……!?」
注意して見ると世界が早送りになって視える。
カシュアの未来予見のスキル、それがオレでも使えるようになっていた。
これは……もしかしてオレの時代が来たのでは?
変幻自在の盾、鉱石M。
身体能力を強化してくれる鎧、パワードスーツ。
アンデット特攻、未来予見、超必殺技ホーリーノヴァ等の盛り沢山の能力の上、ドラスレに匹敵する切れ味の聖剣、ホーリークラウン。
この三つがあれば向かうところ敵無し!
『ちょっ、ちょっとキミぃ! なんなのコレ!? ハッ! もしかして、ボクをずっと傍に置いていたくてこんな姿にしたんだね!』
ウザッ。
頭の中に声が響いてくる。ちょっと煩くてウザいのが難点だな。
とりあえずカシュアを元の姿に戻す。
パワードスーツにもリミットブレイクってのが備考欄に追加されている。
あれかな、一回だけ限界を来えられる力を発揮できる奴かな?
使った後、骨がバキバキになったりしないよね?
ちょっとカシュアで試して見るか。
「ねえ、なんか碌でもない事考えてない?」
「しかしカシュアを武器とした場合、戦力が一人減る事にもなります。お坊ちゃま自身が強くなっても全体的にはパワーダウンになってしまいませんか?」
そもそも、お坊ちゃまが戦闘しないようにするのが私の役目なんですがねえ。と言っている。
前回バリバリ戦ったぞ?
「そういえばお前、カシュアの剣、未だに虹色なんだが、命名のスキルの効果、クラスが変わっても持続しているのか?」
「洗脳は解けているようですがね」
ラピスがチラッと部屋の隅の植木を見る。
こっちを伺うように見ていたニンフがヒィって悲鳴を上げて木の中に隠れる。
お前、一体ニンフになにさせたんだ? 随分恐れられているぞ。
「ちなみにもう一枚のカードは何だったんです?」
知りたい? そうか知りたいか。そんなに知りたいなら教えて進ぜよう。
「なんだか嫌な予感がしますね」
オレはクリスタルカードを通してカシュアのカードを見せてやる。
「うわぁ……」
うむ、その気持ちは良く分かる。
そこに描かれていたものは……
『プリンセスエンジェル』
ハート型のステッキを持って、頭の上には天使の輪っか、背中には羽もきちんと生えている。
ヒラヒラでスケスケなドレスで、なにやらポーズをとって、額に当てた手でピースしながらバチッとウィンクしている。
とってもウザそうなグラフィックであった。
というか聖剣どこいった? 影も形もありゃしねえ。
なお、固有スキルは、
『キューピットスタイル』
たぶん特定の男女をくっつけるスキルなんだろうが……
これも精神操作系のスキルなんじゃないだろうか。
さすがにこれは、いくら露出度が高くても選ぶ気にはなれなかった訳である。
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当作品では『めがたま。』のようにオールネタルートにはなりません。なりませんよ?
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