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119.ある男の姿
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周りの被害もお構いなしの馬鹿でかい魔術に、アイツの気持ち悪い手で動きを封じられているとはいえ咄嗟にアミィたちに対して防御魔術を使った。
アイツは拾われて以来イグニート国にずっといるもんだから、てっきりイグニート国の王を崇拝しているものかと思っていた。だがさっきから口から出てくるセリフに鳥肌が止まらない。コイツのこれほどまでの俺に対する執着は一体なんなんだ。背中から腕を生やしてでも俺を離そうとしないのはなんなんだ。
ただわかることと言や、コイツもイグニート国王も、好き勝手に俺を物みたいに使おうとしているところだ。
次の瞬間爆風が一気に広がった。あの魔術をもろに喰らえば無事でいられるはずがない。だがイグニート国王はさっき赤毛の女から魔力を奪っていた。遠目ではわかりづらかったが、徐々に身体が変化していっていたような気がする。ルーファスは、そうやって他のヤツらから魔力を奪い寿命を伸ばしていたとは言っていた。
アミィたちにもろ攻撃の余波がいっていないのを目端で確認し、更に攻撃魔術を繰り出そうとしているそいつを尻目にドサクサに紛れて腕を斬り落とした。さっきは一度掴まれてしまったが、今度は掴まれる前に転移魔術を使いその場から離れる。
「カイム!」
「大丈夫か」
「ありがとうございます、カイムさん。わたしの防御壁だけでは塞ぎきれませんでした」
アミィたちのところに移動し、それぞれの様子を確かめる。次から次へと湧いて出てきていた屍だが、女がいなくなったことにより一つも残っていない。ウィルとフレイが前線で戦っていたようだが傷はティエラがしっかりと治療したようだ。
エルダも少しは疲れてるようだがまぁ大丈夫だろう。次に、アミィに視線を向ける。
「アミィ」
「はぁ……はぁ……アミィは、大丈夫だよ……はぁ、はぁ」
真っ青な顔をして首元を押さえている。媒体は直に着けると身体の害になる。今のところ外せないため、だからこそルーファスは代わりになるものをアミィに渡した。アミィもそれ以降首の媒体を使った様子はない。
だが、『赤』を相手に使ったんだろう。精霊の力が弱まっているから尚更。鈍く光っている首元は嫌にアミィの顔を照らし、それによって更にアミィの顔色が悪くなっているように見える。
「アミィ、こっち来い」
いつもは勢いよく抱きついてくる小さい身体が、今ではユラユラと揺れながらゆっくり近付いてくる。手が伸ばせる距離まで来るとその肩を抱き寄せ、背中に手を当てた。しばらくそのままの状態でいると上がっていた息が徐々に穏やかになり、完璧とまではいかなくとも顔色も随分マシになった。
「……きつくなくなった。すごい、カイム。どうやったの?」
「お前の中にある魔力を少し整えただけだ」
ああいう状態になってしまったのは魔力の過剰摂取。それによって体内にある魔力が制御できず淀みも悪くなっていた。それを外側から介入しアミィの中にある余計な魔力を少しばかりもらっただけだ。
「なるほど、『赤』だからこそできる手当てですね。いやはやこれだから興味が尽きない」
「今はアンタの変態に構ってらんないんだからね」
「ならこの騒動が終わったあとにお願いします」
「どういう状況で頼んでいるんだ、君は……」
それぞれエルダの発言で呆れているところだが、今は防御壁を張っているから何も影響がないわけで外ではアイツが好き勝手に暴れている。周りはすっかり荒野に成り果て、それでも構うことなく次から次へと威力の高い魔術を使っていた。
「……このままどうにか終わってくれないもんかね」
「確かにな。同士討ちしてもらったほうがこっちは余計な手間が省けていいんだが」
だがそう簡単に終わるもんでもないんだろう。アイツが一方的に術を放っている状況ではあるが、それでも終わっていないということはその魔術がほとんど塞がれてしまっているということだ。何一つ決定打になっていない。
それに、気になることも一つある。イグニート国の王だ。赤毛の女から魔力を奪ったわけだが、それは直接身体に触れていた。恐らく使おうと思えばいつでも使えるそれを、今は使う素振りが見られない。ということは、確実にあとから使われるということだ。
「彼を弄んでいるんですかねぇ。それとも、使う機会を伺っている?」
「それならすぐに使うんじゃねぇのか。面倒だろ、あんな次から次へと攻撃されちゃ」
「一度奪ったら次奪うまでに時間がかかる、なんてことがあるのかねぇ?」
「……ねぇ、アミィ気になったんだけど」
顔色がよくなったアミィがイグニート国の王の姿をしっかりと見つつ、指を差して口を開いた。
「なんだか、若くなってない?」
その言葉に他のヤツらが勢いよく振り返りその姿を凝視する。なるほど、さっき覚えた違和感はそれだったかと俺も納得した。
あのジジィは俺と会ってからまったく風貌が変わらなかった。他のヤツらから魔力を奪っていたから。だが俺の知らない間でどれだけアイツは魔力を奪い続けてきた? しかもさっき奪ったのは『赤』だった。他よりもずっと魔力量の多い『赤』。
「え……⁈ あ、あの、随分と……!」
「どういうことだ……⁈ まさかあれも、可視化の剣の効果なのか⁈」
アイツの攻撃を避けながらも明らかに、イグニート国の王の姿が若返ってきている。ジジィだった姿がバプティスタ国王とそう変わらない見た目に、それから更にミストラル国王と同じぐらいの年齢にまでなっている。
「なるほど、ただの時間稼ぎでしたか」
「チッ」
アイツの助太刀をするのはかなり不本意だがそうも言ってられない。身体が若返ればその分ジジィに比べて体力筋力が増してしまう。ルーファスの過去話を聞く限りあのジジィは剣士だった。
攻撃の手が一瞬止んだのを見計らって防御壁から飛び出し魔術を繰り出す。気持ち悪い視線が飛んできた気がしたが気にしている暇もない。避けられることを前提に次から次へとアイツと同じように威力の高い魔術を放つ。
水の弾丸がイグニート国王の頬を掠める。まったく当たらないというわけでもない、ということはただ単にアイツがノーコンなだけなのか。だがここでイグニート国王の行動が変わった。避けるばかりだった動きが徐々にだが反撃してくるようになっている。しかも最初は威力の弱いものから、そこから確かめるように威力のあるものへと変化していく。
最初はこっちも避けるだけで済んでいたものの、まるでこっちの癖を読み始めたように避ける方向も読まれるようになってくる。伊達にイグニート国以前の国で兵士をしていたわけじゃないというわけか。
「チッ! しつこいジジィだなテメェはよぉッ! 他人の魔力使って楽しいか⁈ アァ⁈」
堪え性がないのかまだ周りの被害関係なしに強い魔術を放とうとしている。コイツ少し邪魔だなと舌打ちをしそうになった時だった。
俺たちから距離を取ったイグニート国王が宙からあるものを取り出した。咄嗟にそれから距離を置きアミィたち近くまで転移する。アイツは頭に血が上っていたせいで何が取り出されたのか気付くのに遅れた。けどアイツまで守ってやる義理はない。
「ここにある魔力だけでも十分の量だ」
そう言って掲げられたのは、例の可視化の剣だ。若返った姿でしっかりと両手で持っている剣は、広範囲でその効果を発揮した。
「ぅ、あ……」
問答無用で奪い取っていく魔力はイグニート国王の身体に流れ込んでいく。立っているのもままならずアイツがうずくまっているのが視界の端に映ったが、こうなった以上アイツをどうこうできる状態でもない。
例の剣は予想以上に広範囲で発動しているらしい。今この場には俺たちしかいないように見えるが、流れ込んでいくる魔力が想像以上に多い。もしかしたらイグニート国にも範囲を伸ばしているのかもしれない。
自分の国の民がどうなろうと知ったことじゃないというわけだ。相変わらず自分本位で嫌悪感を抱く。
徐々に剣の効果が収まっていくのを表情を歪めながら眺めていると、手元からパキンと割れた音が聞こえた。
「耐え抜いたか!」
「そうみたいだな」
ウィルの言葉に耳を傾けつつ自分の手首に視線を落とす。一度しか使えないと言っていた代物だが、それでもあの剣の効果に耐えてくれた。おかげで俺はずっと自分たちに結界を張り続けることができた。一度広範囲で効果を発揮すれば次までの発動に時間がかかる。一先ず全員一斉にあの剣に魔力を奪われる心配はなくなった。
何事もなく立ち上がった俺たちの姿を見て剣を持っている姿の目が若干見開いた。魔力を奪われ地面に倒れ込んでいるアイツを一瞥することもなく、ただじっとこっちを見ている目に更に苛立ちが募る。
「……そうか、おかしいと思っていたが小細工をしていたが。だが、それも微々たることだ」
イグニート国王の肌があちこち波打ち、骨が軋んでいる音も聞こえる。あまりにも気持ち悪い光景に誰も攻撃に転じようとはせず、誰かは絶句し誰かは大いに引いていた。
「カイム、お前の魔力を奪えば我も完成するだろう」
そうして目の前に現れたのは、俺たちと大して歳が変わらない一人の男だった。
アイツは拾われて以来イグニート国にずっといるもんだから、てっきりイグニート国の王を崇拝しているものかと思っていた。だがさっきから口から出てくるセリフに鳥肌が止まらない。コイツのこれほどまでの俺に対する執着は一体なんなんだ。背中から腕を生やしてでも俺を離そうとしないのはなんなんだ。
ただわかることと言や、コイツもイグニート国王も、好き勝手に俺を物みたいに使おうとしているところだ。
次の瞬間爆風が一気に広がった。あの魔術をもろに喰らえば無事でいられるはずがない。だがイグニート国王はさっき赤毛の女から魔力を奪っていた。遠目ではわかりづらかったが、徐々に身体が変化していっていたような気がする。ルーファスは、そうやって他のヤツらから魔力を奪い寿命を伸ばしていたとは言っていた。
アミィたちにもろ攻撃の余波がいっていないのを目端で確認し、更に攻撃魔術を繰り出そうとしているそいつを尻目にドサクサに紛れて腕を斬り落とした。さっきは一度掴まれてしまったが、今度は掴まれる前に転移魔術を使いその場から離れる。
「カイム!」
「大丈夫か」
「ありがとうございます、カイムさん。わたしの防御壁だけでは塞ぎきれませんでした」
アミィたちのところに移動し、それぞれの様子を確かめる。次から次へと湧いて出てきていた屍だが、女がいなくなったことにより一つも残っていない。ウィルとフレイが前線で戦っていたようだが傷はティエラがしっかりと治療したようだ。
エルダも少しは疲れてるようだがまぁ大丈夫だろう。次に、アミィに視線を向ける。
「アミィ」
「はぁ……はぁ……アミィは、大丈夫だよ……はぁ、はぁ」
真っ青な顔をして首元を押さえている。媒体は直に着けると身体の害になる。今のところ外せないため、だからこそルーファスは代わりになるものをアミィに渡した。アミィもそれ以降首の媒体を使った様子はない。
だが、『赤』を相手に使ったんだろう。精霊の力が弱まっているから尚更。鈍く光っている首元は嫌にアミィの顔を照らし、それによって更にアミィの顔色が悪くなっているように見える。
「アミィ、こっち来い」
いつもは勢いよく抱きついてくる小さい身体が、今ではユラユラと揺れながらゆっくり近付いてくる。手が伸ばせる距離まで来るとその肩を抱き寄せ、背中に手を当てた。しばらくそのままの状態でいると上がっていた息が徐々に穏やかになり、完璧とまではいかなくとも顔色も随分マシになった。
「……きつくなくなった。すごい、カイム。どうやったの?」
「お前の中にある魔力を少し整えただけだ」
ああいう状態になってしまったのは魔力の過剰摂取。それによって体内にある魔力が制御できず淀みも悪くなっていた。それを外側から介入しアミィの中にある余計な魔力を少しばかりもらっただけだ。
「なるほど、『赤』だからこそできる手当てですね。いやはやこれだから興味が尽きない」
「今はアンタの変態に構ってらんないんだからね」
「ならこの騒動が終わったあとにお願いします」
「どういう状況で頼んでいるんだ、君は……」
それぞれエルダの発言で呆れているところだが、今は防御壁を張っているから何も影響がないわけで外ではアイツが好き勝手に暴れている。周りはすっかり荒野に成り果て、それでも構うことなく次から次へと威力の高い魔術を使っていた。
「……このままどうにか終わってくれないもんかね」
「確かにな。同士討ちしてもらったほうがこっちは余計な手間が省けていいんだが」
だがそう簡単に終わるもんでもないんだろう。アイツが一方的に術を放っている状況ではあるが、それでも終わっていないということはその魔術がほとんど塞がれてしまっているということだ。何一つ決定打になっていない。
それに、気になることも一つある。イグニート国の王だ。赤毛の女から魔力を奪ったわけだが、それは直接身体に触れていた。恐らく使おうと思えばいつでも使えるそれを、今は使う素振りが見られない。ということは、確実にあとから使われるということだ。
「彼を弄んでいるんですかねぇ。それとも、使う機会を伺っている?」
「それならすぐに使うんじゃねぇのか。面倒だろ、あんな次から次へと攻撃されちゃ」
「一度奪ったら次奪うまでに時間がかかる、なんてことがあるのかねぇ?」
「……ねぇ、アミィ気になったんだけど」
顔色がよくなったアミィがイグニート国の王の姿をしっかりと見つつ、指を差して口を開いた。
「なんだか、若くなってない?」
その言葉に他のヤツらが勢いよく振り返りその姿を凝視する。なるほど、さっき覚えた違和感はそれだったかと俺も納得した。
あのジジィは俺と会ってからまったく風貌が変わらなかった。他のヤツらから魔力を奪っていたから。だが俺の知らない間でどれだけアイツは魔力を奪い続けてきた? しかもさっき奪ったのは『赤』だった。他よりもずっと魔力量の多い『赤』。
「え……⁈ あ、あの、随分と……!」
「どういうことだ……⁈ まさかあれも、可視化の剣の効果なのか⁈」
アイツの攻撃を避けながらも明らかに、イグニート国の王の姿が若返ってきている。ジジィだった姿がバプティスタ国王とそう変わらない見た目に、それから更にミストラル国王と同じぐらいの年齢にまでなっている。
「なるほど、ただの時間稼ぎでしたか」
「チッ」
アイツの助太刀をするのはかなり不本意だがそうも言ってられない。身体が若返ればその分ジジィに比べて体力筋力が増してしまう。ルーファスの過去話を聞く限りあのジジィは剣士だった。
攻撃の手が一瞬止んだのを見計らって防御壁から飛び出し魔術を繰り出す。気持ち悪い視線が飛んできた気がしたが気にしている暇もない。避けられることを前提に次から次へとアイツと同じように威力の高い魔術を放つ。
水の弾丸がイグニート国王の頬を掠める。まったく当たらないというわけでもない、ということはただ単にアイツがノーコンなだけなのか。だがここでイグニート国王の行動が変わった。避けるばかりだった動きが徐々にだが反撃してくるようになっている。しかも最初は威力の弱いものから、そこから確かめるように威力のあるものへと変化していく。
最初はこっちも避けるだけで済んでいたものの、まるでこっちの癖を読み始めたように避ける方向も読まれるようになってくる。伊達にイグニート国以前の国で兵士をしていたわけじゃないというわけか。
「チッ! しつこいジジィだなテメェはよぉッ! 他人の魔力使って楽しいか⁈ アァ⁈」
堪え性がないのかまだ周りの被害関係なしに強い魔術を放とうとしている。コイツ少し邪魔だなと舌打ちをしそうになった時だった。
俺たちから距離を取ったイグニート国王が宙からあるものを取り出した。咄嗟にそれから距離を置きアミィたち近くまで転移する。アイツは頭に血が上っていたせいで何が取り出されたのか気付くのに遅れた。けどアイツまで守ってやる義理はない。
「ここにある魔力だけでも十分の量だ」
そう言って掲げられたのは、例の可視化の剣だ。若返った姿でしっかりと両手で持っている剣は、広範囲でその効果を発揮した。
「ぅ、あ……」
問答無用で奪い取っていく魔力はイグニート国王の身体に流れ込んでいく。立っているのもままならずアイツがうずくまっているのが視界の端に映ったが、こうなった以上アイツをどうこうできる状態でもない。
例の剣は予想以上に広範囲で発動しているらしい。今この場には俺たちしかいないように見えるが、流れ込んでいくる魔力が想像以上に多い。もしかしたらイグニート国にも範囲を伸ばしているのかもしれない。
自分の国の民がどうなろうと知ったことじゃないというわけだ。相変わらず自分本位で嫌悪感を抱く。
徐々に剣の効果が収まっていくのを表情を歪めながら眺めていると、手元からパキンと割れた音が聞こえた。
「耐え抜いたか!」
「そうみたいだな」
ウィルの言葉に耳を傾けつつ自分の手首に視線を落とす。一度しか使えないと言っていた代物だが、それでもあの剣の効果に耐えてくれた。おかげで俺はずっと自分たちに結界を張り続けることができた。一度広範囲で効果を発揮すれば次までの発動に時間がかかる。一先ず全員一斉にあの剣に魔力を奪われる心配はなくなった。
何事もなく立ち上がった俺たちの姿を見て剣を持っている姿の目が若干見開いた。魔力を奪われ地面に倒れ込んでいるアイツを一瞥することもなく、ただじっとこっちを見ている目に更に苛立ちが募る。
「……そうか、おかしいと思っていたが小細工をしていたが。だが、それも微々たることだ」
イグニート国王の肌があちこち波打ち、骨が軋んでいる音も聞こえる。あまりにも気持ち悪い光景に誰も攻撃に転じようとはせず、誰かは絶句し誰かは大いに引いていた。
「カイム、お前の魔力を奪えば我も完成するだろう」
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