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83.ミストラル国防衛戦①
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「ミストラル国の防衛体制はどうなっているんだ?」
「騎士は基本的に城の守りに重点を置いている。正直騎士の数はよその国に比べて少ない。その代わり義賊で固めてる」
あちこち慌ただしい船内の中で合流したウィルとそんな会話を交わす。さっきも説明した通りミストラル国の騎士は城を守る程度しかいない。防衛に対して意識が低いと思われるかもしれないが、そもそもミストラル国はバプティスタ国やベーチェル国に比べ立地条件に恵まれている。攻め込むとしたら向こう側もかなりの備えをしなければならないため、ミストラル国に攻め込むのはリスキーで割に合わない。
それを踏まえて本来防衛に割くべき予算を他のところに割り当てることができてるわけだが、もし万が一のことが起きると場合によっては騎士だけで対処は難しいかもしれない。そのための義賊の支援だった。もしものことが起きればミストラル国から支援されている義賊たちは国の防衛に回る。そういう契約を支援を受ける時に交わされている。
普段は義賊たちはそれぞれの活動をしているが、こうして知らせが入れば一斉にミストラル国に行くようになっている。面白いことに、それに応えない義賊はいない。正直義賊に割り当てている予算を騎士に割り当てるべきだと思うが、騎士の部隊の維持にもそれなりの金がかかるらしい。義賊に当てたほうがほんの少しだが予算が浮くのだと前に王がポロッと口からこぼしていた。
「城は騎士が守り、ミストラル国に住んでいる人間は義賊が守る」
「陣形はどうなっているんだ?」
「それぞれ持ち場が割り与えられているんだよ。正直仲が悪くて連携が取れないところもあるからね。自分の持ち場はなんとしても死守。もし破られたらフォローできる義賊がフォローしに行く。そんな感じになってるね」
合流したフレイは続けてそう説明した。フレイの言う通りそれぞれがうまく連携が取れればそれが一番いいが、正直仲が悪いところは馬鹿みたいに仲が悪い。口を利かないならまだしもそれぞれ罵倒を繰り返しそのまま殴り合いに発展してしまうのだから、防衛とか言ってる状況じゃなくなる。それならいっそ最初から持ち場を与えてそこを死守させたほうがマシだ。
どんどんセリカはスピードを上げている。これならミストラル国まであっという間だ。そうこうしているうちにトップスピードまで上げていたセリカが徐々に減速していくのを感じ、自然と甲板に人間が集まる。
「なんだありゃ……!」
「マジで北西から来やがった」
ラファーガの連中がそう口々にするのも仕方がない。セリカから地上を見下ろしてみると、北西のほうからどんどんイグニート国の兵士が迫ってきているのが見える。先に到着していた義賊はすでに自分たちの割り当てられていた場所で待ち構えている。
セリカがミストラル国付近に止まり徐々に下降していく。ラファーガの連中は慣れたもんでその段階で次から次にロープを伝い地上に降りていった。俺もそれに続き同じように降りたフレイはまず自分たちの部下と合流すべく一人港のほうに走っていく。
「俺たちも急いで持ち場に向かうぞ。いいかお前ら、敵に一歩でも国の中に入らせるなよ!」
「おぉ!」
「久々の乱闘になりそうだな」
「やだやだおっさんたちは血の気が多くてむさ苦しい」
「そういうアンタもそのおっさんたちに混ざって前に行くくせに」
ぞろぞろとラファーガの持ち場に行くヤツらの姿を見ながら、血の気の多さにティエラやウィルが心なしか唖然としている。よその国はしっかりと騎士がいるからお行儀がいいもんなと思いつつ、俺もラファーガの連中に続いて歩いているとふと立ち止まっていた頭と目が合った。
「なんだ頭」
「カイム、お前は俺たちとは別行動を取れ。見たところ後ろのヤツらと随分と一緒に戦ってきたんじゃねぇのか?」
そこまで言うほど一緒に戦ったかどうかはわからないが、確かにこのメンツで一つのグループになって戦うことは何度もあったなと後ろを振り返る。けど俺もラファーガの一員だ、俺もミストラル国の防衛に加わる義務がある。
そんな俺の考えを見越してか、口角を上げた頭は俺の頭に手を伸ばそうとしていた。何をされるのか気付きその手が頭に触る前に素早く避ければ、目を丸くした頭が楽しそうに声を上げて笑う。
「起動力があるヤツらがいたほうがいい。義賊たちは騎士とは違って寄せ集めだ。どこまでうまくフォローに回れるかわからねぇ。もしもの時はお前らが動け」
俺の命令だ、と付け加えられたら俺も大人しくそれに従うしかない。渋々頷くとニッと笑った頭は油断した俺の隙を突いてぐしゃぐしゃと頭を撫でてきがやった。これが嫌だからさっき避けたっつーのに。
「頼んだぜ」
そう言って頭は他の連中を追いかけて前線に走っていく。それと入れ違うかのように、自分の部下たちのところに行っていたはずのフレイが俺たちのところに戻ってきた。
「アイツらがさ、自分たちの持ち場は自分たちでなんとかするから、あたしはアンタらのところに行けって言うんだ」
あんな必死な顔で背中押さなくてもよかったのに、と愚痴にも似た言葉で続けたフレイはどこか納得いかない顔で不貞腐れている。もしかしたらフレイの部下たちも頭と同じような考えをしていたのかもしれない。
「カイム、どこをどう守ればいいのか教えてくれ」
バプティスタ国の騎士だっていうのにすっかり別の国を守る気になっているウィルは、真剣な表情を俺に向けてきた。ウィルだけじゃなくティエラや、アミィもいっちょ前の顔をして見上げてくる。エルダは何も言わないが俺たちについてくる気はありそうだ。
本来なら持ち場のあった俺とフレイは互いに顔を見合わせる。こうなったらひたすら他の義賊たちのフォローに回るしかない。確かに自分たちのいるところじゃそれなりの人数がいて守りは堅くなるが起動力はグッと下がる。ただ、今いるこの人数ならそれなりに動けるはずだ。
「周りを見つつ、そこをフォローっていうことになるね」
「そうだな。フレイ、頼りにならなさそうな義賊知ってるか?」
「うーんそうだねぇ。そういえば新しく義賊になったひよっこの海賊団がいたよ。あそこはちょっと不安かもしれないね。人数もあたしンところに比べて多くないし」
頭や前代から受け継いだフレイのように長年義賊をしているヤツらもいれば、新しく義賊になったヤツらも少なからずいる。もしかしたら経験不足が浮き彫りになるかもしれねぇからまずはそこを優先的にフォローに回ったほうがよさそうだ。
「作戦はあってないようなもんだ。俺たちはひたすら動く、そういう感じだな」
「ざっくりしているな……だが、わかった。きっと義賊たちは国の民には絶対に手出しはさせないという心構えだろう? 彼らのその意志と共に動こう」
「わたしは怪我をしている人たちを見つけたら優先的に治療しようと思いますが、いいでしょうか」
「ああ、そっちは任せた」
「アミィも頑張るからね!」
「気合い入るのは構わねぇが、派手な魔術を使う時は国の外に向かって放てよ」
「うん!」
「私も気を付けますよ」
「本っ当だよッ! アンタは特に気を付けな!」
「はははやれやれ、信用がないですねぇ」
本調子に戻ってきているフレイとエルダのやり取りを眺めつつ向きを北西のほうに変えると、それとほぼ同時に地響きと重々しいむさ苦しい声が聞こえてきた。
「来たね」
「そうだな」
上空から見えた大量の兵士たちが、恐らく一斉に攻め込んできた。ミストラル国でここまででかい戦いが起きたことは俺たちが知っている中ではない。イグニート国にとってミストラル国は立地上攻めづらい場所。だというのにリスクを犯してまで攻め込んで来たのには絶対に何かしらの理由があるはずだ。
それぞれと視線を合わせると小さく頷き返してくる。それを確認し一気に騒がしくなった前線へと向かった。
「騎士は基本的に城の守りに重点を置いている。正直騎士の数はよその国に比べて少ない。その代わり義賊で固めてる」
あちこち慌ただしい船内の中で合流したウィルとそんな会話を交わす。さっきも説明した通りミストラル国の騎士は城を守る程度しかいない。防衛に対して意識が低いと思われるかもしれないが、そもそもミストラル国はバプティスタ国やベーチェル国に比べ立地条件に恵まれている。攻め込むとしたら向こう側もかなりの備えをしなければならないため、ミストラル国に攻め込むのはリスキーで割に合わない。
それを踏まえて本来防衛に割くべき予算を他のところに割り当てることができてるわけだが、もし万が一のことが起きると場合によっては騎士だけで対処は難しいかもしれない。そのための義賊の支援だった。もしものことが起きればミストラル国から支援されている義賊たちは国の防衛に回る。そういう契約を支援を受ける時に交わされている。
普段は義賊たちはそれぞれの活動をしているが、こうして知らせが入れば一斉にミストラル国に行くようになっている。面白いことに、それに応えない義賊はいない。正直義賊に割り当てている予算を騎士に割り当てるべきだと思うが、騎士の部隊の維持にもそれなりの金がかかるらしい。義賊に当てたほうがほんの少しだが予算が浮くのだと前に王がポロッと口からこぼしていた。
「城は騎士が守り、ミストラル国に住んでいる人間は義賊が守る」
「陣形はどうなっているんだ?」
「それぞれ持ち場が割り与えられているんだよ。正直仲が悪くて連携が取れないところもあるからね。自分の持ち場はなんとしても死守。もし破られたらフォローできる義賊がフォローしに行く。そんな感じになってるね」
合流したフレイは続けてそう説明した。フレイの言う通りそれぞれがうまく連携が取れればそれが一番いいが、正直仲が悪いところは馬鹿みたいに仲が悪い。口を利かないならまだしもそれぞれ罵倒を繰り返しそのまま殴り合いに発展してしまうのだから、防衛とか言ってる状況じゃなくなる。それならいっそ最初から持ち場を与えてそこを死守させたほうがマシだ。
どんどんセリカはスピードを上げている。これならミストラル国まであっという間だ。そうこうしているうちにトップスピードまで上げていたセリカが徐々に減速していくのを感じ、自然と甲板に人間が集まる。
「なんだありゃ……!」
「マジで北西から来やがった」
ラファーガの連中がそう口々にするのも仕方がない。セリカから地上を見下ろしてみると、北西のほうからどんどんイグニート国の兵士が迫ってきているのが見える。先に到着していた義賊はすでに自分たちの割り当てられていた場所で待ち構えている。
セリカがミストラル国付近に止まり徐々に下降していく。ラファーガの連中は慣れたもんでその段階で次から次にロープを伝い地上に降りていった。俺もそれに続き同じように降りたフレイはまず自分たちの部下と合流すべく一人港のほうに走っていく。
「俺たちも急いで持ち場に向かうぞ。いいかお前ら、敵に一歩でも国の中に入らせるなよ!」
「おぉ!」
「久々の乱闘になりそうだな」
「やだやだおっさんたちは血の気が多くてむさ苦しい」
「そういうアンタもそのおっさんたちに混ざって前に行くくせに」
ぞろぞろとラファーガの持ち場に行くヤツらの姿を見ながら、血の気の多さにティエラやウィルが心なしか唖然としている。よその国はしっかりと騎士がいるからお行儀がいいもんなと思いつつ、俺もラファーガの連中に続いて歩いているとふと立ち止まっていた頭と目が合った。
「なんだ頭」
「カイム、お前は俺たちとは別行動を取れ。見たところ後ろのヤツらと随分と一緒に戦ってきたんじゃねぇのか?」
そこまで言うほど一緒に戦ったかどうかはわからないが、確かにこのメンツで一つのグループになって戦うことは何度もあったなと後ろを振り返る。けど俺もラファーガの一員だ、俺もミストラル国の防衛に加わる義務がある。
そんな俺の考えを見越してか、口角を上げた頭は俺の頭に手を伸ばそうとしていた。何をされるのか気付きその手が頭に触る前に素早く避ければ、目を丸くした頭が楽しそうに声を上げて笑う。
「起動力があるヤツらがいたほうがいい。義賊たちは騎士とは違って寄せ集めだ。どこまでうまくフォローに回れるかわからねぇ。もしもの時はお前らが動け」
俺の命令だ、と付け加えられたら俺も大人しくそれに従うしかない。渋々頷くとニッと笑った頭は油断した俺の隙を突いてぐしゃぐしゃと頭を撫でてきがやった。これが嫌だからさっき避けたっつーのに。
「頼んだぜ」
そう言って頭は他の連中を追いかけて前線に走っていく。それと入れ違うかのように、自分の部下たちのところに行っていたはずのフレイが俺たちのところに戻ってきた。
「アイツらがさ、自分たちの持ち場は自分たちでなんとかするから、あたしはアンタらのところに行けって言うんだ」
あんな必死な顔で背中押さなくてもよかったのに、と愚痴にも似た言葉で続けたフレイはどこか納得いかない顔で不貞腐れている。もしかしたらフレイの部下たちも頭と同じような考えをしていたのかもしれない。
「カイム、どこをどう守ればいいのか教えてくれ」
バプティスタ国の騎士だっていうのにすっかり別の国を守る気になっているウィルは、真剣な表情を俺に向けてきた。ウィルだけじゃなくティエラや、アミィもいっちょ前の顔をして見上げてくる。エルダは何も言わないが俺たちについてくる気はありそうだ。
本来なら持ち場のあった俺とフレイは互いに顔を見合わせる。こうなったらひたすら他の義賊たちのフォローに回るしかない。確かに自分たちのいるところじゃそれなりの人数がいて守りは堅くなるが起動力はグッと下がる。ただ、今いるこの人数ならそれなりに動けるはずだ。
「周りを見つつ、そこをフォローっていうことになるね」
「そうだな。フレイ、頼りにならなさそうな義賊知ってるか?」
「うーんそうだねぇ。そういえば新しく義賊になったひよっこの海賊団がいたよ。あそこはちょっと不安かもしれないね。人数もあたしンところに比べて多くないし」
頭や前代から受け継いだフレイのように長年義賊をしているヤツらもいれば、新しく義賊になったヤツらも少なからずいる。もしかしたら経験不足が浮き彫りになるかもしれねぇからまずはそこを優先的にフォローに回ったほうがよさそうだ。
「作戦はあってないようなもんだ。俺たちはひたすら動く、そういう感じだな」
「ざっくりしているな……だが、わかった。きっと義賊たちは国の民には絶対に手出しはさせないという心構えだろう? 彼らのその意志と共に動こう」
「わたしは怪我をしている人たちを見つけたら優先的に治療しようと思いますが、いいでしょうか」
「ああ、そっちは任せた」
「アミィも頑張るからね!」
「気合い入るのは構わねぇが、派手な魔術を使う時は国の外に向かって放てよ」
「うん!」
「私も気を付けますよ」
「本っ当だよッ! アンタは特に気を付けな!」
「はははやれやれ、信用がないですねぇ」
本調子に戻ってきているフレイとエルダのやり取りを眺めつつ向きを北西のほうに変えると、それとほぼ同時に地響きと重々しいむさ苦しい声が聞こえてきた。
「来たね」
「そうだな」
上空から見えた大量の兵士たちが、恐らく一斉に攻め込んできた。ミストラル国でここまででかい戦いが起きたことは俺たちが知っている中ではない。イグニート国にとってミストラル国は立地上攻めづらい場所。だというのにリスクを犯してまで攻め込んで来たのには絶対に何かしらの理由があるはずだ。
それぞれと視線を合わせると小さく頷き返してくる。それを確認し一気に騒がしくなった前線へと向かった。
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