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64.想起
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べーチェル国に行くまでに一度港で船を停め、ソーサリー深緑を抜けたらしい。ならバプティスタ国に行くにはまた同じ道を辿る必要がある。それならついでにソーサリー深緑の奥にある穢れを祓って行くかという話になったが、宿を出る前にべーチェル国の騎士から国から調査隊が出ると聞かされた。
「まぁでも一応祓ったほうがいいんじゃねぇの?」
「浄化できるのか?」
「みんなで精霊さんたちの居場所浄化して回ったよ? 浄化したのカイムだけど」
丁度飯食ってる時だったもんだから全員食堂に集まっている。俺たちの視線を一身に受けた見張りの騎士は考える素振りを見せ、一度もう一人の騎士に任せ場所を離れた。上の指示を仰ぎに行ったのかもしれない。
気にすることなく飯を食い続けているとさっきの騎士が戻ってきた。
「我々が足を踏み入れる状態だろうか」
「厳しいんじゃねぇの。俺らも一度見た時はそれ以上近寄らなかったからな」
「……では、調査ができる状態にするのは可能だろうか」
「まぁ、それなら」
べーチェル国の騎士曰く、浄化も優先したいがそもそも戦場ではなかった深緑がなぜ穢れたのか。その原因も究明したいため綺麗さっぱりにされるのも困ると言う。それも一理あるかと納得し、取りあえず人的被害に合わない程度に浄化することになった。
見張られながらの飯は完食し、俺たちはそのままべーチェル国を出てソーサリー深緑へと向かった。穢れがあった場所は覚えていたためそこまで一直線で進み、エルダに術を半分だけ解術してもらい残り半分は自分で解術する。元の姿に戻り完璧に、ではなくそこそこ証拠を残しつつの浄化となった。
『あ~ボクはキレイにしてほしいのに~』
「そしたらお前、ここが穢れた原因わかんのかよ」
『……えへっ』
「……人間が調査してくれるっつーんだから任せとけ」
『わかったよ~もう~。ボクたちも一箇所だけに留まる時間はないからね~』
っていうわりにはそれからもグチグチと文句を言うもんだから、うるせぇなと思いながらソーサリー深緑を抜ける羽目になった。
フレイの船は近くの港につけているが、だがここからバプティスタ国までわざわざ船に乗るまでの距離でもない。ラピス教会の側を抜け南下していけばウィンドシア大陸とアルディナ大陸を繋ぐ橋が見えてくる。
「なんか、懐かしいね」
「そうだな」
長い橋を渡っていった先に、俺が前に立ち往生させるために使ったガジェットは取り払われている。ここを三人で通ったのは昔に感じるなと、アミィの言葉で感慨深くなったのかどこか懐かしそうな顔をしているウィルに少しだけ視線を向けた。
「どこぞの誰かさんはあの時情けなかったな」
「なっ……! ぼ、僕だってあの時は色々と目まぐるしく状況が変わるものだから……!」
「あはは! 三人で急いで橋渡ったね!」
アミィが楽しそうに笑うもんだから気になったんだろう、興味津々と言わんばかりの表情をフレイとティエラが浮かべていた。そういえばあの時はまだ三人でフレイたちと合流する前だった。
いつの間にこのメンツで動くことが普通の感じになっちまっていたんだと思いつつ橋を渡り終える。あの時みたいにバプティスタ国の騎士たちが固まってそこにいるわけじゃない、至って普通の景色だ。
「コイツが団長と自分の信念で板挟みになってバタバタしてた」
「言い方ってものがあるだろう⁈ 確かに、否定はしないが……」
「そんでもってアミィに助けられた」
「へぇ! あたしたちに出会う前になんだか楽しいことになっていたんだね」
「楽しくはないよ、大変だったんだ」
まぁ俺らも俺らでバプティスタ国の騎士たちから逃げるだけ逃げていたから、フレイの言う通り「楽しい」って思う場面は何一つなかったが。
パタパタと走る音が聞こえたかと思えばウィルの手を掴んだアミィがこっちまで走ってきて、俺の手も掴んで引っ張り走り始める。急だったもんだから思いっきり腕を持っていかれたが、されるがままのウィルに対して俺はしっかりと踏ん張ったものだから今度はアミィの身体が引っ張られ止まった。つられるようにウィルも止まり、アミィに苦笑を向けている。
「あの頃に比べてアミィも成長したな。身長の伸びたんじゃないのかい?」
「本当っ?」
「確かに背も伸びたな」
アミィの成長はここのところ感じてはいたが、最初にこの橋に来た時のことを思い出すと確かにとウィルの言葉に頷く。そんな俺たちの言葉が嬉しかったのか、隠そうともしないパッと輝いた顔は満面の笑みを浮かべていた。
「アミィね、将来カイムを抱っこするのが夢なんだ!」
「それは無理だろ」
一体何回このやり取りを繰り返すんだと溜め息を吐き出した。何を思って俺を抱えたがるのか。しかしそれを聞いたウィルは「そうか、頑張らないとな」となぜかアミィを応援する側に立っている。お前は天然かと思いっきりツッコんでやりたい。
そう眉間に皺を寄せていると、後ろからクスクスと笑い声が聞こえて尚更に皺が深くなる。振り返ってみれば俺たちを見ていたフレイとティエラが何やら微笑ましくこっちを見ている。とにかく居心地が悪い。
「戦ってる時も思ったんだけどさ、アンタら二人はわりと息が合うよね。あれだよ、『親友』ってやつ?」
唐突に何を言い出すんだと顔を顰める。一体誰と誰が、その『親友』っていう名称がつくと思っているんだ。
「そりゃねぇだろ」
「それはないだろう」
吐き出した言葉はもう一つの声と見事に被った。互いに顔を見合わせ小さく目を見開き、一瞬固まっちまったがすぐに目を逸らす。相変わらず俺たちの間にいるアミィの視線は俺とウィルの顔を行ったり来たりしている。そして向こうも向こうで変わらずに楽しそうだ。
「ふふっ、息ぴったりですね」
「いいね~、男の友情ってやつかい? アンタは流石にあの中に入れないかね?」
そう言ってフレイが視線を向けた先はさっきからまったく興味なさそうに明後日の方向を見ていたエルダだ。ってかそもそも何好き勝手に言ってんだって言いたいところだ。俺もエルダみたいに自分は関係ねぇっていうスタイルでいたい。
話しを振られたエルダも面倒事に巻き込まれたと思ったんだろう、一瞬だけ真顔になったがそれもすぐに胡散臭い笑みに変わる。
「私は誰かと一緒にいるよりも研究に没頭したい人間なので。特に羨ましいという感情はありませんよ」
「うわ……なんか寂しいね」
「別にそうでもないですよ? 私は私で充実していますからね。まぁ貴女のように誰かいないと寂しくて死んじゃうみたいなことはありません」
「……はぁっ⁈」
また始まった。げっそりした俺の近くでウィルが二人の傍にいたティエラに小さく手招きをしていた。あそこにいたらただ二人の言い争いで耳が痛くなるだけだ、賢明な判断ではある。ティエラもそれを察したのか静かに二人から距離を起き、手を伸ばしたアミィとそのまま手を繋いだ。
「何というか……あの二人は水と油だな」
「とことん相性悪ぃなアイツら」
「カイムとウィルは仲良しなのにね!」
「それは違ぇからな」
なんなんだとげっそりする。そりゃアミィはティエラと随分と仲良さげにしているから、それから学んで話しをしているイコール仲が良いみたいな認識になっちまったのかもしれないが。けどアミィたちのように俺らが手ぇなんか繋いでもむさ苦しいだけだろうと、自分で想像しておきながらげんなりした。
後ろの喧しい音を聞きつつ橋を抜け北上する。そういえばアミィが身を追われてからアルディナ大陸に来たのはサブレ砂漠の調査に行った時以来だ。あの時から各地の異変を調べていたにも関わらず、事態が好転しているようには思えない。精霊たちは徐々に力を取り戻しつつあるが、それでもサブレ砂漠の土煙が距離があっても十分に目視できる。一応砂漠化の範囲が留まっているように見えるのが唯一好転した部分かもしれない。
「……砂漠化は、留まっているようだな」
「そうだな」
同時に同じものを見ていたのか、サブレ砂漠の方向に視線を向けているウィルはそう口にしそれに対し相槌を打つ。アルディナ大陸はコイツの故郷でもあるからやっぱりどこよりも気にしてしまうところはあるんだろう。
「まるで、人身御供のようだな」
苦笑交じりに告げた言葉に、何がという無粋なことは聞き返さない。確かに見方によってはそうだ。だが俺もそれは承知の上で、そうしないとややこしい出来事が更に絡まりに絡まって面倒事になってしまうためそうせざるを得ない状況になっているだけだ。
ただあの時三人で橋を渡った当時だったら、コイツは俺が『人間兵器』とわかった時点で容赦なくバプティスタ国の王の前に突き出していただろう。明らかに、考え方が変わった。
アミィもウィルもティエラも、何かしら変わっている。その心境の変化とやらを人間は「成長」という言葉で表すんだろう。
俺にはよくわからないが三人にとってはそれはいい傾向なのかもしれない。相変わらず後ろの喧しい音に、手を繋いで嬉しそうにしている女子二人を見ながら微笑ましく眺めている騎士。改めて変わったメンツだと思いながら足を進め、バプティスタ国の城の輪郭が徐々にはっきりと見えてきた。
「まぁでも一応祓ったほうがいいんじゃねぇの?」
「浄化できるのか?」
「みんなで精霊さんたちの居場所浄化して回ったよ? 浄化したのカイムだけど」
丁度飯食ってる時だったもんだから全員食堂に集まっている。俺たちの視線を一身に受けた見張りの騎士は考える素振りを見せ、一度もう一人の騎士に任せ場所を離れた。上の指示を仰ぎに行ったのかもしれない。
気にすることなく飯を食い続けているとさっきの騎士が戻ってきた。
「我々が足を踏み入れる状態だろうか」
「厳しいんじゃねぇの。俺らも一度見た時はそれ以上近寄らなかったからな」
「……では、調査ができる状態にするのは可能だろうか」
「まぁ、それなら」
べーチェル国の騎士曰く、浄化も優先したいがそもそも戦場ではなかった深緑がなぜ穢れたのか。その原因も究明したいため綺麗さっぱりにされるのも困ると言う。それも一理あるかと納得し、取りあえず人的被害に合わない程度に浄化することになった。
見張られながらの飯は完食し、俺たちはそのままべーチェル国を出てソーサリー深緑へと向かった。穢れがあった場所は覚えていたためそこまで一直線で進み、エルダに術を半分だけ解術してもらい残り半分は自分で解術する。元の姿に戻り完璧に、ではなくそこそこ証拠を残しつつの浄化となった。
『あ~ボクはキレイにしてほしいのに~』
「そしたらお前、ここが穢れた原因わかんのかよ」
『……えへっ』
「……人間が調査してくれるっつーんだから任せとけ」
『わかったよ~もう~。ボクたちも一箇所だけに留まる時間はないからね~』
っていうわりにはそれからもグチグチと文句を言うもんだから、うるせぇなと思いながらソーサリー深緑を抜ける羽目になった。
フレイの船は近くの港につけているが、だがここからバプティスタ国までわざわざ船に乗るまでの距離でもない。ラピス教会の側を抜け南下していけばウィンドシア大陸とアルディナ大陸を繋ぐ橋が見えてくる。
「なんか、懐かしいね」
「そうだな」
長い橋を渡っていった先に、俺が前に立ち往生させるために使ったガジェットは取り払われている。ここを三人で通ったのは昔に感じるなと、アミィの言葉で感慨深くなったのかどこか懐かしそうな顔をしているウィルに少しだけ視線を向けた。
「どこぞの誰かさんはあの時情けなかったな」
「なっ……! ぼ、僕だってあの時は色々と目まぐるしく状況が変わるものだから……!」
「あはは! 三人で急いで橋渡ったね!」
アミィが楽しそうに笑うもんだから気になったんだろう、興味津々と言わんばかりの表情をフレイとティエラが浮かべていた。そういえばあの時はまだ三人でフレイたちと合流する前だった。
いつの間にこのメンツで動くことが普通の感じになっちまっていたんだと思いつつ橋を渡り終える。あの時みたいにバプティスタ国の騎士たちが固まってそこにいるわけじゃない、至って普通の景色だ。
「コイツが団長と自分の信念で板挟みになってバタバタしてた」
「言い方ってものがあるだろう⁈ 確かに、否定はしないが……」
「そんでもってアミィに助けられた」
「へぇ! あたしたちに出会う前になんだか楽しいことになっていたんだね」
「楽しくはないよ、大変だったんだ」
まぁ俺らも俺らでバプティスタ国の騎士たちから逃げるだけ逃げていたから、フレイの言う通り「楽しい」って思う場面は何一つなかったが。
パタパタと走る音が聞こえたかと思えばウィルの手を掴んだアミィがこっちまで走ってきて、俺の手も掴んで引っ張り走り始める。急だったもんだから思いっきり腕を持っていかれたが、されるがままのウィルに対して俺はしっかりと踏ん張ったものだから今度はアミィの身体が引っ張られ止まった。つられるようにウィルも止まり、アミィに苦笑を向けている。
「あの頃に比べてアミィも成長したな。身長の伸びたんじゃないのかい?」
「本当っ?」
「確かに背も伸びたな」
アミィの成長はここのところ感じてはいたが、最初にこの橋に来た時のことを思い出すと確かにとウィルの言葉に頷く。そんな俺たちの言葉が嬉しかったのか、隠そうともしないパッと輝いた顔は満面の笑みを浮かべていた。
「アミィね、将来カイムを抱っこするのが夢なんだ!」
「それは無理だろ」
一体何回このやり取りを繰り返すんだと溜め息を吐き出した。何を思って俺を抱えたがるのか。しかしそれを聞いたウィルは「そうか、頑張らないとな」となぜかアミィを応援する側に立っている。お前は天然かと思いっきりツッコんでやりたい。
そう眉間に皺を寄せていると、後ろからクスクスと笑い声が聞こえて尚更に皺が深くなる。振り返ってみれば俺たちを見ていたフレイとティエラが何やら微笑ましくこっちを見ている。とにかく居心地が悪い。
「戦ってる時も思ったんだけどさ、アンタら二人はわりと息が合うよね。あれだよ、『親友』ってやつ?」
唐突に何を言い出すんだと顔を顰める。一体誰と誰が、その『親友』っていう名称がつくと思っているんだ。
「そりゃねぇだろ」
「それはないだろう」
吐き出した言葉はもう一つの声と見事に被った。互いに顔を見合わせ小さく目を見開き、一瞬固まっちまったがすぐに目を逸らす。相変わらず俺たちの間にいるアミィの視線は俺とウィルの顔を行ったり来たりしている。そして向こうも向こうで変わらずに楽しそうだ。
「ふふっ、息ぴったりですね」
「いいね~、男の友情ってやつかい? アンタは流石にあの中に入れないかね?」
そう言ってフレイが視線を向けた先はさっきからまったく興味なさそうに明後日の方向を見ていたエルダだ。ってかそもそも何好き勝手に言ってんだって言いたいところだ。俺もエルダみたいに自分は関係ねぇっていうスタイルでいたい。
話しを振られたエルダも面倒事に巻き込まれたと思ったんだろう、一瞬だけ真顔になったがそれもすぐに胡散臭い笑みに変わる。
「私は誰かと一緒にいるよりも研究に没頭したい人間なので。特に羨ましいという感情はありませんよ」
「うわ……なんか寂しいね」
「別にそうでもないですよ? 私は私で充実していますからね。まぁ貴女のように誰かいないと寂しくて死んじゃうみたいなことはありません」
「……はぁっ⁈」
また始まった。げっそりした俺の近くでウィルが二人の傍にいたティエラに小さく手招きをしていた。あそこにいたらただ二人の言い争いで耳が痛くなるだけだ、賢明な判断ではある。ティエラもそれを察したのか静かに二人から距離を起き、手を伸ばしたアミィとそのまま手を繋いだ。
「何というか……あの二人は水と油だな」
「とことん相性悪ぃなアイツら」
「カイムとウィルは仲良しなのにね!」
「それは違ぇからな」
なんなんだとげっそりする。そりゃアミィはティエラと随分と仲良さげにしているから、それから学んで話しをしているイコール仲が良いみたいな認識になっちまったのかもしれないが。けどアミィたちのように俺らが手ぇなんか繋いでもむさ苦しいだけだろうと、自分で想像しておきながらげんなりした。
後ろの喧しい音を聞きつつ橋を抜け北上する。そういえばアミィが身を追われてからアルディナ大陸に来たのはサブレ砂漠の調査に行った時以来だ。あの時から各地の異変を調べていたにも関わらず、事態が好転しているようには思えない。精霊たちは徐々に力を取り戻しつつあるが、それでもサブレ砂漠の土煙が距離があっても十分に目視できる。一応砂漠化の範囲が留まっているように見えるのが唯一好転した部分かもしれない。
「……砂漠化は、留まっているようだな」
「そうだな」
同時に同じものを見ていたのか、サブレ砂漠の方向に視線を向けているウィルはそう口にしそれに対し相槌を打つ。アルディナ大陸はコイツの故郷でもあるからやっぱりどこよりも気にしてしまうところはあるんだろう。
「まるで、人身御供のようだな」
苦笑交じりに告げた言葉に、何がという無粋なことは聞き返さない。確かに見方によってはそうだ。だが俺もそれは承知の上で、そうしないとややこしい出来事が更に絡まりに絡まって面倒事になってしまうためそうせざるを得ない状況になっているだけだ。
ただあの時三人で橋を渡った当時だったら、コイツは俺が『人間兵器』とわかった時点で容赦なくバプティスタ国の王の前に突き出していただろう。明らかに、考え方が変わった。
アミィもウィルもティエラも、何かしら変わっている。その心境の変化とやらを人間は「成長」という言葉で表すんだろう。
俺にはよくわからないが三人にとってはそれはいい傾向なのかもしれない。相変わらず後ろの喧しい音に、手を繋いで嬉しそうにしている女子二人を見ながら微笑ましく眺めている騎士。改めて変わったメンツだと思いながら足を進め、バプティスタ国の城の輪郭が徐々にはっきりと見えてきた。
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