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40.立ち往生
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フェルド大陸に近付くに連れ船の中はなんとなく静かになるが、遺跡らしきものが見え始めると少しざわつき始めた。
「あそこが遺跡の入り口だった、はず……なんだけど……」
「なんだありゃ……」
今までの遺跡は多少朽ちているとはいえ入れる状態だったっていうのに、火の精霊の遺跡と言われる入り口はもう見るからに入れる気配がない。その理由は黒々としている炎が立ち昇っているからだ。しかも弱まる気配もなく、轟々と。
「浄化する以前の話じゃねぇか」
「前見た時はあんなもんなかったはずだよ。いつの間に」
「何と言うか……普通の炎に見えないんだが」
ウィルが言う通り、確かに人間が使う魔術のような炎とはまた違う。そもそもあんな黒々している炎なんて初めて見るし、それに今は『茶』だからわからないがそれでもあれが禍々しいものだと肌で感じる。なんというか、普通の炎に穢れが混じったような感じだ。
魔術が得意のヤツがどうにかできねぇのかとクルエルダに視線を向けてか、それに気付いたクルエルダは遺跡に向けていた視線を俺に向け軽く肩を上げた。
「まぁ、中に入るのは無理でしょうね」
「まさかあれも人間の仕業とかじゃねぇだろうな」
『そうだろうな』
小さいサイズで次々に精霊たちは姿を現し、初めて見るフレイの部下たちはギョッとしながらもこっちを凝視している。その視線に対して精霊たちも気にするわけがなく、続けて口を開いた。
『炎は間違いなく人間の仕業だ。サラマンダーをあの場から出さんようにしているのだろう』
『穢れも上手く利用された感じだね~。ボクたちでなんとかできないわけでもないけど~。折角徐々に力が戻ってきてるのにあれをなんとかするってすっごく疲れちゃう』
『しかしあのままにしておくとサラマンダーが耐えきれません。世界のバランスがまた大きく崩れてしまう。それこそ私たちの力の及ばないところまで』
「つってもなぁ」
精霊たちがどうにかできないかと立ち止まっている状態で人間である俺たちがどうこうできるとも思えない。とにかくあの炎をどうにかするべきか、それとも先に穢れを浄化するべきか。あれは近付くと危険そうだからなるべく船を寄せてもらい、船の上から浄化作業をしたほうが効率的と考えるべきか。ただそれでもそこそこに距離がある。この石がどの程度まで守備範囲内なのか。
取りあえずあの炎自体をどうにかする、というよりも俺の浄化作業に精霊たちを手伝わせたほうが良さそうだと考えをまとめ顔を上げた時だった。なぜかアミィだけが明後日の方向を凝視しているのが視界に入った。
「どうした」
「……あっちにね、ちっちゃい大陸があるの」
そう視線を向ける先はフェルド大陸から僅か東北のほうにある島と言うにはそこそこでかい大陸と言うには他の大陸よりも小さい、クロウカシスという土地がある。
『あっ……そうですよ、クロウカシス。あそこは確か』
『ああ。我々にはまだ程遠いが我々と近い存在の者が生まれた土地でもあるな』
「どういうことだ?」
まさか精霊のほうから話に加わってくるとは思いもせず、視線を未だクロウカシスに向いているアミィから精霊たちに戻す。
『あの土地は他とはまた違った価値観を持っておる。雪に覆われ厳しい土地柄故、昔一人のおなごがそこに住まう人間のためにとひたすらに祈りを捧げておった』
『彼女の献身的な祈りが昇華され、朽ち果てた身体はその後彼女の想いを知った住人たちの願いで私たちと近い存在へと変えたのです』
『ボクはまだ会ったことないけどね~。それってわりと最近の話じゃない?』
『確か八十年ほど前の話かと』
精霊と人間とじゃ流れている時間の早さがまったく違う。ほぼ不老不死に近い存在の精霊にとっては八十年前の話でも最近の話になるんだろう。
そこまで話してシルフが何かを閃いたかのようにハッと顔を上げ指を鳴らした。
『そうだその子だよ! 雪に覆われた土地だからその子の力も氷なんだ! サラマンダーとの相性は最悪で、今回ある意味最高だよ!』
「炎を消す前に氷が解けちまうんじゃねぇのか?」
『そこはボクたちが協力してあげればいいのさ! その子には負担を強いることになるけど最善の方法だとボクは思うね!』
『ほう、シルフにしてはいい案を思いついたではないか。シルフにしては』
『ちょっと~。余計な一言は言わなくてもいいんだよ~』
「ということらしい」
「アンタ一人で納得しないであたしたちにもっとちゃんと説明してくれる?」
つまり、あの禍々しい炎を打ち消すのに三つの精霊たちじゃ遺跡の浄化で徐々に戻ってきた力を帳消しにされる恐れがある。そこで新たに誕生したと思われるクロウカシスの精霊もどきに力を借り、そいつの力不足の部分は他の精霊たちが補う。その程度なら戻ってきていた力も帳消しにされることもないんだろう。
ちなみに俺としては俺が元の姿に戻って三つの精霊の力を借りるのもありだと思ったんだが、そこはこっちの事情に配慮したのかもしれない。こんな、フェルド大陸に近い場所で元の姿に戻ればすぐにイグニート国のヤツらに知られてしまう。遺跡を浄化する前に俺が囚われてしまうと都合が悪くなるのは精霊たちも一緒だ。理由はわからねぇがあれは俺が浄化するべきだと最果ての賢者が言っていたから、その理由をもしかしたら精霊たちは知っているのかもしれない。
ともあれ、クロウカシスに行って精霊に近い存在のヤツを探しそいつに手伝ってもらうと説明すれば、そういう存在がいたのかと唖然としたと同時に他にどうしようもないため行き先はすぐに決まった。
「クロウカシスってことはすっごく寒いとこだよね……あたし寒いの苦手なんだよ」
「そのヘソ出しなんとかしたほうがいいんじゃねぇの。腹冷えるぞ」
「わかってるよ! ったく、あたしは好きでこの格好してるんだってば」
「……もう少し肌を隠したほうがいいかと」
「アンタにはちょっと刺激的だった? それは悪かったね」
そういや最初会った時顔赤くしていたもんなとミストラル国でのことを思い出す。ウィルも当時のことを思い出したのか居た堪れないような顔をしていたが、その隣でなぜか更に気まずそうな顔をしているティエラがいた。どうやら教会ではそういう話は出てこないらしい。まぁ教会のヤツらもガッチガチに着込んでいたから素肌を見る機会なんてそうないんだろう。
まぁヘソ出しのどうのこうのの以前にクロウカシスは寒い。俺も何度か行ったことはあるが行く度にラファーガの連中もモコモコと着込んでいた。
俺やフレイは何度かその経験はあるがクロウカシスは普段あんまり他所の大陸の人間は足を踏み入れない。別に他の国との関わりを断っているわけじゃねぇが、土地が他よりも離れているのと雪国っていうことでとにかく寒い。他の大陸出身のヤツらはよっぽどのことがない限り関わりを持つことはないだろうし、そういうことで自然と土地に住んでいるヤツらも内向き志向が多いように感じた。
「取りあえずアンタたちの分の防寒具も倉庫から探して引っ張り出してくるよ。これから他の国に寄るよりもそっちのほうが早いし」
「ありがとうございます、フレイさん」
「いいって。風邪を引かないように注意しなね」
「はい」
そう言うとフレイは部下を引き連れて船の中に入っていく。このむさ苦しい船員の中に果たして女物の防寒具があるのかどうか。いや、そういや前に女の船員も見かけたことがあったなと思い出す。その辺でやりくりするのかもしれない。
とはいえ、流石に子ども服はないだろう。大人用の防寒具をアミィに着せるしかねぇわけだが、ブカブカの服を着てズルズルと歩く姿はまるで着ぐるみだ。小さめのヤツがあったらそいつを借りようかと船内に消えたフレイからアミィのほうに視線を向ける。相変わらずクロウカシスのほうをジッと見て動かない。
一度軽く息を吐きだしアミィの元まで歩み寄ってみる。いつもならすぐにこっちを見上げてくるっていうのにやっぱり視線は海の向こうを見たままだ。
「クロウカシスに着いたら風邪引くなよ」
「アミィ、寒いの平気だから大丈夫だよ」
「そうなのか?」
「うん」
今まで寒い地域に連れて行ったことはないんだが、それなのになんでわかるんだと若干首を傾げる。
やっぱり、いつもと様子が違う。何か引っかかることがあるのかと思ったがこうまで喋らないところを見ると、こっちから突っ込んでいいのかどうかもわからない。アミィの精神状態は魔術に強く反映する。フェルド大陸に近い場所で暴走されると色々とまずい。
一先ずクロウカシスに着いてから考えるかと息を吐き出し、アミィに合わせていた視線を上げた。
「あそこが遺跡の入り口だった、はず……なんだけど……」
「なんだありゃ……」
今までの遺跡は多少朽ちているとはいえ入れる状態だったっていうのに、火の精霊の遺跡と言われる入り口はもう見るからに入れる気配がない。その理由は黒々としている炎が立ち昇っているからだ。しかも弱まる気配もなく、轟々と。
「浄化する以前の話じゃねぇか」
「前見た時はあんなもんなかったはずだよ。いつの間に」
「何と言うか……普通の炎に見えないんだが」
ウィルが言う通り、確かに人間が使う魔術のような炎とはまた違う。そもそもあんな黒々している炎なんて初めて見るし、それに今は『茶』だからわからないがそれでもあれが禍々しいものだと肌で感じる。なんというか、普通の炎に穢れが混じったような感じだ。
魔術が得意のヤツがどうにかできねぇのかとクルエルダに視線を向けてか、それに気付いたクルエルダは遺跡に向けていた視線を俺に向け軽く肩を上げた。
「まぁ、中に入るのは無理でしょうね」
「まさかあれも人間の仕業とかじゃねぇだろうな」
『そうだろうな』
小さいサイズで次々に精霊たちは姿を現し、初めて見るフレイの部下たちはギョッとしながらもこっちを凝視している。その視線に対して精霊たちも気にするわけがなく、続けて口を開いた。
『炎は間違いなく人間の仕業だ。サラマンダーをあの場から出さんようにしているのだろう』
『穢れも上手く利用された感じだね~。ボクたちでなんとかできないわけでもないけど~。折角徐々に力が戻ってきてるのにあれをなんとかするってすっごく疲れちゃう』
『しかしあのままにしておくとサラマンダーが耐えきれません。世界のバランスがまた大きく崩れてしまう。それこそ私たちの力の及ばないところまで』
「つってもなぁ」
精霊たちがどうにかできないかと立ち止まっている状態で人間である俺たちがどうこうできるとも思えない。とにかくあの炎をどうにかするべきか、それとも先に穢れを浄化するべきか。あれは近付くと危険そうだからなるべく船を寄せてもらい、船の上から浄化作業をしたほうが効率的と考えるべきか。ただそれでもそこそこに距離がある。この石がどの程度まで守備範囲内なのか。
取りあえずあの炎自体をどうにかする、というよりも俺の浄化作業に精霊たちを手伝わせたほうが良さそうだと考えをまとめ顔を上げた時だった。なぜかアミィだけが明後日の方向を凝視しているのが視界に入った。
「どうした」
「……あっちにね、ちっちゃい大陸があるの」
そう視線を向ける先はフェルド大陸から僅か東北のほうにある島と言うにはそこそこでかい大陸と言うには他の大陸よりも小さい、クロウカシスという土地がある。
『あっ……そうですよ、クロウカシス。あそこは確か』
『ああ。我々にはまだ程遠いが我々と近い存在の者が生まれた土地でもあるな』
「どういうことだ?」
まさか精霊のほうから話に加わってくるとは思いもせず、視線を未だクロウカシスに向いているアミィから精霊たちに戻す。
『あの土地は他とはまた違った価値観を持っておる。雪に覆われ厳しい土地柄故、昔一人のおなごがそこに住まう人間のためにとひたすらに祈りを捧げておった』
『彼女の献身的な祈りが昇華され、朽ち果てた身体はその後彼女の想いを知った住人たちの願いで私たちと近い存在へと変えたのです』
『ボクはまだ会ったことないけどね~。それってわりと最近の話じゃない?』
『確か八十年ほど前の話かと』
精霊と人間とじゃ流れている時間の早さがまったく違う。ほぼ不老不死に近い存在の精霊にとっては八十年前の話でも最近の話になるんだろう。
そこまで話してシルフが何かを閃いたかのようにハッと顔を上げ指を鳴らした。
『そうだその子だよ! 雪に覆われた土地だからその子の力も氷なんだ! サラマンダーとの相性は最悪で、今回ある意味最高だよ!』
「炎を消す前に氷が解けちまうんじゃねぇのか?」
『そこはボクたちが協力してあげればいいのさ! その子には負担を強いることになるけど最善の方法だとボクは思うね!』
『ほう、シルフにしてはいい案を思いついたではないか。シルフにしては』
『ちょっと~。余計な一言は言わなくてもいいんだよ~』
「ということらしい」
「アンタ一人で納得しないであたしたちにもっとちゃんと説明してくれる?」
つまり、あの禍々しい炎を打ち消すのに三つの精霊たちじゃ遺跡の浄化で徐々に戻ってきた力を帳消しにされる恐れがある。そこで新たに誕生したと思われるクロウカシスの精霊もどきに力を借り、そいつの力不足の部分は他の精霊たちが補う。その程度なら戻ってきていた力も帳消しにされることもないんだろう。
ちなみに俺としては俺が元の姿に戻って三つの精霊の力を借りるのもありだと思ったんだが、そこはこっちの事情に配慮したのかもしれない。こんな、フェルド大陸に近い場所で元の姿に戻ればすぐにイグニート国のヤツらに知られてしまう。遺跡を浄化する前に俺が囚われてしまうと都合が悪くなるのは精霊たちも一緒だ。理由はわからねぇがあれは俺が浄化するべきだと最果ての賢者が言っていたから、その理由をもしかしたら精霊たちは知っているのかもしれない。
ともあれ、クロウカシスに行って精霊に近い存在のヤツを探しそいつに手伝ってもらうと説明すれば、そういう存在がいたのかと唖然としたと同時に他にどうしようもないため行き先はすぐに決まった。
「クロウカシスってことはすっごく寒いとこだよね……あたし寒いの苦手なんだよ」
「そのヘソ出しなんとかしたほうがいいんじゃねぇの。腹冷えるぞ」
「わかってるよ! ったく、あたしは好きでこの格好してるんだってば」
「……もう少し肌を隠したほうがいいかと」
「アンタにはちょっと刺激的だった? それは悪かったね」
そういや最初会った時顔赤くしていたもんなとミストラル国でのことを思い出す。ウィルも当時のことを思い出したのか居た堪れないような顔をしていたが、その隣でなぜか更に気まずそうな顔をしているティエラがいた。どうやら教会ではそういう話は出てこないらしい。まぁ教会のヤツらもガッチガチに着込んでいたから素肌を見る機会なんてそうないんだろう。
まぁヘソ出しのどうのこうのの以前にクロウカシスは寒い。俺も何度か行ったことはあるが行く度にラファーガの連中もモコモコと着込んでいた。
俺やフレイは何度かその経験はあるがクロウカシスは普段あんまり他所の大陸の人間は足を踏み入れない。別に他の国との関わりを断っているわけじゃねぇが、土地が他よりも離れているのと雪国っていうことでとにかく寒い。他の大陸出身のヤツらはよっぽどのことがない限り関わりを持つことはないだろうし、そういうことで自然と土地に住んでいるヤツらも内向き志向が多いように感じた。
「取りあえずアンタたちの分の防寒具も倉庫から探して引っ張り出してくるよ。これから他の国に寄るよりもそっちのほうが早いし」
「ありがとうございます、フレイさん」
「いいって。風邪を引かないように注意しなね」
「はい」
そう言うとフレイは部下を引き連れて船の中に入っていく。このむさ苦しい船員の中に果たして女物の防寒具があるのかどうか。いや、そういや前に女の船員も見かけたことがあったなと思い出す。その辺でやりくりするのかもしれない。
とはいえ、流石に子ども服はないだろう。大人用の防寒具をアミィに着せるしかねぇわけだが、ブカブカの服を着てズルズルと歩く姿はまるで着ぐるみだ。小さめのヤツがあったらそいつを借りようかと船内に消えたフレイからアミィのほうに視線を向ける。相変わらずクロウカシスのほうをジッと見て動かない。
一度軽く息を吐きだしアミィの元まで歩み寄ってみる。いつもならすぐにこっちを見上げてくるっていうのにやっぱり視線は海の向こうを見たままだ。
「クロウカシスに着いたら風邪引くなよ」
「アミィ、寒いの平気だから大丈夫だよ」
「そうなのか?」
「うん」
今まで寒い地域に連れて行ったことはないんだが、それなのになんでわかるんだと若干首を傾げる。
やっぱり、いつもと様子が違う。何か引っかかることがあるのかと思ったがこうまで喋らないところを見ると、こっちから突っ込んでいいのかどうかもわからない。アミィの精神状態は魔術に強く反映する。フェルド大陸に近い場所で暴走されると色々とまずい。
一先ずクロウカシスに着いてから考えるかと息を吐き出し、アミィに合わせていた視線を上げた。
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