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少年時代④
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田舎は誰かに聞かなくても勝手に情報は回っている。誰が結婚したのか誰が首都に行ったのか戻ってきたのか。あそこはああであっちはこうで。俺の家は村のはずれだからそこまで色々と聞こえてくるわけでもなく、また聞かれることもない。
ただ肉を届けに行った時にお喋り好きのおばさんやおっさんが聞いてもないことを色々と教えてくれる。そこで大体この村のことを把握することもあるけど。
今回も誰からか何かを聞くのかと肉を持って歩いていると、その日はめずらしくお喋り好きのおばさんでもおっさんでもなかった。俺の姿を見た途端、大きく腕をブンブン左右に振って駆け寄ってきたのはステラだった。
「なんだ? 何かあったのか」
「もうびっくり! ちょっと聞いてよリクト!」
「いや喋る気満々だろ……」
「そうだけど!」
十七歳になったステラは元々可愛かったけど、ここ最近綺麗になってきた。アルフィーとうまくいってるのかどうか聞くのは野暮だろうと思って、今のところ何も聞いてはいない。多分二人が喋りたくなる日が来るはずだ。
若干興奮した様子だったからアルフィーのことかと思ったが、どうやらそうじゃないらしい。
「あのねあのね、噂話なんだけどっ! けほけほっ」
「落ち着いて喋ろよ、別に逃げはしねぇんだから」
「うん、ごめんね。すーはー……実はね、セオのことなんだけど」
ああ、俺の顔見てすぐに逃げた奴、とは言わずに頷くだけに留めた。
「セオね、騎士になりたいって言ってるみたいなの!」
「……はぁ?」
「もうびっくりだよ! 私も他の子から聞いた話だからまだなんとも言えないんだけど。セオだよ⁈ あんなにも可愛い子が騎士って!」
「ほらほら落ち着いて、ステラ」
横からひょっこり現れたのはアルフィーだ。突然声が聞こえてびっくりしたのか、ステラは一瞬身体を跳ねさせてさっきまで興奮してたっていうのにあっという間に落ち着いた。というか恥じらってモジモジしてる。
「で?」
「うん、セオが騎士になりたいって噂が広がっててさ。もう他の子たちが物凄く騒いでるんだよ。セオが怪我したらどうしようとか、顔に傷がついたら大変だとか」
「いや知ったこっちゃねぇよって話なんだけど」
別にセオが騎士になろうが怪我しようが顔に傷がつこうが、セオがなりたいっていうならそれでいいじゃねぇかって話なだけで。何を周りはそこまで騒いでいるんだか。
「今十五歳だから、もう首都に行くとかどうとか! 首都に騎士になるための学校があるらしくて! ――あっ!」
ステラが声を上げたかと思ったら、視線の先には噂の人間の姿が。めずらしく一人でいるらしい。噂話で周りがうざったくなったのか。まぁそっとしておいてほしいもんだよな。
ステラはそのままの勢いで駆け寄ってしまい何やら喋っているようだけど、流石に俺がステラについて行ってしまえばアイツはまた逃げ出すはずだ。距離を取っておいてやるかとアルフィーと一緒のその場に動かずにいると、なぜかステラはセオの手首を掴んでこっちに連れてくるじゃないか。
おいおい流石に可哀想だろ、と憐れみつつ視線を向ければバッチリ目が合う。ただ今回は逃げ出すことはせずにただ目を逸らしただけに留まった。
「ねぇセオ、あの噂は本当なの?」
「えっ?」
「そう、セオが騎士になりたいっていう噂」
「……本当だよ」
ステラに手を掴まれたままで恥ずかしかったのか、目を合わせることなく小声でそう返答した。こうしてみたらなんというか姉弟に見えんこともない。とか別のことを考えつつ、ステラの驚いた声が耳に届く。
「私てっきり食堂を継ぐと思っていたの! だってセオ、頑張ってお手伝いしてたよね?」
「それは……お父さんたちのことが好きだから、少しでも役に立ちたかったんだ」
そういや声とか初めて聞いたとかどうでもいいことを思う。俺は顔を合わせただけで逃げられた人間なので。ついでに囲まれているところを何度か見たことがあったけど、周りの声がでかすぎてセオ自身の声がこっちまで届いてくることはなかった。
声変わりは終わったのかどうかはわからないが、俺とアルフィーに比べて少し高い声色だ。これだと尚更間違えられそうだ。
「でもセオ……騎士って、危ない仕事でしょう? 怪我だってするだろうし、心配だよ……」
「ご両親には話したのかい? あんまり色々と言われたくないかもしれないけど、みんな君のことを心配してるんだ」
二人が、というか村の人間たちが心配するものわからんでもない。今からまだ成長するかもしれないが、身長は俺たちほどあるわけでもないし何より腕が細い。果たして剣が持てるんだろうかと思ってしまう。
二人に心配だと言われてしまってセオもすっかり身体を縮こまらせてしまった。多分噂が広がってから周りにずっと言われてきたことなんだろう。
「そっとしといてやれよ。そいつが自分で決めたことだろ」
俺の言葉にステラとアルフィーは振り返り、その二人の間からセオが目を見張ったのが僅かに見えた。
「大変だっていうことも怪我をすることもわかった上で決めたことだろ。周りがゴチャゴチャ言う必要はないし、それにいちいち耳を傾ける必要もない」
「そうかもしれないけど、でもリクトは小さい頃からお父さんに鍛えられてたから……」
「……確かに、セオの気持ちが一番大事だよね」
ステラはまだ心配のようで、ずっと眉を下げっぱなしだ。一方でアルフィーは少し納得したようで、それ以上セオを問い詰めるようなことはしない。少し近かった距離もそれとなく開けた。
「その……お父さんたちにはすでに相談したんだ。二人とも心配してたけど、それでもわかってくれた」
「そっか……そうなんだね」
「そしたら僕たちもとやかく言っちゃいけないね」
どうやらセオの意志は固いようだ。そもそも噂話が出てそれに対し「違う」と一言言っておけば噂話もここまで広がることはなかった。広がったということはその時点でもう噂話が本当なのだとわかったようなもんだ。とはいえ、俺はその噂話をついさっき聞いたばかりだけど。
やっぱり散々どうするのかどうか聞かれていたようで、一人になって落ち着きたかったのだと言ったセオにステラは慌てて謝った。事実確認のためとはいえそういう時に呼び止めてしまったことに申し訳なさを感じたんだろう。
「無理しないでね、セオ」
「頑張って」
二人から応援をもらったセオは頭を下げ、そしてこの場を去っていく。まだ小さい背中を見送っているとなぜかその姿が立ち止まり、こっちを振り返ってきた。ステラたちにまだ何か言いたいことがあるのかと思いきや、なぜか視線が俺に向かっている。
前に湯浴みの時に遭遇して逃走した奴が俺に何か用なのか、と少し首を傾げたか両サイドに立っていたステラとアルフィーからなぜか肘で軽く小突かれる。
「頑張れよ」
二人に習ってそう声をかけると、なぜかセオの表情がパッと明るくなりそして音が鳴るんじゃないかと思うほどの勢いで頭を下げてきた。ちなみに頭を上げた時も物凄い勢いだった。
「あの! ぼ……俺、頑張ります! リクトさんのように、立派になってみせますから!」
言うだけ言って、セオは今度こそ駆け出していった。ある意味言い逃げだ。
「……いやなんで俺?」
「ふふっ、それはやっぱりリクトが同年代に比べて逞しいからじゃない?」
「言うほど立派じゃないだろ」
「立派だよ、リクトは。子どもの時から」
幼馴染に挟まれながらそう言われたものの、やっぱりどこかピンとこない。別に俺は自分が立派だとは思わないし、確かに同年代に比べて身体はでかいほうだろうけどそれは狩りをするにあたって必要なことだからだ。
っていうかなんで俺に対しては敬語。あれか、やっぱり逃げたかったもののステラとアルフィーがいたから踏み止まっていただけか。
それにしてもあれはもしかして狩人ぐらい、いやそれ以上の屈強な身体になってみせるっていうセオなりの宣誓だったんだろうか。
ただ肉を届けに行った時にお喋り好きのおばさんやおっさんが聞いてもないことを色々と教えてくれる。そこで大体この村のことを把握することもあるけど。
今回も誰からか何かを聞くのかと肉を持って歩いていると、その日はめずらしくお喋り好きのおばさんでもおっさんでもなかった。俺の姿を見た途端、大きく腕をブンブン左右に振って駆け寄ってきたのはステラだった。
「なんだ? 何かあったのか」
「もうびっくり! ちょっと聞いてよリクト!」
「いや喋る気満々だろ……」
「そうだけど!」
十七歳になったステラは元々可愛かったけど、ここ最近綺麗になってきた。アルフィーとうまくいってるのかどうか聞くのは野暮だろうと思って、今のところ何も聞いてはいない。多分二人が喋りたくなる日が来るはずだ。
若干興奮した様子だったからアルフィーのことかと思ったが、どうやらそうじゃないらしい。
「あのねあのね、噂話なんだけどっ! けほけほっ」
「落ち着いて喋ろよ、別に逃げはしねぇんだから」
「うん、ごめんね。すーはー……実はね、セオのことなんだけど」
ああ、俺の顔見てすぐに逃げた奴、とは言わずに頷くだけに留めた。
「セオね、騎士になりたいって言ってるみたいなの!」
「……はぁ?」
「もうびっくりだよ! 私も他の子から聞いた話だからまだなんとも言えないんだけど。セオだよ⁈ あんなにも可愛い子が騎士って!」
「ほらほら落ち着いて、ステラ」
横からひょっこり現れたのはアルフィーだ。突然声が聞こえてびっくりしたのか、ステラは一瞬身体を跳ねさせてさっきまで興奮してたっていうのにあっという間に落ち着いた。というか恥じらってモジモジしてる。
「で?」
「うん、セオが騎士になりたいって噂が広がっててさ。もう他の子たちが物凄く騒いでるんだよ。セオが怪我したらどうしようとか、顔に傷がついたら大変だとか」
「いや知ったこっちゃねぇよって話なんだけど」
別にセオが騎士になろうが怪我しようが顔に傷がつこうが、セオがなりたいっていうならそれでいいじゃねぇかって話なだけで。何を周りはそこまで騒いでいるんだか。
「今十五歳だから、もう首都に行くとかどうとか! 首都に騎士になるための学校があるらしくて! ――あっ!」
ステラが声を上げたかと思ったら、視線の先には噂の人間の姿が。めずらしく一人でいるらしい。噂話で周りがうざったくなったのか。まぁそっとしておいてほしいもんだよな。
ステラはそのままの勢いで駆け寄ってしまい何やら喋っているようだけど、流石に俺がステラについて行ってしまえばアイツはまた逃げ出すはずだ。距離を取っておいてやるかとアルフィーと一緒のその場に動かずにいると、なぜかステラはセオの手首を掴んでこっちに連れてくるじゃないか。
おいおい流石に可哀想だろ、と憐れみつつ視線を向ければバッチリ目が合う。ただ今回は逃げ出すことはせずにただ目を逸らしただけに留まった。
「ねぇセオ、あの噂は本当なの?」
「えっ?」
「そう、セオが騎士になりたいっていう噂」
「……本当だよ」
ステラに手を掴まれたままで恥ずかしかったのか、目を合わせることなく小声でそう返答した。こうしてみたらなんというか姉弟に見えんこともない。とか別のことを考えつつ、ステラの驚いた声が耳に届く。
「私てっきり食堂を継ぐと思っていたの! だってセオ、頑張ってお手伝いしてたよね?」
「それは……お父さんたちのことが好きだから、少しでも役に立ちたかったんだ」
そういや声とか初めて聞いたとかどうでもいいことを思う。俺は顔を合わせただけで逃げられた人間なので。ついでに囲まれているところを何度か見たことがあったけど、周りの声がでかすぎてセオ自身の声がこっちまで届いてくることはなかった。
声変わりは終わったのかどうかはわからないが、俺とアルフィーに比べて少し高い声色だ。これだと尚更間違えられそうだ。
「でもセオ……騎士って、危ない仕事でしょう? 怪我だってするだろうし、心配だよ……」
「ご両親には話したのかい? あんまり色々と言われたくないかもしれないけど、みんな君のことを心配してるんだ」
二人が、というか村の人間たちが心配するものわからんでもない。今からまだ成長するかもしれないが、身長は俺たちほどあるわけでもないし何より腕が細い。果たして剣が持てるんだろうかと思ってしまう。
二人に心配だと言われてしまってセオもすっかり身体を縮こまらせてしまった。多分噂が広がってから周りにずっと言われてきたことなんだろう。
「そっとしといてやれよ。そいつが自分で決めたことだろ」
俺の言葉にステラとアルフィーは振り返り、その二人の間からセオが目を見張ったのが僅かに見えた。
「大変だっていうことも怪我をすることもわかった上で決めたことだろ。周りがゴチャゴチャ言う必要はないし、それにいちいち耳を傾ける必要もない」
「そうかもしれないけど、でもリクトは小さい頃からお父さんに鍛えられてたから……」
「……確かに、セオの気持ちが一番大事だよね」
ステラはまだ心配のようで、ずっと眉を下げっぱなしだ。一方でアルフィーは少し納得したようで、それ以上セオを問い詰めるようなことはしない。少し近かった距離もそれとなく開けた。
「その……お父さんたちにはすでに相談したんだ。二人とも心配してたけど、それでもわかってくれた」
「そっか……そうなんだね」
「そしたら僕たちもとやかく言っちゃいけないね」
どうやらセオの意志は固いようだ。そもそも噂話が出てそれに対し「違う」と一言言っておけば噂話もここまで広がることはなかった。広がったということはその時点でもう噂話が本当なのだとわかったようなもんだ。とはいえ、俺はその噂話をついさっき聞いたばかりだけど。
やっぱり散々どうするのかどうか聞かれていたようで、一人になって落ち着きたかったのだと言ったセオにステラは慌てて謝った。事実確認のためとはいえそういう時に呼び止めてしまったことに申し訳なさを感じたんだろう。
「無理しないでね、セオ」
「頑張って」
二人から応援をもらったセオは頭を下げ、そしてこの場を去っていく。まだ小さい背中を見送っているとなぜかその姿が立ち止まり、こっちを振り返ってきた。ステラたちにまだ何か言いたいことがあるのかと思いきや、なぜか視線が俺に向かっている。
前に湯浴みの時に遭遇して逃走した奴が俺に何か用なのか、と少し首を傾げたか両サイドに立っていたステラとアルフィーからなぜか肘で軽く小突かれる。
「頑張れよ」
二人に習ってそう声をかけると、なぜかセオの表情がパッと明るくなりそして音が鳴るんじゃないかと思うほどの勢いで頭を下げてきた。ちなみに頭を上げた時も物凄い勢いだった。
「あの! ぼ……俺、頑張ります! リクトさんのように、立派になってみせますから!」
言うだけ言って、セオは今度こそ駆け出していった。ある意味言い逃げだ。
「……いやなんで俺?」
「ふふっ、それはやっぱりリクトが同年代に比べて逞しいからじゃない?」
「言うほど立派じゃないだろ」
「立派だよ、リクトは。子どもの時から」
幼馴染に挟まれながらそう言われたものの、やっぱりどこかピンとこない。別に俺は自分が立派だとは思わないし、確かに同年代に比べて身体はでかいほうだろうけどそれは狩りをするにあたって必要なことだからだ。
っていうかなんで俺に対しては敬語。あれか、やっぱり逃げたかったもののステラとアルフィーがいたから踏み止まっていただけか。
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