7 / 7
甘い唾液
甘い唾液 7
しおりを挟む
珀英が嬉しそうに楽しそうに微笑んで、チョコの唾液を飲んで、オレと自分の口唇を舐める。
何度も何度も舐めるから、本当に犬に顔を舐められてる気分になる。
口の中のチョコがだいぶ小さくなった。
オレは珀英の口唇と舌から逃げて、珀英の上に起き上がって、跨(また)がる形で座った。お互いに呼吸が荒くなっていて、珀英の胸が上下している。
珀英の瞳が、獣(けだもの)の発情期の色をしている。目の前のオレを犯すことしか考えていない、最低な最高な瞳。
オレは深呼吸を繰り返して、上がった息を整えようとしているのに、珀英はオレの腰に指を這(は)わせて、スウェットの上からお尻を揉(も)んでいる。
「はくえぃ・・・!」
明日は午前中から仕事入ってるから、今日はするつもりないのに・・・!
なのに、もう心がぐちゃぐちゃに溶かされて、体もつられて熱くなっていて。
珀英に触れて欲しくて、中まで奥まで犯して欲しくなっていて。そんなオレの変化なんか珀英はわかっているくせに、少し意地悪く笑って。
「・・・緋音さん・・・抱きたい。抱いていい?」
と訊いてきた。
オレがどうして欲しいかなんて、わかってるだろうが。
わかってて訊いてんのか?この駄犬が。
スウェットの裾から手を入れて、オレの腰をまさぐっていた珀英の手を掴(つか)んで、引き剥(は)がした。
「訊くぐらいならやめとけば」
軽く舌打ちをして、珀英を見下ろして、冷たく言い放つ。
いちいち訊かなくってもわかってるくせに。
もっと強引にきて欲しい。
つまんない男。
珀英の上から降りようと、床に足をつけた瞬間、珀英の大きな手がオレの腕を掴み、太くて長い腕がオレの腰を抱え込んで強く引き寄せて。
ソファに押し倒された。
「明日仕事早いし・・・心配だから訊いたのに」
珀英が少しむくれた表情で覆いかぶさってくる。大きな目の端に苛立ちが見えた。
ご主人様を心配したのに、不機嫌にさせてしまって、困りつつも拗(す)ねた飼い犬の表情に、思わず笑ってしまった。
最初からこうやって強引にして欲しい。
強引すぎてレイプまがいになるのは嫌だけど、オレがどうして欲しいのかわかるんだから。
もっと、ちゃんと、オレのことだけ考えろ。
オレは珀英の首に腕を回して引き寄せて。甘い口唇にキスをして、瞼(まぶた)に口吻けた。
「そういうのはオレが考えるからいいんだよ。お前は・・・オレのことだけ考えてろ」
「っっっ・・・!」
珀英が驚いたように更に大きく目を見開いて、何をどう言ったらいいのかわからない感じで、口唇を開いては閉じる。
オレは意地悪く微笑んで。体を少し起こして、汗ばんだ広い額に口吻ける。額は汗のせいで少しだけしょっぱかった。
「駄犬のくせに・・・ご主人様がどうして欲しいのかだけ考えろ。それ以上に重要なことなんかあるのか?」
「ないです・・・・」
珀英が嬉しそうに、嬉しそうに顔を綻(ほころ)ばせて、頬を紅潮(こうちょう)させて笑う。
本当に犬だな・・・尻尾(しっぽ)振ってるのがよくわかる。
「じゃあ・・・オレはどうして欲しいと思う?」
珀英の黒い瞳に、獣じみた狂気が走って、オレの顎を押さえつけて、深く口吻ける。まだ甘い、熱い舌が搦まる。
ああ・・・そう・・・それでいい。
余計なこと考えるな。
お前はオレのことだけ考えてればいい。
オレは珀英の熱に、瞳を閉じた。
Fin
何度も何度も舐めるから、本当に犬に顔を舐められてる気分になる。
口の中のチョコがだいぶ小さくなった。
オレは珀英の口唇と舌から逃げて、珀英の上に起き上がって、跨(また)がる形で座った。お互いに呼吸が荒くなっていて、珀英の胸が上下している。
珀英の瞳が、獣(けだもの)の発情期の色をしている。目の前のオレを犯すことしか考えていない、最低な最高な瞳。
オレは深呼吸を繰り返して、上がった息を整えようとしているのに、珀英はオレの腰に指を這(は)わせて、スウェットの上からお尻を揉(も)んでいる。
「はくえぃ・・・!」
明日は午前中から仕事入ってるから、今日はするつもりないのに・・・!
なのに、もう心がぐちゃぐちゃに溶かされて、体もつられて熱くなっていて。
珀英に触れて欲しくて、中まで奥まで犯して欲しくなっていて。そんなオレの変化なんか珀英はわかっているくせに、少し意地悪く笑って。
「・・・緋音さん・・・抱きたい。抱いていい?」
と訊いてきた。
オレがどうして欲しいかなんて、わかってるだろうが。
わかってて訊いてんのか?この駄犬が。
スウェットの裾から手を入れて、オレの腰をまさぐっていた珀英の手を掴(つか)んで、引き剥(は)がした。
「訊くぐらいならやめとけば」
軽く舌打ちをして、珀英を見下ろして、冷たく言い放つ。
いちいち訊かなくってもわかってるくせに。
もっと強引にきて欲しい。
つまんない男。
珀英の上から降りようと、床に足をつけた瞬間、珀英の大きな手がオレの腕を掴み、太くて長い腕がオレの腰を抱え込んで強く引き寄せて。
ソファに押し倒された。
「明日仕事早いし・・・心配だから訊いたのに」
珀英が少しむくれた表情で覆いかぶさってくる。大きな目の端に苛立ちが見えた。
ご主人様を心配したのに、不機嫌にさせてしまって、困りつつも拗(す)ねた飼い犬の表情に、思わず笑ってしまった。
最初からこうやって強引にして欲しい。
強引すぎてレイプまがいになるのは嫌だけど、オレがどうして欲しいのかわかるんだから。
もっと、ちゃんと、オレのことだけ考えろ。
オレは珀英の首に腕を回して引き寄せて。甘い口唇にキスをして、瞼(まぶた)に口吻けた。
「そういうのはオレが考えるからいいんだよ。お前は・・・オレのことだけ考えてろ」
「っっっ・・・!」
珀英が驚いたように更に大きく目を見開いて、何をどう言ったらいいのかわからない感じで、口唇を開いては閉じる。
オレは意地悪く微笑んで。体を少し起こして、汗ばんだ広い額に口吻ける。額は汗のせいで少しだけしょっぱかった。
「駄犬のくせに・・・ご主人様がどうして欲しいのかだけ考えろ。それ以上に重要なことなんかあるのか?」
「ないです・・・・」
珀英が嬉しそうに、嬉しそうに顔を綻(ほころ)ばせて、頬を紅潮(こうちょう)させて笑う。
本当に犬だな・・・尻尾(しっぽ)振ってるのがよくわかる。
「じゃあ・・・オレはどうして欲しいと思う?」
珀英の黒い瞳に、獣じみた狂気が走って、オレの顎を押さえつけて、深く口吻ける。まだ甘い、熱い舌が搦まる。
ああ・・・そう・・・それでいい。
余計なこと考えるな。
お前はオレのことだけ考えてればいい。
オレは珀英の熱に、瞳を閉じた。
Fin
0
お気に入りに追加
4
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
肌が白くて女の子みたいに綺麗な先輩。本当におしっこするのか気になり過ぎて…?
こじらせた処女
BL
槍本シュン(やりもとしゅん)の所属している部活、機器操作部は2つ上の先輩、白井瑞稀(しらいみずき)しか居ない。
自分より身長の高い大男のはずなのに、足の先まで綺麗な先輩。彼が近くに来ると、何故か落ち着かない槍本は、これが何なのか分からないでいた。
ある日の冬、大雪で帰れなくなった槍本は、一人暮らしをしている白井の家に泊まることになる。帰り道、おしっこしたいと呟く白井に、本当にトイレするのかと何故か疑問に思ってしまい…?
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
ゆるふわメスお兄さんを寝ている間に俺のチンポに完全屈服させる話
さくた
BL
攻め:浩介(こうすけ)
奏音とは大学の先輩後輩関係
受け:奏音(かなと)
同性と付き合うのは浩介が初めて
いつも以上に孕むだのなんだの言いまくってるし攻めのセリフにも♡がつく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる