取り換えっこ

山田ジギタリス

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1.義兄と義妹

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エアコンの効いている部屋なのになぜか寝苦しかった。
アキは寝付かれずに寝がえりを繰り返している。
隣からは夫の規則正しい寝息が聞こえる。

何度目かの寝がえりでベッドサイドを見ると男の子がアキの顔をのぞき込んでいた。
悲鳴をあげそうになるけど声が出ない。
身体を動かそうにも動かない。

男の子の顔が近づいてきてアキの口に柔らかいものが押し付けられる。
それはアキの口をこじ開け中に入ってくる。

アキは逃げようとするがピクリとも動かない。

やがて口から離れた男の子の顔は、義兄のタクマの顔になっていた。

耳元で囁く声もタクマの声だ。

「アキ、その顔もかわいいよ」
普段まじめな義兄は言いそうもないセリフに顔が赤くなる。

タクマはアキのパジャマのボタンを丁寧に外し、下着を着ていない肌があらわになる。

そのまま、タクマはアキの胸の先を掌で撫でる。
その刺激に乳首が固くなるのがわかる。
だめ、、
そう思うけれど身体は動かないしタクマの手は的確にアキの弱いところを見つけ出す。

「はぁ、、、」
吐息を漏らすアキの耳元でタクマが囁く。
「気持ちいいかい」

アキは、、頷いてしまった。

「こちらはどうかな」

タクマの手が下に動きパジャマのズボンを持ち上げパンツの中に入り込む。

「だめ、、、」

「ほんとに、だめかい。ここはこんなに欲しがってるのに」

タクマの手がアキの中に入ってくる。

「あん、、、だめ、、、、やめて、、、」

「だめなの? やめていいの。君のここはこんなに濡れてるよ」

その言葉にアキの顔は更に火照るのがわかる。

「だめ、、、お義兄さん、、、だめなのに」

「そうかい、残念だなぁ」

タクマの指がアキの中から出る。

それで終わるのかと思ったら今度は乳首を舌で転がし始める。

「いや、、、やめて、、、、」

「やめない。だってここは欲しがってるから」

ちょっと触られただけ、それなのにアソコガかゆいような切ないような感じがする。
いつもはこんなことないのに。

「はあぁん、、、」

タクマの舌の動きにつれ胸の先から快感が与えられる。

「だめ、、、だめなのに、、、」

そう言いながら自分の手が股間に動き自分でこすり始めた。

「あれ~、アキちゃん、なにしてるのかなぁ」

アキの手を包むようにタクマのてが重ねられる。
その手の温かさを感じながら自分で自分を慰める。

しばらく自分でやっていたけれどタクマのてが与えてくれた快感は来ない。

「おねがい、、」

「どうしたの、、」

「さわって、、私のあそこをさわってください」

タクマの手がアキの手を押しのけまたアキの中に入ってくる。

やさしく、乱暴に、、やわらかく、、、きつく、、
その動きは今まで感じたことがない快感を与えてくれる。

「ああぁ~、、タクマさん、、、あん、、、気持ちいいの、、」

「ふふ、かわいい、、ここがいいんだね」
「あん、、ああああ、、、あん、、、ああぁぁぁぁ~~、、なにか来る、、変なの」

アキはタクマの舌がない方の胸を自分で揉みしだき始めている。

「もっと、、もっと欲しいのぉ、、、いっぱい欲しいのぉ、、、おねがい、、もう我慢できないの、、」

「なにが欲しいのかな」

タクマが意地悪く言う。

「指じゃダメ、、、あれを、、あれを入れてほしいの」

「あれ、じゃぁわからないよ。ちゃんと言ってごらん」

いつものやさくまじめなタクマとは違ういじわるなセリフにも違和感を感じない。
アキは懇願する。

「おねがい、タクマさんのおちんちんを私のあそこに、、、、入れてください。指じゃ、、我慢できないの」
クスリと小さく笑ったタクマが言う。
「良く言えました。それじゃ、ご褒美をあげるから、邪魔のこれ、脱がすね」
手際よくアキの下半身も裸にされる。
そのまま大きく股を開かされ足の間にタクマが入ってくる。

そのまま、アキの女陰に肉茎が当てられゆっくりと中に入って来た。

「あぁぁぁ、、、来る、、、入ってくる、、、、」

「うぅ、、なかにみんな持っていかれそうだ、、、これはこれは」

ゆっくり入ったところでタクマのうごきが止まる。

「はぁ、、はぁ、、はぁ、、、ねぇ、、、」

動こうとしないタクマにアキが不安そうに聞く。

「ねェ、、なんで、うごいてくれないの」

それでも動かないタクマに更に焦れて聞く。

「お願い、、、動いて、、、ください」

アキはもぞもぞとタクマの身体の下で動こうとするがガッチリと保定されているので動けない。

「お願いよ、、いじわるしないで、、動いて、、動いてください!」

ほとんど絶叫のようなアキの言葉にタクマはにやりと笑って言う。

「いいよ。でも、腰が抜けたらごめんね」

彼はまたゆっくりと動き出す。そのまま、動きは速くなり、遅くなり。
リズムに乗りそのリズムから外れ、アキの中を蹂躙する。

「あん、、、あ、あ、あ、、、ああぁ、、なに、、なんなの、、、こんな、こんなの」

アキの口からはだらしなく泡がこぼれ目はあらぬ方を見ている。

自分の胸を揉んでいた手も反対の手も、そうしないとどこかに飛ばされるかのようにシーツをつかみ体は徐々にぴんと伸び始める。

「あぁぁ~~~~~、、、だめ、、、どうして、、、だめなの、こんなのだめなの、、、あぁぁぁぁ」

うわごとのように繰り返す。

「そろそろ僕も限界だからいかせてもらうね、そら、僕の種で孕んでくれ」

タクマのうごきが速くなり、やがてアキの頭の中は真っ白になり、気を失った。

◆◆◆

気が付くと朝だった。服を見ると乱れもない。
ただ、股間だけが少し湿っている気がした。

「はぁ、、、」

冷静に考えれば、男の子も義兄も入ってくるはずがない。
あれは夢だったのだ。
やけにはっきりした夢だったなぁ。

もしかしら自分は欲求不満なのかな。

子供が生まれてからしばらくはアキが夫を受け入れられず、やがて夫が仕事が急が良くてできなくなり、ここ数年はほぼセックスレスだった。
そのせいなのかな。

朝、息子を保育園に連れていくとタクマが姪を連れていた。

「おはよう」
いつもと変わらない笑顔がまぶしく感じる。
「おはようございます」
挨拶をしながらアキは顔が赤くないと良いのだけど、と考えていた。

その後も月に2回程度の間隔で同じような夢を見た。
最初に見た男の子は息子と一緒の保育園の友達ショウに似てる気がした。

◆◆◆

義父が還暦を迎え退職してから初めての正月、息子たちで相談して温泉で過ごすことになった。

義父、義母、そして義兄夫婦とアキ夫婦、そして息子と姪、8人が旅館の離れを貸し切り年末から2泊3日で泊まることになった。

部屋は義父、義母が一つ。義兄夫婦が一つ。アキ夫婦が一つ。ただ、義兄夫婦とアキ夫婦の部屋は入り口が一つで中でふすまで仕切られている部屋だった。

美味しいものをいただき、年越しをし、新年は近くの神社にお参りし、温泉につかり、、のんびりした正月は久しぶりだった。
「こうやってのんびり過ごせるのはいいわね、いつもだとおせちの準備とか年越しそばとか、忙しくてゆっくりする暇もない」
義母が言う。
「そうですね、お義母さん」
義姉も言う。
義母が年末からの2泊3日にこだわったのはこのためかな。

◆◆◆

4人で酒を飲むのでふすまは開けて一つの部屋にしていた。
酒豪だった義父だが歳のせいか飲む量が減っている。
なにより孫たちと一緒に寝たいので酒を控えたようだ。
子供たちは義親の部屋に行っている。

気が付いたら4人は雑魚寝していた。

ちょっと飲み過ぎたかな。夫たちに付き合いいつもより飲んでしまったからか夜中に目が覚めてしまった。
昨日は案外忙しくて温泉にゆっくり入れなかったな。
アキは貸し切りの風呂に向かった。
貸し切りなので誰も居ない。
一人で湯を楽しんでいると、戸が開く音がして義兄が入って来た。

義兄はアキに気が付いたが気にする様子もなくそのまま湯をかぶり湯船に入って来た。
そしてゆっくりとアキの横に座る。
おずおずと伸ばしてきた腕はアキの肩に回る。
アキは逃げずにタクマを見つめた。
肩に回した手に引いてアキの顔はタクマのそばに寄る。
アキは近づいてくるタクマのキスを拒まず受け入れた。

タクマはキスをしたままアキの胸にてを伸ばしささやかな胸を揉み始める。
その動きは夢の中のタクマと違いどこかぎこちない。
ただ、これ方が本物のタクマらしい。

アキがタクマの股間に手を伸ばしてみると既にそこに昂った肉棒があった。
だめ、我慢できない。

そんなアキに気が付いたのかが付いていないのか、タクマはアキから口を離すとアキを立たせ風呂のふちに座らせた。

なされるがまま座るとアキの股間にタクマが顔を寄せ、ひだに舌を這わせ始めた。

「ぁ、、」
思わず声を漏らしそうになりあわてて声をのみこむ。

夫にされたことがあるのに、違う。
夫の顔が頭に浮かび少し罪悪感が芽生える。
でも、彼の舌が芯芽に伸びた時の電気が走るような感覚にすべて消えた。
「ぁ、、ぁん、、、、ぅ、、、ぅ、、、むん、、」
ずっとあこがれていた彼。もう10年以上。その彼の舌が私の大事なところを舐めている。
それだけでいつもと違う。やがて私は真っ白になり身体をのけぞらせた。これが逝くという感覚なのか。

息を整えていると小さくなったタクマのおちんちんが見えた。
アキは湯に入り今度はタクマを立たせその肉棒に舌を這わせ始めた。

小さくなっていた肉棒はすぐに大きくなる。やがて先から汁が出始める。

「ごめん、最初は君の中に」
タクマの言葉にアキは立ち上がり手すりにつかまりタクマに尻を向けて無言で誘った。

タクマは黙って後ろからアキの尻をつかみ肉棒をアキの女陰に合わせる。
1度、2度、入れるのに失敗しながらも3度目にタクマの肉茎がアキの中に入ってくる。

「あぁぁぁぁぁぁぁ、、、」
「うぅ、、、、、、、、、」
2人の声が漏れる。ハッとして気配を探るが誰も来るようすがない。
そのままタクマは肉棒を押し込みいちばん奥まで入ったところで一度止まる。
夢の中のタクマより大きいかも。
そんなことを考えているとタクマが抽送を始めた。
その動きもなにかぎこちなさがある。

「お願い、胸にさわって、」
アキが小声で頼むとタクマが片方だけ手を伸ばして胸を揉む。

タクマの掌が乳首にこすれると電気が走るような、快感が走る。

「あぁ、、すてき、、、いいわぁ、、、これが、、欲しかったの」
「僕も、君の中に入りたかった、、、そのまま吸い込まれそうなくらい気持ちいい」

「もっと、乱暴にしてもいいのよ」
アキが言うとタクマのうごきが速くなる。

「あん、、あ、、あ、、、あ、、、あ、、、、、あん」
思わず声が漏れる。

黙って動いているタクマだったがうめき声を漏らす。

「も、、もう、、でる、、、」

「中に、、、中に、、、お願い」

夫でない男とセックスしているのに、人妻として言ってはいけない言葉を言ってしまった。

タクマはそのままアキの中にだし、アキから離れて風呂のふちに腰かけた。
アキは前から抱き着いてタクマとキスを交わす。

長いキスのあと、離れる2人の口からは橋を渡すように唾液が伸びる。

少し休んでから今度はタクマを寝かせてそのうえでアキが腰を振る。
今度もタクマはアキの中に射精した。

できちゃうかもね。それもいいかな。
アキはもう罪悪感も感じてなかった。

部屋に戻ると夫も義姉もまだ寝ていた。
でも違和感を感じる。
その違和感は夫のそばに行ってわかった。

この2人、してたんだ。

不思議と怒りも嫉妬もわいてこない。

あとから戻って来たタクマもそれに気が付いたようだが何も言わなかった。

◆◆◆

その後、アキとタクマは月に一度密会している。
義姉と夫もしている様だ。

やがてアキも義姉も妊娠したが誰も何も言わない。

夫婦の仲が悪いわけではない。
家族としてしっかりやっている。
でも、セックスする相手が違うだけ。
お腹の子供が違うだけ。

家族として歪なことはわかっている。でもこれは変えられない。

いつか破滅がくるかもしれない。それは何時かわからない。
でも、4人はこの形から逃れられないし逃れる気もない
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