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第一章 危険に見合った報酬

19. 王宮地下牢にて

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■ 1.19.1
 
 
 『マサシは大丈夫?』
 
 それは、こっちが聞きたい台詞だった。
 もちろん、そんなことをミリに聞いてみても何も分かるはずはない。だから、とりあえず事実だけを返す。
 
 『マサシのIDの反応が消えた』
 
 人によっては「マサシが死んだ」という意味に取るだろうと言うことは分かっている。だが詳細を説明している時間が惜しい。
 
 マサシのIDが最後にアクセスしていたアクセスポイントのログを解析する。
 マサシのIDがどんな消え方をしたのか、が問題だった。
 銃で頭を吹き飛ばされたなら信号は突然ゼロになる。
 失血死したのなら、チップの機能として死のかなり前から頻繁に緊急救援要請を発信する。
 ネットワークブラックな場所に生きて閉じこめられたなら、チップの反応は普通通りでただ単に信号が徐々に弱くなって消失する。
 
 ブラソンの印象だと、マサシのIDの消え方は最後のケース、ネットワーク接続不能領域(ブラック)な場所に閉じこめられたように見えた。
 しかしその確証が欲しかった。だから、アクセスポイントのログ解析を行っている。
 その結果はすぐに出た。
 マサシのIDの消え方は、どう見ても生きたままネットワークブラックな場所に閉じこめられたように見えた。
 問題は、その場所が王宮の地図に出ていないことだった。
 秘密の小部屋、なんて訳でもないだろうが、公式な内部図面にさえ表示されない部屋がどこかにあるようだった。
 せめてもの処置として、マサシが消えた場所をネットワークマップに多重投影された公式図面にマーキングしておく。
 何とかする方法を見つけなければならない。
 
 マサシとブラソンが受けた仕事は、「クーデター情報を収集すること。あわよくば阻止すること」だった。
 仕事はマサシが中心となって受けたものであり、そしてさらに今のブラソンはクーデターに関する情報を何も手に入れられていなかった。
 基幹ネットワークに怪しげな黒い門がある、などという情報は現時点では何の意味もなかった。
 意味を持たせるためには絶対的に周辺情報が不足していた。そしてその情報を収集するための時間はもっと不足していた。
 
 仕事の完遂に最も近い場所にいるのは、他でもないマサシだった。
 だから、自分の仕事はそのマサシを全力でサポートし、少しでも良い条件で報酬を引きずり出すことだ。
 それが自分自身にも、他ならぬマサシにも、最善の処置であることに間違いなかった。
 マサシを助け出さなければならない。そのためには、仮想世界の自分の力では足りない。
 現実世界に物理的に干渉できるだけの力が必要だった。
 ブラソンはHMDを外し、安ホテルの古びたベッドの上で身を起こした。
 どうでも良いときにはいつも部屋にいて暇そうにしているミリが、こんな時に限って部屋にいない。
 ブラソンはベッドから身を起こし、靴を履いて立ち上がって、ミリと話すために彼女の部屋に向かった。
 
 
■ 1.19.2
 
 
 しばらく気を失っていたようだ。
 暗闇の中で意識が戻る。目を開けているはずだが、何も見えない。
 分かっている。
 王宮の地下の、多分ただ単に人を閉じこめて餓死もしくは狂い死にさせるためだけの地下牢だ。
 明かりなんて必要ない。死にゆく者に与える食事も心配りも何も必要ではない場所だった。
 
 人は食事無しで何日生きていけるのだっただろう、などと妙に冷静に考える。
 幸い船乗りである俺は、暗闇の中で発狂する事はあり得ない。光は無くとも、周りに酸素は余るだけある。
 焦っても仕方がない。
 宇宙服の中で、あと数十時間分しかない酸素のレベルゲージを絶望とともに睨みつけながら窒息死するよりは余裕があることは確かだった。
 
 そう言えば、この仕事を受けるときにそんなことを考えたな、と思い出す。
 新型の船を一隻買って余りある金額の報酬の仕事など、ろくなモンじゃない、どこか誰も知らない宇宙の片隅で酸欠におびえながら窒息死する未来しか見えない、などと考えた事を記憶している。
 死に方が窒息死ではないだけで、良く似た状況と言えた。
 船乗りが地下牢で餓死するなど、情けなくて涙が出そうだ。
 星々の輝きに囲まれて窒息死する方がまだしも船乗りらしい死に方だ。
 そう。こんな星も見えない暗黒の中でくたばるのは御免こうむる。
 まずはこのクソッタレな手錠を何とかするか、金属製の檻を何とかする方法を見つけなければならない。
 
 全身あちこちが痛むのを、顔をしかめながら無理をして腕を回す。
 束縛されているのは手首なので、少し無理をすれば後ろに回されている両腕を前に持ってくることは出来る。
 拘束を解くことは出来ないが、腕が身体の前にきたことで腕を支えにして体を起こすことが出来るようになる。
 床に胡座をかいて少し落ち着く。
 落ち着くため、と言うわけではないが、体の各部を少しずつ動かして確かめてみる。
 相変わらず痛みは激しいが、動かせないという程の痛みでは無かった。
 どうやら奇跡的にどこも骨折はしていないようだった。いちばん痛むのは、兵士たちに何度も銃床で殴られた頭だった。
 右のこめかみあたりが、まるでそこに心臓が移植されたのではないかと言うくらいに熱を持って脈打つように痛んだ。
 あれだけの長さと高さの階段を転がり落ちたのだから、これはかなり幸運と言えるだろう。
 幸運続きで、ここから抜け出す方法もあればいいのだが。
 
 柔らかく、多少の伸縮さえする素材とは言え、手首を向かい合わせるように拘束されているので、手と腕の自由度は余り無かった。
 脚は拘束されなかったので、その気になれば歩くことは出来る。
 まずは今自分が何を持っているか、を確認するが、ズボンや上着のポケットの中には何も入っておらず、戦闘用重装甲スーツでもないごく普通の服には、脱出のために使えそうな付属品は何も付いてはいなかった。
 
 次に、立ち上がってゆっくりと移動して手に当たるものを確認する。
 どうやら俺が閉じこめられたのは、4m四方くらいの独房状の小部屋らしい。
 一方が固い岩のような材質の壁で、残り三方が金属製の格子で出来た檻になっていた。
 鉄格子は揺すっても蹴り飛ばしてもびくともしない程の強度を持ち、強く上下で床と天井に固定されているようだった。
 いかに地球人とはいっても、この鉄格子をどうこうすることは無理だ。逆に、遠い星から地球にやってきたスーパーヒーロー達の方がより有利な条件を持っていそうだった。
 
 食事の為のスプーンや、歯磨きのための歯ブラシの柄が手に入る訳でもない。
 何も道具がない状態で、とてもどうにか出来るような鉄格子や壁とも思えない。
 床で永久(とわ)の眠りについている先輩達も同じように考え、考えつく限りの事を試してみただろう。
 だが彼らが変わり果てた姿になりつつもまだここにいるという事は、結局それらの考えは実を結ぶことが無かった、という事実を示している。
 
 しかし俺は諦める気にはなれなかった。
 こんな真っ暗な地下で死ぬ気はなかった。
 船乗りは星の海で死んでこそ船乗りだ。
 もう一度、あの星の海へ。
 夜空一面に瞬いている銀の砂のような、あの中へ。
 たとえそれが、自分では何も出来なくて、ブラソンが救ってくれる事を待つしか他にどうしようもなくとも。
 諦めれば、心が壊れる。
 地球人の俺が、銀河種族を前に絶対にそんな事になってやる訳にはいかない。
 死ぬその瞬間まで、どうやってここを抜け出すか考え続ける。絶対に、だ。
 
 
■ 1.19.3
 
 
「お前、王宮に侵入できるか?」
 
 ブラソンは、ミリの部屋に入るや否やミリに尋ねた。
 その質問を聞いて、ミリは眉間にしわを寄せて険しい表情で言った。
 
「王宮? バカ言わないで。ハフォン人にとって王宮とは絶対不可侵で神聖な場所よ。そんな事出来るわけ無いでしょう。」
 
「ほう。ハフォン人にとって絶対神聖な神から与えられた身体にバイオチップや医療用ナノマシンを入れているお前が言うか。」
 
「それとこれとは訳が違うわ。そもそも私は情報軍の軍人なのよ。軍人が皇王様に刃向かってどうするの。」
 
「誰も刃向かえなどと言っていない。王宮にちょいと人知れずお邪魔して、別に奴らの所有物でもなんでもないお宝を取って帰ってくるだけだ。王には全く損害も迷惑もかけない。」
 
「侵入した時点で迷惑でしょう。王宮にも、軍にも。」
 
「侵入したと気づかれれば、な。気づかれなければ誰も迷惑を被らないし、俺たちもその方が都合がいい。双方丸く収まってハッピーだ。」
 
「気づかれない訳ないでしょう。どこだと思ってるの。王宮よ。軍の基地よりも警備が厳重で監視が厳しい所よ。すべての曲がり角にはカメラがあって、数十mおきにスキャナがあって、あらゆる武器の持ち込みも出来ない所よ。
「ちなみに、銃火器だけじゃなくて光学迷彩シールドや重力ジェネレータも武器に分類されているのよ。持ち込んだらスキャナで特定されて一発でバレるわ。隠れることさえ出来ないでしょう。」
 
「ふむ。その言い方だと、おまえ自身は王宮に忍び込むことにさほど抵抗は無いわけだ。つまり、絶対見つからない、捕まらないことが担保されれば問題ないわけだな。」
 
「だから、そんな事は無理だと言っているで・・・」
 
「俺を誰だと思っている。王宮はすでに俺の支配下にある。どのカメラにどんな画像を見せるか、どのスキャナにどんな情報を感知させるか、どのアクセスポイントに誰がアクセスしているか、していないか。全て俺が決定できる。どこに誰がいてどっちに向かって歩いているか、どこにどのようなスキャナがあるか、誰がモニタルームに詰めていて、誰がどのような情報を受け取って、誰がどのような指示を出しているか、全て知ることが出来る。
「お前、俺が王宮のローカルネットワークを落とすのに、本当に三日もかけたと思っているのか?ずいぶん見くびられたものだ。あの程度のセキュリティなど、1時間もあれば十分だ。」
 
「なんですって? じゃああなた、嘘の報告をしていたの?」
 
「俺はハフォン情報軍の軍人でもないし、お前の部下でもない。あくまで報酬を貰って働く協力者だ。軍や政府がどんな裏切りをするのか俺は良く知っているし、実際何度も経験してきた。俺の過去の履歴は洗ったんだろう? 信用できない相手と協調して動くときに何重にも保険をかけるのは当たり前だ。そんなこともできないバカとは組まない方がマシだし、そもそもそんなバカはとっくに死んでいるだろう。それが理解できないお前でもあるまい。そして俺たちは成功報酬が欲しくて、お前達は俺たちが成功した結果が欲しい。その一点で俺たちは協力関係を続けられる。
「もちろん俺は今後も手の内を全てさらけ出すつもりはないし、それはお前達情報軍も同じだろう。俺が全てを報告していなかったからといって、俺たちに全ての関連情報を与えていないお前達情報軍から非難されるいわれはない。俺がお前達情報軍を信用していないからといって、非難されるいわれもない。それに、クーデターに関係する情報に関しては、全て正直に報告している。本当に何もろくに掴めていないんだ。情報軍も身を持って知っているだろう。」
 
 ハフォンに到着した当初、情報軍がクーデターに関する情報をろくに持っていないことをバカにしていたが、今ではそれをバカにすることは出来ないと知っている。
 ネットワーク上に何の痕跡も見つけられなかった。
 情報軍も同じ結果を得たのだろう。
 例の青いネットワークに気付いているかどうかまでは知らないが。
 
「それと、こういうやり方をされたくなくて、多少でも信用を得たいのなら、コソコソと俺のあとをつけ回そうとしているあのヒヨッコ四人組を引っ込めろ。信用されているされていない以前の問題として、あんなレベルの低い奴らに尻尾を掴むことが出来ると、そう見くびられたこと自体がムカつくんだよ。」
 
「・・・戦闘能力の低いあなたを、今ここで撃ち殺すことも出来るけれど?」
 
「バカかお前。今お前の手の中にある駒を考えてみろ。テランのパイロットと、その名を知られたハッカーがお前の駒だ。そして主戦場はネットワークと、クーデターを起こそうとしているベレエヘメミナがある宇宙だ。お前の他にも小規模チームを持っているエージェントはいくらもいるだろうが、お前ほど有利な駒を持っている奴が他にいるか? それを気に入らないからと撃ち殺して力業で終わらせようとか、お前は脳ミソまで筋肉で出来てるのか?」
 
 ベレエヘメミナがクーデターを起こす、という確証はない。
 しかし、マサシはベレエヘメミナと第一基幹艦隊に注意しろと言った。
 そして今、第一基幹艦隊が定期修理でドック入りしているのはベレエヘメミナだった。
 クーデターが決行された後に主戦場となるのはベレエヘメミナ周辺宙域である可能性が高かった。
 そしてネットワークはいつでも主戦場となった。
 たとえ物理的な打撃で敵艦隊を圧倒していようとも、艦隊ネットワークを乗っ取られれば勝負は決する。
 ミリの鋭い視線はブラソンの両眼を捉えたまま離さない。
 切り裂くような冷く鋭利な視線ではない。怒りを押さえ込んでいる、熱く鋭い視線だ。
 ブラソンは、いけると判断した。
 
「マサシは間違いなく相当ゴールに近いところにいる。運だけで掴み取ったようだが、奴はダナラソオンに直接会っている。昨日もダナラソオンを乗せてベレエヘメミナまで飛んでいた。お前、こんなチャンスをみすみす見逃す気か?」

「チャンスも何も、マサシはバレてどこかに監禁されたのでしょう? これ以上の調査継続は無理よ。」

「そんな事は分かっている。だが突然監禁されたという事は、奴が何か掴んだ可能性があるという事だ。その情報だけでも欲しくはないか? 情報軍はまだろくにクーデター決行情報を掴めていないのだろう? ちなみに俺もろくな情報を掴んじゃいない。これはウソじゃない。ネット上にクーデター関連の情報がほとんど無いんだ。そんな中で、奴が掴んだ情報は危険を冒す価値があるとは思わないか?
「マサシはクーデターまで一週間以内と言ったが、その期限まであと三日しかない。今はたとえどんな小さな情報でも知りたいところじゃないのか?」
 
 相変わらずミリの表情は厳しかった。しかし表情には出さないが、ミリはブラソンの出した条件とリスクを天秤にかけているようだった。
 情報軍がクーデターに関する詳細情報を掴んでいるかどうかは知らなかった。
 しかし、クーデター組織が例の青いネットワークを使って情報をやりとりしているのであれば、通常のネット上にクーデター情報など殆ど存在するわけはなく、それがブラソンがクーデター情報を掴むことが出来ない理由であり、また同じ理由で情報軍も情報量に進展があるとは思えなかった。
 もちろん、情報軍らしいやり方で組織の人間を締め上げれば聞き出せるのだろうが、そもそも誰が関与しているのかを特定することが出来ないだろうと思っていた。
 ふっと、まるで炎が吹き消されるようにミリの顔から怒りが消えた。
 
「分かったわ。そうね、腹立たしいけれどあなたの言う通りよ。今はどんな情報でも欲しいの。少々の犠牲を払っても、ね。マサシを救出する件、上に相談してみるわ。私以外でも構わないかしら?」

「いや、出来ればお前が良い。マサシとお互い顔が分かっている方が良いだろうし、俺もお前のIDを追跡するのはもう慣れている。やりやすい。それにお前、自分じゃ言わないが実は相当腕が立つだろう? ホテルでの戦闘を見ていれば、素人の俺にでもわかる。」
 
「どうかしらね。少なくとも下から数えた方が早いのではないことは確認しているわ。ところで、何人のチームで突入するの? 人選を考えなくては。あなたはどうするの?」
 
「何を言っているんだ。お前一人に決まっているだろう。」
 
 そのときのミリの顔は見物だった、とそののち当分ブラソンは笑い話のネタにしていた。
 
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