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結婚に至るまで
愛がなくてもお金はある
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貧乏生活が長かった私は、お金に余裕があるJに惹かれた
『愛はお金では買えないけど、お金がないといくら愛し合っていてもうまくいかない』
そう言ったのは私の親友だった
親友は大恋愛の末、20歳で子供を授かった
相手は無職で中卒のアルコール依存症のDV男だった
親友とつきあうまで特定の彼女を作らず、仕事にも就かず、母親や祖母からお金をもらっては遊び歩く、絵に描いたようなダメンズだったが、親友はそんなダメンズが大好きだった
そんな親友も子供を授かり、ダメンズと結婚するとなったときに周りからは猛反対された
だが、私だけは
「応援してる」
と親友の背中を押してしまったのだ
結婚後、親友はダメンズに長かった髪をハサミでぐちゃぐちゃに切られ、携帯を折られ、持ってきた服は全部燃やされた
理由は、他の男が寄り付かないように・・・
結婚しても仕事もしなかったダメンズと結婚した親友はダメンズの実家で一緒に暮らしていた
「子供が産まれたら、変わってくれるよ」
そう信じ続けて
子供が産まれてからもダメンズは変わらなかった
それどころか子供をおんぶしながらご飯を作っていた親友に
「酒がなくなったから買いに行け!」
と言ってきたので
「そんなお金ない」
と断ると、その場にあった包丁を親友に向け足を軽く切った
立派なDVだった
携帯を折られていた親友は、財布だけを持ち子供と一緒に電話ボックスまで走った
そして唯一覚えていた私の携帯に連絡をくれ、すぐさま車で迎えに行ったのだ
ダメンズの借金を肩代わりするという要求をのみ、その後離婚は成立したが、私があの時
「応援してる」
などと背中を押さなかったらと今でも後悔している
そして親友は
「お金があって、きちんと仕事をしてくれていたら、こんな結果にならなかったかな」
「愛があってもお金がなかったらうまくいかないね」
と言っていた
そんな親友を見てきたせいか、結婚するなら絶対お金に余裕がある人を選ぼうと思っていた
Jはその相手にはぴったりだった
「今のところJに愛情は全くない」
と親友に告げると
「自分が好きで相手を追いかけるより、相手から愛されたほうが女は幸せになるっていうじゃん。初恋は実らないっていうぐらいだし」
と言ってきた
「そんなものなのかな?」
と思い、好きという感情は全くなかったがJとのつきあいを続けていった
つきあってしばらく経ったころ、誕生日でも記念日でもないのにJからプレゼントを受け取った
中身は携帯電話だった
「俺名義で契約してあるから、俺との個人通話専用にして」
と言われた
当時は、なんて優しい人なんだろうと思った
でもこの携帯には裏があった
そんなことも知らずに、携帯の2台持ちが始まった
『愛はお金では買えないけど、お金がないといくら愛し合っていてもうまくいかない』
そう言ったのは私の親友だった
親友は大恋愛の末、20歳で子供を授かった
相手は無職で中卒のアルコール依存症のDV男だった
親友とつきあうまで特定の彼女を作らず、仕事にも就かず、母親や祖母からお金をもらっては遊び歩く、絵に描いたようなダメンズだったが、親友はそんなダメンズが大好きだった
そんな親友も子供を授かり、ダメンズと結婚するとなったときに周りからは猛反対された
だが、私だけは
「応援してる」
と親友の背中を押してしまったのだ
結婚後、親友はダメンズに長かった髪をハサミでぐちゃぐちゃに切られ、携帯を折られ、持ってきた服は全部燃やされた
理由は、他の男が寄り付かないように・・・
結婚しても仕事もしなかったダメンズと結婚した親友はダメンズの実家で一緒に暮らしていた
「子供が産まれたら、変わってくれるよ」
そう信じ続けて
子供が産まれてからもダメンズは変わらなかった
それどころか子供をおんぶしながらご飯を作っていた親友に
「酒がなくなったから買いに行け!」
と言ってきたので
「そんなお金ない」
と断ると、その場にあった包丁を親友に向け足を軽く切った
立派なDVだった
携帯を折られていた親友は、財布だけを持ち子供と一緒に電話ボックスまで走った
そして唯一覚えていた私の携帯に連絡をくれ、すぐさま車で迎えに行ったのだ
ダメンズの借金を肩代わりするという要求をのみ、その後離婚は成立したが、私があの時
「応援してる」
などと背中を押さなかったらと今でも後悔している
そして親友は
「お金があって、きちんと仕事をしてくれていたら、こんな結果にならなかったかな」
「愛があってもお金がなかったらうまくいかないね」
と言っていた
そんな親友を見てきたせいか、結婚するなら絶対お金に余裕がある人を選ぼうと思っていた
Jはその相手にはぴったりだった
「今のところJに愛情は全くない」
と親友に告げると
「自分が好きで相手を追いかけるより、相手から愛されたほうが女は幸せになるっていうじゃん。初恋は実らないっていうぐらいだし」
と言ってきた
「そんなものなのかな?」
と思い、好きという感情は全くなかったがJとのつきあいを続けていった
つきあってしばらく経ったころ、誕生日でも記念日でもないのにJからプレゼントを受け取った
中身は携帯電話だった
「俺名義で契約してあるから、俺との個人通話専用にして」
と言われた
当時は、なんて優しい人なんだろうと思った
でもこの携帯には裏があった
そんなことも知らずに、携帯の2台持ちが始まった
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