17 / 87
みほこの成長
誤解からの・・・
しおりを挟む
「そんなのウソだよ!うちのお母さんは仕事してないもん!お酒は家で飲むお酒だよ!」
ようやく“スナック”の意味がわかった私は、必死に弁解した
「そうなんだ~」
転校生はたった一言いうと、また違う話を話し出した
「私がお酒買って帰ってる姿も変に思われているのかな?やっぱり、おつかいしないで父のほうに帰ろう」
そう決意し、初めての道をどんどん歩いた
「ただいま・・・」
びくびくしながら、父のお店に帰った
父は
「どうした?こっち学校から遠いだろ?」
と怒ることなく、普通に会話してくれた
「転校生が来てね、その子がここの近くに住んでるから先生が一緒に帰って道を教えてあげてって言ったんだ」
怒られた時の言い訳として考えていた言葉を伝えた
そしたら予想外に
「そっか!それなら、その子と一緒にこっちに帰ってくればいいよ。歩くのが大変じゃなければ」
と父から返ってきた
なんだ・・・こんな簡単な事だったんだ・・・母から逃げるのって・・・
それから毎日、私は決して近くはない父のほうへ帰った
学校から片道50分の道のりも友達と一緒なら全然苦じゃなかった
なにより、スーパーでお酒を買うというおつかい
母の顔色を窺いながらの日々
それがなくなったのが1番うれしかった
そして・・・
店にいると、お客さんの他に父の友達が来る
今までは挨拶程度しか話したことなかった父の友人たち
店にいる時間が増えるにつれて、父の友人たちとの仲もよくなった
なかでも、I先輩は女性で大人っぽい
容姿もスレンダー長身で性格はさっぱりタイプのカッコいい女性
次第に頼れるお姉ちゃんみたいな存在になっていった
私が店に帰るようになってから、毎日ではないが母も店に来るようになった
父がいないときの店番
遊びに来るだけ
車を停めて近くのスーパーに行くだけ
理由は様々だったけど、私を監視しているのではないか?と思っていた
今までの母からの暴行、おつかいなどは父は全く知らなかったから、それを告げ口されるのではないか?と思ってたようにみえた
I先輩は母にとってもサークルの先輩
はたから見れば仲の良い先輩後輩の関係
でも、ある時、店にいた私の手をつかみ車にいきなり乗せる母
「????????」
わけもわからず、母が運転する脇で、ただただ顔色を窺っていた
「I先輩と仲良くしないで!私あの人嫌いなの!私の嫌いな人と仲良くしないで!!」
母が運転しながら怒るように言った
母が店に来るまではI先輩の車が見えたらダッシュで店に帰ってたぐらい、I先輩が大好きだった
カラオケを初めて教えてくれたのもI先輩だった
「みほこ、宿題終わったなら一緒に遊びに行こうよ」
そういって、いろんな場所へ遊びにつれていってくれた
なのになぜ仲良くしてはいけないのだろう?
この時はわからなかったが、母は独占欲の塊のような人
I先輩にヤキモチをやいていたのが、後にわかった
I先輩はスレンダーなキャリアウーマンの独身女性
母は無職でお酒ばかり飲んでいるから容姿もだんだん太くなっていっていた
自分とI先輩を比べて、悲観的になっていっていたのだ
そしてある時、店にI先輩と母の2人だけの時に
「もう、娘や主人に近づかないで!」
と言ったのを目撃した
店に入る直前だったから、扉越しに聞いてしまったのだ
I先輩にはそれから一度も会っていない
私だけではなく、父も今でも何十年と会っていない
父はたまに
「Iはなんで店に来なくなったんだろう?」
と今でも話す
でも自分では連絡を取らない
というか、取れない
一度父がI先輩に連絡したら、I先輩の妹さんが
「もう連絡してこないでほしい」
と言ったから
父に母がしたことを伝えるのが正解なのか、私はいまだにわからないでいる
ようやく“スナック”の意味がわかった私は、必死に弁解した
「そうなんだ~」
転校生はたった一言いうと、また違う話を話し出した
「私がお酒買って帰ってる姿も変に思われているのかな?やっぱり、おつかいしないで父のほうに帰ろう」
そう決意し、初めての道をどんどん歩いた
「ただいま・・・」
びくびくしながら、父のお店に帰った
父は
「どうした?こっち学校から遠いだろ?」
と怒ることなく、普通に会話してくれた
「転校生が来てね、その子がここの近くに住んでるから先生が一緒に帰って道を教えてあげてって言ったんだ」
怒られた時の言い訳として考えていた言葉を伝えた
そしたら予想外に
「そっか!それなら、その子と一緒にこっちに帰ってくればいいよ。歩くのが大変じゃなければ」
と父から返ってきた
なんだ・・・こんな簡単な事だったんだ・・・母から逃げるのって・・・
それから毎日、私は決して近くはない父のほうへ帰った
学校から片道50分の道のりも友達と一緒なら全然苦じゃなかった
なにより、スーパーでお酒を買うというおつかい
母の顔色を窺いながらの日々
それがなくなったのが1番うれしかった
そして・・・
店にいると、お客さんの他に父の友達が来る
今までは挨拶程度しか話したことなかった父の友人たち
店にいる時間が増えるにつれて、父の友人たちとの仲もよくなった
なかでも、I先輩は女性で大人っぽい
容姿もスレンダー長身で性格はさっぱりタイプのカッコいい女性
次第に頼れるお姉ちゃんみたいな存在になっていった
私が店に帰るようになってから、毎日ではないが母も店に来るようになった
父がいないときの店番
遊びに来るだけ
車を停めて近くのスーパーに行くだけ
理由は様々だったけど、私を監視しているのではないか?と思っていた
今までの母からの暴行、おつかいなどは父は全く知らなかったから、それを告げ口されるのではないか?と思ってたようにみえた
I先輩は母にとってもサークルの先輩
はたから見れば仲の良い先輩後輩の関係
でも、ある時、店にいた私の手をつかみ車にいきなり乗せる母
「????????」
わけもわからず、母が運転する脇で、ただただ顔色を窺っていた
「I先輩と仲良くしないで!私あの人嫌いなの!私の嫌いな人と仲良くしないで!!」
母が運転しながら怒るように言った
母が店に来るまではI先輩の車が見えたらダッシュで店に帰ってたぐらい、I先輩が大好きだった
カラオケを初めて教えてくれたのもI先輩だった
「みほこ、宿題終わったなら一緒に遊びに行こうよ」
そういって、いろんな場所へ遊びにつれていってくれた
なのになぜ仲良くしてはいけないのだろう?
この時はわからなかったが、母は独占欲の塊のような人
I先輩にヤキモチをやいていたのが、後にわかった
I先輩はスレンダーなキャリアウーマンの独身女性
母は無職でお酒ばかり飲んでいるから容姿もだんだん太くなっていっていた
自分とI先輩を比べて、悲観的になっていっていたのだ
そしてある時、店にI先輩と母の2人だけの時に
「もう、娘や主人に近づかないで!」
と言ったのを目撃した
店に入る直前だったから、扉越しに聞いてしまったのだ
I先輩にはそれから一度も会っていない
私だけではなく、父も今でも何十年と会っていない
父はたまに
「Iはなんで店に来なくなったんだろう?」
と今でも話す
でも自分では連絡を取らない
というか、取れない
一度父がI先輩に連絡したら、I先輩の妹さんが
「もう連絡してこないでほしい」
と言ったから
父に母がしたことを伝えるのが正解なのか、私はいまだにわからないでいる
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる