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みほこの幼少期

はじまりは

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父は自営業を営んでいて、母とは地元のバスケサークルで知り合った。
当時父は30歳、母は19歳だった。
父によれば、周りの友達が結婚していく中で遊び相手がいなくなるというのと、好きだった彼女にも振られて、そんななか、新たにサークルに加入した母に振られた彼女へのお土産として買って来たプロバスケチームの服をプレゼントしたところから仲良くなったそうだ。
母は高校卒業後も実家から職場に通っていた。家事は全部自分がしていると父に話し、家庭的な女性をアピールしたそうだ。
そこから地獄が始まった・・・
母と付き合いたての頃の父は自分の店を持ち始めたばかりで店で寝止まりをしていたそうだ。
料理もあまりしたことない父に初めて母が作った手料理はあんこう鍋だった。
だが作る手順を間違えて、お世辞にも美味しいと思えるものではなかったそうだ。
父と母が付き合って3ヶ月で婚約をした。
周りからは猛反対だったそうだ。
当たり前だが、年齢差、母が若すぎる、もう少し社会経験を積ませた方がいいのでは?と母方の祖父に言われたらしい。
父方の両親から見た母の第一印象は「子供」だったそうだ。
今、私がもし父方の両親だったら同じ事を言ったであろう。
そんな両家の反対をなんとか説得し、二人は婚約した。
その時には母のお腹に私がいた。
父方の両親に「子供が子供を産んで育てられるのか?」と言われて母はそんな父方の両親と同居しなくてはいけないという不安でいっぱいだったそうだ。
私が生まれてから一度、母と私の二人で父の実家に行った。
行く道中の電車の中で母の手は緊張によるものなのか震えていた。
そして祖母に言われた一言で帰りの電車では泣きっぱなしだった。
何を言われたのかはわからないが子供ながらに私は電車の中で泣く母を恥ずかしいとも思い、また祖母と母の関係性を察した。
私が生まれてからは父の実家に数ヶ月住んでいた。
だがそれも俗にいう嫁姑問題で同居はあっけなく解消。
同居解消して私たち三人家族は父の経営する店の二階部分を住まいにした。
お風呂はなし、ぼっとん便所、ネズミが出る、家の中にコウモリが飛び交う、お風呂は毎日銭湯という、とても裕福とは言えなかったが、その時代が一番家族三人での生活が安定していた。
母は相変わらず家事が苦手で、ご飯もまともに炊けなかった。
お粥のようにべちゃべちゃしたご飯の時がほとんどだった。
あとから聞いたら、ご飯を炊くときの水の分量すら知らなかったそうだ。
洗濯機の脇にはぼっとん便所
何度洗濯機とトイレを間違えて洗濯物をトイレに入れたかわからない
料理のおかずはスーパーで値引きされている惣菜ばかり
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