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しおりを挟む「ごめんね、今日は泣かせてばっかりだね。」
まぶたにキスをしてくる光生はどこまでも甘い。平気でそんなことができるところにもはやむかついてくる。
「……またモテるようなことしてる。」
「ふふっ、何で怒ってんの。」
ムニムニとほっぺたをつまみ嬉しそうに笑う光生に同じことをすればさらにその機嫌は良くなっていく。
「やばい、超幸せ。目の前に涼がいて俺のことで怒ったり泣いたり笑ってくれるのすごい嬉しい。」
光生は言葉でちゃんと伝えてくれるから不安な気持ちなんてすぐに吹き飛ばしてくれる。なんだか悩んでいる時間が無駄な気がしてきた。
「……俺も光生と一緒にいられて幸せ、、」
俺もちゃんと言葉で伝えようと目を見れば光生のものはグッと大きくなる。
「え!?ちょっと、、光生、、」
「かわいい顔でそんなこと言われるとこうなるでしょ。」
たまによくわからないところで照れている光生はキスができるくらいに近づいてくる。
「ねぇ、涼のここ俺だけのものだよね?」
トントンと奥の気持ちいいところを突いてくる光生はわかっていてわざと聞いてくる。
「んぅう……光生だけのだよ……」
「じゃあここは?」
腰を揺らしながら俺の乳首をツンツンと触る光生は甘えた顔をするからずるい。
「あっ……光生のもの……」
「やばい。めちゃくちゃかわいい。」
もう恥ずかしすぎて嫌なのに嬉しそうにするからつい答えてしまう。今度はゆっくりと唇をなぞってくる。
「ここにキスしていいのは?」
なんでそんな恥ずかしいセリフを平気で言えるのか本当にわからない。
「………光生だけ」
それでも答えてしまう俺もどうかしてる。止まらない光生は俺のものをゆっくりと撫でる。
「っっ!!もうっ!いつまでそれ続くの!」
さすがにもう恥ずかしくて耐えられない。
「いつまでって全部答えるまで。」
「やだって!!もう答えない!」
「答えないってことは誰かに触らせたの?」
光生はまた勝手に勘違いして怒っている。
「光生しか触ってないから!!ていうかいつも言ってるけど俺のこと触るの光生くらいだって!」
「ふふっ、嬉しい。じゃあ涼の全部俺だけのものだから俺の全部も涼だけのものだね。」
光生はいつだって欲しい言葉をくれる。それからお互いの吐息だけを聞きながら何度もキスをする。それが気持ちよくて夢中になっていれば光生は緩く腰を動かし俺の良いところを突く。
「んっ……光生っ……」
名前を呼べばさっきよりも激しくなる動きにしがみついて必死に気持ち良さに耐える。
「はぁっ…もうずっと閉じ込めておきたいくらい涼の全部が大好き……」
そんなことを切なそうに言われるとその気持ちに応えたくなる。俺に覆い被さる光生の背中に腕を精一杯伸ばし毛布を掛ける。
「へへっ、こうしてたらずっと2人きりだね!」
こんなことで閉じ込めてるなんて言わないことはわかってる。それでも繋がったまま毛布に包まれているこの空間は俺と光生だけの世界みたいでなんだか幸せだ。なんて言えば笑われそうだから絶対に言わないけど。
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