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しおりを挟む「んぅう………光生のおっきい………」
ゆっくりと押し広げて入ってくる光生のものは俺の中を少しずつ埋めつくしていく。
「んっ…痛かったらすぐに言って……」
一度も痛いと思ったことがないのはきっと光生が俺のことばかり考えてくれているからだ。今だって挿れられているだけでイきそうなくらい気持ちいい。
「痛くなったことないよ……光生いつも優しいからずっと気持ちいいのばっかり……」
「ふふっ、涼もいつも優しいよ。それに俺もずっと気持ちいい。」
わざとなのか同じようなことを言う光生はかっこいい顔を簡単に振りまく。
「……真似しないでよ……」
それなのに俺は照れて素直になれない。本当は同じ気持ちでいてくれることがすごく嬉しいのに。
「ふっ、怒っちゃった。かわい。」
俺が怒ると光生はいつも嬉しそうに笑う。そんな光生と早くひとつになりたい。もう少しで奥まで届きそうなのにいつもよりゆっくりなスピードに光生の腕をギュッと握りイきそうになるのを必死に我慢する。
「んっ……光生……っ……はぁっ………」
「ん…ごめんね、苦しいよね、、」
なにか勘違いしたのか光生の動きは途中で止まる。心配そうな様子で俺の体を撫でるところなんてときめかないわけがない。
「ちがうぅ……もうイッちゃいそうだから……頑張って耐えてるのっ……」
「……なにそれ。どんだけ俺のこと喜ばせてくれるの?」
柔らかく笑う光生に見惚れていたその瞬間、奥をゴリッと押すように触れる。
「あぁあんっ!!……もう…光生のばか……」
気を抜いていたから大きな声を出してしまった。しかも結局すぐにイッてしまって恥ずかしい。
「なに今のめちゃくちゃかわいい声。」
「だって光生とずっとひとつになりたかったから……それにこんな声かわいくない……」
すぐにかわいいと言う光生は今日も俺のことを甘やかす。そんな光生はギュッと強く抱きしめてくれるけど心臓の音が俺よりも速い。
「涼大好き。大好きすぎてもうどうすればいいかわかんない。」
いつもと違う様子の光生は俺に抱きついたまま離れない。そっと背中を撫でると首元に顔を埋め擦り寄ってくる。
「毎日誕生日ならいいのに。そしたら涼にいっぱい祝ってもらえるしずっとそばにいられる。」
突然どうしたんだろう。いつもの強気な光生からは想像できないくらい震えている声に心配になる。
「……光生?」
頭を撫でれば顔を上げてくれる光生は今にも泣きそうだ。
「……涼と出会ってから毎日楽しくてこんなに幸せになったこと今までなかったから、、いつか涼が俺から離れて行ったらって考えるとすごい怖くなった。」
「……え?なんだそんなことか!」
もっとなにか重大なことがあるのかと思った。光生はこんなにもモテモテでかっこよくて何でもできるのに俺のことなんかで不安になるなんてやっぱり不思議だ。
「そんなことってなに?俺、結構本気で不安になってるんだけど。」
ムッとしている光生のほっぺたを両手で包み込み、そっとキスをする。
「そんなに心配しなくても俺は光生から離れたりしないよ?」
「絶対?言い切れる?」
まだムスッとしている光生は真剣に悩むほど不安になってくれていたらしい。俺は今日もまた光生に幸せを貰っている。
「んふふっ、絶対言い切れる!だって光生のこと大好きで大好きでしょうがないもん!」
さっきよりも少しだけ長いキスをすると俺の大好きないつもの笑顔を見せてくれる。今日もそんな光生をひとりじめできることがたまらなく嬉しい。
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