156 / 240
155
しおりを挟む結局あれからずっとえっちをしていてもう無理だと言っても止めてくれない光生の頭をゴツンと殴ればさっきから隣でふてくされている。でも光生が殴って良いって言ったのにこれは理不尽だ。
「まだ途中だったのに。」
「途中じゃないじゃんっ!!もう何回もイキすぎて俺あのままじゃ絶対おかしくなってた!!」
それにすごい激しかったし光生は慣れていても俺はついていくことすらできないくらいだった。
「俺の好きにしていいって言ったのに。」
俺とは逆方向を向いて寝る光生はこんなときはいつも子供っぽくてかわいい。
「光生……こっち向いて……」
背中をスリスリと撫でても無視される。全くどれだけ拗ねているんだ。後ろからギュッと抱きつき背中にキスをすれば少しだけ振り返ってくれる。
「そんなことしても俺の機嫌は直んないからね。」
いつもなら嬉しそうに笑ってくれるのに今回は本気で拗ねているらしい。
「もうっ!!俺だってできることならずっとえっちしてたいって!!」
「じゃあしよ。今からもう1回しよ。」
そう言われたって時計を見れば日付が変わりそうだ。したくないわけではないけどあんなにいっぱいしたから体力の限界だしそれに最近の光生は眠たそうにしていることが多くずっと心配だった。
「今日はもうしない!また今度!」
しないと言えばまた無視する光生は何を言っても機嫌が直りそうにない。名前を呼んでも振り向いてもくれないから背中にそっと指で文字を書く。
「光生!今なんて書いたでしょ?」
さっきから無言の光生にツンツンと背中をつついて聞いてみる。
「………大好き。」
拗ねた声で答えてくれる光生に俺の頬は緩む。
「んふふっ、正解!じゃあ次ね!」
ゆっくりとまた文字を書けば光生はやっと振り返ってくれ、キスをしてくれる。
「ふふっ、光生すごい!また正解だ!」
ちゅーしたいと書いた俺に優しいキスをしてくれた光生と目が合う。
「光生最近寝てないでしょ?」
学校でも疲れた顔をしていたしなにか悩みでもあるのだろうか。最近は話していなかったから何も知らないことが寂しい。
「……もしかして俺のためにさっきからしないって言ってたの?」
「……だって…保健室でもずっと寝てたみたいだし…」
「……え?なんで涼が知ってんの?」
まずい。保健室の先生には秘密にしておいてと言いながら自分からバラすなんて俺はなんてバカなんだ。
「あ……いやその…あの日光生に謝ろうと思って帰り探してたから……」
「じゃあ保健室来たの?起こしてよ。」
「だって寝てたしほっぺた触っても起きなかったから、、」
そんな無理矢理に起こすことなんてできないに決まってる。
「…………あれ涼だったの?」
光生は自分のほっぺたを触るとみるみる嬉しそうな顔になっていく。
「え?なにが?」
「ふふっ、そっかそっか。やっぱり涼だったんだ。」
勝手に何かに納得してるしどこにそんなに機嫌が良くなる場面があったのか謎だ。
「ねぇ、今日親帰ってこないし泊まっていく?明日学校だけど、、」
「え?いいの?」
仕事人間の両親は基本家にいないし今日は光生とずっと一緒にいたい。
「うん!それに一緒に寝るって約束した、、」
「ふふっ、そうだね。」
ギュッとされながら寝たいと言ったことを覚えてくれていたのか力いっぱいの強さで抱きしめてくれる。
「あ、でもその前に涼のお尻からちゃんと俺の出しとこう。」
突然起き上がった光生は俺の腰を掴みグイッと引き上げる。
「ちょ、ちょっと!!しなくていいっ!!」
「絶対だめ。お腹痛くなったら大変でしょ。」
そう言って指を挿れてかきだしてくれるけどクチュクチュと音が鳴って恥ずかしい。
「んっ………光生…だめだって……」
「ふっ、そんなえろい声出さないでよ。」
中を擦るように触る光生は絶対わざとだ。
「んふぅ……あとは自分でするからっ……」
「自分じゃできないでしょ。」
そうだけど、、こんなことを光生にしてもらうのはなかなか恥ずかしい。さらに奥まで届いた指は俺の良いところをグリっと押した。
「あぁんっ!…………うぅ…光生のばか……」
勝手にビクンッと腰が跳ね恥ずかしさで全身が熱くなっていく。
「ふっ、出してるだけなのに感じちゃったの?」
わざとしたくせに。キッと睨むとからかうことが楽しいのか嬉しそうに笑っている。
「はい、終わり。きれいになった。」
ポンポンと優しくお尻を叩く光生は服を着させてくれる。
「………ありがとう。」
「ふふっ、どういたしまして。」
なんだか照れくさくて目を合わせられないでいると光生は手を握ってくる。
「俺すごい嬉しかった。涼が会いたいって言ってくれたこともこうやってまた隣にいてくれることも。」
光生はいつも恥ずかしがらずに自分の気持ちを言うからすごい。
「星くんの部活観に行くの終わったらまた一緒に帰ろうね。それで今度は俺の家に泊まりに来て。」
ほっぺたをツンツンと触る光生にたまらなくなり飛びつくように抱きつけばそのまま倒れ込む。
「ふふっ、どうしたの。」
どうもしない。ただ光生のことが大好きでしょうがないだけだ。
「……このまま寝る、、光生に抱っこされながら寝るの!!」
照れ隠しで怒ってしまう俺に光生は笑いながら背中をトントンしてくれる。久しぶりのこの心地良い感じに安心してすぐに眠たくなってきた。
0
お気に入りに追加
90
あなたにおすすめの小説
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
部室強制監獄
裕光
BL
夜8時に毎日更新します!
高校2年生サッカー部所属の祐介。
先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。
ある日の夜。
剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう
気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた
現れたのは蓮ともう1人。
1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。
そして大野は裕介に向かって言った。
大野「お前も肉便器に改造してやる」
大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…
くまさんのマッサージ♡
はやしかわともえ
BL
ほのぼの日常。ちょっとえっちめ。
2024.03.06
閲覧、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
もう一本書く予定です。時間が掛かりそうなのでお気に入りして頂けると便利かと思います。よろしくお願い致します。
2024.03.10
完結しました!読んで頂きありがとうございます。m(_ _)m
今月25日(3/25)のピクトスクエア様のwebイベントにてこの作品のスピンオフを頒布致します。詳細はまたお知らせ致します。
2024.03.19
https://pictsquare.net/skaojqhx7lcbwqxp8i5ul7eqkorx4foy
イベントページになります。
25日0時より開始です!
※補足
サークルスペースが確定いたしました。
一次創作2: え5
にて出展させていただいてます!
2024.10.28
11/1から開催されるwebイベントにて、新作スピンオフを書いています。改めてお知らせいたします。
2024.11.01
https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2
本日22時より、イベントが開催されます。
よろしければ遊びに来てください。
男だけど女性Vtuberを演じていたら現実で、メス堕ちしてしまったお話
ボッチなお地蔵さん
BL
中村るいは、今勢いがあるVTuber事務所が2期生を募集しているというツイートを見てすぐに応募をする。無事、合格して気分が上がっている最中に送られてきた自分が使うアバターのイラストを見ると女性のアバターだった。自分は男なのに…
結局、その女性アバターでVTuberを始めるのだが、女性VTuberを演じていたら現実でも影響が出始めて…!?
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
3人の弟に逆らえない
ポメ
BL
優秀な3つ子に調教される兄の話です。
主人公:高校2年生の瑠璃
長男の嵐は活発な性格で運動神経抜群のワイルド男子。
次男の健二は大人しい性格で勉学が得意の清楚系王子。
三男の翔斗は無口だが機械に強く、研究オタクっぽい。黒髪で少し地味だがメガネを取ると意外とかっこいい?
3人とも高身長でルックスが良いと学校ではモテまくっている。
しかし、同時に超がつくブラコンとも言われているとか?
そんな3つ子に溺愛される瑠璃の話。
調教・お仕置き・近親相姦が苦手な方はご注意くださいm(_ _)m
目が覚めたら囲まれてました
るんぱっぱ
BL
燈和(トウワ)は、いつも独りぼっちだった。
燈和の母は愛人で、すでに亡くなっている。愛人の子として虐げられてきた燈和は、ある日家から飛び出し街へ。でも、そこで不良とぶつかりボコボコにされてしまう。
そして、目が覚めると、3人の男が燈和を囲んでいて…話を聞くと、チカという男が燈和を拾ってくれたらしい。
チカに気に入られた燈和は3人と共に行動するようになる。
不思議な3人は、闇医者、若頭、ハッカー、と異色な人達で!
独りぼっちだった燈和が非日常な幸せを勝ち取る話。
少年ペット契約
眠りん
BL
※少年売買契約のスピンオフ作品です。
↑上記作品を知らなくても読めます。
小山内文和は貧乏な家庭に育ち、教育上よろしくない環境にいながらも、幸せな生活を送っていた。
趣味は布団でゴロゴロする事。
ある日学校から帰ってくると、部屋はもぬけの殻、両親はいなくなっており、借金取りにやってきたヤクザの組員に人身売買で売られる事になってしまった。
文和を購入したのは堂島雪夜。四十二歳の優しい雰囲気のおじさんだ。
文和は雪夜の養子となり、学校に通ったり、本当の子供のように愛された。
文和同様人身売買で買われて、堂島の元で育ったアラサー家政婦の金井栞も、サバサバした性格だが、文和に親切だ。
三年程を堂島の家で、呑気に雪夜や栞とゴロゴロした生活を送っていたのだが、ある日雪夜が人身売買の罪で逮捕されてしまった。
文和はゴロゴロ生活を守る為、雪夜が出所するまでの間、ペットにしてくれる人を探す事にした。
※前作と違い、エロは最初の頃少しだけで、あとはほぼないです。
※前作がシリアスで暗かったので、今回は明るめでやってます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる