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しおりを挟む「俺の家からけっこう近いね!おじゃまします!」
光生の家で勉強を教えてもらうことになり家に上がった瞬間玄関に美人な人が現れる。
「あ、こんにちは!佐倉涼です!」
「あら、こんちには!光生の母です!」
わぁ、、すごい美人なお母さんだ!笑った顔が少し光生に似てる。
「母さん、ちょうどよかった。俺の彼女みたいな恋人の涼。」
え!?なにサラッと言ってんの!?ていうか彼女みたいな恋人ってなに?お母さん絶対びっくりするじゃん、、
「あらそう!涼くん光生のことをよろしくね!また今度よかったら泊まりにきて!お母さん幼稚園に莉緒を迎えに行ったあとママ友とご飯に行くから遅くなるからね!涼くんごゆっくり!」
光生のお母さんはそう言ってすぐに出て行ってしまった。ていうか全然驚いてなかった。
「俺の母さんぶっとんでるから多少のことじゃ驚かないんだよね。」
「いやいやそれにしてもでしょ!!ていうかめちゃくちゃ綺麗だった!」
「そう?ほら上がって。部屋2階ね。」
「う、うん。おじゃまします!」
階段を登り部屋に入ると俺の倍以上広い部屋があった。
「めちゃくちゃ広い!カーペットふかふかだ!小さい冷蔵庫もある!!」
「ふふっ、なんか楽しそう。」
ついつい勉強のことなんか忘れてはしゃいでしまう。
「よし、勉強するか。」
「ははっ、急にスイッチが入った。」
はしゃいでる場合ではない。早速問題集を広げて解いていく。光生は向かいあって座り提出物のプリントをすらすらと書いていてすごい。
「本当に頭良かったんだね、、」
「ふふっ、疑ってたの?わからないところあったら言って。」
「う、うん。ありがとう!」
そうしてなんとか30分くらい1人でできるところまでしたけどもうわからない。
「光生、ここわかんない。」
「ん?どこ?」
光生は手を止め、前のめりになってのぞいてくる。
「ここはこの公式に当てはめるんだよ。」
「こっちの公式なの?ん~、1回自分でやってみる、、」
光生はニッと笑いまた自分の勉強にとりかかる。が、俺はすぐにわからなくなる。それに気づいた光生は隣に座り直し丁寧に解き方を教えてくれた。ふわっと光生の香りがしてさっきより近くなった距離にドキドキしてしまう。
「そうそう。そのまま解いてみて。」
「ん~、、あっ、できたかも!どう?」
「ん。正解。」
「わーい!ありがとう!」
喜ぶ俺に光生は微笑んで頭を撫でてくれた。その優しさに甘えたい気分になってしまった俺は目をじっと見つめてみる。ん?っと少し首を傾げる光生はそんな気持ちに気付く訳もなく「この問題難しかった?」なんて聞いてくる。
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