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プロローグ

vol.13

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『? 「僕呼びに戻す」...ですか?』
(はい!これでも昔はやんちゃだったんですよ?)


 あれは遠い夏の日
 田舎にあった実家の周りには自然が溢れ、子供たちの格好の遊び場だった

 会社でバリバリ働いていた前世。仲のいい同僚や大学の飲み友には「るーちゃん」と呼ばれていた私ではあるが、昔よく遊んでいた幼馴染のみんなからは「かっしー」と呼ばれていた


 (親友いわく、「『るみ』なんて可愛らしい名前はあんたにゃ似合わない」 ...だってさ?)

 そりゃそうだ
 毎日 木登りやら鬼ごっこに明け暮れて生傷が絶えず、長期休みには同学年の男共と朝から晩まで遊び回っていた


 夏には野山をけ 川へ飛び込む度胸試しを飽きるまでやり、冬には雪原と化した校庭を犬が如く駆け回り(石入りの)雪玉で雪合戦をしたり雪が溶けて泥だらけになるのも構わず取っ組み合ったりした

 因みに、小学生時代は毎年 長期休みの終盤に冬には風邪を、夏には夏風邪をひいて最終日に溜まりに溜まった課題という地獄を見るまでが恒例行事だった。よく遊ぶ割に弱っちい体だったと今でも思う


 『へぇ、何だか楽しそうですね...』
 (流石に中学に上がる頃にはやんちゃさも鳴りを潜めたけどね)
 『チュウガク中学時代はどんな子供だったんですか?』
 (...それについては、まあ、おいおい...ね?うん。)

 あの暗黒時代は思い出したくもないな...なかなかに、酷かったから...(自分が)

 (ダシにされていると理解していてふんぞり返っていた自分の心理が今でもよくわからない...あれはほんとに私だったんだろうか...?)
 『??』
 (ナンデモナイデスヨ、ふふ...)

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