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2章
お祭りの準備 モブ
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「お祭りと言うのはウィルが話していた奴かの?」
ポールさんが髭をなでながら訊いてきた。
「モニカさんも言っていたので多分それで合ってますよ」
「ふむ、そうかそうか。随分楽しそうな事を考えてるようじゃな」
「まだ、構想ばかりですけどね」
「フォフォ、構想が出来ないと何も進まないからな。それで何が聞きたいのじゃ?」
「えーっと、何って言ったらいいかなー、緩衝材っていうのかな?柔らかくて膨らむ様なー」
「緩衝材?防具とかに使われるアレかの?」
「防具に使う?どんな奴ですか?」
「うーん、確かモンスターの皮とか素材が使われているはずじゃがな。そう言う事は隣の店の坊主が詳しいのじゃがな」
「へ?隣の坊主ってモブの事ですか?」
「おお、そうじゃ確かそんな名前じゃったな。ああ見えてモンスターの素材関係の目利きは確かな男じゃぞ」
「それ違うモブじゃないですか?」
「フォフォ、隣のモブの事じゃよ」
「むー、よし他に聞きたい事もあるし隣の店に行ってきます」
「ウム、ワシが行くと隣のババアと喧嘩になるからここで待っているぞ。何かいい素材があったら持ってくると良いぞ」
「はい、その時はお願いします」
席を立ってドアを開けるとラウラがお茶をお盆に乗せて慎重に運んで来ていた。
「あれ?なんだよヒデ兄もう帰るのかよ?」
ラウラがお茶から目を離さずに文句を言う。
「チョット隣の店に行ってくるからお茶は中に置いておいてくれよ、しばらくしたら戻って来るからさ」
「わかった。ジーちゃんの部屋に置いておくからな」
「おう、頼んだぞー」
そう言ってドアを押さえてラウラの邪魔にならない様に道を譲った。ラウラが部屋に入ったのを見届けてからドアを閉めて隣の店に向かう。
モブの店に入るとカウンターでつまらなそーに肘をついて座っているモブを発見した。
「ちゃんと仕事してるか?」
声でわかったのかめんどくさそうに答える
「チッ、あんたかサッサと帰れよ」
「まあまあ、そう邪険にするなよ。仕事の話と後チョット雑談しに来たんだから」
「何だよ雑談って、俺はあんたと何も話す気はないぞ」
「まあ、まずは仕事が先だ。今度の祭りで使いたいんだけどさ。柔らかくって水や空気を通さないような感じの素材ない?」
「はあ?何じゃそれ?何だよそのはっきりしない言い方は?何だかよくわからんが。まず、柔らかいってどれぐらいだ?」
「そうだなー曲げても直ぐには切れないような感じ?」
「ふむ、厚さは?」
「薄ければ薄い方が良いかな?」
「ふむ、後は水を通さないっていうのはわかるけど空気ってなんだ?」
「え?空気だよって、あーそうか、ゴメンゴメン水がどこからも漏れなければ大丈夫だと思う」
空気って言っても説明めんどくさいしね。
「ん?そうなのか?水か‥‥‥ビッグスライムの皮が良いかな?」
「ビッグスライム?こないだ買った奴のデカい奴なのか?」
「ちげーよ、昔はスライムが育つとビッグスライムになるって言われてたんだが、ここ最近の研究で別物だって論文が出されたらしい」
モブは何時ものボケーっとした顔ではなく少ししまった顔で話をしている。
「で、そのビッグスライムの皮ってどんな奴だい?」
「打撃には強いけど斬撃と火系統の魔法が弱点なんだよ。でも、魔法耐性が強いから火力のある魔法じゃないと倒せないんだぜ。素材を取るためには当然燃やしたらダメだから斬撃攻撃で倒すのが一番いいかな」
「いや、倒し方はいいからさ、物はあるのか?」
「ああ、確か前に入って来たのがあるはずだ、少し待ってろ」
そう言って店の奥に行って直ぐに戻って来た。
「あったあった、これがビッグスライムの皮だ。正確には粘液が固まったものと言われてるがな」
うんちくを垂れ流すモブの手からビッグスライムの皮を受け取る。
ああ、見た通りだねこれ分厚いゴムだわ。見た目より軽くて驚いたけど。
「まあ、打撃系に強いけど斬撃に弱いからヨロイの繋ぎやクッションなんかによく使われてるかな」
「これって、薄く切って丸くしたらゴムまりみたいに出来ないかな?‥‥‥」
俺の独り言を聞いて質問してきた。
「何だよゴムまりって?」
「ん?いや、想像してたのとかなり近い物が出てきたから少し驚いてた。それよりこの素材もっと薄く切れない?」
「ちょっと待ってろ」
そう言いながら机の下にあった、工具箱に入った刃の分厚い年季の入ったナイフを取り出して、器用に切り出した。
5X5センチくらいの薄い皮を切り出して渡された。
「おいおい、スゲーなモブ少しだけ見直したぜ」
「少しかよ、まあ、これくらい誰でもできらー」
そう言いながらそっぽを向いて照れている。
渡された皮を右手で作ったわっかに押し込むようにしてから、わっかに口を当てて思いっきり吹いて風船のように膨らませる。すると右手のわっかから勢いよく吹き飛ばされた皮が今だに横を向いて照れているモブに直撃した。
「痛てーー!何しやがる何で飛ばすんだよ?」
「あ、ゴメンゴメン膨らまないかなーとか思ってさ」
「ああ?膨らますのかこれを?‥‥‥ならもっと大きくないと袋みたいにならないだろーが‥‥‥」
ブツブツ言いながらも器用に皮を削いでいく。
「ほれ、これなら出来るだろ?」
渡されたのはさっきより大きく楕円形に切り出されていた。
「本当に器用だなお前」
感心しながらさっきの様のにして膨らましてみる。
フーっと思いっ切り吹くとゆっくりコブみたいなのが出来て膨らんできた。硬くてこれ以上無理みたいだ。吹くのをやめると直ぐにしぼんでしまった。
酸素不足でぜーぜーやっていたらモブが不思議そうな顔をして呟いた。
「何やってるの?バカみたいだったぞ?」
「う、うるせー!でもこれは使えそうだ。これの在庫ってまだあるのか?」
「ん?まだ少しあるかな?まだ必要なら冒険者ギルドで依頼を出せば直ぐに集まるぜ。なんせこいつは水辺なら大体わいてるからな」
「そうか‥‥‥取りあえず今あるのだけくれよ。後必要ならギルドで頼むか」
「あいよ、今持ってくる」
そう言ってまた奥に入って行った。暫らくするとビッグスライムの皮を大き目の袋に詰めて持って来た。
「おう、ありがとう。それでお待ちかねの雑談なんだが‥‥‥」
「いや、別に待ってねえよ。これ持ってサッサと帰れよ」
「まあまあ、そう言うなよ。さっきの仕事っぷりには驚いたぜ。いつもサボってるから仕事も出来ないのかと思ったらなかなかどうしてやるじゃないか」
「フ、フン、褒めたって何も出ねーぞ」
さっきと同じように真っ赤な顔をしてそっぽを向いている。
「ハハ、それでそんなモブ君の好みの女性ってのはどんなものかと思ってよ。そこんとこ聞かせてほしいなー」
「しかたねーなー」
チョロイナ相変わらず。
「お、その気になって来たねー。頼むぜ」
「ハハ、まずは胸が大きくてだな」
そこから入るのかよ。
「髪は腰くらいまであって」
あー、なるほど。
「それでそれで、身長は俺よりちょっと低いくらいで」
聞くまでもなかったか。
「後はちゃんと怒ってくれるんだけどどことなく優しくてー」
うん、それモニカさんだよね。
まあ、お祭りまでに似た人いないか探しとくかね。今だに真っ赤な顔をしてブツブツとモニカさんの特徴を話し続けているモブを、店に残してポールさんの店に戻っていった。
+++++++++++++++++++
お読みいただきありがとうございます。
投稿が遅くなて申し訳ありません。<(_ _)>
ポールさんが髭をなでながら訊いてきた。
「モニカさんも言っていたので多分それで合ってますよ」
「ふむ、そうかそうか。随分楽しそうな事を考えてるようじゃな」
「まだ、構想ばかりですけどね」
「フォフォ、構想が出来ないと何も進まないからな。それで何が聞きたいのじゃ?」
「えーっと、何って言ったらいいかなー、緩衝材っていうのかな?柔らかくて膨らむ様なー」
「緩衝材?防具とかに使われるアレかの?」
「防具に使う?どんな奴ですか?」
「うーん、確かモンスターの皮とか素材が使われているはずじゃがな。そう言う事は隣の店の坊主が詳しいのじゃがな」
「へ?隣の坊主ってモブの事ですか?」
「おお、そうじゃ確かそんな名前じゃったな。ああ見えてモンスターの素材関係の目利きは確かな男じゃぞ」
「それ違うモブじゃないですか?」
「フォフォ、隣のモブの事じゃよ」
「むー、よし他に聞きたい事もあるし隣の店に行ってきます」
「ウム、ワシが行くと隣のババアと喧嘩になるからここで待っているぞ。何かいい素材があったら持ってくると良いぞ」
「はい、その時はお願いします」
席を立ってドアを開けるとラウラがお茶をお盆に乗せて慎重に運んで来ていた。
「あれ?なんだよヒデ兄もう帰るのかよ?」
ラウラがお茶から目を離さずに文句を言う。
「チョット隣の店に行ってくるからお茶は中に置いておいてくれよ、しばらくしたら戻って来るからさ」
「わかった。ジーちゃんの部屋に置いておくからな」
「おう、頼んだぞー」
そう言ってドアを押さえてラウラの邪魔にならない様に道を譲った。ラウラが部屋に入ったのを見届けてからドアを閉めて隣の店に向かう。
モブの店に入るとカウンターでつまらなそーに肘をついて座っているモブを発見した。
「ちゃんと仕事してるか?」
声でわかったのかめんどくさそうに答える
「チッ、あんたかサッサと帰れよ」
「まあまあ、そう邪険にするなよ。仕事の話と後チョット雑談しに来たんだから」
「何だよ雑談って、俺はあんたと何も話す気はないぞ」
「まあ、まずは仕事が先だ。今度の祭りで使いたいんだけどさ。柔らかくって水や空気を通さないような感じの素材ない?」
「はあ?何じゃそれ?何だよそのはっきりしない言い方は?何だかよくわからんが。まず、柔らかいってどれぐらいだ?」
「そうだなー曲げても直ぐには切れないような感じ?」
「ふむ、厚さは?」
「薄ければ薄い方が良いかな?」
「ふむ、後は水を通さないっていうのはわかるけど空気ってなんだ?」
「え?空気だよって、あーそうか、ゴメンゴメン水がどこからも漏れなければ大丈夫だと思う」
空気って言っても説明めんどくさいしね。
「ん?そうなのか?水か‥‥‥ビッグスライムの皮が良いかな?」
「ビッグスライム?こないだ買った奴のデカい奴なのか?」
「ちげーよ、昔はスライムが育つとビッグスライムになるって言われてたんだが、ここ最近の研究で別物だって論文が出されたらしい」
モブは何時ものボケーっとした顔ではなく少ししまった顔で話をしている。
「で、そのビッグスライムの皮ってどんな奴だい?」
「打撃には強いけど斬撃と火系統の魔法が弱点なんだよ。でも、魔法耐性が強いから火力のある魔法じゃないと倒せないんだぜ。素材を取るためには当然燃やしたらダメだから斬撃攻撃で倒すのが一番いいかな」
「いや、倒し方はいいからさ、物はあるのか?」
「ああ、確か前に入って来たのがあるはずだ、少し待ってろ」
そう言って店の奥に行って直ぐに戻って来た。
「あったあった、これがビッグスライムの皮だ。正確には粘液が固まったものと言われてるがな」
うんちくを垂れ流すモブの手からビッグスライムの皮を受け取る。
ああ、見た通りだねこれ分厚いゴムだわ。見た目より軽くて驚いたけど。
「まあ、打撃系に強いけど斬撃に弱いからヨロイの繋ぎやクッションなんかによく使われてるかな」
「これって、薄く切って丸くしたらゴムまりみたいに出来ないかな?‥‥‥」
俺の独り言を聞いて質問してきた。
「何だよゴムまりって?」
「ん?いや、想像してたのとかなり近い物が出てきたから少し驚いてた。それよりこの素材もっと薄く切れない?」
「ちょっと待ってろ」
そう言いながら机の下にあった、工具箱に入った刃の分厚い年季の入ったナイフを取り出して、器用に切り出した。
5X5センチくらいの薄い皮を切り出して渡された。
「おいおい、スゲーなモブ少しだけ見直したぜ」
「少しかよ、まあ、これくらい誰でもできらー」
そう言いながらそっぽを向いて照れている。
渡された皮を右手で作ったわっかに押し込むようにしてから、わっかに口を当てて思いっきり吹いて風船のように膨らませる。すると右手のわっかから勢いよく吹き飛ばされた皮が今だに横を向いて照れているモブに直撃した。
「痛てーー!何しやがる何で飛ばすんだよ?」
「あ、ゴメンゴメン膨らまないかなーとか思ってさ」
「ああ?膨らますのかこれを?‥‥‥ならもっと大きくないと袋みたいにならないだろーが‥‥‥」
ブツブツ言いながらも器用に皮を削いでいく。
「ほれ、これなら出来るだろ?」
渡されたのはさっきより大きく楕円形に切り出されていた。
「本当に器用だなお前」
感心しながらさっきの様のにして膨らましてみる。
フーっと思いっ切り吹くとゆっくりコブみたいなのが出来て膨らんできた。硬くてこれ以上無理みたいだ。吹くのをやめると直ぐにしぼんでしまった。
酸素不足でぜーぜーやっていたらモブが不思議そうな顔をして呟いた。
「何やってるの?バカみたいだったぞ?」
「う、うるせー!でもこれは使えそうだ。これの在庫ってまだあるのか?」
「ん?まだ少しあるかな?まだ必要なら冒険者ギルドで依頼を出せば直ぐに集まるぜ。なんせこいつは水辺なら大体わいてるからな」
「そうか‥‥‥取りあえず今あるのだけくれよ。後必要ならギルドで頼むか」
「あいよ、今持ってくる」
そう言ってまた奥に入って行った。暫らくするとビッグスライムの皮を大き目の袋に詰めて持って来た。
「おう、ありがとう。それでお待ちかねの雑談なんだが‥‥‥」
「いや、別に待ってねえよ。これ持ってサッサと帰れよ」
「まあまあ、そう言うなよ。さっきの仕事っぷりには驚いたぜ。いつもサボってるから仕事も出来ないのかと思ったらなかなかどうしてやるじゃないか」
「フ、フン、褒めたって何も出ねーぞ」
さっきと同じように真っ赤な顔をしてそっぽを向いている。
「ハハ、それでそんなモブ君の好みの女性ってのはどんなものかと思ってよ。そこんとこ聞かせてほしいなー」
「しかたねーなー」
チョロイナ相変わらず。
「お、その気になって来たねー。頼むぜ」
「ハハ、まずは胸が大きくてだな」
そこから入るのかよ。
「髪は腰くらいまであって」
あー、なるほど。
「それでそれで、身長は俺よりちょっと低いくらいで」
聞くまでもなかったか。
「後はちゃんと怒ってくれるんだけどどことなく優しくてー」
うん、それモニカさんだよね。
まあ、お祭りまでに似た人いないか探しとくかね。今だに真っ赤な顔をしてブツブツとモニカさんの特徴を話し続けているモブを、店に残してポールさんの店に戻っていった。
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