6 / 16
006 公衆浴場
しおりを挟む
全裸の美女がそこらに立っていて、物珍しそうに俺を見ている。
元々は人間の男だった俺は、当然ながら興奮する。
「グォッオッオ♪(うへへ)」
むにゅ。
スケベ心を全開にして、目の前に居る美女の胸を触る。
右手を当てて、揉み揉み、揉み揉み。
「あはは、このドラゴン、エッチー!」
「お母さんドラゴンと勘違いしているのかなぁ?」
「きゃー可愛い!」
思った通り、俺のセクハラはセクハラとして認識されなかった。
「グォッオッオ♪(たまんねぇ!)」
「鳴き声も可愛いー!」
「私も触って触ってー! ほら!」
別の美女が胸をさらけ出してくる。
なんとびっくり自分から揉み揉みを所望しているのだ。
なんだこのパラダイス、なんだこの展開!
「グォッオッオ♪(では遠慮無くー♪)」
むにゅ、むにゅ。
「ああーん! 可愛いぃぃ!」
美女のおっぱいを堂々と揉んでニッコリする俺。
俺におっぱいを揉み揉みされてニッコリする美女。
「アーシャのシロ君は大人気ー♪」
そんな俺達を見てニッコリするアーシャ。
誰も損のしないwin-win-winの関係が出来上がっていた。
「ギャオーン♪(バハムート最高!)」
アーシャにテイムされて良かった、と心から思う俺だった。
◇
風呂を上がると、アーシャが身体を拭いてくれた。
小さな両手でバスタオルを持ち、俺の身体をワシャワシャと。
「シロ君はすぐに乾いて羨ましいの!」
俺の身体には毛が生えていない。
全身を覆うのは白い鱗で、これは水分をよく弾く。
だから、軽くサッと拭くだけで乾くのだった。
「アーシャは髪の毛が長くてなかなか乾かないの!」
アーシャの髪は腰のあたりまで伸びている。
それだけの長さだと、乾かすのが大変そうだ。
「だからこれで乾かすの!
ドライヤーっていう、魔法の道具だよぉ」
備え付けのドライヤーを手に取るアーシャ。
スイッチを入れると、内蔵されている魔法石が反応する。
それによって、先端の口から温風が吹き出した。
その風を髪に当てることで、素早く髪を乾かしていく。
ドライヤーの風に煽られて、アーシャの髪が激しく踊っていた。
◇
公衆浴場を後にしたアーシャは、湯冷めする前に宿屋へ移動した。
どうやら自分の家を持っていないようだ。
それ自体は一般的だが、この年頃の子が一人で過ごすのは珍しい。
というか、アーシャ以外に、こんな子は見たことがなかった。
普通、彼女のような年頃の子は、両親と共に暮らしている。
または孤児院だ。
「今日はここがアーシャのお部屋なの♪」
借りた部屋に入ると、アーシャはベッドにダイブした。
俺を頭に載せたままのダイブだったので、当然ながら俺は驚愕する。
大慌てで翼をパタパタさせて、どうにか空中に避難することが出来た。
「ふかふかのベッドは気持ちいいの!」
ベッドに顔を埋めて、手足をバタバタさせるアーシャ。
そんな彼女の背中に、俺はゆっくりと着地した。
「うへへぇ♪」
アーシャのバタバタがよりいっそう激しくなる。
しばらくの間、彼女は狂ったように暴れていた。
湯冷めどころか、逆に汗をかきそうな勢いだ。
というか、実際にかいていた。馬鹿である。
「シロ君、寝るよぉ」
どうやら眠りに就くようだ。
アーシャは一度ベッドから出た後、再びベッドに入る。
今度はダイブするのではなく、スッと布団に身体を潜らせた。
俺はベッドの上で浮遊しながら、その様を眺める。
「おいで、シロ君!」
呼ばれたので、ゆっくりとアーシャの胸元に着地する。
そこで身体を丸めたのだが、すぐにアーシャが持ち上げた。
天井に向かって、高い高いされるような格好になる。
「シロ君は、アーシャの隣!」
と思ったら、俺も布団の中に入れられた。
言葉通り、アーシャの隣に置かれる。
「これからもアーシャのことを守ってなの」
そう言うと、アーシャがギュッと抱きしめてきた。
ぎゅーっと、ぎゅーーーっと、ぎゅーーーーーっと。
「グヘェ……」
結構な力で苦しかった。
俺が半開きの口から舌を伸ばしてもがく間に――。
「ふにゃぁ……ふにゃぁ……Zzz」
――アーシャは眠りに就いていた。
にんまりとした笑みを浮かべ、心地よさそうな寝息を立てている。
その顔を見ていると、少しくらいは我慢してやるか、と思えた。
元々は人間の男だった俺は、当然ながら興奮する。
「グォッオッオ♪(うへへ)」
むにゅ。
スケベ心を全開にして、目の前に居る美女の胸を触る。
右手を当てて、揉み揉み、揉み揉み。
「あはは、このドラゴン、エッチー!」
「お母さんドラゴンと勘違いしているのかなぁ?」
「きゃー可愛い!」
思った通り、俺のセクハラはセクハラとして認識されなかった。
「グォッオッオ♪(たまんねぇ!)」
「鳴き声も可愛いー!」
「私も触って触ってー! ほら!」
別の美女が胸をさらけ出してくる。
なんとびっくり自分から揉み揉みを所望しているのだ。
なんだこのパラダイス、なんだこの展開!
「グォッオッオ♪(では遠慮無くー♪)」
むにゅ、むにゅ。
「ああーん! 可愛いぃぃ!」
美女のおっぱいを堂々と揉んでニッコリする俺。
俺におっぱいを揉み揉みされてニッコリする美女。
「アーシャのシロ君は大人気ー♪」
そんな俺達を見てニッコリするアーシャ。
誰も損のしないwin-win-winの関係が出来上がっていた。
「ギャオーン♪(バハムート最高!)」
アーシャにテイムされて良かった、と心から思う俺だった。
◇
風呂を上がると、アーシャが身体を拭いてくれた。
小さな両手でバスタオルを持ち、俺の身体をワシャワシャと。
「シロ君はすぐに乾いて羨ましいの!」
俺の身体には毛が生えていない。
全身を覆うのは白い鱗で、これは水分をよく弾く。
だから、軽くサッと拭くだけで乾くのだった。
「アーシャは髪の毛が長くてなかなか乾かないの!」
アーシャの髪は腰のあたりまで伸びている。
それだけの長さだと、乾かすのが大変そうだ。
「だからこれで乾かすの!
ドライヤーっていう、魔法の道具だよぉ」
備え付けのドライヤーを手に取るアーシャ。
スイッチを入れると、内蔵されている魔法石が反応する。
それによって、先端の口から温風が吹き出した。
その風を髪に当てることで、素早く髪を乾かしていく。
ドライヤーの風に煽られて、アーシャの髪が激しく踊っていた。
◇
公衆浴場を後にしたアーシャは、湯冷めする前に宿屋へ移動した。
どうやら自分の家を持っていないようだ。
それ自体は一般的だが、この年頃の子が一人で過ごすのは珍しい。
というか、アーシャ以外に、こんな子は見たことがなかった。
普通、彼女のような年頃の子は、両親と共に暮らしている。
または孤児院だ。
「今日はここがアーシャのお部屋なの♪」
借りた部屋に入ると、アーシャはベッドにダイブした。
俺を頭に載せたままのダイブだったので、当然ながら俺は驚愕する。
大慌てで翼をパタパタさせて、どうにか空中に避難することが出来た。
「ふかふかのベッドは気持ちいいの!」
ベッドに顔を埋めて、手足をバタバタさせるアーシャ。
そんな彼女の背中に、俺はゆっくりと着地した。
「うへへぇ♪」
アーシャのバタバタがよりいっそう激しくなる。
しばらくの間、彼女は狂ったように暴れていた。
湯冷めどころか、逆に汗をかきそうな勢いだ。
というか、実際にかいていた。馬鹿である。
「シロ君、寝るよぉ」
どうやら眠りに就くようだ。
アーシャは一度ベッドから出た後、再びベッドに入る。
今度はダイブするのではなく、スッと布団に身体を潜らせた。
俺はベッドの上で浮遊しながら、その様を眺める。
「おいで、シロ君!」
呼ばれたので、ゆっくりとアーシャの胸元に着地する。
そこで身体を丸めたのだが、すぐにアーシャが持ち上げた。
天井に向かって、高い高いされるような格好になる。
「シロ君は、アーシャの隣!」
と思ったら、俺も布団の中に入れられた。
言葉通り、アーシャの隣に置かれる。
「これからもアーシャのことを守ってなの」
そう言うと、アーシャがギュッと抱きしめてきた。
ぎゅーっと、ぎゅーーーっと、ぎゅーーーーーっと。
「グヘェ……」
結構な力で苦しかった。
俺が半開きの口から舌を伸ばしてもがく間に――。
「ふにゃぁ……ふにゃぁ……Zzz」
――アーシャは眠りに就いていた。
にんまりとした笑みを浮かべ、心地よさそうな寝息を立てている。
その顔を見ていると、少しくらいは我慢してやるか、と思えた。
0
お気に入りに追加
135
あなたにおすすめの小説
田舎貴族の学園無双~普通にしてるだけなのに、次々と慕われることに~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
田舎貴族であるユウマ-バルムンクは、十五歳を迎え王都にある貴族学校に通うことになった。
最強の師匠達に鍛えられ、田舎から出てきた彼は知らない。
自分の力が、王都にいる同世代の中で抜きん出ていることを。
そして、その価値観がずれているということも。
これは自分にとって普通の行動をしているのに、いつの間にかモテモテになったり、次々と降りかかる問題を平和?的に解決していく少年の学園無双物語である。
※ 極端なざまぁや寝取られはなしてす。
基本ほのぼのやラブコメ、時に戦闘などをします。
異世界でゆるゆる生活を満喫す
葉月ゆな
ファンタジー
辺境伯家の三男坊。数か月前の高熱で前世は日本人だったこと、社会人でブラック企業に勤めていたことを思い出す。どうして亡くなったのかは記憶にない。ただもう前世のように働いて働いて夢も希望もなかった日々は送らない。
もふもふと魔法の世界で楽しく生きる、この生活を絶対死守するのだと誓っている。
家族に助けられ、面倒ごとは優秀な他人に任せる主人公。でも頼られるといやとはいえない。
ざまぁや成り上がりはなく、思いつくままに好きに行動する日常生活ゆるゆるファンタジーライフのご都合主義です。
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!
私のバラ色ではない人生
野村にれ
恋愛
ララシャ・ロアンスラー公爵令嬢は、クロンデール王国の王太子殿下の婚約者だった。
だが、隣国であるピデム王国の第二王子に見初められて、婚約が解消になってしまった。
そして、後任にされたのが妹であるソアリス・ロアンスラーである。
ソアリスは王太子妃になりたくもなければ、王太子妃にも相応しくないと自負していた。
だが、ロアンスラー公爵家としても責任を取らなければならず、
既に高位貴族の令嬢たちは婚約者がいたり、結婚している。
ソアリスは不本意ながらも嫁ぐことになってしまう。
もふもふ大好き家族が聖女召喚に巻き込まれる~時空神様からの気まぐれギフト・スキル『ルーム』で家族と愛犬守ります~
鐘ケ江 しのぶ
ファンタジー
第15回ファンタジー大賞、奨励賞頂きました。
投票していただいた皆さん、ありがとうございます。
励みになりましたので、感想欄は受け付けのままにします。基本的には返信しませんので、ご了承ください。
「あんたいいかげんにせんねっ」
異世界にある大国ディレナスの王子が聖女召喚を行った。呼ばれたのは聖女の称号をもつ華憐と、派手な母親と、華憐の弟と妹。テンプレートのように巻き込まれたのは、聖女華憐に散々迷惑をかけられてきた、水澤一家。
ディレナスの大臣の1人が申し訳ないからと、世話をしてくれるが、絶対にあの華憐が何かやらかすに決まっている。一番の被害者である水澤家長女優衣には、新種のスキルが異世界転移特典のようにあった。『ルーム』だ。
一緒に巻き込まれた両親と弟にもそれぞれスキルがあるが、優衣のスキルだけ異質に思えた。だが、当人はこれでどうにかして、家族と溺愛している愛犬花を守れないかと思う。
まずは、聖女となった華憐から逃げることだ。
聖女召喚に巻き込まれた4人家族+愛犬の、のんびりで、もふもふな生活のつもりが……………
ゆるっと設定、方言がちらほら出ますので、読みにくい解釈しにくい箇所があるかと思いますが、ご了承頂けたら幸いです。
どうぞ二人の愛を貫いてください。悪役令嬢の私は一抜けしますね。
kana
恋愛
私の目の前でブルブルと震えている、愛らく庇護欲をそそる令嬢の名前を呼んだ瞬間、頭の中でパチパチと火花が散ったかと思えば、突然前世の記憶が流れ込んできた。
前世で読んだ小説の登場人物に転生しちゃっていることに気付いたメイジェーン。
やばい!やばい!やばい!
確かに私の婚約者である王太子と親しすぎる男爵令嬢に物申したところで問題にはならないだろう。
だが!小説の中で悪役令嬢である私はここのままで行くと断罪されてしまう。
前世の記憶を思い出したことで冷静になると、私の努力も認めない、見向きもしない、笑顔も見せない、そして不貞を犯す⋯⋯そんな婚約者なら要らないよね!
うんうん!
要らない!要らない!
さっさと婚約解消して2人を応援するよ!
だから私に遠慮なく愛を貫いてくださいね。
※気を付けているのですが誤字脱字が多いです。長い目で見守ってください。
旦那様、愛人を作ってもいいですか?
ひろか
恋愛
私には前世の記憶があります。ニホンでの四六年という。
「君の役目は魔力を多く持つ子供を産むこと。その後で君も自由にすればいい」
これ、旦那様から、初夜での言葉です。
んん?美筋肉イケオジな愛人を持っても良いと?
’18/10/21…おまけ小話追加
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる