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第028話 モンスターポイント②
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魔王は詳しく教えてくれた。
===============
■獲得モンスターポイント
【冒険者のランク:得られるポイント】
F:100
E:500
D:3,000
C:10,000
B:50,000
A:200,000
S:1,000,000
===============
俺が殺したのは、Fランク約五三〇人にEランク一人だ。
すると、獲得モンスターポイントの合計は五万三〇〇〇程度となる。
こちら側の犠牲者は〇なので、収益量はそのまま獲得分と同じだ。
ついでにいえば、収益率は一〇〇パーセントとなる。
『次に、モンスターの作成に要するモンスターポイントじゃが――』
獲得量が分かった所で、消費量の説明に入る。
===============
■消費モンスターポイント
【モンスターの階級:必要ポイント】
F:1
E:20
D:1,500
C:10,000
B:100,000
A:500,000
S:3,000,000
===============
女子供一人とゴブリン一〇〇体が同じ価値とはな。
ゴブリンの生産に必要なコストが低すぎて悲しくなる。
と同時に、高位モンスターのコストが高いことも目に付く。
Cランク以降は、刺し違えると赤字だ。
『以上じゃ。感想は?』
「収益という点で見れば、辛そうなのはCランクのモンスターだな。若かりし頃はSランクを目指していた連中も、CやBまで昇格した頃には安定重視になっているからな。その結果、大半がCランクのモンスターを乱獲することで生計を立てている」
『いかにも。他には?』
「あとは俺が敵を倒すと想定した場合、Sランクの獲得量が少なすぎると思った。Aランクの五倍しか獲得量がないとかおかしいだろ」
SとAの間には、天と地の差がある。
Aは数百人といるが、Sは二十人すら居ないのだ。
数の少なさに相応しく、Sの人間は例外なく超強い。
俺でさえ、冒険者の頃はAまでしか昇格できなかった。
生きていればいずれSになっていたかもしれないが……。
『Sランクの獲得量はオマケみたいなものじゃ。今日に至るまでの間に、Sランクの冒険者がモンスターに殺されたことはない』
「ほう、それは少し燃える話だな」
『お主でも厳しいよ。頭が冴えるとはいえ、所詮はゴブリンじゃ』
「でも、俺がSランクの冒険者を殺すとこが見たいんだろ?」
『ふふ、当然じゃ』
あらゆるモンスターが一度たりともなしえていないこと、か。
「いいぜ、やってやるよ。場所の都合もあるし今すぐには無理だけどな。でも、いずれ見せてやるよ。Sランク冒険者がモンスターに蹂躙される姿をな。人間の滅亡を掲げる以上、Sランク冒険者もいずれは戦う相手だ。楽しみに待ってな」
『ああ、その日を待ちわびていよう』
===============
■獲得モンスターポイント
【冒険者のランク:得られるポイント】
F:100
E:500
D:3,000
C:10,000
B:50,000
A:200,000
S:1,000,000
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俺が殺したのは、Fランク約五三〇人にEランク一人だ。
すると、獲得モンスターポイントの合計は五万三〇〇〇程度となる。
こちら側の犠牲者は〇なので、収益量はそのまま獲得分と同じだ。
ついでにいえば、収益率は一〇〇パーセントとなる。
『次に、モンスターの作成に要するモンスターポイントじゃが――』
獲得量が分かった所で、消費量の説明に入る。
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■消費モンスターポイント
【モンスターの階級:必要ポイント】
F:1
E:20
D:1,500
C:10,000
B:100,000
A:500,000
S:3,000,000
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女子供一人とゴブリン一〇〇体が同じ価値とはな。
ゴブリンの生産に必要なコストが低すぎて悲しくなる。
と同時に、高位モンスターのコストが高いことも目に付く。
Cランク以降は、刺し違えると赤字だ。
『以上じゃ。感想は?』
「収益という点で見れば、辛そうなのはCランクのモンスターだな。若かりし頃はSランクを目指していた連中も、CやBまで昇格した頃には安定重視になっているからな。その結果、大半がCランクのモンスターを乱獲することで生計を立てている」
『いかにも。他には?』
「あとは俺が敵を倒すと想定した場合、Sランクの獲得量が少なすぎると思った。Aランクの五倍しか獲得量がないとかおかしいだろ」
SとAの間には、天と地の差がある。
Aは数百人といるが、Sは二十人すら居ないのだ。
数の少なさに相応しく、Sの人間は例外なく超強い。
俺でさえ、冒険者の頃はAまでしか昇格できなかった。
生きていればいずれSになっていたかもしれないが……。
『Sランクの獲得量はオマケみたいなものじゃ。今日に至るまでの間に、Sランクの冒険者がモンスターに殺されたことはない』
「ほう、それは少し燃える話だな」
『お主でも厳しいよ。頭が冴えるとはいえ、所詮はゴブリンじゃ』
「でも、俺がSランクの冒険者を殺すとこが見たいんだろ?」
『ふふ、当然じゃ』
あらゆるモンスターが一度たりともなしえていないこと、か。
「いいぜ、やってやるよ。場所の都合もあるし今すぐには無理だけどな。でも、いずれ見せてやるよ。Sランク冒険者がモンスターに蹂躙される姿をな。人間の滅亡を掲げる以上、Sランク冒険者もいずれは戦う相手だ。楽しみに待ってな」
『ああ、その日を待ちわびていよう』
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