DARK RADIANT

もつる

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チャプター11

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  11


 朝が来た。
 強襲揚陸艦は、統合保安局の監視網をかいくぐって、浜辺を望む位置に浮かんでいた。
 艦尾では上陸部隊を乗せたエアクッション艇が、ウェルドックから次々に躍り出てゆく。
 上陸舟艇が全て発艦した後、強襲揚陸艦も動き出す。
 速度を吊り上げて、浜辺へ一直線に進んだ。
 やがて錨が下りる。錨はまたたく間に海底へ達し、錨冠を喰らい込ませた。
 強襲揚陸艦は尚も前進するが、錨鎖は滞りなく伸びて航行を妨げてはいない。
 浜辺が近づいてきた。揚陸準備に入る。
 艦内では乗員たちが耐ショック防御姿勢を取っていた。
 先に出ていた上陸艇たちが次々にビーチングし、最後に強襲揚陸艦が、轟音と共に球状艦首で砂浜をえぐった。
 そこで強襲揚陸艦は停止する。
 艦首大門扉が、開いた。


  ⦿


 ダークは、戦車や装甲車の列の隙間から、巨大な扉が開いていくのを見つめた。
 下からランプウェイが伸びていく重く硬い音が響き、陸への道ができる。
 格納庫内の信号が青い光を放ち、対ショック用の固定を外された車両部隊が走り出す。
 整然としていて、けれど勢いのある発艦だった。
 それを見守っていると、前方車両のブレーキランプが消え、視界が広がる。ダークの番が来たのだ。
 彼は隣に控えるアストルの車両に目を向け、アイコンタクトを取る。
 そして、スロットルを開いた。
 バイクは傾斜路を駆け下り、砂を散らして走る。
 アストル車の後に続くダークは、両腕に力を感じていた。


  ⦿


 レイディアントは、ブリッツの執務室でリュイの移送準備が進んでいくのを見ていた。
 彼の背後ではブリッツが酒の用意をしている。

「今日は、節目になるだろう」

 ブリッツが言った。

「祝福すべき一日になる予感がするよ」
「……朝っぱらから飲酒とはいいご身分だな」
「そうとも。なにせ世界総督だからな」

 彼は冗談めかして笑う。
 その手が二人分のグラスに酒を注いだ。太陽の光を受けて琥珀色の輝きが目にうつる。
 レイディアントは酒を受け取り、再び窓の外を見た。
 直轄部隊が護衛する移送車に、リュイが乗せられているところだった。
 彼と、必要な人員が搭乗したところでドアが閉まる。
 ハンドサインと敬礼を交わし、正面ゲートが開いたと同時に車列は発進した。
 ブリッツが、彼らへ向けてグラスを高らかに掲げる。

「この後、きみも行くんだろう?」
「ああ。ギガンテラが待っている」
「気をつけろ。飲酒運転になるからな」
「アルコールは循環フルードがすぐ分解するだろう」
「ジョークだよ」ブリッツが肩を揺らす。「相変わらず真面目な男だな、きみは」

 だが、と彼は呟く。そしてレイディアントに正面を向けた。

「今まで私と共にいてくれて感謝している」
「感謝か……」
「ほんとうだよ」

 再び外を見て、ブリッツは続ける。

「私が世界総督となり、アストルが去ったあの日……きみは私の政権は三年持たないと言ったね……。私が失脚するのも時間の問題だと……」
「ああ」レイディアントも窓の外に目を逸らす。「ほんとうによく持ったよ」
「……きみは、私が全てを失った時、最後の最後までそばにいてくれるつもりでここに残ったんだろう?」

 ブリッツがまたこちらに顔を向ける。

「その友情が嬉しい。そして私も、きみに深い友情を感じている。……もちろん、アストルにもな」

 彼はグラスを持ち上げた。

「乾杯しよう。これからもよろしくな」

 しかしレイディアントは鼻で笑い、酒をぶちまけた。
 酒を浴びたブリッツは面食らって、

「レイなにを――!?」

 と言いかけた。
 そこにレイディアントは拳を当てる。
 まず腹に一発。続けて顎を思い切り打ち上げた。
 ブリッツは宙に舞い、グラスの砕ける音と共に背中を床に打ちつけた。
 レイディアントは言う。

「これから、など無い」
「どういうつもりだ……?!」
「私にとってはな……おまえも、正当民も、異端民も、等しく駆除すべき害獣だ」
「なぜ、そんなことを――」
「今さえ良ければ、自分さえ良ければ他のことなどどうでもいい……そんな思考停止をした愚物に、未来など必要ない」

 レイディアントは絶句のブリッツを見下し、去る。
 彼は装備を整え、ライトブリンガーに乗ると、移送車の後を追った。


 平らに舗装されたアスファルトの上を走り、山間に架かった橋まで至ると、統合保安局本部の方角から爆発めいた音が聞こえた。
 バイクを止めてそちらを見やると、本部の建物から火の手が上がっている。
 おそらく、いや、間違いなくマキュラが決戦を挑んできたのだろう。
 レイディアントは冷ややかな目のまま、再び前を向き走り出した。


  ⦿


 ダークは、アストルやマキュラの戦士たちと共に、統合保安局本部へ奇襲を仕掛けた。
 外周の<城壁>の弱い箇所を爆破し、そこからなだれ込んだのだ。
 マキュラ兵たちは勝手知ったるといわんばかりの身のこなしで陣形を展開し、銃撃の度に有利な位置を取ってゆく。
 警報が鳴り響く中、両勢力の兵士たちは銃弾を浴びせ合った。
 ダークも、銃撃を跳ね返しながら突っ走り、敵兵を斬り捨てる。
 顔を上げると、拡張現実モードの視界が物陰に伏兵の存在を報せた。
 次の瞬間、敵兵が姿を見せて手榴弾を投げてくる。
 ダークは渡り廊下の柱へ飛び込み、炸裂を回避した。
 爆発した手榴弾は無数の金属球を散らし、太いコンクリート柱を砕く勢いだ。
 が、ダークはダメージを受けることなく、爆撃をしのいだ。
 その時であった。死角に敵の反応。
 振り返ると同時に、敵兵が銃口を向けているのが見えた。
 けれど彼が対処することはなかった。
 アストルが駆けつけ、敵の銃を掴み、捻る。
 そして非防弾部位を射抜いた。
 敵兵はフルサイズライフル弾に臓腑を砕かれ、一瞬で息絶える。
 アストルは敵の死体を一瞥し、ブルパップライフルを肩に担ぐと、ダークを見た。
 二人は頷き合い、リュイとカツェの捜索にあたった。


「この宿舎は、一角を独房に改装してあるんだ」アストルが、ロビーの天井を仰いで言った。「おそらく二人はここに――」

 と、言いかけた時、ダークとアストルの前方から一人の男が歩いてきた。
 その手には大仰な対物ライフルを持っている。

「おはよう、アストル。たまげたモーニングコールだ」

 世界総督ブリッツであった。
 二人は身構え、睨みつける。
 だが、世界総督から憔悴にも似た雰囲気が出ているのを、ダークは感じ取った。おそらくアストルも、自分以上に違和感を持っているだろう。

「……レイディアントが裏切った」

 ブリッツが言った。

「彼はギガンテラを利用して人類全部を滅ぼすつもりだ」
「なにを寝言をぬかしている」
「寝言ならどれだけよかったか」

 ブリッツが笑った。が、やはりその笑みには余裕が感じられない。

「ギガンテラが自己増殖機能を持っているのは知っているだろう? おそらくレイはそれを意図的に暴走させ、グレイグーを引き起こそうとしている」
「グレイグーだと……?」

 アストルの声色に、驚きが宿る。
 彼人に、ブリッツは頷いた。

「そうだ。このままではギガンテラのナノマシンが、地球上の有機物を全て食らい……星全体を乗っ取ってしまう」
「レイディアントがどこに行ったかわかるか?」
「ラボだ。回収したギガンテラもそこで修復した。そしてラボにはやつに特効のEMP弾がある」
「ということは、リュイくんもそこに連れて行かれたということだな」

 アストルが言うと、ブリッツは首を縦に振る。

「ダーク」と、アストルが振り向いた。「リュイくんとレイディアントをたのむ。ここは私が引き受けた」
「了解」

 ダークは頷き、身を翻す。ブリッツの驚き顔が見えたが、次の瞬間には、彼の頭はリュイとレイディアントに集中していた。


  ⦿


 アストルはダークの背中にサムズアップを贈ると、再びブリッツと向き合う。
 ブリッツが言った。

「……あの劣化コピーに何ができる……? きみがすべきことは、私と共同で停戦を宣言し、手を組むことだ!」
「劣化コピーではない」と、アストル。「ダーク・レイディアントは、オマエに代わる三英傑の一人だ」
「バカな……」
「すくなくとも私はそういう認識さ」

 彼人は銃口をブリッツに向けた。

「だが停戦の申し出は捨てがたい……。こちらの条件をのめば、喜んで受け入れよう」
「条件とはなんだ?」
「今すぐ世界総督の座をミセス・カツェに譲り、オマエは二度と手出し口出しするな」

 アストルの言葉に、ブリッツはすこし間を置いてから、笑い声を上げる。
 そして肩を落とした。

「……それはできない……彼女は死んだよ」
「……そうか……ならば、オマエも後を追うんだな」

 アストルが言った直後、ブリッツの眼光が鋭くなった。
 ブリッツは拳銃を抜き撃つ。
 .五〇口径弾がアストルの肩口ではじけ飛び、こちらの照準をずらした。
 次は対物ライフルが狙ってくる。
 アストルは身を捻って射線から逃れ、弾丸を避けた。
 こちらも撃つ。
 が、ブリッツは手をかざしてフィールドを展開した。
 小銃弾が逸れ、ロビーの壁と柱を穿つ。
 その間に、アストルはブリッツとの距離を縮めた。
 肉薄し銃口を押し当てる。
 発射直前で、ブリッツは拳銃をこちらのライフルに叩きつけた。
 ライフルが押し下げられ、アストルは拳打に切り替える。
 拳は避けられた。
 ブリッツの蹴りが腹に命中し、両者の間合いは再び広がる。
 アストルとブリッツは、同じ方向に駆け出し、撃ち合った。
 こちらの銃が火を噴く度、弾は見当外れの角度に歪んで明後日の方向を撃ち抜く。
 向こうの.五〇口径弾を避ければ背後の構造物が砕け散る。
 そうやって競り合ううちに、ブリッツの銃が弾切れを起こした。
 拳銃も対物ライフルも捨て、急接近してくる。
 アストルはそこに狙いを定めたが、撃つ前にライフルを撥ね飛ばされた。
 二人は拳を握り、殴り合う。
 ブリッツの拳が額を打ち、にわかに彼人をふらつかせた。
 しかしアストルも、ブリッツの腹にブローを見舞った。
 ブリッツが身を折ったところに、追撃を試みる。
 ブレーンバスターを放たんと首に腕を回した。だがブリッツはそのまま突進し、こちらの胴を掴みかかった。
 怒号と共に、ブリッツはアストルの身を押し出す。
 そして背を壁に叩きつけられた。
 壁が割れ、破片が飛散する。
 アストルは全身に走る衝撃に、マスクの裏の顔を歪めた。
 ブリッツが拳を振りかぶる。
 そこに、アストルは蹴りを喰らわせた。
 数歩後ろに下がって、ブリッツはこちらを睨む。
 二人は互いの腕と首根っこを掴み、ロックアップの体勢に入った。
 ブリッツが怒鳴る。

「いい加減にしろアストル! 我々はこんなことをしている場合ではない! わからないのか? レイディアントを止めるんだ!」

 だがアストルは何も言わず、睨み続ける。
 ブリッツが歯ぎしりした。

「確かに、私の政策はきみの気に食わないものだろう。私自身、世界総督として完璧な仕事ができているとも思わん。だが、少数意見をいちいち尊重していたら世界は破綻してしまう。それを私たちは最前線で見てきたろう?!」
「やめろ戯言は」アストルは言った。「オマエはいつもそうだ。口を開けば白々しい詭弁ばかり……私を説得したいなら、本音を吐いてみろ」

 彼人は指の力を強め、顔を更に突き出す。

「オマエは、遊んでいるだけだ。違うか? ええ?」

 その言葉に、ブリッツは眉間のしわを深め、やがて怒号と共にアストルを投げた。
 アストルは受け身を取って床にバウンドし、膝立ちになって身を滑らせると、ゆっくり立ち上がる。
 ブリッツはため息をついて、言った。

「そうだな……正直に言おう。きみの言うとおりだよ、アストル」

 彼は一瞬で間合いに入り込み、拳を連打した。

「格下どもをおちょくって遊んでいた! やつらはちょっとからかえば、顔を真っ赤にして怒り狂った! 楽しかったよそれの何が悪い!」

 右ストレートが、アストルの胸を貫かんばかりの勢いで入った。
 彼人はまた片膝をついた。

「私は人生を楽しみたい……大勢の人間がそう思っている。きみだってそうだろう?」
「……そうだな……。だが、そのせいで尊厳を踏みにじられ、人生を引き裂かれた者たちのことを、考えたことはあるのか?」
「私の楽しみで害を被るのはほんのわずかな人間だけだ……」
「数の多少が問題ではない」
「では何が問題だというんだ?」
「敬意の無さだよ」

 アストルはその言葉と共に、突撃した。
 ブリッツは両手を重ねて拳打をガードする。
 が、拳の衝撃は彼の掌を突き全身に響く手応えがあった。ブリッツのフィールドを突き破るだけのパワーがある、重く大きな一撃だった。
 今度はアストルが拳の連撃を繰り出す。

「オマエは! 他者に対してまるで敬意が無い! 理解する気も! 学ぼうとする意思さえも! そこに人としての<格>など関係ない!」

 最後の一発は、両腕をクロスした防御姿勢で受け止められた。
 ブリッツのスーツの両袖がはじけ飛び、両腕があらわになる。
 アストルは胸に若干の苦しさを感じ、無意識的に自らの胸を掴んだ。

「パーフェクトではないと言いながら……改善する気も無い……」

 肩で息をしながら、ブリッツの出方を窺う。
 ブリッツが笑った。

「どうした……? 以前のきみなら息切れはまだまだ先だったろう?」
「ああ……オマエとやりあうのがこんなに消耗するとはね」
「ならばもうやめに――」
「断る!」

 アストルは飛びかかった。
 直後、それが尚早だったと気づく。
 ブリッツのカウンターをまともに喰らい、吹っ飛んで柱にぶつかる。
 アストルは床に突っ伏すと、喉が潰れたような声を出して唸った。

「さて……」ブリッツが、捨てたハンドキャノンを拾い弾を再装填する。「きみとの友情がこんなふうに終わるのは心苦しいが――」

 言いながらブリッツが撃ってきた。
 アストルは五発の大口径弾を腹に受け、顔をしかめる。
 それでも、彼人は身を起こそうとした。
 そこにまた一発。今度は胸だ。
 掌を床につくと、ブリッツが目の前に来て、しゃがむ。

「さしものバレットプルーフボディーでも、衝撃までは殺しきれまい……」

 銃口が、アストルの頭に突きつく。
 額に熱を感じ、ブリッツの笑みが目についた。

「前に遊んだきみの兵も、この銃で……頭が吹っ飛んで死んだ……。きみも同じ死に様を見せろ」

 ブリッツの人差し指が動いたその時、アストルは銃を掴んだ。
 二人は押すように、あるいは引っ張られるように立ち上がり、銃を軸にもみ合う。
 ブリッツが横腹に膝蹴りを放ち、アストルは頭突きで額を割る。
 アストルは重心を落とし、ブリッツを壁に打ち据えた。
 そして拳銃を奪い取り、彼が両掌をかざすのも構わず撃った。
 弾丸はブリッツの右手を粉砕し、右胸に大穴を開ける。
 ブリッツの顔が苦痛に歪んだ。
 すかさずアストルは彼の胸ぐらを掴み、倒れることを許さなかった。

「やはり故障していたか」彼人は言った。「弾道歪曲機能がなければ、きさまなど――」

 空いた手でブリッツを殴る。

「狙いどおりだよ!」

 続けて膝で蹴った。
 ブリッツの吐血が、アストルの腕を汚した。
 けれどアストルは構うことなく彼を殴り、蹴り、壁や柱に叩きつける。

「きさまが、遊び半分で傷つけてきた人々の痛み! 思い知れェ!」

 右ストレートがブリッツの顔面に入った。
 ブリッツの顔左半分の皮膚が裂け、強化筋繊維と改良骨格が露出する。
 這いつくばったブリッツのみぞおちに、アストルは爪先の蹴りを喰らわせた。

「立てェ!」

 背中を掴み、持ち上げる。
 すると、ブリッツが左手をこちらの顔の前に伸ばしてきた。
 アストルはアイアンクローを受けたが、彼を投げ飛ばして握撃を外す。
 その拍子に、マスクが剥がされた。
 よろめきつつもブリッツは体勢を整え、両者の間にマスクが落ちて硬い音を立てる。
 素顔があらわになったアストルは、かすれた息遣いで尚、ブリッツを睨めつける。
 ブリッツも憤怒の表情で、こちらを見ていた。
 二人の雄叫びが轟き、同時に駆け出す。
 二つの拳がぶつかり合った。
 相手を砕いたのは、アストルのほうであった。
 アストルの拳はブリッツの拳を、腕ごと破砕し左胸を突く。
 その衝撃は裏まで届き、ブリッツの左肩甲骨をはじけ飛ばした。
 ブリッツが仰け反って、背中から倒れる。
 床に血の花を咲かせたブリッツは、苦悶の表情でアストルを見上げた。

「くそ……あんなことを……言うのではなかった……」

 彼は呻く。

「これで……世界総督の座は……よりにもよってきみのものだ……」
「安心しろ。私はそんなものになる気は無いよ」

 言いながら、アストルはブリッツの頭に靴底を押し当てる。

「今日が統合保安局の最期だ。今後の世界は、マキュラが責任を持って平和へ導く」
「平和だと……?」
「全ての人間が人権を持ち、他者への敬意と教養のある世界だ……オマエが成さなかった形のな」

 そして頭を踏み抜いた。
 血と骨と機械がアストルの両足とフロアを汚し、ブリッツは死んだ。
 アストルはきびすを返し、マスクを拾う。
 装着して呼吸が整った次の瞬間、彼人はふらついて柱に肩を打ちつけた。

「あとは……レイディアントだ……」

 アストルは呟く。

「たのんだぞ……ダーク……」
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