マイノリティシリーズ

もつる

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ミンゾウさん

ミンゾウさん 1/2

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 ケチのつき始めはいったいどこからだろう。

 藍善らんぜんは追手から逃げながらそう思った。
 機人兵士の工場に忍び込んだときからか? それとも侵入せざるを得ない状況下に追い込まれた時からか? あるいは――。
 そもそもの発端は人工知能から個性と思考を奪い、敵対機械に変貌させる「毒電波」が発せられたあの日だろう。地獄の入り口、悪夢の始まりは間違いなくそこだ。
 それまでは核兵器廃絶が叶い、エネルギー問題も解決し、自然環境も改善されつつあったのに。ようやく人々が思い描いた夢の二十一世紀が訪れたと思ったらこれだ。
 廃村の家屋内で、弾を喰らった箇所に処置を施しながらそんなことを考える。

 体のほうはこれでいい。あとは武器だ。

 藍善は脇に置いた回転式拳銃を手に取り、補給を行おうとする。
 その時、機人兵士が扉を蹴破った。


 さわやかな秋晴れの下で、ミンゾウはコンバインの手入れを行っていた。今年も稲は充分に実り、頭を垂れている。
 稲穂が黄金色を放つ田に風が吹いた。さらさらと心地よい音の中で整備は終了する。

「今年もおねげえしますだよ」

 ミンゾウは呟いた。
 すると、声がかかる。

「ミンゾウさーん!」
「おおー、ミッコちゃん!」
「マサフネさんとこの水車が止まっちゃったんだって!」ミッコが遠くを指差して言う。「診たげてー!」
「いま行くだ! 待ってけろ~!」

 ミンゾウはコンバインから離れ、少女のところへ駆け寄る。
 次の瞬間、銃声が轟いた。
 里山から鳥が飛び立ち、空気が張り詰める。
 ミンゾウもミッコも、銃声のほうを見て眉をひそめた。

「……鉄砲の音だ」とミンゾウ。「かなりつえぇやつだぞ」
「兵隊かな……?」
「わがんねえ。だけど念の為様子を見に行ってくるだ」
「気をつけてね」

 ミッコの言葉に頷いて答え、ミンゾウは歩き出す。
 それから、

「メンタロウさんに鉄砲の用意をしてもらってけろ!」

 と言い足して現場に向かった。


 鎌を片手に、ミンゾウは村の境にある森まで来る。
 虫や動物は怯えて隠れている様子だが、人や機人兵士の反応は無い。
 もう少し奥まで行ってみようとしたその時、メンタロウがやって来た。
 メンタロウは猟銃を手にしている。

「どうだい?」
「ここからじゃわがんねえ……もうすこし奥まで行くだ」

 二人は森に踏み入った。

「なんか焦げ臭いぞ……」

 とメンタロウが言うと、前方の茂みがガサリと音を立てる。

「人か!?」ミンゾウが身構える。「それとも――?!」

 間もなく、茂みの奥から一人の、青ざめた人物が姿を見せた。
 旅人のような風体だ。藍色の笠と外套を身に着け、面で顔の下半分を隠している。
 目元は険しく、疲弊と警戒の色がうかがえた。
 その人物は、ゆっくりと手にした回転式拳銃を持ち上げ、ミンゾウを狙う。
 咄嗟にメンタロウも銃を構えた。

「お待ちなせえ! オラたちはアンタを傷つけるつもりはねえだ!」

 ミンゾウが言うと、旅人の目つきがにわかに柔らかくなる。
 その瞳はミンゾウと、メンタロウを交互に見て、それからようやく銃を下ろした。

「……まさか……」旅人は素顔を見せながら呟く。「マイノリティか……?」


 鎌を納め、ミンゾウは旅人に一歩踏み出した。

「おっしゃるとおりだす。ワタスはミンゾウ」
「……藍善らんぜん

 そう名乗ると、藍善はぐらりと傾き、膝をつく。
 慌ててミンゾウとメンタロウは藍善に駆け寄った。

「大丈夫……」と藍善。「騒がせて申し訳ない……」
「ぜんぜん大丈夫に見えないだよ!」

 ミンゾウは藍善に肩を貸し、それから言う。

「アナタが何モンかはわがんねえけど、ほっとくわけにはいかねえだ」
「しかし……」
「ここで会ったのも何かの縁だ」メンタロウも藍善に手を添える。「機人兵士に追われてるならここでしばらく身を隠しなよ」
「……ありがとう」

 藍善の声は小さかった。が、ミンゾウはしっかり聞き取る。
 ミンゾウの眉が弧を描き、唇が弓なりになった。


 藍善はミンゾウらと共に森を抜ける。
 すると目の前に広がったのは、金色の田園とまばらに建つわずかな家々。それらが構成するとても小さな集落であった。
 ミンゾウの家に上げてもらった藍善は、そこで食事を振る舞われる。
 数個の握り飯と温かい茶だ。

「……いただきます」

 そう呟いてから、藍善は食事を口にする。
 素朴な味で、とても旨かった。こんなに美味な食事はいつぶりだろう。
 食べながら、藍善は囲炉裏を挟んで座るミンゾウを見た。
 どこからどう見ても、彼はロボットだった。人間と同じ体格をして、人間の衣類を身に着けているが、肌は人工の軟質素材で、顔も眉と唇が柔軟に動いて表情を変える仕組みだ。おそらく毒電波による大破局前は、どこかの農村か、農業関係の団体のマスコットキャラクター兼労働力だったのだろう。話し方も顔立ちも服装も、百姓をモチーフにしているのは明白だ。

「ところで藍善さんはここに来るまでに何があったんだす?」

 ミンゾウが訊いてきた。

「機人兵士の工場に忍び込んだんです。そこで必要だった部品を盗んだ……」
「あらま、そげなことが……」
「……本当なら、ちゃんと金を出して買いたかったんですがね」

 藍善は自嘲するが、ミンゾウは、

「こんなご時世だもの、仕方ねえだよ。むしろワタスの仲間がアナタに乱暴して申し訳ねえ気分だ」

 と言い、それからにわかに俯く。

「いや……アナタだけじゃねえか……」

 ミンゾウは窓の外に顔を向けた。

「この村はワタスの仲間たちから逃れてきた人が集まってできた村なんだす。毒電波が出る前は何百人といたのに、今じゃ十数人くらいしかいねえ」
「あなたの他にもマイノリティはいるんですか?」
「ワタスだけだす。あの日、ワタスだけ電波の届かねえとこに行ってたから、事なきを得たんだす」

 ミンゾウの言葉の直後、唐突に玄関扉が開いた。

「そして今はあたしたちの村長さん!」

 小さな女の子が、そこにいた。

「ミッコちゃん! それ言うためにずっと入り口で待ってただか?!」
「さすがミンゾウさん! わかってるね~!」

 ミッコと呼ばれた少女は履物を脱ぎ、藍善の前に座る。

「メンタロウさんからいろいろ聴いてます、藍善さん。あたしミッコ」
「……どうも、はじめまして」

 挨拶を返し、藍善は茶を飲み干した。

「食事をありがとうございます。なにかお礼ができれば……」
「お礼だすか……?」

 ミンゾウは首を傾げ、それからミッコと顔を合わせる。
 それからミッコが言った。

「藍善さんって、機械いじりは得意なほうですか?」


 ミンゾウとミッコは藍善と共にマサフネの家へと向かい、事情を説明して藍善に水車の修理を任せた。
 藍善は止まった水車の内部機構を覗いて、すぐにどこが不調なのか言い当てると、ミンゾウに必要な工具を渡してもらいながら順調に修理を進める。

「……すごい……こんな高度な発電機が……」

 藍善は手を動かしながら言った。
 その言葉にミッコが、

「いつもはミンゾウさんが手入れしてるんだ」

 と言う。
 その調子はどこか誇らしげで、ミンゾウはすこし嬉しくなった。
 マサフネも藍善の手際の良さに魅入っているようだ。
 間もなく修理が終わり、水車はいつものように回転して発電し始めた。

「ああ、よかった」マサフネが胸をなでおろす。「ありがとう、藍善さんとやら」
「お役に立ててなによりです」と藍善。「では、わたしはこれで」

 外套を着直し、笠を被る藍善の背に、ミンゾウは言う。

「えっ、もう行っちまうんだすか?」
「わたしはよそ者です。長居してもご迷惑でしょう」
「そんなことないさ」

 言ったのはマサフネだった。

「旅のお方は初めてだ。よそ者だなんだというよりも……まだ人間が生き残っていたという嬉しさのほうが先に来てるよ」
「そうだよ藍善さん」とミッコ。「外は機人兵士でいっぱいなんでしょ? 無理に出てかなくてもいいんじゃないかな!?」

 二人の言葉に、藍善は振り返る。
 ミンゾウは笑顔を浮かべて頷いた。

「……ありがとう。じゃあ……一晩だけお世話になります」


 藍善はミンゾウとミッコの家に戻り、薪割りの仕事を買って出る。
 二人の家にもマサフネの家と同じような、しかしより小型の発電機があった。こちらは薪の火力を用いるためか、発電量は水車を使う型と同じだ。
 ミンゾウ曰く、一家に一台、こういった発電機があって、不具合が生じた際は彼が出向いて専門的な修理を行うらしい。
 斧を振り下ろし、最後の薪を割った。
 必要な数だけそれを窯の中に放り込み、発電に必要なエネルギーを供給する。
 そして食事の時間が来た。
 藍善はミンゾウ、ミッコと共に囲炉裏を囲い、白飯と味噌汁、川魚の夕飯をいただく。
 食事の必要がないミンゾウは充電器をコンセントに繋ぎ、チャージプラグを自らの胸元に接続していた。
 ミッコは育ち盛りの子供なだけあって、もりもりと食べ進め、小さな茶碗で三杯もおかわりする。
 その様に、藍善は久しく忘れていた人々のぬくもりを思い出していた。
 夕食を済ませ、入浴を終え、ミッコは真っ先に就寝する。
 彼女の寝顔を見て、藍善は思わず微笑んだ。ミンゾウも同じような顔をしている。
 そっと戸を閉め、ミンゾウは言った。

「藍善さん、今日はおつかれさんですた。お蔭でミッコちゃんも楽しかったと思いますだ」
「わたしも……久しぶりに人間らしい生活ができました」

 二人はまた、囲炉裏を挟んで向かい合って座る。

「……ほんとうに、朝には出ていっちまうだか?」

 ミンゾウが訊いてきた。
 藍善は頷き、憂いを帯びた微笑みを浮かべる。

「この村には空き家もいっぱいあるし、機人兵士だらけの外に行かなくてもいいんでねえか? みんな藍善さんを邪険に扱ったりはしねえだ」
「根無し草の性分ですから。それに……」

 藍善は懐から回転式拳銃を取り出し、床に置いて見せた。

「わたしにはこれがあります」
「あん時の鉄砲……」
「マグナムリボルバーを改造した半実体エネルギー弾を発射する、クロフォード式です」
「けども、その方式はたしか……」
「ええ。敵対機械に施設が破壊され、試作段階で開発がストップした……。これはその生き残りです」

 言いながら藍善はシリンダーを振り出し、エジェクターロッドを押す。するとカートリッジが銃口の方に向けてせり出した。
 藍善はカートリッジのひとつを指でつまみ、ミンゾウに見せる。

「この小さな弾で小銃用のマグナム弾にも匹敵する破壊力を発揮します。それを十発以上連続。空砲程度の反動で撃てる……」
「……それだけじゃねえだすよね」ミンゾウは眉をひそめる。「鉄砲の中の力をいっぺんに撃ち出せば、戦車や軍艦の大砲並の威力になるはずだ」
「その通り……」

 藍善は目を伏せ、口元だけで笑った。
 銃をまた懐に納め、言う。

「これさえあれば、追い詰められることはあっても殺されることはありません。それに……」

 藍善は立ち上がり、ミンゾウに背を向けた。

「こんな物騒な代物はこの村には似合わない」


 翌朝、藍善は太陽が昇る前に目覚め、出発の準備をする。
 名残惜しさが無いと言えば嘘になる。が、人が集まれば嫌でも他人に知られたくない汚点や、見せたくない負の側面が浮き彫りになるものだ。
 藍善はそうやって、最初は高かった好感度が下がっていくのを避けたかったし、他人に嫌われ、蔑まれる結末を迎えるくらいなら独りでいたほうがましだと思っていた。
 礼をしたためた書き置きだけを残し、静かにミンゾウとミッコの家の戸を開ける。
 すると、背後で声がした。

「やはり行ってしまわれるんだすね」

 ミンゾウだった。
 藍善は彼に向き直って面を外す。
 ただ何も言わず、微笑んだ。

「お気をつけて」

 ミンゾウは手を振る。
 そんな彼に藍善は、

「お世話になりました」

 と手を振り返し、立ち去った。


 太陽が東の山の上まで昇り、藍善はさわやかな日差しの下を歩く。
 やけに風が強く、木々の枝葉がこすれる音がそこかしこでしていた。
 風の音でほとんど何も聞こえないが、道は見通しが良く、風情すら感じる。
 すると、道に新しいタイヤ痕があるのに気づいた。
 幅や跡のつき方から察するに、おそらくオフロードバイクだ。
 それを見とめるや否や、胸騒ぎがした。
 嫌な予感が脳裏をよぎり、半ば無意識的に拳銃を手にする。
 藍善は来た道を戻り、急いで村へ引き返した。
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