93 / 93
番外編、17歳(雨宿り)
しおりを挟む
「すごい雨だね」
クリスティーナは森を歩きながら、ため息のように言葉を漏らす。
見上げれば、空は一面曇天に覆われ、そこから激しい雨が地上へと降り注いでいる。
クリスティーナとアレクシスがいつものようにアイナとマルクに乗って、草原を駆けていれば、稲光が光ったのだ。
王宮を出たときにはもう曇り空だったが、まだ大丈夫だろうという考えが甘かった。
幸い雨に降られる前に、近くの森へと避難できた。
多少の雨なら適当な樹の下でやり過ごすが、今降っている雨は豪雨に近い。
クリスティーナとアレクシス、アイナにマレク、二人と二頭が雨宿りしても平気な大きな木を探して、森の中へと足を運んだのだった。
密集する木々をくぐり抜けながら、先頭にたったアレクシスが振り返る。
「あの木の下なら、大丈夫そうだぞ」
「どれ?」
クリスティーナもアレクシスの視線の先を追う。
「――本当だ。大きいね」
その木は森の木々の中でも一際大きく、幹周りも大人ふたりが手を伸ばして、ようやく届きそうなくらい太い。葉も豊かに生い茂り、雨宿りするに相応しい木と言えた。
「ここにするか」
「うん」
手綱を引っ張り、アイナとマルクを樹の下に引き寄せる。
「あれ――」
「どうした?」
来た方向からは見えなかったが、大木の裏側には大きな洞ができていた。
「見て、洞があるよ」
「本当だ」
アレクシスがクリスティーナの後ろから覗き込む。
「ああ、でもふたりが入るには小さいね。奥行きはあるけど、幅がそんなないよ。ふたり並んで座れないね」
せっかく雨宿りもできて、休める場所も見つかったと思ったが、ぬか喜びになってしまった。
しかし、アレクシスはクリスティーナと違って何か考える素振りを見せたかと思うと、突然何か閃いたように、眉が広がった。
「そんなことはないぞ」
「え?」
アレクシスはマルクの手綱を樹の枝に結びつけると、樹の洞に入っていく。
「――ほら」
座りこんで、両手を広げる。
クリスティーナはそれを見て、頷いた。
「うん、ひとりだったら充分入れると思うよ」
「そうじゃない。お前がここにくれば、ふたりはいれる」
アレクシスの指した場所は、アレクシスが両膝を立てて空いた真ん中だった。つまり、アレクシスの前に座るということである。
「え!?」
「並んでは座れないけど、これならふたり一緒に入れるぞ」
「で、でも――」
その格好はあまりに恥ずかしい。ふたりの距離が限りなく近くなってしまう。
「なに、躊躇ってるんだ。早く来い。雨だっていつ止むかわからないし、体だって休めたほうがいいだろ」
「う、うん」
いつにない強引な口調に、クリスティーナも不承不承頷く。
アイナの手綱を枝に結びつけると、木の洞に入っていった。
アレクシスの目の前に座り込む。
アレクシスの気配がすぐ後ろで感じられ、真横は長い足で囲われる。
クリスティーナは両膝を立てて、なるべくアレクシスに触れないように足に手を回して縮こまった。
「あ、雨、早く止むといいね」
心臓がせわしなく脈打つのをとめられない。
「そうだな」
アレクシスの吐息が首筋にかかる。
クリスティーナの鼓動が跳ねた。
後ろでため息が吐かれたかと思ったら、アレクシスがクリスティーナの体に腕を回し、引き寄せる。
「ア、アレクッ!?」
「こうしてのしかかってたほうが、おまえも楽だろ。俺も腕の置き場所があっていいし」
アレクシスの腕がクリスティーナの肩に回され、まるで抱きしめるような格好だ。
背中は完全に、アレクシスの厚い胸板と合わさっている。
口から心臓が飛び出そうだ。
あまりの状況に言葉も発せない。
クリスティーナはなんとか気を紛らわそうと、外の景色に集中した。
空は相変わらずの曇天模様。降りしきる雨粒を意味もなく目で追い続けた。
アレクシスの腕は緩まることもなく、両膝に囲まれ、クリスティーナはアレクシスという檻に囚われつづけた。
その間も吐息が首筋を掠めていく。
密着した背中からは、アレクシスの心臓の鼓動が伝わってくる。
――とくん、とくん。
規則的に高鳴る音と伝わる体温の熱さもあり、クリスティーナはいつの間にか安心して、その瞳を閉じてしまった。
次に瞼を開けたときは、空は完全に青空だった。
クリスティーナははっとした。
(いけない! 眠ちゃってた!)
焦って横を振り向くと、アレクシスは自身の両膝に腕をつき、クリスティーナの横顔を覗き込むように眺めていた。
完璧に寝顔を見られていたのは明らかだ。
「アレクッ! 雨やんだなら起こしてくれればいいのに!」
恥ずかしさから、切羽詰まったように言ってしまう。
「すごく気持ちよさそうにしてるから、起こすに起こせなかったんだ」
「そ、そうなの!? ごめんね。――わたしのせいで迷惑かけたね」
アレクシスの優しさに申し訳なく思いながら、慌てて洞から出たクリスティーナだった。
それから数日後の夜、招かれた舞踏会でクリスティーナが立っていると、横から声がかかる。
「あら、クリスさん、それ大丈夫ですか?」
クリスティーナは振り返った。見れば、ひとりの令嬢が立っている。
「それ?」
「耳の後ろが赤くなっていますよ」
「え?」
クリスティーナは耳の後ろに触れた。
「ここですか?」
触っても特に痛みは感じない。
「そうです。何か虫に刺されたのかもしれませんね」
「ああ、そういえば、先日森の奥に入ったから、その時知らずに刺されたのかも――」
「まあ、お気をつけてください」
「教えてくださって、ありがとうございます」
(あとで、薬でも塗っておこう)
「ふふ、どういたしまして」
にこやかに笑う令嬢と顔を合わせて、お互いふふと笑う。
それが口付けの跡だとは知らない純朴過ぎる令嬢とクリスティーナの会話であった。
クリスティーナの括られた髪に隠れるように、実はもうひとつ、首の真後ろにも同じ赤い跡が刻まれていたのだが、こちらは最後まで誰にも気づかれることはなかったのだった。
∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥
あとがき
アレクシスが思い付いたのは、『雨宿り』する方法ではなく、もちろん『クリスティーナとイチャイチャ』する方法です(笑)
雨が降るたびにいちゃついてますね。
クリスティーナが寝ている隙に、ほかにも色々楽しんでると思います(☆▽☆)
ふたりの初夜も書いてみたいですが、18禁ではないため、わたしの妄想の中だけにとどめておきます。(^_^;)
新婚時期は、従者時代の鬱憤晴らしもかねて、なんやかんや理由をつけて、クリスティーナに従者の格好をさせて、たびたびことに及んでいると思います(笑)ちょっと背徳的な感じがして、画になりそうです。寝室どころか、執務室にも連れ込んでたりして。
10歳から書き始めたので、まどろっこしいと感じた方もいたかもしれませんが、このお話には必要でしたし、好きになる過程がないと、個人的に嫌なのです(^_^;)
アレクシスが子供の頃は、頭がいいのと育ちのせいで、同じ年頃の貴族の子息たちに対して壁を作り、内心少し馬鹿にしていました。クリスティーナと初めて出会ったときも、気に入らなければ突き放すつもりでいました。(素直で人懐っこい性格ならば、最初のときに「アレクって呼んでいいぞ」と言っているはずなので。愛称呼びを許したときに、アレクシスは無意識にクリスティーナに対して壁を取り払い受け入れた証拠でした。)クリスティーナの優しい性格に触れているうちに、アレクシスは元の性格から丸く角がとれていきました。もちろんクリスティーナもアレクシスから、自分にはない考えや思考の仕方に触れて、感化されています。お互い良い作用をしていったはずです。もしクリスティーナに出会っていなかったら、アレクシスは横暴とはいかないものの、少し傍若無人で、俺様な性格になってたかもしれません。そう考えると、ふたりは出逢うべくして、出逢ったのだと思います(^^)
さて、これで本当に彼らともお別れです。
自分の文章力の無さと語彙力の乏しさに、気分が沈んだこともありましたが、それでも彼らのストーリーを書いていて、楽しかったです。
改めて、感想お寄せくださった方、そして、ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
そして何より、ある日突然、わたしの頭にあらわれたクリスティーナとアレクシスに感謝です。あなたたちがいなかったら、このお話は書けませんでした。ありがとう!!
それでは皆様、ご機嫌よう。
またどこかで会えたら、嬉しく思います。
∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥
クリスティーナは森を歩きながら、ため息のように言葉を漏らす。
見上げれば、空は一面曇天に覆われ、そこから激しい雨が地上へと降り注いでいる。
クリスティーナとアレクシスがいつものようにアイナとマルクに乗って、草原を駆けていれば、稲光が光ったのだ。
王宮を出たときにはもう曇り空だったが、まだ大丈夫だろうという考えが甘かった。
幸い雨に降られる前に、近くの森へと避難できた。
多少の雨なら適当な樹の下でやり過ごすが、今降っている雨は豪雨に近い。
クリスティーナとアレクシス、アイナにマレク、二人と二頭が雨宿りしても平気な大きな木を探して、森の中へと足を運んだのだった。
密集する木々をくぐり抜けながら、先頭にたったアレクシスが振り返る。
「あの木の下なら、大丈夫そうだぞ」
「どれ?」
クリスティーナもアレクシスの視線の先を追う。
「――本当だ。大きいね」
その木は森の木々の中でも一際大きく、幹周りも大人ふたりが手を伸ばして、ようやく届きそうなくらい太い。葉も豊かに生い茂り、雨宿りするに相応しい木と言えた。
「ここにするか」
「うん」
手綱を引っ張り、アイナとマルクを樹の下に引き寄せる。
「あれ――」
「どうした?」
来た方向からは見えなかったが、大木の裏側には大きな洞ができていた。
「見て、洞があるよ」
「本当だ」
アレクシスがクリスティーナの後ろから覗き込む。
「ああ、でもふたりが入るには小さいね。奥行きはあるけど、幅がそんなないよ。ふたり並んで座れないね」
せっかく雨宿りもできて、休める場所も見つかったと思ったが、ぬか喜びになってしまった。
しかし、アレクシスはクリスティーナと違って何か考える素振りを見せたかと思うと、突然何か閃いたように、眉が広がった。
「そんなことはないぞ」
「え?」
アレクシスはマルクの手綱を樹の枝に結びつけると、樹の洞に入っていく。
「――ほら」
座りこんで、両手を広げる。
クリスティーナはそれを見て、頷いた。
「うん、ひとりだったら充分入れると思うよ」
「そうじゃない。お前がここにくれば、ふたりはいれる」
アレクシスの指した場所は、アレクシスが両膝を立てて空いた真ん中だった。つまり、アレクシスの前に座るということである。
「え!?」
「並んでは座れないけど、これならふたり一緒に入れるぞ」
「で、でも――」
その格好はあまりに恥ずかしい。ふたりの距離が限りなく近くなってしまう。
「なに、躊躇ってるんだ。早く来い。雨だっていつ止むかわからないし、体だって休めたほうがいいだろ」
「う、うん」
いつにない強引な口調に、クリスティーナも不承不承頷く。
アイナの手綱を枝に結びつけると、木の洞に入っていった。
アレクシスの目の前に座り込む。
アレクシスの気配がすぐ後ろで感じられ、真横は長い足で囲われる。
クリスティーナは両膝を立てて、なるべくアレクシスに触れないように足に手を回して縮こまった。
「あ、雨、早く止むといいね」
心臓がせわしなく脈打つのをとめられない。
「そうだな」
アレクシスの吐息が首筋にかかる。
クリスティーナの鼓動が跳ねた。
後ろでため息が吐かれたかと思ったら、アレクシスがクリスティーナの体に腕を回し、引き寄せる。
「ア、アレクッ!?」
「こうしてのしかかってたほうが、おまえも楽だろ。俺も腕の置き場所があっていいし」
アレクシスの腕がクリスティーナの肩に回され、まるで抱きしめるような格好だ。
背中は完全に、アレクシスの厚い胸板と合わさっている。
口から心臓が飛び出そうだ。
あまりの状況に言葉も発せない。
クリスティーナはなんとか気を紛らわそうと、外の景色に集中した。
空は相変わらずの曇天模様。降りしきる雨粒を意味もなく目で追い続けた。
アレクシスの腕は緩まることもなく、両膝に囲まれ、クリスティーナはアレクシスという檻に囚われつづけた。
その間も吐息が首筋を掠めていく。
密着した背中からは、アレクシスの心臓の鼓動が伝わってくる。
――とくん、とくん。
規則的に高鳴る音と伝わる体温の熱さもあり、クリスティーナはいつの間にか安心して、その瞳を閉じてしまった。
次に瞼を開けたときは、空は完全に青空だった。
クリスティーナははっとした。
(いけない! 眠ちゃってた!)
焦って横を振り向くと、アレクシスは自身の両膝に腕をつき、クリスティーナの横顔を覗き込むように眺めていた。
完璧に寝顔を見られていたのは明らかだ。
「アレクッ! 雨やんだなら起こしてくれればいいのに!」
恥ずかしさから、切羽詰まったように言ってしまう。
「すごく気持ちよさそうにしてるから、起こすに起こせなかったんだ」
「そ、そうなの!? ごめんね。――わたしのせいで迷惑かけたね」
アレクシスの優しさに申し訳なく思いながら、慌てて洞から出たクリスティーナだった。
それから数日後の夜、招かれた舞踏会でクリスティーナが立っていると、横から声がかかる。
「あら、クリスさん、それ大丈夫ですか?」
クリスティーナは振り返った。見れば、ひとりの令嬢が立っている。
「それ?」
「耳の後ろが赤くなっていますよ」
「え?」
クリスティーナは耳の後ろに触れた。
「ここですか?」
触っても特に痛みは感じない。
「そうです。何か虫に刺されたのかもしれませんね」
「ああ、そういえば、先日森の奥に入ったから、その時知らずに刺されたのかも――」
「まあ、お気をつけてください」
「教えてくださって、ありがとうございます」
(あとで、薬でも塗っておこう)
「ふふ、どういたしまして」
にこやかに笑う令嬢と顔を合わせて、お互いふふと笑う。
それが口付けの跡だとは知らない純朴過ぎる令嬢とクリスティーナの会話であった。
クリスティーナの括られた髪に隠れるように、実はもうひとつ、首の真後ろにも同じ赤い跡が刻まれていたのだが、こちらは最後まで誰にも気づかれることはなかったのだった。
∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥
あとがき
アレクシスが思い付いたのは、『雨宿り』する方法ではなく、もちろん『クリスティーナとイチャイチャ』する方法です(笑)
雨が降るたびにいちゃついてますね。
クリスティーナが寝ている隙に、ほかにも色々楽しんでると思います(☆▽☆)
ふたりの初夜も書いてみたいですが、18禁ではないため、わたしの妄想の中だけにとどめておきます。(^_^;)
新婚時期は、従者時代の鬱憤晴らしもかねて、なんやかんや理由をつけて、クリスティーナに従者の格好をさせて、たびたびことに及んでいると思います(笑)ちょっと背徳的な感じがして、画になりそうです。寝室どころか、執務室にも連れ込んでたりして。
10歳から書き始めたので、まどろっこしいと感じた方もいたかもしれませんが、このお話には必要でしたし、好きになる過程がないと、個人的に嫌なのです(^_^;)
アレクシスが子供の頃は、頭がいいのと育ちのせいで、同じ年頃の貴族の子息たちに対して壁を作り、内心少し馬鹿にしていました。クリスティーナと初めて出会ったときも、気に入らなければ突き放すつもりでいました。(素直で人懐っこい性格ならば、最初のときに「アレクって呼んでいいぞ」と言っているはずなので。愛称呼びを許したときに、アレクシスは無意識にクリスティーナに対して壁を取り払い受け入れた証拠でした。)クリスティーナの優しい性格に触れているうちに、アレクシスは元の性格から丸く角がとれていきました。もちろんクリスティーナもアレクシスから、自分にはない考えや思考の仕方に触れて、感化されています。お互い良い作用をしていったはずです。もしクリスティーナに出会っていなかったら、アレクシスは横暴とはいかないものの、少し傍若無人で、俺様な性格になってたかもしれません。そう考えると、ふたりは出逢うべくして、出逢ったのだと思います(^^)
さて、これで本当に彼らともお別れです。
自分の文章力の無さと語彙力の乏しさに、気分が沈んだこともありましたが、それでも彼らのストーリーを書いていて、楽しかったです。
改めて、感想お寄せくださった方、そして、ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。
そして何より、ある日突然、わたしの頭にあらわれたクリスティーナとアレクシスに感謝です。あなたたちがいなかったら、このお話は書けませんでした。ありがとう!!
それでは皆様、ご機嫌よう。
またどこかで会えたら、嬉しく思います。
∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥∥
11
お気に入りに追加
228
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(8件)
あなたにおすすめの小説
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
【完結】悪役令息アレックスは残念な子なので攻略対象者ノワールの執着に気付かない
降魔 鬼灯
恋愛
美人メイドに迫られたアレックスは、自分が悪役令息だったことを思い出す。
ヒロインの姉を凌辱して自殺に追いやり、10年後断罪されるアレックスって俺じゃない?
でも、俺の身体は女なんですけど…。
冤罪で断罪されるのを回避するべく、逃げ出したアレックスは、自分を監禁することになる攻略対象者ノワールに助けを求める。
ボーイズラブではないのですが、主人公の一人称は俺です。苦手な方はお控えください。
小説家になろう、カクヨムでも投稿していますが、アルファポリス版だけ内容が異なります。
王子殿下の慕う人
夕香里
恋愛
エレーナ・ルイスは小さい頃から兄のように慕っていた王子殿下が好きだった。
しかし、ある噂と事実を聞いたことで恋心を捨てることにしたエレーナは、断ってきていた他の人との縁談を受けることにするのだが──?
「どうして!? 殿下には好きな人がいるはずなのに!!」
好きな人がいるはずの殿下が距離を縮めてくることに戸惑う彼女と、我慢をやめた王子のお話。
※小説家になろうでも投稿してます
【完結】愛していないと王子が言った
miniko
恋愛
王子の婚約者であるリリアナは、大好きな彼が「リリアナの事など愛していない」と言っているのを、偶然立ち聞きしてしまう。
「こんな気持ちになるならば、恋など知りたくはなかったのに・・・」
ショックを受けたリリアナは、王子と距離を置こうとするのだが、なかなか上手くいかず・・・。
※合わない場合はそっ閉じお願いします。
※感想欄、ネタバレ有りの振り分けをしていないので、本編未読の方は自己責任で閲覧お願いします。
【完結】お姉様の婚約者
七瀬菜々
恋愛
姉が失踪した。それは結婚式当日の朝のことだった。
残された私は家族のため、ひいては祖国のため、姉の婚約者と結婚した。
サイズの合わない純白のドレスを身に纏い、すまないと啜り泣く父に手を引かれ、困惑と同情と侮蔑の視線が交差するバージンロードを歩き、彼の手を取る。
誰が見ても哀れで、惨めで、不幸な結婚。
けれど私の心は晴れやかだった。
だって、ずっと片思いを続けていた人の隣に立てるのだから。
ーーーーーそう、だから私は、誰がなんと言おうと、シアワセだ。
愛する殿下の為に身を引いたのに…なぜかヤンデレ化した殿下に囚われてしまいました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のレティシアは、愛する婚約者で王太子のリアムとの結婚を約1年後に控え、毎日幸せな生活を送っていた。
そんな幸せ絶頂の中、両親が馬車の事故で命を落としてしまう。大好きな両親を失い、悲しみに暮れるレティシアを心配したリアムによって、王宮で生活する事になる。
相変わらず自分を大切にしてくれるリアムによって、少しずつ元気を取り戻していくレティシア。そんな中、たまたま王宮で貴族たちが話をしているのを聞いてしまう。その内容と言うのが、そもそもリアムはレティシアの父からの結婚の申し出を断る事が出来ず、仕方なくレティシアと婚約したという事。
トンプソン公爵がいなくなった今、本来婚約する予定だったガルシア侯爵家の、ミランダとの婚約を考えていると言う事。でも心優しいリアムは、その事をレティシアに言い出せずに悩んでいると言う、レティシアにとって衝撃的な内容だった。
あまりのショックに、フラフラと歩くレティシアの目に飛び込んできたのは、楽しそうにお茶をする、リアムとミランダの姿だった。ミランダの髪を優しく撫でるリアムを見た瞬間、先ほど貴族が話していた事が本当だったと理解する。
ずっと自分を支えてくれたリアム。大好きなリアムの為、身を引く事を決意。それと同時に、国を出る準備を始めるレティシア。
そして1ヶ月後、大好きなリアムの為、自ら王宮を後にしたレティシアだったが…
追記:ヒーローが物凄く気持ち悪いです。
今更ですが、閲覧の際はご注意ください。
王太子殿下の執着が怖いので、とりあえず寝ます。【完結】
霙アルカ。
恋愛
王太子殿下がところ構わず愛を囁いてくるので困ってます。
辞めてと言っても辞めてくれないので、とりあえず寝ます。
王太子アスランは愛しいルディリアナに執着し、彼女を部屋に閉じ込めるが、アスランには他の女がいて、ルディリアナの心は壊れていく。
8月4日
完結しました。
探さないでください。旦那様は私がお嫌いでしょう?
雪塚 ゆず
恋愛
結婚してから早一年。
最強の魔術師と呼ばれる旦那様と結婚しましたが、まったく私を愛してくれません。
ある日、女性とのやりとりであろう手紙まで見つけてしまいました。
もう限界です。
探さないでください、と書いて、私は家を飛び出しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
悪役令嬢に憑依しました!を読ませて頂いたらすごく自分が好きな感じだったのでこちらも読ませていただきましたがこちらの方がもっと好きです♡
面白くて一気読みしちゃいました!
もし機会あればアレクとクリスの番外編あったら嬉しいです(//∇//)
これからも応援させてください♪
ありがとうございます!!
そう言って頂けて、とても嬉しいです!
前作は私にとって、初投稿作品なので、すごく思い入れがある作品です。なので、楽しんで読んで頂けたとおもうと本当に嬉しいです!
今は悪役令嬢ものを書いてますが、また『王太子は〜』と同じような部類が書けたらいいなあとは思ってます(^^)
面白そうな作品だな〜と思って読み始めたら凄く面白かったです!
ふたりの初夜見てみたかったなぁ〜
ありがとうございます!!
そう言って頂けて、とても嬉しいです(^^)
ふたりの初夜はご想像にお任せします^_^
ひとつ言えるのは、何も知らないクリスティーナですから、アレクシスはクリスティーナが自分色に染まっていくのに、しばらく夢中になると思います(笑)
とても楽しませていただいてます。
番外編でお城の侍女はみた!とか第三者視点も面白そうです。
お城のいろいろな人がアレクとクリスを見守っていたような気がしますw
ありがとうございます!!
『見守っていた』とても嬉しいコメントです。
この物語にいる人々に思いを馳せてもらえて、本当に嬉しいです( ꈍᴗꈍ)
番外編も一作だけ考えています(^^)
あと少しで終わりですが、最後まで楽しんで頂けたら幸いです。
ありがとうございます。