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第二章「別宮編」
帰る家があるということ
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俺が今回、魔術本部に来て行う主な業務(?)は、リリとムクと一週間生活することだった。
ハウスパートナーは、魔術本部にあるその魔術師の家を守る存在。
だから家事から雑務まで一通りできる。
常に魔術本部にいる人、基本的には他の場所にいる人、どちらにとっても欠かせないパートナーなのだ。
とはいえ、来たばかりのリリとムクはハウスパートナーとしてはまだ赤ちゃんと同じなのだそうだ。
だから一週間、共に過ごし生活の事を教える。
本人が教える事でハウスパートナーとの絆が深まり、またその人が生活しやすい生活スタイルを教えられる。
一週間位すれば、俺が離れてもいつ帰って来てもいいように家を守ってくれるのだそうだ。
要するに、今後、ここで活動するための基盤作り。
勉強や鍛練などは、また今度と言った所だ。
来たからには色々な人に呼ばれあちこちで話をしたりしないといけないかと思っていたが、ここの人達は「あら来たの~?まぁ追々、ここの生活に慣れて落ち着いたらね~」と言う感じでのんびり構えている。
全てがせかせかしておらず、時間の流れも緩やかだ。
天国か?
どこかいつも、せかせかギチギチ、ピリピリギスギスした日常が嘘みたいで、俺は本気でここへの移住を考えてしまった。
リリとムクもいるし。
とにかく今回俺は、ただリリとムクと過ごせば良かった。
日常の家事や雑務をしながら、他の人が畑で育てた野菜を分けてもらったり、買い物したり(無人の商店?がある)、川に釣りに行ったり、森で野草を摘んだり。
ここに来る前、物凄く心が荒れていたので、物凄く癒やされた。
ハウスパートナーの扱いは人それぞれで、メイドさんや執事さんのように教えればそう言う関係となる。
大体の人はそんな感じらしい。
俺は家族として見ているので、どんな感じになるのだろう?
いやでも、幸せ過ぎて死にそうだ。
2人と買い物して、ご飯作って、掃除して、洗濯して、お風呂に入って……。
何なんだ、このめくるめく幸せは!?
ここのところ、本当、何か色々ありすぎた。
一回死んだし、心地よかった職場を離れて蛇の巣にきたし、何回も戦わされたし、半分死にかけたし、上司に襲われたし……。
ここと比べて、現実世界は殺伐とし過ぎている。
もう帰りたくない!!
俺、ずっとここにいる!!(泣)
「サーク、どうしたの?」
「サーク、辛いの?」
寝る前にベッドで簡単な料理の本を一緒に読んでいたリリとムクが、心配そうに俺を見上げた。
なんていい子なんだ!2人は!!
俺はぎゅっと2人を抱き締めた。
「リリとムクはいい子だな~。本当にいい子だな~。俺、ずっとここにいようかな~。」
冗談ではなく、かなり本気だ。
来る前は普通に帰るつもりでいたけれど、今はもう帰りたくない。
しかし、俺の言葉にリリとムクは顔を見合せた。
「サークはずっとここにはいないよ?」
「サークのおうちはここだけど、サークはずっと、ここにいたりしないよ?」
「だから、リリたちがここを守るの。」
「サークがこっちに帰ってきたとき、お帰りって言って、いってらっしゃいって言うの。」
きょとんと当たり前の事を言うように話すリリとムク。
俺を見上げる二人の目は純粋で俺は面食らってしまう。
リリとムクはたまに謎めいた事をいうのだ。
「どうして?俺、ずっとここにいたら駄目なの?」
「だめじゃないよ?」
「でもサークはここにいないよ?」
「サークはやることがあるから。」
「やることがあるから、ずっとここにいたりしないよ。」
「やること??」
「サークはそれをして、森の主になるの。」
「サーク、新しく森の主になる。」
「森の主?なんだいそれは?」
「サーク。」
「サークだよ。」
「森が呼んだの。」
「サーク、こたえた。」
「はじまった。」
「もうすぐだよ。」
「??」
どうやら、ここに来た時の足元が光った事を言っているようだ。
森が呼んだ?俺が応えた??
どういう事だろう??
けれどそれ以上聞いても、2人の謎めいた言葉では俺にはわからなかった。
今度、師匠に森の主について聞いてみよう。
「嫌だ~!!帰りたくない~っ!!」
一週間後、俺は半泣きでリリとムクを抱き締めていた。
無理だ、リリとムクのもふもふを、ここでの生活を知ってしまった俺には無理だ。
現実世界に帰るなんで無理だ!!
いや、魔術本部も現実だけどさ……あまりに天国すぎる……。
「諦めなさいよ、自分で決めた事でしょ?」
「やだやだやだやだ!!あんな殺伐とした世界に帰りたくない!!」
ガキのように駄々をこねる俺。
そんな俺を、初日から比べたらとても上手に話せるようになったリリとムクが頭を撫でてなだめる。
「サーク、頑張って!リリたち、ずっと一緒だよ!」
「そうだよ!ムクたちいい子だから!ここでお帰りって言うよ!」
「うわ~ん!!リリ~!!ムク~!!」
「ほら!いい加減にしなさい!!行くわよ!!」
未練たらたらな俺に痺れを切らした師匠にヘッドロックをかまされ、無理矢理2人と引き離される。
ギリギリと締め上げられる腕に、俺は走馬灯を見た……。
しかし師匠は俺が死にかけている事に気づいていない。
そのまま引きずられ、逝きかけた。
「ロナ、待って!」
「待って!」
頭上に天使の光が見え始めた時、リリとムクが必死に止めてくれた。
ふたりにそう言われ、師匠はやっと状況に気づいて俺を離す。
地面に力なく崩れる俺。
師匠、頼むから自分の腕っ節の強さを理解して下さい……。
危うく昇天する所でしたよ……。
「ありがとう、2人とも…。」
俺は呼吸を整えながら言った。
それにリリとムクが顔を見合わせて笑った。
か、可愛い……。
うちの子、なんて可愛いんだろう……。
俺は涙が止まらなかった。
そんな中、リリとムクは顔を見合せ、小さい声で「せーの」と声を合わせた。
「サーク!いってらっしゃいっ!!」
そう言うとぎゅっとハグしてくれる。
…………。(涙)
なんか、世のお父さんやお母さんが、行きたくない仕事を頑張れる理由がわかった気がする。
うん、わかったよ。
俺、頑張ってくる。
たとえ現実がどれだけ過酷であろうとも!!
俺はありがとうの気持ちを込めて、もう一度ふたりをぎゅっとハグした。
「……行ってきます。」
やっと行く気になった俺にリリとムクは微笑む。
師匠はちょっと呆れ顔だけどな。
ふたりはにっこり笑うと、俺の手に何かを渡す。
何だろうとそれをのぞき込んだ。
「……鍵??」
それは古びた鍵だった。
どうして鍵?
魔術本部では鍵を閉める習慣がない。
その必要がないから。
ならこれは一体、どこの鍵だろう?
にこにこと誇らしげに笑うリリとムク。
俺の手の中をのぞき込んだ師匠が、ちょっと驚きながら教えてくれた。
「それは家の鍵よ。」
「え?でもこの家、鍵はないんじゃ?」
「この家に帰るための鍵。これでサークちゃんはいつでもここに帰ってこれるわ。頑張ったのね、ふたりとも。」
「どういうことです?」
俺は訳がわからず師匠を見上げる。
懐いてきたリリとムクの頭を無意識に撫でていた。
「魔術本部に鍵は必要ないわ。だって安全だから。でも、鍵はあるのよ。」
「その様ですね??」
「鍵はね、この場所と魔術師を繋ぐキーなの。それを持っていれば、その魔術はいつでもどこからでも、魔術本部の自分の家に帰ってこれる。でもそういう性質の鍵だから、ハウスパートナーが一定のレベル以上にならないと生み出せないの。だから今回はないと思ってたわ。」
「リリたち、頑張ったよ!!」
「ムクたち、ずっと一緒だよ!!」
嬉しそうに笑うリリとムク。
どうやら二人は、帰りたくないとごねそうな俺の為に、頑張って鍵を作ってくれたようだった。
本当、なんていい子たちなんだろう?
俺は魔術本部に来れて、このふたりと家族になれて、本当良かった……。
ふたりの暖かな想いに見送られ、俺は帰りたくもない現実世界に帰って行ったのだった。
ハウスパートナーは、魔術本部にあるその魔術師の家を守る存在。
だから家事から雑務まで一通りできる。
常に魔術本部にいる人、基本的には他の場所にいる人、どちらにとっても欠かせないパートナーなのだ。
とはいえ、来たばかりのリリとムクはハウスパートナーとしてはまだ赤ちゃんと同じなのだそうだ。
だから一週間、共に過ごし生活の事を教える。
本人が教える事でハウスパートナーとの絆が深まり、またその人が生活しやすい生活スタイルを教えられる。
一週間位すれば、俺が離れてもいつ帰って来てもいいように家を守ってくれるのだそうだ。
要するに、今後、ここで活動するための基盤作り。
勉強や鍛練などは、また今度と言った所だ。
来たからには色々な人に呼ばれあちこちで話をしたりしないといけないかと思っていたが、ここの人達は「あら来たの~?まぁ追々、ここの生活に慣れて落ち着いたらね~」と言う感じでのんびり構えている。
全てがせかせかしておらず、時間の流れも緩やかだ。
天国か?
どこかいつも、せかせかギチギチ、ピリピリギスギスした日常が嘘みたいで、俺は本気でここへの移住を考えてしまった。
リリとムクもいるし。
とにかく今回俺は、ただリリとムクと過ごせば良かった。
日常の家事や雑務をしながら、他の人が畑で育てた野菜を分けてもらったり、買い物したり(無人の商店?がある)、川に釣りに行ったり、森で野草を摘んだり。
ここに来る前、物凄く心が荒れていたので、物凄く癒やされた。
ハウスパートナーの扱いは人それぞれで、メイドさんや執事さんのように教えればそう言う関係となる。
大体の人はそんな感じらしい。
俺は家族として見ているので、どんな感じになるのだろう?
いやでも、幸せ過ぎて死にそうだ。
2人と買い物して、ご飯作って、掃除して、洗濯して、お風呂に入って……。
何なんだ、このめくるめく幸せは!?
ここのところ、本当、何か色々ありすぎた。
一回死んだし、心地よかった職場を離れて蛇の巣にきたし、何回も戦わされたし、半分死にかけたし、上司に襲われたし……。
ここと比べて、現実世界は殺伐とし過ぎている。
もう帰りたくない!!
俺、ずっとここにいる!!(泣)
「サーク、どうしたの?」
「サーク、辛いの?」
寝る前にベッドで簡単な料理の本を一緒に読んでいたリリとムクが、心配そうに俺を見上げた。
なんていい子なんだ!2人は!!
俺はぎゅっと2人を抱き締めた。
「リリとムクはいい子だな~。本当にいい子だな~。俺、ずっとここにいようかな~。」
冗談ではなく、かなり本気だ。
来る前は普通に帰るつもりでいたけれど、今はもう帰りたくない。
しかし、俺の言葉にリリとムクは顔を見合せた。
「サークはずっとここにはいないよ?」
「サークのおうちはここだけど、サークはずっと、ここにいたりしないよ?」
「だから、リリたちがここを守るの。」
「サークがこっちに帰ってきたとき、お帰りって言って、いってらっしゃいって言うの。」
きょとんと当たり前の事を言うように話すリリとムク。
俺を見上げる二人の目は純粋で俺は面食らってしまう。
リリとムクはたまに謎めいた事をいうのだ。
「どうして?俺、ずっとここにいたら駄目なの?」
「だめじゃないよ?」
「でもサークはここにいないよ?」
「サークはやることがあるから。」
「やることがあるから、ずっとここにいたりしないよ。」
「やること??」
「サークはそれをして、森の主になるの。」
「サーク、新しく森の主になる。」
「森の主?なんだいそれは?」
「サーク。」
「サークだよ。」
「森が呼んだの。」
「サーク、こたえた。」
「はじまった。」
「もうすぐだよ。」
「??」
どうやら、ここに来た時の足元が光った事を言っているようだ。
森が呼んだ?俺が応えた??
どういう事だろう??
けれどそれ以上聞いても、2人の謎めいた言葉では俺にはわからなかった。
今度、師匠に森の主について聞いてみよう。
「嫌だ~!!帰りたくない~っ!!」
一週間後、俺は半泣きでリリとムクを抱き締めていた。
無理だ、リリとムクのもふもふを、ここでの生活を知ってしまった俺には無理だ。
現実世界に帰るなんで無理だ!!
いや、魔術本部も現実だけどさ……あまりに天国すぎる……。
「諦めなさいよ、自分で決めた事でしょ?」
「やだやだやだやだ!!あんな殺伐とした世界に帰りたくない!!」
ガキのように駄々をこねる俺。
そんな俺を、初日から比べたらとても上手に話せるようになったリリとムクが頭を撫でてなだめる。
「サーク、頑張って!リリたち、ずっと一緒だよ!」
「そうだよ!ムクたちいい子だから!ここでお帰りって言うよ!」
「うわ~ん!!リリ~!!ムク~!!」
「ほら!いい加減にしなさい!!行くわよ!!」
未練たらたらな俺に痺れを切らした師匠にヘッドロックをかまされ、無理矢理2人と引き離される。
ギリギリと締め上げられる腕に、俺は走馬灯を見た……。
しかし師匠は俺が死にかけている事に気づいていない。
そのまま引きずられ、逝きかけた。
「ロナ、待って!」
「待って!」
頭上に天使の光が見え始めた時、リリとムクが必死に止めてくれた。
ふたりにそう言われ、師匠はやっと状況に気づいて俺を離す。
地面に力なく崩れる俺。
師匠、頼むから自分の腕っ節の強さを理解して下さい……。
危うく昇天する所でしたよ……。
「ありがとう、2人とも…。」
俺は呼吸を整えながら言った。
それにリリとムクが顔を見合わせて笑った。
か、可愛い……。
うちの子、なんて可愛いんだろう……。
俺は涙が止まらなかった。
そんな中、リリとムクは顔を見合せ、小さい声で「せーの」と声を合わせた。
「サーク!いってらっしゃいっ!!」
そう言うとぎゅっとハグしてくれる。
…………。(涙)
なんか、世のお父さんやお母さんが、行きたくない仕事を頑張れる理由がわかった気がする。
うん、わかったよ。
俺、頑張ってくる。
たとえ現実がどれだけ過酷であろうとも!!
俺はありがとうの気持ちを込めて、もう一度ふたりをぎゅっとハグした。
「……行ってきます。」
やっと行く気になった俺にリリとムクは微笑む。
師匠はちょっと呆れ顔だけどな。
ふたりはにっこり笑うと、俺の手に何かを渡す。
何だろうとそれをのぞき込んだ。
「……鍵??」
それは古びた鍵だった。
どうして鍵?
魔術本部では鍵を閉める習慣がない。
その必要がないから。
ならこれは一体、どこの鍵だろう?
にこにこと誇らしげに笑うリリとムク。
俺の手の中をのぞき込んだ師匠が、ちょっと驚きながら教えてくれた。
「それは家の鍵よ。」
「え?でもこの家、鍵はないんじゃ?」
「この家に帰るための鍵。これでサークちゃんはいつでもここに帰ってこれるわ。頑張ったのね、ふたりとも。」
「どういうことです?」
俺は訳がわからず師匠を見上げる。
懐いてきたリリとムクの頭を無意識に撫でていた。
「魔術本部に鍵は必要ないわ。だって安全だから。でも、鍵はあるのよ。」
「その様ですね??」
「鍵はね、この場所と魔術師を繋ぐキーなの。それを持っていれば、その魔術はいつでもどこからでも、魔術本部の自分の家に帰ってこれる。でもそういう性質の鍵だから、ハウスパートナーが一定のレベル以上にならないと生み出せないの。だから今回はないと思ってたわ。」
「リリたち、頑張ったよ!!」
「ムクたち、ずっと一緒だよ!!」
嬉しそうに笑うリリとムク。
どうやら二人は、帰りたくないとごねそうな俺の為に、頑張って鍵を作ってくれたようだった。
本当、なんていい子たちなんだろう?
俺は魔術本部に来れて、このふたりと家族になれて、本当良かった……。
ふたりの暖かな想いに見送られ、俺は帰りたくもない現実世界に帰って行ったのだった。
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