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13◆アウロラ視点
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今日はシルフィ様とデートをする日。
お誘いを受けた日はとてもビックリしたけれど、親睦を深めるためと聞いたら断れないよね。
ということで今、シルフィ様と一緒に馬車に乗っているのだけど、どこに行くのかしら?
行き先を知らないまま、気まずい沈黙の時間が流れた。
そして、ついた先は動物ふれあいパークといういろんな動物とふれあえる場所だった。
「わぁ!すごい!もふもふの可愛い動物さんがいっぱい!」
「アウロラ嬢はこういうのが好きだから、喜んでもらえると思ったんです」
「はい、私とっても嬉しいですよ!」
「それは良かったです」
お互いに微笑みあって、私達は自然と手を繋ぐ。
まずは兎さんからふれあうことに決めて、ルンルン気分で歩きだした。
何故か兎さんは、シルフィ様に怯えてまったく寄り付かない。
反対に私には群がりすぎて、私が兎さんに埋もれてしまったわ。
「アウロラ嬢は兎にモテるのですね」
シルフィ様はニコニコと笑ってそう言うから、私も冗談を言ってみたりした。
「私が人参にみえたのかもしれないですね」
なんだか、周りが兎さんパラダイスで心が楽しくなる。
しかし、シルフィ様が私に顔をグイッと寄せてきたと思ったら、その瞳が若干血走っていて、シルフィ様がはあはあ言っていて………。
こ、怖いよーーーっ!!
私は怯えて、兎さん達が一斉に逃げていったわ。
私も逃げたいと思ったけど、逃げたらデートが台無しだからグッと我慢してみせた。
涙目なのは許してね………。
「むしろ、アウロラ嬢を仲間だと思ったのだと私は思います。アウロラ嬢は誰よりも可愛いですから!良ければ、そこで買った兎耳カチューシャをつけてもらえませんか?」
「え!?」
いつの間に買ったのか、シルフィ様は兎耳カチューシャを持っていて私に渡してくる。
なるほど、これを私につけてほしくてシルフィ様の瞳が血走って呼吸も乱れたのね………なんでって突っ込んだら負けなのかしら?
私はシルフィ様の圧力に負けて、兎耳を頭につけてみた。
………今の私達、デートというよりお父さんと娘という仲にしかみえていないんじゃないかな。
「あぁっ、アウロラ嬢が尊い!!」
「きゃーー!?シルフィ様、鼻血がーーーっ!!」
ブシュッ!
とても豪快な鼻血を噴射したシルフィ様は、後ろに倒れてしまった!
私も悲鳴をあげたけど、周りのお客さん達からも悲鳴がチラホラ……シルフィ様は女性からも男性からもモテモテ故に、ここでも注目されていたの。
そしてこの場所の運営の人が慌ててすっ飛んできて、私達を個室に案内してくれるのだった。
お誘いを受けた日はとてもビックリしたけれど、親睦を深めるためと聞いたら断れないよね。
ということで今、シルフィ様と一緒に馬車に乗っているのだけど、どこに行くのかしら?
行き先を知らないまま、気まずい沈黙の時間が流れた。
そして、ついた先は動物ふれあいパークといういろんな動物とふれあえる場所だった。
「わぁ!すごい!もふもふの可愛い動物さんがいっぱい!」
「アウロラ嬢はこういうのが好きだから、喜んでもらえると思ったんです」
「はい、私とっても嬉しいですよ!」
「それは良かったです」
お互いに微笑みあって、私達は自然と手を繋ぐ。
まずは兎さんからふれあうことに決めて、ルンルン気分で歩きだした。
何故か兎さんは、シルフィ様に怯えてまったく寄り付かない。
反対に私には群がりすぎて、私が兎さんに埋もれてしまったわ。
「アウロラ嬢は兎にモテるのですね」
シルフィ様はニコニコと笑ってそう言うから、私も冗談を言ってみたりした。
「私が人参にみえたのかもしれないですね」
なんだか、周りが兎さんパラダイスで心が楽しくなる。
しかし、シルフィ様が私に顔をグイッと寄せてきたと思ったら、その瞳が若干血走っていて、シルフィ様がはあはあ言っていて………。
こ、怖いよーーーっ!!
私は怯えて、兎さん達が一斉に逃げていったわ。
私も逃げたいと思ったけど、逃げたらデートが台無しだからグッと我慢してみせた。
涙目なのは許してね………。
「むしろ、アウロラ嬢を仲間だと思ったのだと私は思います。アウロラ嬢は誰よりも可愛いですから!良ければ、そこで買った兎耳カチューシャをつけてもらえませんか?」
「え!?」
いつの間に買ったのか、シルフィ様は兎耳カチューシャを持っていて私に渡してくる。
なるほど、これを私につけてほしくてシルフィ様の瞳が血走って呼吸も乱れたのね………なんでって突っ込んだら負けなのかしら?
私はシルフィ様の圧力に負けて、兎耳を頭につけてみた。
………今の私達、デートというよりお父さんと娘という仲にしかみえていないんじゃないかな。
「あぁっ、アウロラ嬢が尊い!!」
「きゃーー!?シルフィ様、鼻血がーーーっ!!」
ブシュッ!
とても豪快な鼻血を噴射したシルフィ様は、後ろに倒れてしまった!
私も悲鳴をあげたけど、周りのお客さん達からも悲鳴がチラホラ……シルフィ様は女性からも男性からもモテモテ故に、ここでも注目されていたの。
そしてこの場所の運営の人が慌ててすっ飛んできて、私達を個室に案内してくれるのだった。
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