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春
信じるよ
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私の親友日野トモカはバイトについて、もったいぶってなかなか教えてくれません。
無口なナガレくんがめずらしく話しかけてきました。
私たちは中庭のベンチで会談をはじめました。
「日野さん、なんかバイト始めたって?」
「そうなんですよ」
「とりあえず、おれら同い年だし敬語はやめてくれない?」
「は、はい」
「だから。うん、でいいよ」
「うん……」
ナガレくんと話してみたけど、ちょっとムカつきました。
「あのさ、日野さんのこと、ちょっと心配しといたほうがいいとおもうんだよね」
疑いぶかいナガレくん。
はなしによると、トモカは安孫子先輩からバイトの話を聞いたそう。
ナガレは安孫子先輩のことをよく思ってないんです。
あと二宮先輩も。
悪い人じゃないとおもうんだけどなー。
安孫子先輩はモノで人を釣る人だとか、情に片寄った人だとか思われてるみたいです。
ナガレくんも不躾なとこありますけどね。
「ところで、花崎さん?付き合うとしたら、どういう男がいい?」
ほら、なんなんですか、急にそんな質問して。
いまのフーチョーなら、ナガレくんも炎上しかねませんよ。
「え?なに。それとトモカの話となんの関係があるの?」
「これだから、ミーハーなのは。女ってカネのあある男に弱いんだろ?」
「え?」
「だからさ。あの安孫子のおっさんも変にカネ持ってるみたいだし、なんかアヤシイだろ?日野さんに、なんか変な話でも持ちかけたとしたら?」
私はさすがに怒りました。沸騰したヤカンみたいにカンカンです。
「日野トモカは、おカネにめがくらんで自分を安売りするような子じゃありません!」
確かに、ナガレのいうみたいに変なことにトモカが巻き込まれていたらヤダけど、私はトモカを信じたいのです。
「エアリ?そんなに怒ってどうしたの?」
なんと、偶然にもトモカが通りかかりました。
「珍しい組み合わせだ。ケンカか?」
なぜか(こないだ泥まみれになっていた)ダイチもセットでした。
無口なナガレくんがめずらしく話しかけてきました。
私たちは中庭のベンチで会談をはじめました。
「日野さん、なんかバイト始めたって?」
「そうなんですよ」
「とりあえず、おれら同い年だし敬語はやめてくれない?」
「は、はい」
「だから。うん、でいいよ」
「うん……」
ナガレくんと話してみたけど、ちょっとムカつきました。
「あのさ、日野さんのこと、ちょっと心配しといたほうがいいとおもうんだよね」
疑いぶかいナガレくん。
はなしによると、トモカは安孫子先輩からバイトの話を聞いたそう。
ナガレは安孫子先輩のことをよく思ってないんです。
あと二宮先輩も。
悪い人じゃないとおもうんだけどなー。
安孫子先輩はモノで人を釣る人だとか、情に片寄った人だとか思われてるみたいです。
ナガレくんも不躾なとこありますけどね。
「ところで、花崎さん?付き合うとしたら、どういう男がいい?」
ほら、なんなんですか、急にそんな質問して。
いまのフーチョーなら、ナガレくんも炎上しかねませんよ。
「え?なに。それとトモカの話となんの関係があるの?」
「これだから、ミーハーなのは。女ってカネのあある男に弱いんだろ?」
「え?」
「だからさ。あの安孫子のおっさんも変にカネ持ってるみたいだし、なんかアヤシイだろ?日野さんに、なんか変な話でも持ちかけたとしたら?」
私はさすがに怒りました。沸騰したヤカンみたいにカンカンです。
「日野トモカは、おカネにめがくらんで自分を安売りするような子じゃありません!」
確かに、ナガレのいうみたいに変なことにトモカが巻き込まれていたらヤダけど、私はトモカを信じたいのです。
「エアリ?そんなに怒ってどうしたの?」
なんと、偶然にもトモカが通りかかりました。
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