上 下
12 / 79
BOOK1(前半)

チャンピョンになって ~物語の幕引きについての考察~

しおりを挟む
スズナ戦は簡単だった。
「何が簡単だったの?」
彼女だ…。
まぁ、一応、その前に、僕は適当に、メモした携帯のメモ書きを打鍵することにした…。
「私のことは無視ってわけね…。」
…。

********************

スズナとトウガンは難易度は同じか、やや低めかも…。

それというのも、さするが、大体のトレーナーと戦っているという結果にあると私は思う…。
かけるはこう書いている…。

あまりミスらずやったが、チャーレムを最初エスパーと勘違いしてレントラーを出してしまったのでケーケーには悪いことをしてしまったかもしれない…。と…。
まぁ、なんて優しいトレーナーなの…。
私は思った。そして、かけるのメモ書きをさらに読み進めた。
「ユキカブリ、ニューラ、ユキノオー、はゴウカザルで倒しきれて、チャーレムはケーケーとかエスパータイプでなんとかなる…。」
か…。
「なんとかなる…。」っていう記載が、かけるらしい…。それとも、かけるはやっぱり、サトシのことを意識しているのだろうか…。
それに、水タイプのポッチャマを選択した私にとっては、カケルの書く、さするの冒険譚は参考になるようなならないようなだった…。
スズナまでは15:30。みつけたポケモンは、111種か…。なんだかんだいって、しっかり、ポケモントレーナーをやってるんだよな…。あいつの場合は…。ナギサは思った…。

ゴウカザルLv51
レントラーLv49
ミュウLv45
ケーケー(ユンゲラー)Lv49
ジラーチLv42
マナフィLv42

********************

ナギサはさするに負けたくないトレーナーのようだ…。ナギサは、さするのポケモンの情報を、パソコンを使って、クラッキングすることにした。私にかかればこのくらいのことは簡単にできるのよね…。どれどれ…。まぁ、本当は、あんまりしちゃいけないことなのかもしれないけれども…、別に、さするくんの場合だったら、有名人だし、少しぐらいの情報公開は、むしろ、あの子のためになるってものよ!
ナギサは思う…。
で、ゴウカザルはふむふむ。HP143/163、こうげき135、ぼうぎょ95、すばやさ126、とくぼう99、とくこう127で、すばやさがいまひとつで、とくぼうがつよい子か…。ふむふむ…。スズナ戦でのダメージが残りっぱなしというわけね…。で、その技や、性格は?
ふむふむ
ほのおのうず14/15
インファイト5/5
かえんぐるま19/25
グロウパンチ14/20
せいかくはなんと、「なまいき」か…。食べるのが大好きで、苦いものが好き…。ふーん。そういえば、ポフィンを与えないできたみたいだから、さするは…なんというか、あまりエサやりみたいなのはしようとしない(?)タイプなのかもしれない…。それとも、これからしようとしている…?まぁ、いいわ…。それより次のポケモン…は、何々、レントラーはしんちょうな性格で、202番道路でLv3のときに出会ったのね…。イタズラが好きで、苦いものが好き…。(さするのポケモンは苦い物好きが多いのかしら…。なんていうか、大人な味覚よね…。苦いもの…。そして、レントラーの技は…。)
スパーク16/20
かみつく25/25
ボルトチェンジ20/20
じゅうでん20/20
か…。さするは、「でんじは」を覚えるか迷っていたもんね…。ステータスは
HP160/160こうげき141、ぼうぎょ97、すばやさ103、とくぼう105、とくこう113、この子は、とくぼうが強くて、とくこうが弱い子みたいね…。とくせいは、とうそうしんか…。とうそうしんってなんだったかしら、ナギサはすぐさまパソコンで調べることにした…。
パソコンには次のように書いてあった。
闘争心
効果
攻撃技を使用するときの威力が、自分と相手の性別が同じ場合は1.25倍、異なる場合は0.75倍、どちらかが性別不明だった場合は1倍になる。
なるほど…。ポケモンバトルでは相性もそうだけど、雌雄の要素が重要になる場合もあるのか…。ちなみに、この子は雄みたいね…。ゴウカザルも雄だけど、よくみると、さするのポケモン六体の中には、メスのポケモンが一体もいないのね…。そのあたりのことは意識してやっているのかしら…。
次の、ミュウは、ようきな性格。ソノオタウンでLv1のときに運命的な出会いを果たした…か…。暴れることが好きで、甘いものが好き…ね…。技は、げんしのちから、いのちのいずく、ドわすれ、バトンタッチを覚えている…。これからきっと、技マシンとかを使って、さらに強力なミュウにするつもりなんじゃないかしら…。まぁ、私があれこれ考えてもしょうがないのかもしれないけれども…。ナギサは思った。HP159、こうげき119、ぼうぎょ117、すばやさ136、とくぼう104、とくこう105ですばやさが高く、とくこうが低い子みたいだ…、とくせいシンクロは、自分がなってしまったどくやまひややけどを相手にうつす。と書いてある…。この子とバトルする際にはステータス異常を与える技を使うと自分のポケモンがステータス異常になってしまうのかも…。ナギサは思った…。次のポケモンはジラーチね…。とくせいは、てんのめぐみ。天の恵みのおかげで技の追加効果がでやすい。と書いてある…。技の追加効果って何かしら…。さっと、ナギサは調べることにした。すると、パソコンには、ひるみ効果という例が提示された。そうか、てんのめぐみで、たとえば、かみつくなどのひるみ効果の技を使うと、ひるみの発動率が高くなるということなのかもしれない…。ふむふむ。パソコンには、追加効果の発動率が、50%以上ある技は、発動率が100%になると書かれていた…。なるほど、このことをさするが気づきだすと、さするはさらに強くなる可能性があるのかもしれないわ…。ナギサ。
ジラーチの技はサイコキネシス、いのちのいずく、スピードスター、しねんのずつきになってるみたいね…。性格はおっとりとした性格。ソノオタウンでLv5のとき運命的な出会いを果たした…。か…、イタズラが好きで、渋いものが好きなのね…。この子には、おまもりこばんを持たしている…。これで、トレーナーからのお金を増やそうという作戦だったみたいね…。
次のポケモンか…。次のポケモンは、マナフィ…。おだやかな性格で、すてきな場所で手に入れた、タマゴが谷間の発電所でかえって運命的な出会いを果たしたのか…。イタズラ好きで、苦いものが好きなポケモンな模様。HP156、こうげき96、ぼうぎょ107、すばやさ109、とくぼう114、とくこう112、とくぼうが高くこうげきが低いポケモンのようだ…。とくせいうるおいボディは、天気が雨のときに状態異常が治ると書いてあるみたいね…。技は、ほたるび、バブルこうせん、あまえる、ちょうおんぱを覚えている…!。そして、次のポケモンはケーケーこと、ユンゲラー、れいせいな性格で通信交換でLv9のときに出会ったようだ…。物音に敏感で、渋いものが好きなのか…。HP42/119、こうげき55、ぼうぎょ48、すばやさ125、とくぼう77、とくこう154とくこうが高くすばやさが低いポケモンのようね…。この子の特性もシンクロか…。技はテレポート、サイコキネシス、サイコカッター、じこさいせいか…。ふむふむ…。

ナギサは、アクセスをやめた。結構進んでいるし、たぶん、それなりに、さするは、これからも冒険を進めていくことだろう…。でも。私の気持ちは…?ナギサは思い、そして、思いをとどめた。さすると私がバトルすることはこの先あるのだろうか…と…。

********************

「「トウガン~スズナ」までの道のりはどうだったんですか…?」
ビジネスレポーターが聞いた。
「あ、もう、大変でした。なんていうか、えっと、これは言っていいのかはよくわからないけれども、俺は、レッツゴウピカチュウとか、ポケモン赤・緑とか、そういう奴のイメージで取り組んでたから、トウガンのジムから、スズナのジムなんてのは、そんなに時間がかかんないのかな?適当に、道路を自転車で走っていて、トレーナーかなんかと、適当にバトルして、レベルをあげる。そうすると、スズナのいる町かなんかにいけて、すれで、スズナとジム戦をやって終わり…。みたいなそんな感じ…。でも、物語は、そうはなっていなくって、まぁ、じゃぁ思い切って言っちゃうと、要するに、シンオウ地方の東の湖に行かなきゃいけなくなります。それって、ものすごく、遠い距離なんじゃないかと思う…。でも、さするは、向かおうとするんです…。そこに旗がたっているわけだから…。」
「ふむふむ…。」
「そして、自転車で、行くんです…。」
「…。」
「もっと、すごい子というか、トレーナーの中には、大人の人も混ざっているから、「子」って言っていいのかどうかはよくわかんないけれども、もしも、たとえば、ゲームをしている大人なんて、「子ども」みたいなもんだっていう、言説が、まかり通るんだとしたら、子ども、みたいなものなのかもしれない…。でも、今の時代は、大人も、子どもらしさというか、子ども時代に追いかけていたものみたいなことの延長というか、うまくは言えないけれども、大人だって、結局のところは、子ども時代の記憶みたいなのは保持しているわけじゃないですか?」
「そうですね…。」
「「そうですね…。」か…。これってなんの話でしたっけ?」
「自転車で、子どもが、東へ西へ、あ、いや、東の湖へ、西の湖へ向かうっていう話だった気がするのだけれども…。」
「確かにそうだ…。」
「そして、そこに、「ドラマ」が生まれるんだ…。」
「そうだ!彼は、鳥ポケモンに、「空を飛ぶ」を覚えさせて、というところや、「きりばらい」で、どうくつの曇りをとるところをあえて省略しているんじゃないのか⁉」
「そこまで、いわれると、なんていうか、言葉に詰まるというか…。あえてやっているわけではないというようなきはしているんですけどね…。」
「はぁ…。」
「でも、このソフトにおいて出てくる「ギンガ団」の役割は大きいだろ?」
「湖の名前は、シンジ湖だったり、リッシ湖だったり、エイチ湖だったりするわけだけれども…?」
「うーむ、アグノム、ユクシー、エムリットの準伝説といわれるポケモンと、その、三匹を利用して、宇宙エネルギーの利用(?)をもくろむギンガ団という集団か…。まぁ、なんというか、前にプレイした内容ではあるとは言っても、なかなかに興味深い話といえば、話のような気もするんだよな…。」
「そうか、それに、ここに、きて、「パソコンで調べる」という禁を解いてしまったのだね…。それは、君にとって、やや残念なことだったのかな?」
「うーん。なんていうか、道に迷っただけですね…。」
「解体した会話だね…。残念だったのかと聞いているわけども…。」
「残念なような残念じゃないような…。要するに、すべては、「ま、いっか」で許される世界なわけです…。」
「すべてが、そうだとは限らないのかもしれないよ…。」
「まぁ、そうなのかもしれない…。でも、ゲームのサイトをパソコンで調べるぐらいのことは別に許される、それが、世界の在り方というか、「普通」僕の「普通」が誰か別の人のフィルターを通したときに、「普通」と解釈してもらえるかについては、僕の側では「よくわからない」ということに尽きるということなわけではあるのだけれども…。」
「ふぅむ…。興味深いね…。」
「でも、「ロッククライム」…、思い出せれば、別に、あそこで、221番道路の側に、ハンドルを切ることもできたと思うから、「残念」だといえば、「少し残念」というのが、「正直」なところかもしれない…。」
「…(微笑)でも、君の思考回路でいうと、それは、なんというか、ひどくは言いにくいのだけれども、「必然的」に「調べる必要があった」ということなんだろ?」
「まぁ、そうだな…。よくわかっているじゃないか…。」僕は、タメ語で少し、とげとげしく言い放った…。少しだけ、いら立っているのかもしれない…。そういうの、おさえなきゃなとは思っているんだがな…。
今回のプレイで気にかかったことはまだある。XYにでてきた、「サダミツ」というプレーヤーが、ジェントルマンとして登場していた点だ…。だが、別に、僕は気にしないといえば気にしない人だったりもする…。
「でも、君の場合は、あそこって、事前に察知できていたら、よけてプレイできたかもな…。とかなるからでしょ?」
「うーん。なんていうか、別にいいんだけど、「ペラップ」を誰かが、倒して、「サダミツ」って、大したことないトレーナーだぜ!」
「だから、そういうことは想像しなければいいだけでしょ…。」
「まぁね…。」
「自分の名前のトレーナーがNPCとして、でてきて、そいつと闘うってどんな気持ちがするもんなんだろうな…。」
「…。」
「俺はなんていうか、あんまり気にせず、わりと、機械的にというか…。でも、現実的には、結構やばいゲームなのかもしれない…。」
「やばさをあげだしたらきりがないぜ?」
誰かが言った。
「それより、足の攣りなんかは、あれから大丈夫なのかい?」
「あぁ、おかげさまで、今朝、少し、筋収縮で、攣りそうになるが、攣らないみたいな現象が、左足に起きてきたので、自分でも少し驚いたよ…。」
「そっか、見世物みたいじゃないわけだから、足の攣りを癖にしない方がいいのではないか?」
「うん。別に見世物にしようとかは思ってはいない…。でも、ストレッチとかは、たとえば、銭湯とかで、やると、少し、目立つというか、あれはあれでスペースを多少とったりするんだよな…。とか、思ったりもする…。」
「へぇ…。」
「満身創痍か?」
「…。まだまだやれるぜ⁉」
「おそらく、君のそういうところだろう…。」
「まぁ、自分では、悪い性格じゃないんだけどなって思ってはいるんだが、もしかしたら、人から見たら、ひどくおかしなことを、しているのかもしれないな、と思う瞬間とかもあってね…。」
「そう?そんなに気にしなくていいことなんじゃないか?」
「うむ…。そうだな…。少しだけ、繊細というか、「センスティブ」になりすぎているとか、それだけのことなのかもしれない。」
「ふぅん…。で?」
「そうだな…。そろそろ、この物語の着地みたいなことも考えなければならないとも思うよ…。」
「…。」
「ポケットモンスターは、チャンピョンになっても終わらないというか、あれは、あれでよくできたゲームだとも思うのだけれども、僕は、一応、今まで、ペットみたいなものを飼ったことは一度たりともないのだけれども、現実に置き換えると、持っているペットを戦わすという、のは、やはり、なんというか、感覚からずれているというか、まぁ、でも、だとすると、「なぜ、そのようなゲームをプレイしいる?」と「つっこま」れそうで、その、「つっこみ」に対する「答え」はというと、簡単に「深み」にはまってしまうのではないかとい気がするしな…。」
「ふむ…。」
「一応、トウガン~スズナまでに関してはこのぐらに、しておこう。ここで、チャンネル登録とか言い出したら、youtuberみたいではあるけれどね…。」僕は、適当に照れ笑いをした。

********************

デンジクリア

デンジは難易度はスズナとおんなじくらいかも…。一発クリアだった。
ゴウカザル、レントラーだけで御しきれた。
ライチュウがなみのりを使ってくるので結構やばいって感じもあったけど…。
オクタンにはレントラーを当てて、ちゃんと落とすことができました。
エテボースのダブルアタックで、ゴウカザルがやられたときには、ちょっとばかりひやっとしたけれど、レントラーもゴウカザルもエテボースのダブルアタックをよけたり、ライチュウのなみのりをよけたり運がよかった。結果的に、エテボースはレントラーで倒して、ライチュウはゴウカザルで、そして、最後のレントラーはゴウカザルのインファイトで決めて、バッチゲット…。そんな感じ…。
勝利の決め手はあきらめない気持ちかな…。

プレイ時間は、18:51。
手持ちポケモンの六体は

ゴウカザルLv59
レントラーLv57
ミュウLv53
ジラーチLv50
マナフィLv50
ディアルガLv49
という感じ…。

「バッジゲットおめでとう…。」
サトシが言った。
「いやぁ、なんていうか、スズナ~デンジも結構いろいろあったよ。まずは、ありがとうって言わなければいけないのかもしれないけれども…。」さする。
「何々、よければ、俺にも聞かせてよ…。」
「うん…。なんといっても、ディアルガをゲットしちゃったんだぜ!」さするは嬉しそうに、先輩トレーナーのサトシと話している…。その姿はとても幸せそうだ…。

********************

ディアルガのゲットには、リセットを二回も使用している…。モンスターボールは40個くらいあった。そして、ディアルガゲットの攻略の鍵となるポケモンはジラーチだった。ジラーチを捕獲要員として、ディアルガにモンスターボールを投げまくるという作戦でも、我慢強さのようなものがあれば、ディアルガを全く傷づけることなく捕獲することができるものなのかもしれない…。実際、さするは、最初の捕獲と、次の捕獲には失敗している…。ディアルガが、わるあがきをしたときに、さするが、ディアルガを捕獲した場合、さするは、「納得」することができたのだろうか…。答えは、「そう」なってみないことにはよくわからない…。このゲームにはしばしばそういうところがなくはない。それが、よいことか悪いことなのかは別として…。話を戻そう…。これは、さするの物語だ…。

********************

「スズナ~デンジまでは、3:21かかってるんすね…。」誰かが言った…。
「まぁね…。体感はもっとあるぜ。言っとくけど…。」僕は答えた…。
「まぁ、そんなにとげとげされても…。」誰かが答えた…。
「そんなにとげとげしてる、というわけでもないんだけどな…。」にかっと笑った。俺は…。

********************

「でも、先生…。」
「あぁ?」
「先生は、確かに、ディアルガゲットの術式の際に、サトシの声を感じてらっしゃるんですよね…。」
「うん…。まぁ…、正直に言えば、そういうことになる…。」
「でも、結局のところ、その時には、捕獲は失敗している…。」
「まぁな…。なんていうか、確かに、「さする」は、「サトシ」のようなことをするから「さする」というコンセプトでつけた、名前だったりもするんだけれども、もしも、「サトシ」だったら、「ディアルガ」は「捕獲」せずに「終わる」んじゃないか…とも思ってな…。」
「ふぅむ…。それは興味深い…。ということは、先生は、ディアルガゲットを「サトシ」にさせたいという意志があるにも関わらず、あえて、「サトシ」には、ディアルガはゲットさせずに、「サトシ」のようなトレーナのオーラを引っ込めて、そのうえで、「ディアルガ」ゲットに望まれたということなんですか…?」
「どうなんだろうな…。実際のところ、そこまでの話になるとすると俺にもよくはわからんよ…。」
「…。」
「ただ、腹が減っていた…というのは確かだな…。」
「…。(にやり)」
「面白いだろ…。」
「(怪訝な顔)」
「このゲームではそういうことがよく起こる…。実際問題として、「さする」という奴が仮にいるとすると、もう、「ヒカリ」って奴が、提唱した、「ポケモンを傷つけてから」ってやり方からは、とっくに離れてるんだ…。」
「無傷捕獲…。」
「そう…。まぁ、名前なんてものはなんだってかまわない…。それがいいことなのか悪いことなのかすらよくはわからない…。」
「でも、先生は、まだ、ポケモンマスターにはなってませんよね…。」
「あのな…。でも、まぁ、そうかもな…。今はこのきめでやってる…。あとは、四天王とチャンピョンを倒すってだけなのかな…。このソフト…。」
「腕がなるってわけですね…。」
「腕っていうか、頭って感じだと思うけれど、たぶん、四天王といってもそんなに強くないんじゃないかって感じがするけど…、それだとなめすぎかな?」
「俺に言わないでください…。先生は、はっきりいって、プロですから、その気になれば、」
「ぎゃっははははっは。」
「どうされましたか…?」
「なんか、「ワンパンマン」に出てくる、サイタマと、ジェノスみたいな関係なのかなって思えてちょっと笑えた…。」
「そうですか…。まぁ、私のことを、「ジェノス」のように思っていだたいても、私としては一向にかまいません…。むしろ、先生は…。」
「なげぇんだよ…。お前は…。」
「そうですか…。しかし、この場合…。」
「なんだぁ?」
「えっと、ポケモン勝負の話ですよね…。次の、四天王の情報ぐらいは、お調べになった方がよろしいのではないかと…。」
「うーん…。そうしたいのは、山々なんだがな…。」
「たとえば、オーバというトレーナーのタイプなんかは、先生も気になっていらっしゃいますよね…?」
「あぁ、あのトレーナーか…。うむ…。(うまいこと、誘導してくれるなぁ…。)」
「もちろん、先生が、「調べない」縛りプレイをされたいということも、重々承知しているのです…。ですが、先生は、実は、先のトレーナーの情報をお調べになりたいのではないのですか…。」
「あぁ、まぁ、そういうところもあるよ…。でも、正直、ちょっと、恥ずかしくもあってな…。」
「先生…。」

********************

こらえきれなくなった俺は、少しだけ、サイトを調べてしまった。虫のリョウにはゴウカザル、岩・地面のキクノというトレーナーには、マナフィを、そして、オーバにも、マナフィ、最後のゴウヨはエスパーなので、レントラーのかみくだくで、対応できるかもしれない…。それにしても、四天王だけあって、レベルも高そうだ…。四天王にたどりつくまでの、チャンピョンロードでレベル上げみたいなものがなされるのではなかろうかとは思うのだけれども…、

「もうやりたくなってるんでしょ…。」彼女が言った…。
「「みなっち」か…。」僕は思う…。
「でも、「ドロりん」は育てていないんでしょ…?」
「あれって、なんだったんだろうな…?「変わらずの石」のデモンストレーションなのか、一応、ゲーフリ側でのサービスのつもりなのか…。」
「ダイヤではどうだったとか覚えているの?」
「記憶…ね…。」
僕は、少しだけ、とまどう…。なぜ、結局のところ、「記憶」の世界に、なってしまうのだろうか…と…。
「スズナ~デンジでは落ち度みたいなものとか、反省点みたいなものはなかったの?」彼女…。
「うーん…。どうだろうな…。スズナ~~デンジは二回にわけてプレイしているからなぁ…。」
「ふぅん…。そうなんだ…。」
「じゃ、一回目のプレイの時から思い出してみて…。」
「記憶ねぇ…。」僕は少しだけふてくされた顔を浮かべる…。
「いやだったら、別にいいのだけれども…。」
誰かは、提案をひっこめる…。

記憶もそうだけど、攻略サイトを見ないと、そもそも、何がというか、どんな感じで、プレイしてたか思い出せそうもないから、攻略サイトを見る…。
僕はそう思い、攻略サイトを見ることにした。

「思い出した。思い出した…。」
「あらそう…。」
「基本的には、ギンガ団のアジトクリアと、テンガン山のやりのはしらで、ディアルガゲット…、そんでもって、ナギサシティに行って、デンジを探す→灯台みたいなところに、デンジがいるので、話しかけて、そのあと、ナギサジムに挑むという流れになっているのかな…。」
「私に聞かれてもね…。」彼女…。
「そっかそっか…。」僕は、適当に笑った。彼女はちょっとだけ呆れた顔をして言った…。

********************

「で、私のセリフに関しては聞いてないわけだ…。」彼女…。
「うん…。」
「やれやれね…。」
「(苦笑い…。)」
「でも、もしも、そんなに語ることが、ないなら、それまでに、ゲットした、ポケモン…。」
「あ、そういえば、ナギサシティの、あの研究員みたいな人は、性格が「まじめ」なポケモンを探していたな…。」
「へぇ…。」
「それに、ただの「テッポウウオ」じゃなくて、少し、大きい「テッポウウオ」みたいなのを「まさゆめ」を見たんだとかいって、探しているNPCもいたな…。」
「そういうのよく考えるわね…。」
「そうだね…。」
「さだみつくんは、そういうの考えたい?」
「うーん。どうだろうな…。」
「何よ…。はっきりしないわね…。」
「まぁ、そうといえばそうだな…。」
「で?」
「うーん、なんていうか、文字数の問題なのだと思う…。」
「ふぅん。なんか、疲れそうね…。そういう遊び…。」
「うん。普通の人は、自分の言葉が文字になっているとか、意識してしゃべってないと思う…。」
「ふぅん…。」

********************

一応、スズナ~デンジまでに捕まえたポケモンがなんだったのかぐらい列記してみようと思う…、まぁ、別に参考になるのかはよくわからないのだけれども…。

「ドータクンとチリーンとトリトドンとディアルガだけだな…。」
「ふぅん…。あんまり取れてないと考えてるんだ…。」
「あのな…。」
「…。」
「で、レベルと、とった場所とか書いてみれば…?」
「まぁ、じゃ書いとくか…。」
ドータクンLv38 テンガン山
チリーンLV40  テンガン山
トリトドンLv40  222番道路

「あとは、ディアルガは今は49レべだけど、デフォルトは何レべだったっけな…?一応、47レベルでゲットできるみたいだぜ…(笑)」
「へぇ、とりあえず、ゲットおめでとう…。でいいわけ?」
「なんかいやそうだな…。」僕…。
「そんなもん、誰だって、台本通りのセリフみたく、話したいってわけじゃないってのよ…。」彼女…。
「まぁ、そりゃぁそうかもしれないけどね(苦笑)」

********************

「ちなみに、俺のディアルガは、性格「やんちゃ」で」「辛い」もん好き…。(なんか俺みたいだ(笑))」
「へぇ…。ちなみに、性格とステータスの伸びって関係あんの?」
「あぁ、いい質問だね…。ちょっと待って、調べるから…。」

「一応、サイトを調べると、「やんちゃ」で「からいものすき」だと、こうげきが、1.1倍伸びやすいみたいになってるみたいだな…。」
「へぇ、さすがね…。」

「うーん、この辺は、「こだわる」人は、ものすごく、「こだわる」というか、ネットで、ポケモンバトルとかをしている人なんかは、ディアルガのゲットの時にそもそも、「厳選」とかしてる可能性とかもあるしな…。ま、俺は、今のところ、そこまでは手を出さないみたいな感じで生きてはいるけど…。」
「ふぅん…。ていうか、「さする」の話なんじゃなかったの?」
「あぁ、そうだったね…。」僕…。

********************

「アカギは思ったほど、強くはなかった…。まぁ、ギンガ団の幹部の人たちも…。」
「それは、「さする」が「ものすごい」「トレーナー」だからだよ…。」
「そうかな…?」
「素直には喜べない?」
「僕ぐらいのトレーナーは五万といるんじゃないかという気もする…。でも、まぁ、「ものすごい」といってもらえたことに関しては、素直に喜んでもいいのかなという気もする…。」さする。
「素直じゃないやつぅ…。」
「…。」
「それに、君は、一つ間違いを犯している…。
「アカギ」はでは、なく」
「あぁ、こまかいんだな…。」
「細かい…。それだけのこと…。」
「そういう要素も重要なのかもしれないな…。性格、「こまかい」みたいな…(笑)」
「じゃ、「おおざっぱ」にしよう…。」
「あまのじゃく!」
「それも一つの性格だな…。」
「「あまのじゃく」はポケモンの性格一覧には出てはこないようだが…。」父なる声…。
「そうだな…。でも、性格カードの一覧を、互いにババ抜きみたいに交換し合って、その、カード通りの性格を演じるっていうゲームをするっていう妄想を抱いたりもしたんだよ…。」さする
「へぇ。さするは、いろいろな妄想をいだくのだね…。」父なる声…。

「さてな…。」僕…。
「いったん、このぐらいにしよう。次は、チャンピョンになったら、また、打鍵をしたいと思います…。ではでは…。」僕は、一旦このゲームにしおりを挟んでやめることにした。そして、また、ポケモンの世界を僕を待っているのだ…。「でも、チャンピョンが終わりではなかったら?」誰かが言った。僕はその声を振り払い、セーブボタンを押すことにした。

********************

シロナ戦は結構難しかった。結果的には、マナフィにれいとうビームを覚えさせたら、勝てたんだけれども、それまでは、つるぎの舞いを使われて、倒されまくるというのが続いて、手に負えないシーンが何回かあった…。

「一応、チャンピョンになったということですね…。」
「はい…。」
「おめでとうございます。決め手はなんにあったんですか…?」
「いや、だから、ガブリアスを倒したマナフィですね…。」
「ふむ…。」
「ミュウでもよかったのかもしれないけれども、「ほたるび」で積んだうえでの、「れいとうビーム」だから、あれだけはいったのかもしれないということを考えると、あそこは、マナフィに覚えさせるというのが、決めだったというか…。」
「いずれにしても、チャンピョンおめでとうございます…。」
「結局、どの6匹だったの?」
「じゃ、一応、ポケモンの情報を公開するね…。」

レントラーLv68
HP219、こうげき194、ぼうぎょ133、すばやさ141、とくぼう144、とくこう154
スパーク、かみくだく、ほうでん、じゅうでん
ゴウカザルLv69
HP217、こうげき180、ぼうぎょ127、すばやさ169、とくぼう132、とくこう170
アクロバット、インファイト、フレアドライブ、グロウパンチ
ミュウLv63
HP219,こうげき165、ぼうぎょ163、すばやさ188、とくぼう144、とくこう146
げんしのちから、いのちのしずく、わるだくみ、バトンタッチ
ジラーチLv58
HP211、こうげき148、ぼうぎょ135、すばやさ149、とくぼう142、とくこう168
サイコキネシス、いのちのいずく、コメットパンチ、しねんのずつき
マナフィLv61
HP222,こうげき137、ぼうぎょ153、すばやさ156、とくぼう163、とくこう161
ほたるび、バブルこうせん、れいとうビーム、ダイビング
ディアルガLv58
HP202,こうげき187、ぼうぎょ168、すばやさ123、とくぼう128、とくこう205
はどうだん、ドラゴンクロー、ラスターカノン、ときのほうこう

「一応、この六ポケモンで、チャンピョンになれたな…。」
「おめでとう…。」
「シロナがガブリアスの前にミロカロスを使ってくるから、その時に、マナフィにしておいて、ほたるびを二回積み、「バブルこうせん」でミロカロスを倒す。そこから、ガブリアスにれいとうビームを打つと勝てる、みたいな感じだったな…。」

「…。」
「マナフィに「れいとうビーム」を覚えさせない限りは、ほとんど、「勝ちの目」は見えてこなかったよ…。(笑)」
「そうだったんですね…。四天王戦はどうだったんですか…?」
「予習したとおり、虫ポケモンのリョウは、ゴウカザルで、岩、地面タイプの使い手は、マナフィ、炎タイプのオーバもマナフィ、最後のエスパー使いは、レントラーのかみくだくで、倒せた。」
「じゃ、シロナ戦だけが苦戦だったんですね…。」
「まぁ、そういうことになるかな…。」
「…。」

********************

「一応プレイ時間は22:43、みつけたポケモンの数は143匹ということみたいだな…。」
「みたいって…。」
「デンジ~シロナまでに捕まえたポケモンは、ドククラゲ、ペリッパー、タマンタ、ハガネール、フローゼルの五体だな…。」
「そうですか…。」
「それぞれ、LVは、35、38、34、46、45ということみたいだ…。」
「ふむふむ…。」
「特に思い入れのあるポケモンがいるといううわけでもないのだけれども、結構捕まえにくかったような気がする…。」
「ほぅ…。」
「チャンピョンになったあとも物語は続くのかな…?」
「調べてみたらいかがですか?」
僕は、ちょっとだけ調べてみることにした。

「まだ、いろいろ、あるみたいだな…。」
「よかっただじゃないか…。チャンピョンになっても冒険は続くってことみたいだな…。」
「あははは…。」

********************

「ひとまず、ナナカマド博士の依頼をこなさないといけないみたいだ…。」
「ふぅん…。そうなのか…。」

********************

「一応、チャンピョンになったら、この物語を締めるという感じで、取り組んでいたんじゃなかったのか?」
「そうだな…。なので、一応、エンドに向かうのだと思うけれども…。」

「で、どういう風に終わらせるかについてアイディアはあるのかい?」
「それが、なかなかうまいアイディアを思いつけづにいるんだ…。」
「そうか…。」
「基本的には、テスト的に始めたものだからな…。」
「そっか、そのわりには、よくここまでこれたものだね…。」
「うん。自分でもそう思うよ…。」
テスト的に始めてみたものの、それなりに続けることができて、まぁありがたかったのだと思う…。そして、ここにきて、僕は、この物語をどこに着地させようかで迷っている…。戸惑いみたいなものかもしれない…。
「別にどこに着地させたってあなたの自由なんじゃない?」
彼女は言った…。
「そうだね…。どこに着地させるも、あるいは、着地させないことも含めて、僕の自由なのかもしれない…。」
僕は思う…。
サワァ…。
彼女は思う…。

********************

よくよく考えれば、別に物語をどこか「安心」できるようなどこかしらかに、「着地」させることなどはしないまま、そのまま、ほったらかしにするという方法だって、できなくはないわけだ。まぁ、それだと、幾分、「不新設」な「書き手だな…。」という印象だけを「読み手」に残して、この物語は、終わるということにはなるわけではあるが…。
「結局、さだみつくんのしたいことってなんだったの?」
「うーん、なんていうか、連載をやっている最中は、一応、自分も、「物書き」とか「漫画家」みたいなことをやらせてもらっているんだよね…、みたいな手ごたえみたいなものを感じられたっていうことで、このこと自体結構僕の中では大きかったりするんだよね…。」
「ふぅん…。」
「それで、結局のところ、このまま、この活動を続けていけるのかどうなのかということに尽きると僕的には思うんだ…。」
「続けたくはあるのね…?」
「うん。どうも、そのようだ…。」
「じゃ、無理に終わらせることはないんじゃない?」
「そうだね…。BOOK1の前半は終わるけれども、後半に続くという形にしてみてもいいのかもしれない…。」
「…。」
「途中、ポケモンが生活に入ってきて、容量の多くをそちらに取られる形にはなったが、ある部分、後半は、それらの力に支えられて、筆が進んだといったところもあったかもしれないしな…。」
「ふぅん…。」
「でも、不思議なもので、一応、ここで、物語の終わりみたいなものが訪れるということは、決めてはいたんだけれど、いざ、ってなってみると、全然、「終わり」に向かはないというか、たぶん、このあと、ちゃんと、「検閲」みたいな工程を踏まないと、この話はできあがらないんじゃないかとすら思うし…。」
「それは、さだみつくんが自分でするってこと?」
「まぁ、たぶん、そうなのだと思うけれども…。」
「へぇ。でも、私から言わせてもらえれば、「さだみつくん」は自分でできていたかどうかはよくわからないのかもしれないけれども、一応。「物書き」みたいなものや、「物書き」みたいなことに触れたり、実際にやってみせたりすることに「成功」したんじゃないか…?それは、なんていうか、うまくは表現できないけれども、「さだみつくん」の人生にとって、「大きなこと」の一つにもしかしたら、数えられることなんじゃないのかな?って思うけれど、そう思うことは、間違ったことなのかな?」彼女…。
「僕は、間違ったことだとは思わない…。自分でも、まぁそれなりに楽しくもあったし、そんなに大変だったということもなかった…。もしかしたら…。でも、こうも思う…。今僕のやっていることは、別に、「小説」を作っている活動に当てはまるのかなってことだ…。」
「うん。そうだね。確かに、さだみつくんの作っている文章は、一般的な「小説」みたいなものとは、少し違っていて、場所の移動とかがないし、物語のキャラクターみたいなものの名前が出てこなかったり…。」
「でも、暴力シーンや、性描写みたいなものもあんまりないだろ?そういう作品は…。」
「でも、さだみつくん自体が、それほど、この世界にまだ精通していないというよりは、他の作家の作品をそれほど知っていないということもあるんじゃないかしら?」彼女…。
「まぁ、そういうところはあるかもしれないな…。」僕は苦笑した。

「でも、さだみつくんのやりたいことは、この枠の中で、一通りできたということなんでしょ?」
「そうかもしれないし、そうでないかもしれない…。」僕。
「…どういうこと?」
「「ドラえもん」の中に、出木杉という人がいたでしょ?」
「うん。それはわかるけど…。」
「僕は、出木杉じゃない…。でも、出木杉だったら、どういう小説を作るかな?という気持ちで、「小説」でも書いてみようかなと思ったというところもあるんだよね…。」
「ふぅん…。そうなの…。さだみつくんは「出木杉」になりたい?」
「どうなのだろう?でも、たとえば、「出木杉」みたいに、生まれて、「幸せ」に生きれるのだろうか?という議論みたいなものはあるんじゃないだろうかと思わなくもなくてね…。」
「へぇ…。それはどういう意味なの?」
「出木杉は、なんでも「できる」子でしょ?」「…。」
「でも、果たして、それだけで、「幸せ」になれるのか?ってことさ…。」
「…。」
「ポケモンマスターを目指した「サトシ」の場合は、どうだったろう?」
「…!」
「要するにそういうことさ、結局重要なのは、近くにいる、「幸せ」に生きているっぽい大人たちの「数」の問題なんじゃないかって…。」
「いいところをつくね…。」
「「幸せ」に「生きている」っぽい「大人」の「数」「自体」が増えればいいと君は考えているということなのかな?」
「どうなのだろう?必ずしも、「正解」みたいなものがある「テーマ」だとは、思えないけれども…。」
「…。」
「なぜかというと、「幸せ」みたいなものは、「人」によって「定義そのもの」が「曖昧」なことだからだ…。」
「うーん。そうなんだけれども、僕としては、あえて、適当な目線から言ってみれば、「幸せ」っぽく生きている「大人」の「数」みたいなものだって、十分「重要」な「ファクター」になってくるんじゃないかって思えなくもない…。そういう国の方が、子どもは安心して、「育つ」ことができるんじゃないかって…。」
「ふぅん…。」
「「のび太くん」という子の存在も、結構重要なんだ…。今は、パソコンで調べれば、別に、「知識」の「塊」みたいなものに、誰でも簡単にアクセスできるような時代に入ったんだ…。それでも、子どもたちは、一応、「テスト」みたいなもので、「秤」にかけられている…。僕は、そういうあり方のすべてを否定するわけじゃないんだけれども、これからの時代を考えたときに、そういうやり方が、通用していくのかということに関しては、やはり疑問みたいなものを感じなくはないんだよな…。」
「でも、だからって、あなたに一体何ができるっていうの?」彼女は問うた…。
「そうだな…。僕は、一応、この世界には、「遊び」に来ているという「考え方」みたいなものを信じてみたいと思っている人間の一人ではあってね…。」
「へぇ…。」
「だから、ここで、こんな風に、文章を書きだしたことも僕にとっては、あくまで「遊び」の一環みたいなものなのかもしれない…。人によっては、リハビリとか、そういう説明の仕方になってくるのかもしれないけれども…。」
「で、その「遊び」みたいなものは、「うまく」いったってわけね…?」彼女…。
「そうかもしれない…。でも」
「そうじゃないかもしれない?」彼女。
「まだ、結論みたいなものを出すことはできないんじゃないかと思っている…。一応、「ポケモン」の方は、「冒険」が続く仕様になっているみたいだしね…。」
「ふぅん…。」彼女は言った。
「みんなが、「自分はこの星に遊びに来たのだ」っていうことを信じたり、思い出したりしたときに、どんなことが起こるのかしら?」

「それは、よくわからない…。でも、別に、何か、大きな力に動かされて、「何か」に取り組んでいく。それが、人によっては、「勉強」みたいなことだったり、「スポーツ」みたいなことだったり、「仕事」みたいなことだったりする…。」
「…。」
「でも、それだけじゃないんじゃないかって…。」
「?」
「要するに「遊び」さ…。」
「…。」
「別に、それだけじゃない…。別の「遊び」みたいな「サブストリーム」みたいなものが、時として、重要になってくる局面があったって全然いいんじゃないかってことだよ…。」
「うん…。まぁ、そうかもしれないわ…。」彼女…。
「じゃ、もうしばらく、僕につきあってくれるっていうことでいいのかな…?」僕は言ってみた。
「さぁ、それは、あなた次第ね…。」
彼女は言った…。別に、それでも、なんらかまわない…僕は思った…。この遊びは、もうしばらく続いていくのだから…。それなら僕たちがここで、話をすること自体もあながち無駄ではないのではないかとすら僕には思えた…。
「重要なのは、「遊び」なのよ…。」彼女は言う…。
「そうだね。それは、僕の言葉だ。でも、今では別に、僕のとかいう「所有」意識みたいなものも、そんなにこだわるべきものじゃないのかもしれない」
「もうしばらくすると、この物語は、終わるよ…?何か、君の方として、言い残しておく言葉みたいなものはあるかい?」僕はたずねた…。
「別に、私の方には、特にないわ…。あなたが、BOOK1前半・後半みたいなことがやりたいのであれば、後半に向けて、伏線みたいなのを貼らなくていいの?とか、はった伏線は、次巻で本当に回収できるの?とか、私の方でできる、心配事みたいなものはいくらでもできるような気がするのだけれども…?」
「そうか…。それは、ありがたいことだね…。でも、どうやら、一旦このくらいで、この物語は「結び」ということのようだ…。ここまで、読んでくれて、ありがとう。それを残して、この物語の幕とさせていただくよ…。」僕はそれだけ書き記して筆をおいた。悪くはない手ごたえみたいなものがあった…。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

セルリアン

吉谷新次
SF
 銀河連邦軍の上官と拗れたことをキッカケに銀河連邦から離れて、 賞金稼ぎをすることとなったセルリアン・リップルは、 希少な資源を手に入れることに成功する。  しかし、突如として現れたカッツィ団という 魔界から独立を試みる団体によって襲撃を受け、資源の強奪をされたうえ、 賞金稼ぎの相棒を暗殺されてしまう。  人界の銀河連邦と魔界が一触即発となっている時代。 各星団から独立を試みる団体が増える傾向にあり、 無所属の団体や個人が無法地帯で衝突する事件も多発し始めていた。  リップルは強靭な身体と念力を持ち合わせていたため、 生きたままカッツィ団のゴミと一緒に魔界の惑星に捨てられてしまう。 その惑星で出会ったランスという見習い魔術師の少女に助けられ、 次第に会話が弾み、意気投合する。  だが、またしても、 カッツィ団の襲撃とランスの誘拐を目の当たりにしてしまう。  リップルにとってカッツィ団に対する敵対心が強まり、 賞金稼ぎとしてではなく、一個人として、 カッツィ団の頭首ジャンに会いに行くことを決意する。  カッツィ団のいる惑星に侵入するためには、 ブーチという女性操縦士がいる輸送船が必要となり、 彼女を説得することから始まる。  また、その輸送船は、 魔術師から見つからないように隠す迷彩妖術が必要となるため、 妖精の住む惑星で同行ができる妖精を募集する。  加えて、魔界が人界科学の真似事をしている、ということで、 警備システムを弱体化できるハッキング技術の習得者を探すことになる。  リップルは強引な手段を使ってでも、 ランスの救出とカッツィ団の頭首に会うことを目的に行動を起こす。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

忘却の艦隊

KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。 大型輸送艦は工作艦を兼ねた。 総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。 残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。 輸送任務の最先任士官は大佐。 新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。 本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。    他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。 公安に近い監査だった。 しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。 そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。 機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。 完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。 意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。 恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。 なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。 しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。 艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。 そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。 果たして彼らは帰還できるのか? 帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

処理中です...